『たそがれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
✦たそがれ✦
えっ誰?
学校帰りの夕方に会ったたそがれさん。
何処から来たのか。
どんな物が好きなのか、嫌いなのか。
何にも教えてくれない。
唯一教えてくれたのは名前だけ。
本当に不思議な人だ。
顔がどうしても見えないし。
いつの間にかいなくなっちゃう。
しかも何故か戦争の時に着るような軍服を着ている。
でもある日から突然いなくなった。
何も知らないままいなくなった。
探しても探してもたそがれさんがいない。
でも僕は何故かたそがれさんが
どうしていないのか薄々気付いてた
8月6日なのだから。きっとたそがれさんは──
今だけ、この瞬間だけでいいから、
君を近くに感じたい
「たそがれ」
たそがれ
いっそ
夜になってしまえば
あっちと そっちで
どっちつかずにならずにすむのに
黄昏なんてものがあるから
こんなにも くるしい
黄昏の街並み
私を飲み込んで
覆い隠す。
私は消える。
消える。
私はちっぽけ。
汚いこの星に
当たる夕日。
あなただけが特別。
学校で黄昏れる。
誰もいなくなった
教室に思いを馳せる。
大好きだった先輩も、
大嫌いだったあの子も、
所詮人間でしかない。
わたしを殺すことも、
生かすことも出来ない。
私以外に私は私を殺せないし、
殺させないし、生かされないし、
生かさせない。
砂埃が舞うこの部屋に、
もう人類は消えたことを改めて感じる。
ツタの生えた建物。
僕はあと何年、
何十年、苦しまなければいけないのだろう。
たそがれ
たそがれは
黄昏と書く
また
夕暮れ時
相手の顔がきちんと見えない様から
誰そ彼
すなわち
誰だ、あなたは?
という語源があるらしい
誰が誰が判別がつかない
少しの不気味さと
夕暮れが見せる
幻想的な風景が
黄昏時をさらに
魅力的なものへと変化させている
昔家族で住んでいたアパートのベランダ。
学校から帰って、洗濯物を取り込んだあと、
よくその場所で過ごしていた。
微かに電車が走る音が聞こえるだけの、
とても穏やかな時間が好きで。
空が薄暗くなって少し肌寒くなる頃、
1人でいるのが少しだけ寂しくなったけど。
曲がり角からようやく現れた人達が、
こちらに気付いて笑いながら手を振ってくれたこと。
幸せってそんな瞬間なんだと思う。
-たそがれ-
“たそがれ”
空のほとんどを星空に乗っ取られ、地平線の彼方へと追いやられた太陽が最期に放つ夕日の強い光が真横から突き刺してくる中を、俺は待ち合わせ場所まで走っていた。約束の時間はもうとっくに過ぎていた。
気の短い彼女のことだ、もう帰ってしまったかもしれない。いや、そもそも来ていないかもしれない。遅れる旨の連絡には既読がつくばかりで彼女からの返事はない。信号待ちの間に横目でちらりと確認をしながら、上がる息を整える。
鈍ったな、とふと考える。衰えた、とはまだ思いたくない。三十路を過ぎ、デスクワークばかりになって、趣味といえば機械いじりと運動する機会はめっきり減ってしまった。少し前まではジムに通っていたけれど、なんだかんだと足が遠のいてしまっていて、風呂上がりのストレッチくらいでしか体を動かすことがなくなっていた。
短く息を吐きながら、ひたすら目的地まで走る。やっぱりジムに通うか、ランニングでも始めるか。悲鳴をあげだす体には気づかないふりをして、最後の関門である緩やかな坂を登り切ると、人気のない小さな公園の柵にもたれ掛かる様にして立つ人影が見えた。強い夕日の光のせいで夕日に背を向けて夜空を眺める彼女の顔ははっきりと見えないけれど、それでもあのまあるい頭の形は見慣れた彼女のものだった。
あと数歩、というところで息が上がって立ち尽くす俺を彼女が首だけ回して振り向いた。
「いいご身分だな、急に呼びつけておいて一時間も待たせるなんて」
「……ごめん、急なトラブルがあって」
でも、君が来てくれるなんて思わなかった。そう言うと、顔の半分を夕日で照らされもう半分はその影に飲み込まれた彼女がふん、と鼻を鳴らした。
「誰かさんが情けないメッセージを寄越すから、どんな情けない顔してくるか気になっただけ」
「俺、今情けない顔してる?」
一歩二歩と近づいてくる、相変わらず憎たらしいほど自信に溢れた顔つきの彼女に問いかけながら自分の顔に手のひらを当てる。そういえば、最近は最低限の身なりしか気にしていなかったな。もうちょっとちゃんと整えてくれば良かった。走ってきたから、髪も乱れていることだろう。いつだってサラサラの彼女の髪が歩く度揺れるのを横目に顔に当てた手を髪に伸ばそうとしたところで彼女整えられた綺麗な爪先が俺の眉間をトンとついた。
「いつも通りの情けない顔だな」
「……いつも通り、か」
ありがとう、ふと口をついた言葉に彼女がやっぱりふん、と鼻から息を吐く。会うのはもう何年ぶりだろうというのに変わらない彼女の態度に心がじんわり温かくなっていくのを感じた。
夕暮れヤバ。烏とか雁が並んで飛ぶのがしゅき。あと日が落ちた後の虫と風の音良すぎて、語彙力溶けた。
と、古典の授業で清少納言も言ってた季節。今日も、めっちゃ群れで飛んでる鳥いる。影絵みたいでかっけー。いやカラスか?あれ。カラスだったら、こんなタソガレドキ?に見なくても影絵だわ。
でも、日が落ちるのも早くなっちゃったから、今すっげー雰囲気あるの。女子高校生が一人で、夕焼けを眺めながら、住宅街を歩いてる。これを『エモい』と言わずにどうしろと。
夕陽が逆光になってさ、周りの家も、わたしも、『通学路です!児童注意!』みたいな人形も、みんな影絵みたいなの。カラスなの。隣を通りすぎる人にさ、わたしはオレンジに光って見えてさ、目を凝らせば、このつよつよ最強顔面が見えるようになってんの。秋の夕暮れ、ガチエモい。清少納言の気持ちマジ共感しすぎて、今なら模試でトーダイ国語A判出る。
………はあ。
でもさ、ガチで好きなんだよ、わたし、この時間が。
だってさ、この時間しかさ、繋がらないんだもん。カナコにも、ミナミにも、サクラにも、マリにも。大親友なのに。
誰かも分からない、影みたいな感じでさ?横通って。そしたら4人とも、振り向いてこっち2度見してくんだよね。
そしたら、わたし、繋がりが切れちゃうの。大親友4人は2度見できませーん、はいしゅーりょー、って感じで。
隣を通った君は、誰そ彼。そんな感じ。夕暮れだけしか会えない。わたしは、ここで一人、みんなが通るのを待ってる。
……つまり、死んだわたしは、今日も生きてるみんなを、この通学路で見守っています。時々化けて出ます。エモ。
お題「たそがれ」(雑記・途中投稿)
黄昏っていうと、相手の顔が分かりにくくなるという意味で夕暮れ時を指す言葉だと認識していたんだけど。
小学校の時(だったはず、中学校だったかも)教室からベランダに出て外を見る人を指して「黄昏れてる」と呼ばれていたのを思い出す。
「黄昏れる」は「人生の盛りを過ぎた人」の意味で使われることがあるらしいけど、物思いに耽る、の意味になっていて不思議だった。
記憶している意味が合っているか確認のためにWikipediaを引いたら「雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯」と書かれていて、……西の空限定だったの!?と驚いた。
そして「夜明け前を表す「かわたれどき」があり」と対義語が載っていて勉強になった。かたわれ時より瑠璃色な?(以前のお題:夜明け前参照)
黄昏時はマジックアワー……じゃなくて何だっけと思っていたら、マジックアワーは日没後と日の出前だった。そして私の好みはブルーアワー寄りです。(マジックアワーは画像検索すると印象派みたいだなって思ってしまった)
きっともうすぐ夜になってくれる。
─たそがれ─ #81
私の彼は赤毛で、珍しい金色の瞳をしている。しかも金色の中に髪の毛と同じような赤が反射する。
私は彼の瞳を夕陽のような色だと思っていた。
だから、私は夕焼けの空を見ると彼を思い出すし、安心する瞬間がある。
「どうしたの?」
後ろから彼が声をかけてくれたから、私は振り返った。
夕陽を浴びてにっこりと笑う彼を見て、つられて口角が上がる。
「夕陽ってあなたの色だよね」
彼は目を見開いて、きょとんと首を傾げた。
「夕陽?」
「はい、今みたいなたそがれ色、です!!」
私は彼の胸に飛びついた。
おわり
一三八、たそがれ
最近お題むずくないか
黄昏なんて君の名はでしか聞いたことないわ
君の名はおもろいよね
BGMと曲がいい
天気の子とかスズメの戸締りも曲が最高
君の名はBGM集とかで調べてみてくれ
エモい気分になれる
最近映画見てないな
どんな映画みようか
日の黄昏に目をむけて
盛りを過ぎて、暗く沈む俺は
陽が陰に入れ替わるその時まで
輝きながら沈む夕日に、たそがれている。
ふかしたタバコが尽きるのが先か
次のタバコの火が輝くのが先か
阿呆な俺は前者を希望する
黄昏時はさみしい気持ちになる。
急に一人になった感覚。
そして酷く恐ろしい時間でもある。
逢魔ヶ時は魔の時間。
だから一人になりたくない。
誰かと一緒にいたいんだよ
夕陽みてコーヒー煽ってちょっと泣く僕だけの場所に先客がいて
題-たそがれ
たそがれ
たそがれ時
空を見つめる
なんだか暗くなってしまった空
ああ 今日も一日が終わったのだな
頑張ったな私
さてさて私はわたしにこれから何のご褒美をしてあげようかな?
少しでも幸せだなって感じることができますように
「たそがれ」
暗いのに明るい 明るいのに暗い
なんだか摩可不思議な時間にございます。
水平線に沿うように熟した柿色の帯。
さらに上は濃紺のお着物。
お空はとってもミステリアス。
そして、とってもお洒落さんなのですね。
黄昏時に
赤く染まる
遠くの空
そこにもまた
物語がある
たそがれ
夕日を見ながら、今日1日の出来事に感謝。
今日の夕日は、特別(^-^)
力強いオレンジ色が透き通って輝きを放っている。
何て!キレイなの!!
うっとりして、ぼーっと、たそがれていた。
しかし、刻々と、変化していく。
あっという間に、美しいオレンジダイヤとお別れの時がきた。
永遠ではないのだ。
しかし、あの、美しいオレンジダイヤを私は、永遠に忘れない。
私の心でずっと輝いている。
たそがれ時
空がぼやける不思議な時間。
あの世と、この世が交わる時
この時間は世界に私ひとりしか存在しないの
じゃないかと思う
わたしはこの時間がたまらなく愛しい。
10/1 たそがれ