みるく

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目が覚めて、私の目に一番初めに入って来るものは、気持ち良さそうに眠る君の寝顔。
お布団から出た私が、おはようの挨拶代わりに、お鼻のてっぺんにくちづけすると、君は決まって私を抱き締めて、お布団の中に連れ戻す。私は嬉しくて君にされるがままにしている。私の大好きなお布団の中。いつまでも一緒に君とこうしていたい。
けれど、君は数分も経たないうちに、お布団を払い除け、お仕事に行く支度を始める。
私は、そんな君をじっと見つめている。

君と暮らし始めて、もう二年が経とうとしているけれど、君は変わらずに私をとっても優しく扱ってくれる。

朝食を済ませ、君はスーツを着て、身支度を整えると、玄関に向かう。私は君の背中を追って一緒に玄関へ。
ピカピカの革靴を履くと、くるっと私の方に向いて、行ってくるね、と頭を撫でてくれる。
早く帰って来てね、と心の中で君の安全を願う。

君が玄関を出て、玄関のカチャッとロックする音。

その音を聞いてから、私は大好きな君が用意してくれた餌箱に向かう。
ニャーンと君の事を想いながら、いつも大切にしてくれる君への感謝を言葉にして。


#大好きな君へ

3/5/2023, 2:29:14 PM