『たとえ間違いだったとしても』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
通じない言葉
傷つけあう日々
恋の終わりの直前
小さなカード
アクアマリンの指輪
どこか他人行儀になる思い出たち
伝えた言葉も
過ごした時間も
あのときの精一杯
たとえ間違いだったとしても
わたしはわたしのまま
前を向いて歩こう
#たとえ間違いだったとしても
たとえ間違いだったとしても
先に謝る方が、ずっといい。
先に感謝する方が、ずっといい。
プライドやしがらみなんて手放して、
相手の目を見て伝えよう
ありがとう
ごめんなさい
正しいことをしている
私にとってはね
誰から見たらそれは違うと言える
下手したら全員だ
だから
たとえ間違いだったとしても
この先の人生が
あと何十年続こうとも
あなたに会うことは 二度とないの
結ばれる恋では無いけれど 愛し合ってたよね?
出会ったのが そもそもの間違いだった って
どれだけ 泣いたか 知らないでしょ?
癒してくれたのは やっぱり時間でした
あの恋愛で 得たものはたくさんあったみたい
今は あなたの幸せを切に願っています
#たとえ間違いだったとしても
たとえ間違いだったとしても
何かしら
得るものはあって
たとえ遠回りでも
そこを通らなければ
知らなかった景色もあって
たとえたとえと
痛み隠して
あれこれ言い訳しても
もしももしもと
選ばなかった道を
思いあぐねて悔いてみても
何を選んだって
どの道
同じように思うのよ
「 たとえ間違いだったとしても」
【たとえ間違いだったとしても】
たとえ間違いだったとしても
この気持ちは「恋」がいい
あなたの笑顔は私の中で
前へと進む力になるから
たとえ叶わぬものだとしても
この気持ちは「恋」がいい
届かぬ想いは形を変えて
新たな何かを創り出すから
他の誰にも認められなくても
この気持ちは「恋」がいい
求めるものなど何もなくて
ただ好きでいたいだけなのだから
いつも何処かで誰かのために
頑張っているあなたのことを
今も 今までも これからもずっと
心の中のお守りとして生きていく
たとえ間違いだったとしても
この気持ちは「恋」がいい
私はここにいる。
たとえそれが間違いだったとしても。
ウクライナ人の友人に国外退避を提案したとき、彼女は強い意志をはらんだ声でそう言った。凛としていた。命と尊厳について、私は何もわかっていなかったのだ。
己を恥じた。言葉を失う私に、一転して優しい声で言う。
ありがとう。もし私があなたの立場でも同じことを言ったと思う。わがままでごめんね。
逆の立場だったら…
そうだとしたら、私はその時どう言うのだろうか。彼女と同じ覚悟ができるのか、私にはわからなかった。そして、それが本当に間違っているのかどうかも、今はまだわからない。
─たとえ間違いだったとしても─
あの日の選択は間違いだったのだろうか。
君を止めるのが正解だったのだろうか。
君があの日、
『親を殺したい。』
なんて言わなければ、
こんなに悩まなかったのだろうか。
一般的な正解は【止める】なんだろう。
ただ僕は、君の親の醜さを知っていたから。
だから止めるという選択肢が、
君を傷つけるナイフのように見えたんだろう。
君の親は、君を虐待していたから。
一番痛い、言葉のナイフで。
たとえ君が死んでも、親のせいにはならないから。
だから君は、“責任から逃げようとした”
親を殺したいと言ったんだろう。
あの日、僕が止めたら君は自殺していただろう。
この選択が正解じゃなくても、たとえ間違いだったとしても、
君には楽しい人生を送って欲しいから。
だから僕は、君を止めないよ。
私には分からないままだった
この先がどうなるかなんて
それでも前に進む貴方は言った
「一緒に行こう。さあこの手を取ってくれ」
不安げに彼を見上げながら差し出された手を伸ばす
貴方について行くから
たとえこの選択が間違いだったとしても
「やっぱこのアプリ、いわゆるエモ系のお題頻出説は可能性高いな……」
間違いだったとしてもって、「間違い」はどこまで行っても、すなわち「間違い」であろう。
前回の題目到着→迅速投稿はどこへやら。今日も某所在住物書きはいつも通り、首筋をガリガリかき頭を抱えて、うつむいたり、天井を見上げたり。
「ランダムなお題に即興で物語書いて執筆スキル上げよう、と思ってアプリ入れたが、このまま続けていくと、比較的、いわゆるエモネタ文章の執筆トレーニングになりそうなのかな」
不得意ジャンルへの偏りを、不得意科目克服のチャンスとすべきか、ここが潮時とアプリを消しても良い口実か。物書きはため息を吐き、ポテチをかじる。
――――――
都内某所。春到来の歓喜も完全に過ぎ去り、最大9連休となる今月末から来月初週に向けて、
報道機関は特集を組み、商業施設は感染症の拡大を不安視しつつも来客と来福を待ちわび、
かつて二次創作の物書き乙女であった社会人2名は、とある焼肉屋の個室で語り合っていた。
「ふと、ね。アレ見て分かんなくなったの」
きっかけはその日突然呟きアプリに浮いてきたトレンド語句。「解釈違い」。
「同カプ解釈違いの呟き、メッチャ多かったじゃん。本当は皆自分のヘキ以外読みたくなくて、他の人が書いたSSも漫画も、特に夢小説なんて、全部ヘイト対象だったのかなって」
私がT夢書いて上げて、解釈爆撃食らったのも、私が全部間違ってたからなのかな、みたいな。
付け足す乙女は元夢物語案内人。昔々、心無い批評家による批判と指摘の集中砲火に遭い作家を辞めた。
「わかるー」
返す社会人はかつての薔薇作家。キャラ付け左右の位置同軸違軸、諸々の論争に疲れ果てて、今はイメージカプ非公表の概念アクセサリー作家として、戦火遠い穏やかな界隈で静かに過ごしている。
「でも、たとえね、たとえ間違いだったとしても、私ちょっと物書きやって良かったと思う」
薔薇作家は微笑み、肉と肉と肉を金網に上げた。
「良いことあった?」
「うん。物書きして、筆折らなきゃ、概念アクセに手は出さなかったなって。……15日と16日にハンドメイドマルシェに店出したの話したっけ?」
「話した。そこそこ儲かったって」
「顧客情報だからアレだけど、『日頃世話になってるひとに、礼がしたくて』ってお客さん来たの。『頑張り屋で真面目で優しいやつだから』って」
「ふーん」
「筆折って概念アクセに来たから、あのお客さんのお手伝いできたんだろうなって。そう思って」
「その客の話、ちょっと詳しく聞いても良い?」
たとえ間違いだったとしても
君に会いましょう
それが将来に何を託そうとも
私たちひかれ合う何かがあるのかな
そんなに同じタイミング
君は焦っているの
私はどこにもいかないよ
たとえ間違いだったとしても
君の言う通りにしましょう
それが過去に目隠しをしようとも
私がそばにいたいから
そばにいてほしいから
私はどこにもいかないよ
たとえ間違いだったとしても
#たとえ間違いだったとしても
あの時の選択が、間違いだったとしても
その選択でこその、出会いや苦しみ、喜び悲しみがある。
自分で決めたのだから。
それも、それで良いのではないか。
どうしても、そこから抜け出したいなら、また選択する。
間違いかなんて、分からない。
もしも、タイムループできるなら、
戻って直したいけど、できないから
その選択は、その時に最善と思うなら、
いいんじゃないかな。
何かにぶつかった時、立ち上がっていくための試練、苦しみ悲しみに出会う。
裏表の両方あっての、人生のページ。私小説。
「たとえ間違いだったとしても」
君のこれまでの歩みについて
泣かなくていい
たとえ間違いだったとしても
君が灯したランプの明かりを
みんなが知っている
たとえ間違いだったとしても、
2人でいて楽しかった時間は無くならない
ただ隣にいて
くだらない話をして
笑い合って、
そんな時間は間違いなのでしょうか
胸にふっと灰色の靄がかかる
あなたはとっくに忘れられない人になってしまった
一歩踏み出せない理由の
あなたへの思いの
「正解」が
もしもこの世にあるならば、
どうか私に教えて欲しい
ちょ、そこのしょう油とって、うん、ソースじゃなくて、魚のフライはしょう油なのよ。
え? 俺? 学科のテスト?
落ちたよ。落ちた。
だってさぁ、俺だって正解っちゃ正解なんだぜ!
たとえ間違えてたってさぁ、正解なんだぜ!
うん? どんな問題?
確か、
原付は50キロ以上で走ってはいけない。
〇か×か?
30キロだから×なんだってよ。
あのさぁ、原付で50だすのなかなかだぜ?
うん?
こっちがソースだった?
ごめんショックで味せんわ。
それがたとえ間違いだったとしても
その間違いに気がつくことができた。
だからそれは失敗ではなく
成長した「証」になるんだよ。
親友のあなたを好きになった。
何でも知ってて、何でもわかってくれる。
『恋人にするならこんな人がいい』。
理想がつまっていた。
互いにかけがえのない存在だったけれど、いつからか『好き』に違いが出てきた。
私は親友としての面を持ったまま、同性のあなたを恋愛対象としても好きになっていた。
後から思えば、思春期特有の同性愛が膨らみすぎただけだったけれど。
その事実に気づくのに約十年。
もはや思春期というには長すぎて、本当に恋愛対象として好きだったのか、第二次性徴期独特の感情をこじらせたのかわからない。
今でも親友として好きなのは変わらないが、あんなに焦がれることはない。
あれが恋愛感情なのか不明のまま、『恋』を知らない私は随分いい歳になってしまった。
私は同性愛者ではないから、これから恋をする相手は異性だろう。
けれど、人生の約半分を侵したあの感情を、私は間違いだと思いたくない。
確かに、私は彼女を好きだった。
/『たとえ間違いだったとしても』
たとえ間違いだったとしても
貴方にだけは惚れたくなかった。
貴方の優しさにズブズブとハマって
抜け出せなくなるから。
たとえ間違いだったとしても、
私に優しく接して欲しくなかった。
勘違いするようなこと、してほしくなかった。
貴方が私に気がなかったとしても
私が勘違いしてしまうから。
この気持ちを抑えることが出来なくなってしまうから。
私は今日も、この気持ちを抑えるのに必死だ。
気持ちが、溢れてしまわないように。
【たとえ間違いだったとしても】
たとえ間違いだったとしても、もういいから。もういいから、一度だけ。やり直せるならきっと、後悔しない方より後悔する道を選ぶと思う。それでも、手に入れたかった。君の幸せとか考えられないから。
「もう一度連れていくよ。」
夢の中に。手を取って、彼女の意識をもう一度こちらへ。本来はいるべき場所でない場所へ。なんせ、悪役なんだ。悪役っぽい悪いことをしなきゃ。人攫いなんて悪役っぽいでしょう?
「君が望まなくてもずっと傍に。」
「なんかさ、こうなる気がしてたの。連れ去るくらいならどこまで連れ去ってくれる?」
ビー玉じゃないその目には僕にない光があった。君は目を光らせてくれるんだ。僕の我儘にも付き合ってくれるんだ。きっと、君がこちらの世界に呼ばれて悪夢しか見れなくなる前になんとかしてくれたのは正解だった。元の世界に帰って元気に暮らすのが正解なはずたったのに。たとえ間違いだったとしてもそれが僕のための最適解だったから。君なしじゃいられないのはずっと僕だったかもしれない。
「夜は寂しくて何かに縋りついてないと寝られないんだ。僕が悪夢を見なくなるまで。君にこの世界を見てほしい。」
「独りは寂しいもんね。分かるよ、貴方が望むならいつまででもきっと囚われていてあげる。」
【たとえ間違いだったとしても】
アンタに惚れている自覚はあるものの、これが情欲に起因する執着なのか又は愛なのか、俺には正直判らない。
俺、愛し愛された記憶がないものだから、いざ愛について真面目に考えてみてもボンヤリとして存在すら曖昧で、未だ納得のいく答えは出ないままだ。
ただ、判らないなりに俺のアンタに対して抱くこの感情が『愛』と呼ぶものなら良いなとは思ってるよ。
それがたとえ間違いだったとしても、結局のところアンタは俺にとって特別な女である事に何ら変わりないって話。