『たった1つの希望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たった一つの希望
今の俺の性格はいつ頃から備わったのだろう。
考えてみるに、それは生まれて直ぐに、いや、お腹の中にいる時に既に決まっていたのかもしれない。
そんな人間たちが、偶然出会い、夫婦として長い間ツガイでいるにはやはり努力が必要だったのだろうね。
明治の時代ならまだしも、今の時代に亭主関白など無理な話だよね。
でも、何故か今日は涙が出たよ。
君にとって今の僕は怖い、ものも言えない存在だったんだね。
30年経った、今日ソレに気付かされました。
でも、俺は謝りません。
僕も君の考え方にだいぶん折れて従ってきましたから。
君はとても大切なタイミングにことごとく口をつむぎ、わたしを凍りつかせました。
おそらくそれは、君の処世術なのかもしれませんが、わたしは、その度に何故?何故?何故? って、、、、、
でも、貴方を不幸せにして去りたくはない。
どうしたらよいのだろう。
こんなことを考えないといけなくなった自分がとても悲しく、辛いです。
たった一つの希望
お互いの未来に日が差すための方法を、冷静に考えられる時間と情緒が欲しい。
子育てが終わった僕たちが今、一緒にいる意味を教えてください。。。。
別に望んでた訳じゃない
ただ、行為というもので意図知らず
私のお腹を膨らませた。
けれど、何も無くなった私にできた唯一の希望
たった一つの希望
明日も生を行います。
--《たった1つの希望》
希望とは
確定ではなくて
約束でもなくて
不確実なものだとしても
望みと祈りをこめて
そこへと心を向かわせられる
それはひとつの強さ
まぶしくて美しい
あなたの秘めたる強さ
#たった1つの希望
「たった一つの希望」
社会の苦しさを体験し
家族も友達もいなくなり
全てに絶望した
だけどそんな自分をすくいあげてくれた人がいたんだ
当時13歳の自分を見つけてくれて
あまつさえ暖かい家にまで入れてくれた
あの人がいなければ自分はそこら辺で野垂れ死んでいただろう
あの人は自分の希望
生きる理由になったんだ
何をしてもダメで
取り柄なんてなくて
可愛げもないし
性格悪いの分かってる。
みんなに好かれないのも
自分を好きになれないのも
どうしようもないことなんだって
いつしか諦めてた。
でも、
それでも君だけは、
側に居続けてくれた。
だから私は
いつまでたっても
曖昧に
この人生を繋いでしまうの。
〈たった1つの希望〉
新興宗教の教祖が
旅立たれたと聞いた
残された信者は
どうするのだろう?
教義に従ってそのまま
生きるのだろうか?
自分以外の
たった1つの希望を信じて
それがなくなったとき
人は何にすがるのだろう?
ポッカリと空いた穴を
何で埋めるのだろう?
自分自身の心の中から
湧き出るものを信じて
それをたった1つの希望には
できないものだろうか?
大事なものを外に求めるのは
もうやめようよ
🍀たったひとつの希望🍀
森の歌を聞いた…
風の音にまじり
かすかに聞こえてくる
優しくて…
切なくて…
心の琴線に触れて
泣きたくなるような歌
いのちをはぐくむ森…
太古から今へ繋がる
たったひとつの希望
🌲✨🌲✨🌲✨🌲
希望とは、未来に望みをかけること。未来とは、今よりもっと先のこと。
私は希望。希望(きぼう)と書いて希望(のぞみ)。
お姉ちゃんは未来。未来(みらい)と書いて未来(みく)。
名前に不釣り合いな私。こんな名前、すきじゃない。
だけどお母さんが言うの。
「希望(のぞみ)はたったひとりしかいないんだからね」
そんなことないよ。
私じゃなくても希望(のぞみ)はいるよ。
世界中探せば同じ名前の子なんていくらでもいる。
だから私は家を出た。家族皆困らせた。
でもその度にお母さんが言うの。
「生きていればそれだけでいいの。お母さんはね、希望(のぞみ)がいないとだめなのよ」
あれから十年経った今ならわかる。
子供って大切だ。
私もお母さんと同じこと言ってる。
#1 たった1つの希望
たった1つの希望
あと数時間で感じなくなる自分の鼓動に意識を向けながら、男はこれまでのことを思い出していた。
妻と出会ったのは8年前のことだ。会社の食堂でいつも1人で食べていたその姿に、いつの間にか心奪われていた。勇気を出して自分から話しかけた時は、ビックリさせてしまって咽せていたのを覚えている。
その時から、一緒に食事をしたり、映画を見に行ったりして互いを大切に思う心を感じながら、遂には結婚した。結婚してすぐに子供ができた。娘だ。今年で4歳になる。
子育ては大変だった、妻の負担を減らそうといつも任せっきりにしていた洗濯や掃除を率先してやってみた。その度にここは違う、それじゃダメと言われ、へこんだが今思えば良い思い出だ。
大変だが、守るべき大切な人の笑顔を見る毎日が続くと思っていた。幸せは長くは続かないようだ。
前兆はあった。地震が多くなったり、浜辺にイルカが打ち上げられたりなどだ。
総理から国民に向けてのメッセージとしてTVから聞こえてくる内容は、あと数ヶ月のうちに地球上の陸地の大半が海に沈むと言う内容だった。
総理はこうなる事が前からわかっていたかのように、生き残る術を国民につげた。
ランダムに選ばれた国民の内の何%かを開発に成功した方舟に乗せ宇宙に避難するという方法だった。
この放送を聞いた時には男は動き出していた。動き出すには遅すぎたかもしれないが、やらないよりは良いはずだと。
あらゆる手を使った。コネというコネを使い確実に方舟に乗る方法を探ったが無駄だった。
妻は、あなたと一緒なら良い。と言ってくれた。
決意が揺らいだ。
だが生きていて欲しい。
自分に喝を入れ、最後の手段に出た。やるしか無い。
方舟に乗る日、俺は古くからの親友の前にいた。
親友は優秀で権力のある地位につけていた。
親友はベットで1人の人間と抱き合って横になっていた。
息子だ。
2人の顔は青ざめていて涙を流していた。
事切れていた。
俺が殺した。
血まみれになった手を洗い。方舟に乗るためのカードキー胸ポケットに入れ妻と娘の待つ発射場に急いだ。
クソ野郎だ。俺は。殺しておきながら泣きながら親友への謝罪の言葉を言う中途半端なクソ野郎だった。
カードキーを妻に渡し、乗せようと急かした。
妻は何で貴方と一緒じゃ無いのとしつこく問われたが、別の方舟に乗ると誤魔化した。
発射場の通路で妻と娘を抱きしめた。
たった1つの希望を精一杯抱きしめた。
ダークブルーの空に飛び立つ巨大な箱を眺めて、男は海の底に沈んだ。
■ たった1つの希望
私は何の変哲もない
一般的な人間だ
大学を卒業し
働き
夢やぶれて
信じるものをなくし
海外にちょっぴり住んでみたりして
また働いて
学んで
働いて
おかしくなって
いま 床に横たわる
一般的な人間
刻々と過ぎる時間の流れや
自分が成せなかったこと
好きだったものが消え
ただ ただ 生きなければいけない
でも死んもいけない
そんな様々な絶望を感じながら
1つ希望があるなら
変哲もない人間だからこそ
終わりある命だということ
筆を取る理由はいつだってひとつだ。祈りと願いを込めて、ここにしかないものをここにあるのだと示すために綴る。無駄だと笑われようと、無為だと蔑まれようと。これだけがわたしの星である限り終わりはない。パンドラの最後の中身は永遠に我が手にある。
たった1つの希望
ある人に言われた言葉があった。
「あなたは何になりたいの?」
私は、その質問に答えられなかった。今でもそうだ。
自分が何になりたいのか、何を目指しているのかすらわからない。自分の意志で生きているというより、生かされてるって言う方があってる気がする。
ただ、たった一つの私の生きる意味になるような何かがほしい。
「いいか……俺達が助かるにはこれしかない」
「本当にやるの?」
薄暗い倉庫の中、俺達は閉じ込められた。
そんなベタな展開がある訳、と思っていたがドアが施錠された訳ではなくただ単に建付けが悪くて開かなくなったのだ。
「強引にドアを破壊する」
「修理費請求されないかなー」
「これこそが、たった1つの希望……」
「カッコつけんなっ、ただの脳筋思考だから!」
「では他にどうする」
「あの高窓から脱出……は無理か。背が届かないし」
……。
「うぉぉおお!!」
「ちょ待て待て、早まるな〜!!」
羽交い締めにされて止められてしまった。
「もう少しこのままでもいいじゃん……二人っきりになれる時間なんてあんまり無いんだから」
「それは、そうだが。まあ、うん」
心地よい静寂が流れていく。
早鐘を鳴らす心臓の鼓動だけが一定のリズムを刻む。背中合わせになると、彼女の体温を直に感じた。
ここは学校だ、夜になればきっと誰か来る。
なら、もう少しこのまま。
このまま……。
自然と身体を寄せ合って、
「おーい、先生が早く戻って来いって……え」
「「あ」」
「ッスゥーー、お邪魔しました」
「「待て、誤解だから」」
………………
…………
……
「という展開で今度本を出そうと思う」
「もう賞味期限切れだろ、そのネタ」
ママとパパとの間にできた、あなたが私たちのたった一つの希望なの。希望だったの。
あなたを育てるのはとても、とても大変なのだけれど、その分成長を感じた時、一番感動したの。それはもう言葉にできないほど嬉しかったんだから。
だからね、私、あなたを失うなんて考えられなかったの。
残されたパパと私はまだ、あなたのこと忘れてなんていないわ。忘れられないのよ。
だってね、まだ私達、あなたのことだーいすきだもの。
私達まだ、あなたのこととっても愛してるもの。
湖に投げた浮きがプカプカと水面で遊んでいる。浮き沈みが激しくなって掛かった!と、しなる竿を引っ張り私は肩を落とした。半透明の糸に付いた針金の餌だけ綺麗になくなっていた。
「食べたなら挨拶くらいしてくれればいいのに」
魚側からしたらたまったものじゃないけど、そろそろ姿を見たい。私は彼に教わって釣りをしている。
「今日の魚は手強いみたいだね。釣れなくても後日また来ればいいじゃないか」
釣りに焦りは禁物だよと先生のありがたい教え。だけど、先生のバケツの中にたくさんの魚がいることを忘れてはならない。
「先生は好調ね」
「たまたまだよ。そんなに釣れる釣れないに拘りはないんだ」
「そう…。初心者だって分かっちゃうのかな」
餌の付け方とか、釣竿の捌きかたとか。
私のバケツに魚が泳ぐことはなく餌だけが減っていった。魚たちが食べ放題だと水面下で踊ってるような気さえする。もう残り少ない。たくさんつけて賭けてみようか…
「私の『たったひとつの希望』…」
「言葉が重いなぁ」
「釣れたら夕食のメインにするつもりだったから」
1匹くらい釣れるかな、と。魚だって必死に生きている、釣り針に餌をつける作業だけ様になって、水面に映っているのが悔しいところ。
最後の1勝負。投げようとする私に彼の待ったがかかる。
「かわいい生徒の為に手を貸してあげようか」
彼に後ろから抱き込まれ釣竿を一緒に持つことに。どぎまぎした私は糸が引かれても分からなかったけど、彼のアシストで記念すべきメインディッシュを釣り上げたのだった。
#たった一つの希望
冷凍保存された私は、目覚めるとなん百年もたった地球にいた、
外に出ると大陸は砂漠に包まれ、見たことない生物が溢れている
しばらく砂漠を歩くと街が見える
街には進化した牛のような生物が喋り、産業を営んでいた
人類である私は、危険を避けるため被り物して
街で聞き込みをすることにした
聞くに向こうの大陸に人類生存の噂があった
私はその情報を頼りに街を出て行く
たった一つ希望を胸にして私は旅に出た。
たった一つの希望
今がどんなに苦しくても死んでしまえば楽になれる
それが僕の未来におけるたった一つの希望だったのに
心優しい「カミサマ」は僕を憐れんだらしく
「チカラ」と「ジカン」をくれた
魔法のように世の理を捻じ曲げてなんでもできる力
生も死も思うがままにできる力
そしてずっと続く時間
不老不死とはちがう
何度死んでもずっと僕のまま
どちらも全く必要ないというのに
「カミサマ」は微笑む
「これで貴方は幸せになれるわ」
ふざけるな
僕に必要なのは終わりなのだ
誰にも何もされていないし何も奪われてもいない
こんな力があっても僕は幸せになんてなれやしない
「カミサマ」にそう言っても不思議そうに首をかしげるだけ
何も伝わらない
いらないと言ってももう貴方のものだからとのたまう
どうやったら力を消せるのかと聞くとわからないだと
なんで喜んでくれないの?馬鹿なのか?
思わず力をカミサマにぶつけたら怒り出した
「あぶないじゃないの!」
余裕で打ち消しておいて腹が立つ
そっぽを向いている僕にカミサマは諭すように告げる
「私が消えたら全部の世界が消えてしまうの。そしたら貴方も消えてしまう、それは困るでしょう?」
なるほどいいことを聞いた
お前さえ消せば解放されるのか
ならばやることは決まった
押し付けられた力でもってこんな世界全部終わらせてやる
【神様の祝福】
生きているという事実だけ
他に希望と呼べるものがあるか?
生きていけるという自信だけ
仕事して、食う寝るだけで金が入る
風呂はたまにしか入らないけど
生きていくという決意だけ
たまに美味しいものを食べに行けるし
たまに誰かにありがとうと言ってもらえる
息をしているだけなのに
人類代表みたいな顔して生きることもできるけど
わたしはやっぱりため息たくさん
二酸化炭素ごめんなさいねと生きていく
手の中にはまだあると信じているけれど、だからこそ開くこともできないまま、骨になるまで握りしめているのだろうか
『たった1つの希望』
たった1つの希望
1つなんて選べない
決められない
希望
色々な希望を抱いて大きくなっていく
わたしはそんな人生を歩みたい