『たまには』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たまにはコンタクトも眼鏡もしないで、テレビやパソコン、スマホにも触らない時間を作った方がいいのかもしれない。目を労ってあげたい…。
たまには私だって贅沢がしたい。
だって、いつもこんなに我慢してるんだよ?
私にだって少しぐらい幸せになる権利はあるはずだ。
それなのにさ、私が少し幸せになっただけでそんなに怒らなくても良いじゃん。
そんなに私が気に食わないかな?
そんなに私が嫌いなのかな?
とにかく、あなたはそんなだから幸せになれないんだよ。
そう、今日も自分に言い聞かせて、私は幸せになった。
たまに僕は最小限の荷物と
カメラ一つを持って
自分が住んでいる街を
心のままに探索してみる
そうしていると
もううんざりするほど知っている、
と思っていたこの街にも
まだまだ知らない場所があって
確かに人の営みが存在していて
この目にまるで知らない街のように映るのだ
寺島修司の「家出のすすめ」という本の中で
持たずに持つこと、という節がある
これによれば「おもうときに使用しても、文句をいわれない」ものを自分の所有物とした時、
自分の持っている小説やシャツやCD、だけではなく
自分の住んでいる街や探訪した街も同じく所有していると言えるのではないか、というのだ
そして「どれだけ多くのものを『持つ』ことができるかによってその人の詩人としての天性がきまるのであり、
新しい価値を生み出せるのだ」と説いている
少々強引ともとれる内容だが、僕はひどく共感した
たまにはこの路地を見過ごして次の路地へ
それだけでも案外新しい発見があるかもしれない
オーブンを開く前から、甘くて香ばしい匂いがしていた。開けた隙間からふわっと立ち上がる湯気を浴びながら、よく焼けたクッキーを乗せた天板を取り出す。少し間が空いたにしては、とても良い出来なのでは、と鼻歌まじりに皿へと並べる。いつもならクッキーを皿に出すなんて勿体無いことはしない。
今日は別に特別な日ではない。思い立ったが吉日。そういうこと。
バターが安かったということもなかったし、作るたびにおそろしい量の砂糖にドン引きもする。でも、自分で作るお菓子というものはとてもとても良い時間を作ると思う。
たまには。
【たまには】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
3/4 AM 10:00
「お休みの日、ゲームばっかりだから
たまにはDVD鑑賞しようかな~と思って、
『鬼滅の刃』を持ってきてみたよ!」
「何回見直すのよ」
「何回見ても楽しいから仕方ないよね。
4月から第3期も始まるみたいだし、
おさらいしとこーかなって」
「まぁ、別にいいけど。
よっぽど気に入ってるのね」
「宵ちゃん。お兄ちゃんが妹のために
物凄く頑張るお話しが、わたしのツボに
ハマらない訳がないと思わない?」
「そんな主張をされてもね」
「他にも暁が何回も見直したくなる
作品ってあるのか?」
「うん、あるよー、真夜(よる)くん。
まだ2人には見せてなかったけど、
『ACCA13区監察課』は、
実はかなりお気に入り」
「どういうところが?」
「ニーノのジーンへの思いが
半端なく強過ぎるところ。
あとジーンの妹の
ロッタちゃんが超可愛い」
「……なるほど」
「(つまり、兄と妹が出てくるか、
思いが突き抜けてるキャラがいると
ハマるのね……)」
たまにはご褒美どころか毎日生きておうちに帰れている時点で君に最大級の賛辞と山盛りの唐揚げを
お題「たまには」
本当は人生を諦めてる
そう思ってることを
誰も知らない
私はこんなはずじゃなかった
なりたかった人生を
思い描いていた人生を
かなえられなかった
ここから私はどう生きるのか
今だに答えが見つからないまま
毎日過ごしてる
たまには違う自分になりたい
そう思ってる人は世の中に沢山いる
たまには
たまには休んで
ゆっくりしようか
行こう、
いいカフェを知ってるよ
「たまには」って、なんだかウキウキする響き
たまには贅沢しよう、とか
たまにはのんびりしよう、とか
たまには遠回りして川沿いの道を歩いて帰ろう、とか
非日常を味わう楽しい文のはじまりだ
でも「たまには」を楽しめるのは、変わらない日常があるから
「たまには」を飾ってくれる、ありふれた日常にもありがとう
たまには、
たまには、心が通ったと思えることがある。
たまには、何もかも忘れる陽気の日があるという。
たまには、嬉しくてたまらない夢を見たい。
たまには、音楽にのっていくときもあった。
たまには、何をやってもうまくいくこともあった。
たまには、をかき集めるような幸せを追う必要ももうすぐなくなることだろう。
たまにはこんな日もあるなどと嘆くことも、ない。
もう雨に唄わなくても良い。
いいわけなしの幸せを味わえば良い。
たまにはって いい言葉。
たまには 休暇でもとってどこか行こうか。
たまには いつもと違うカフェに行こうよ。
たまには あの子と遊ぼうか。
たまには 大好きな君に手紙でも書いてみようかな。
たまには 思い出の歌でも聞いてみようか。
たまには なんにもしない贅沢をしようか。
たまにはって考えることで 自分に余裕ができる。
そんなことに 気がついた。
いい言葉に元気をもらう 今日も明日も。
いつもしてること?
そっか、たまには変えてみよう。
明日は英語で考え事をしてみよう
今日の夜から準備が必要だよ
まずは想像するだ
私が背丈程ある草むらから抜け出して
気づいたらライオンが目の前にいる
こいつは僕の仲間になる
ライオンの背中は気持ちがいい
僕はライオンにこう言うんだ
You are pretty ってね
するとライオンは駆け出すんだ
とても急だったから僕はバランスを崩して
地面に落っこちちゃう
Oh la la !
でもこれで準備完了
さ、レバーを引いて Let's go !
#たまには
日々の疲れが、大事な何かを奪う時がある。
一つひとつ真剣に向き合って生きている人ほど、
この現象に陥りやすいと感じる。
奪われていくのは、
時間、楽しみ、心の余裕、果ては夢でさえも。
挙げればキリがないが、ある時ふと、
笑顔だと思っていた自分の顔が“作り笑い”だと
誰かに指摘される前に涙で気が付いた。
現代は『生きづらい社会』だと言われている。
常に不安定で、正解の無い情報過多の毎日。
ネガティブな情報が氾濫した川のように流れ、
疲れた心に怒涛の勢いで流れ込んでくる。
日頃の歪な人間関係で疲弊した心に構わず、
別の場所から発した、誰かの情報の棘が刺さる。
多くの人が、情報と言葉の棘に傷付けられる。
ネットもリアルも、棘が蔓延している。
「離れよう」
心がそう警告したなら、素直に従えば良い。
いっそ全て断ち切って、また気になりだしたら
その時に以前と変わりなく戻れば良い。
“場所”は逃げることはなく、待っていてくれる。
数ある場所の中で、“居場所”を探せば良い。
もしくは、自分で作るのも良い。
しばらく離れたいなら、それも良い。
猫のように、気ままに場所を選べば良い。
今いる場所、見ている場所に
もやが掛かったように、疑問が浮かんだら、
たまには、違う世界を見てみよう。
何か、新しい視点を得ることが出来るだろう。
その時きっと、場所の視え方も変わってくる。
あとは、自分で自分の居場所を選ぶだけだ。
『たまには』
たまには
明日は休日勤務の振替で休み。
たまにはお風呂でのんびりしたいと思い、日帰り温泉に行く。
温泉に浸かって、サウナで整えて、火曜に備える。
たまの平日休み、有効に使うぞ。
『今』
たまには真面目に生きようか
たまには逃げるのやめようか
たまには挑戦してみよか
そう思ってどれだけの時間が経つただろう
いつかの逆を夢見して
結局私は今を見る
たまには、息抜きをしてみてもいいんじゃない?
ほら、あなたっていっつも頑張ってるじゃない。
根気詰めてさ。
だから、少しくらい休憩とかどうかなぁーって思って。
そうでもしないと、いつかは体壊しちゃうよ?
あなたは私にとって大切な存在なんだから。
先にパタッていかれても困っちゃうよ。
だからさ、たまには息抜きしようよ。
私と一緒にさ。
ちょっとくらい、自分のペースで、緩く過ごしてみよう?
〜たまには〜
今日は豚骨!
朝からそう決めてた……はず、なのに
広がったメニューの片隅で私を魅了する味噌チャーシュー。
だめだめ、朝から豚骨って決めてたんだから!
豚骨に、とっぴんぐで……にたまごを……
「〜〜〜もう!」
ぐびっと水滴が落ちる水を煽って揺れるくらいテーブルに叩きつける。
「すみませーん!!味噌チャーシュー!チャーシューマシで!」
豚骨はまた今度、たまにはメニューに踊らされるのも悪くない。
目が覚めて、私の目に一番初めに入って来るものは、気持ち良さそうに眠る君の寝顔。
お布団から出た私が、おはようの挨拶代わりに、お鼻のてっぺんにくちづけすると、君は決まって私を抱き締めて、お布団の中に連れ戻す。私は嬉しくて君にされるがままにしている。私の大好きなお布団の中。いつまでも一緒に君とこうしていたい。
けれど、君は数分も経たないうちに、お布団を払い除け、お仕事に行く支度を始める。
私は、そんな君をじっと見つめている。
君と暮らし始めて、もう二年が経とうとしているけれど、君は変わらずに私をとっても優しく扱ってくれる。
朝食を済ませ、君はスーツを着て、身支度を整えると、玄関に向かう。私は君の背中を追って一緒に玄関へ。
ピカピカの革靴を履くと、くるっと私の方に向いて、行ってくるね、と頭を撫でてくれる。
早く帰って来てね、と心の中で君の安全を願う。
君が玄関を出て、玄関のカチャッとロックする音。
その音を聞いてから、私は大好きな君が用意してくれた餌箱に向かう。
ニャーンと君の事を想いながら、いつも大切にしてくれる君への感謝を言葉にして。
#大好きな君へ
/たまには
はりきって恥をかいた日だった。
お風呂の中で
たまにはいいか、と息を吐いた。
ずうっと、人と接していなくて
うまい話し方を忘れている。
こんなに難しかったかな。
いや、難しかったな。前から。
過去の裾をひいているから
大人になるほど傷つきやすい。
大人になってよかったことは……
私が恥をかいた隣で
そつなく振る舞ったあの人も
こんなふうによく落ちこむし
こんなふうに孤独だと、
──知らないのに──もうわかっていること。
それらのことによく救われる。
大人になると決まった道を毎日歩く。
救急箱をひとつ持っているから、
たまに寄り道して転んでも
たまならいいか、と思えるようになった。
たまには、ほんの一瞬でも、普通になりたい。
皆とくだらないことで笑って
たまに落ち込んで
元気づけてもらって立ち直って
楽しいことを楽しいと感じたい
悲しいことはちゃんと悲しみたい
嬉しいことは素直に喜びたい
ずっと深海にいるみたいな
重くて暗い気持ちを背負って
皆の『普通』が出来ない僕は
たまには、普通になりたい。