たそがれ』の作文集

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たそがれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/2/2022, 2:17:21 AM

黄昏
…それは
熟成された
ウィスキーに似ている


お題 たそがれ

10/2/2022, 2:13:02 AM

夕暮れのメリーゴーランド
暗くなりはじめた街をめぐる
迫りつつある闇を寄せつけないように
黄金色に飾られた列は
疲れた僕らを乗せてゆっくりと音もなく
馬上の誰もが無口になって
通り過ぎるたそがれを見ていた
刻々と変わってゆく空の色が
人の心の中に似ていたから
みんな何も言えなくなったんだ

10/2/2022, 1:30:55 AM

『たそがれ』

たそがれ時は気に入っている

特にこれからの季節のひんやりと
透き通った空気感の
たそがれ時がいい

もう随分前、このたそがれ時に
昔の彼と再会したことがあった

会話の内容も彼の顔も殆んど
覚えていない
ただ、ひんやりとした心地よい
たそがれ時の街を二人でずっと歩き続けた

その空気感と自分が着ていた
ワンピースの色だけは鮮やかに
甦る

家路に急ぐたそがれ時に
ふと思い出す私のたそがれの
記憶

今は、もう、自分自身がたそがれ
てきたように感じてしまう

それは、少し苦味のある
人生のたそがれということね

10/2/2022, 1:27:45 AM

たそがれどきは、一日の終わり。
仕事からも解放されて肩の力が抜ける。
空の色が変わるように心の色も変わる。
心地よい疲れのまま家路に着く。


題「たそがれどき」

10/2/2022, 12:50:42 AM

―たそがれ―

塾の帰り道を1人で歩く。
今は黄昏時、か。
ついさっき国語の授業で習った。
昼から夜に変わる夕暮れ時を黄昏と言う…
黄昏の次はなんだっけ、と、思い出していると、
秋らしく涼しい風が吹き、
「こんばんは」
と、声が聞こえた。
少し高いけれど、落ち着いている声。
通り過ぎた街灯の光の中に
影ができていたような気がして、
声の主なのでは、と足を止めて振り返る。
と、そこには6歳くらいの男の子が
腕を後ろに組んで立っていた。
子供?さっき通りすがった公園に、
子供は1人も居なかった。
子供はもう家に帰る時間だ。
お名前は?お家は何処?と聞こうとして、
目を合わせるようにしゃがむと、
私より先にその子が口を開いた。
「こんばんは、お姉さん。
僕の名前は、みくも。
あなたの将来を変えるために、
未来から来たんだ。よろしくね」
その子は組んでいた腕をとき、
握手を求めて右手を差し出してきた。
いや、あなたの将来を変えるとか、
未来から来たとか言われて、
素直に手を取れるわけが無い。
もしや、私をからかおうとしているのか?
こんな嘘をつくのは珍しいが、
小さい子がよくする、イタズラなのでは?
なら、驚いたり慌てたりしたら相手の思う壺。
あくまでも、冷静に対応を…
『あのね、みくも君。
今日はもう夜だから、
君はお家に帰らなきゃダメなんだ。
1人で帰れる?』
すると、みくも君は
苦笑が混じった困り顔で言った。
「ん〜…やっぱりそうなるよね…
信じてもらえそうにない、か…」
この反応…もしかして本当、なの…?
みくも君は、仕方がないという顔をして、
イヤーカフの着いた耳に手を当て、喋った。
―«こちら、2042班 No.81 ミクモ。
現在2022年の住宅街にて
ターゲットとの接触に成功。
疑心暗鬼な様子のため、
これよりターゲットを連れて
そちらに向かいます。»―
ワープには広い空間が必要だから、と、
近くの広場に連れていかれた。
もう抵抗するのは面倒だったし、
この子はきっと普通の子じゃない。
広場の真ん中に着くと、
彼は左手首のスマートウォッチを操作し、
顔を少し苦しそうに歪めた。
すると、みくも君の姿はなくなり、
代わりにスーツ姿の成人男性が現れた。
頭が理解に追いついてない。
みくも君は…?
でも、この男の人、よく見たら
みくも君のイヤーカフ型通信機を着けてるし、
左手首には例のスマートウォッチ、
おまけに顔にみくも君の面影がある…
もしや、この人…
「よくお気づきで。
えぇ、私はみくもです。
こっちが本来の姿なんですよ」
先程までの子供らしい口調とは打って変わって
紳士を思わせる大人らしい口調に変わった。
え、待って、今、私の心を読んだ…?
彼はそうだよと言わんばかりににやりと笑う。
また…!?
私は頭がクラッとして、よろけた。
情報量がスゴすぎる。
ただでさえ、塾で頭を使った後だと言うのに。
そんな私を彼は支え、
「だいぶお疲れのようですね。これをどうぞ」
と、私の顔色を伺いながら、
タブレットを1粒差し出してきた。
彼によると、糖分が多く含まれているので、
疲労回復が容易にできるんだとか。
私はタブレットを受け取り、口に含んだ。
「まぁ、いきなり未来がどうこうとか言われて、
頭も混乱しますよね。よくあることですよ」
と彼は笑ってフォローする。
彼の言った通り、頭がスキッとしてきて、
体も軽くなった気がする。
彼は私の様子を見ると、
未来へ行くための準備か何かなのか、
彼がスマートウォッチを操作を始めた。
私はその様子をじっと見つめる。
彼は操作を終えると自然な所作で私と手を繋いだ。

「それでは、参りましょうか。
今のあなたの将来を見に行くため、未来へ」

ふと、塾の先生が今日の授業で言ってたセリフが
冴えてきた頭によぎる。
[黄昏時は、逢魔が時とも呼ばれます。
魔物に遭遇する、大きな災禍を蒙る、
と信じられてきたので、
このように逢魔が時と表記される場合が
あるのです。
この授業が終わる頃は、丁度黄昏ですね。
魔物に遭遇してしまわないように、
気をつけて帰ってくださいね、皆さん]
その言葉とにやりと意味深な笑みが
頭の中で蘇る。
なるほどね。
随分と近未来的で紳士的な魔物だな。
私は、
この目の前の奴に1人で家に帰れるか、なんて
情けをかけた自分を静かに自嘲した。

10/1/2022, 11:49:01 PM

たそがれの空がグーを出している。

ぼくはパーを出そうと思ったが、勝った負けたって騒ぐのはなんか虚しいと思った。

すると空はチョキを出した。

ぼくも同じようにチョキを出す。

誰もが平和でありますようにと。

10/1/2022, 11:21:44 PM

赤く染まった空へと
今、羽ばたこうとしている
小さな命は
たそがれ沈む夕陽に
溶けそうで
のまれそうで
強さと儚さが
交差する果てに
希望を抱いていた
誰もがたどり着く
その世界は
境界線がない
まだ真っ白な
穏やかな世界なのです

10/1/2022, 11:10:52 PM

ふと気づくと部屋の中は薄暗くなっており、窓から差し込む光が無くなっていることに気づいた。
時間を確かめようと時計を見て目を見開く。
18:00
暖かい光に少しまぶたが重くなって、30分だけ、いや、1時間ぐらいでもいいかな、お昼寝しようなんて布団に入ったのがいけなかったのか。こんなに寝てしまうなんて...
ソファーで寝ればよかったなんて思ったところでもう遅い。
黄昏時というのは一瞬でもうすでに夜になり始めている。
せっかくの休みがぁ......後悔先に立たず、覆水盆に返らず、後の祭り。
次々と言葉が浮かんできては消えた。
大袈裟だがこんな気持ち。
ああ、明日からまた仕事だ。
頑張らなきゃ、と思いながらカレンダーを見る。

「うっそ!....あ!そうだった‼︎」

今日は土曜日、明日は日曜日。明日も休みなのだ!
サイッコー。
アレだけ落ちていた気持ちは今や天にも昇る心地だ。
明日こそ、洗濯掃除、ショッピング。色々やるぞ...!
きっと素敵な日になるに違いない。




#きっと明日も たそがれ

10/1/2022, 10:35:41 PM

たそがれ


魔法がとけるように
だんだんと
感触が薄れる
こうして過去は
少しずつ
消えていくのかな
巡りめぐる思いを
重ねてきて
夕暮れの赤に
溶け込む記憶
明日へつなげる
思いだけを
ほんの少し残して
言葉は空へ返る
じっと日暮れを
静かに見ている
背中の東から
新しい感触が
じんわり触れる
少し早いけど
もう少ししたら
明日へ行こう
あとちょっとだけ
打ち消す記憶と
最後に西への眼差し
そっとたそがれの時
この夕日を忘れない

10/1/2022, 10:29:46 PM

少し前まで明るかった。

遠くまで見えるほど明るかった。

けど今はだんだんと、光が弱くなっていく。

寂しげな光に、包まれていく。

たそがれ

10/1/2022, 10:11:18 PM

『いつかの空』


5階の窓から見える東の空は
とても、とても 美しかった


3日のはずの検査入院は延長になり、
耳慣れない病名を告げられた

今の状態で、帰宅するのは
体には負担で、とても心配だということ。
将来のことも考えて、
もっと専門的な大学病院で、
充実した治療を受けた方がいいから
転院先との調整が取れるまでは、
入院した方がいいとの、医師の判断だった。


手のひらで、世界と、いとも簡単に繋がれる
便利な文明の利器は
私に、初めて聞く病の説明と同時に
大きな不安も与えてくれた

突然、近親者のような顔をして
私に寄り添ってきた骸骨の世界

私も、負けじと骸骨の振りをしてみる

でも、だめだ
やっぱりまだ、そっちには
行きたくなんかない


徐々にわかってきたことは、
30年前は、助からなかったことも多いという
その病は
今は、薬で予後が、見違えるほど
変わってきているということ

おそらく命に別状はない
だけれども、
今までと同じ人生の、その延長線は歩めない


まだ、私は受け入れられずにいた

というよりも、まだどこか“ヒトゴト”だった



突然、舞台の照明は消え、
あたりは闇に包まれる

そして、スポットライトに当たる私だけが
闇の中に浮かび上がる

私は、さながら悲劇の“ヒロイン”のようだった

と同時に、悲劇のヒロインぶる自分が
惨めだった

今までの生活が、苦しく虚しい現実に対して
なんとかしなければという思いと、
どうすることもできないという諦めにも似た鬱屈した思いに、潰され、
引きちぎられていた世界から
突然、我が身を引き剥がされたところだった

悲劇なのか、幸福なのか
どちらなんだろう
ぼんやりと、そんなことを考えていた

私は、不幸なのか、幸福者なのか
そんな命題が、
頭の中の一部を奪い取った



目からつたう なまあたたかな滴りを感じた
私は混乱している
私の心のはずなのに、
その私がまったく理解できていない


そんな時に、私を力強く
生命に直接、語りかけるように
励ましてきたのが
5階の窓から見える、東の空だった。

朝の5時になるちょっと前くらいから、
闇の中に淡い黄色や紫や橙が滲み出し、
徐々に広がっていくその景色は
まるで光のサーカス

入院していなかったら、
絶対に見れなかった風景

自然の美しさと厳粛さと、
偶然と必然とが溶け合っていて、
自然とまた、目から温かいものが
溢れてきた


儚い生命を ふと感じ、
生命の必然に ハッとして、
厳しき定めに ため息を漏らし、
そしてまた、生命の偶然に感謝があふれた


厳しさと美しさも 
偶然と必然も
表裏一体のようだった

だとするならば、きっと 生と死も。。。


5階の窓から見える東の、いつかの空は
私に いのちについての授業をしてくれる
マンツーマンの先生みたいだった

とても、丁寧に、わかりやすく
私の心が置いてけぼりを喰わぬよう、
無駄に傷付かぬよう、
寄り添うようにおしえてくれた


手のひらの文明の器には、
あの、いつかの空の写真が
お守りのように納まっている

いのちの授業を
忘れないように
いつでも、また思い出せるように

10/1/2022, 9:54:50 PM

たそがれの、買い物は、暑い。
それなりに、良い買い物が出来たけど、秋から仕事に力が入る。仕事の洋服のコーディネートに、悩んでいた。スカートも、パンツも、メリハリがない。
痩せて、ダイエットしたいが、もう、オバサン。
街中の中年の女性くらい痩せたいが、叶わない。
好きで入った仕事。春は、来るか?
ダイエットしたいと、思う。なかなか、場所が決まらない。秋・冬は、のんきに暮らせそうにない。
鍋も、美味しいが、暮らしかた一つで、違う生活になる。スポーツも、音楽も、好きだった。春から、転職したいな。我が家の、家族計画に。念入りに。進む。秋は、スポーツの秋かな?頑張って、旦那さんを、振り向かせてね。彼は、喜んでくれるかな?
春になったら、また2人でタンポポの街を歩きたいね。冬は、某アーティストが、この街に来る。
スキャンダルが、絶えない2人だけど、万人受けするかな?2人で、夢を叶えたいね。病気が、治ると良いね🙏💦💦

10/1/2022, 9:48:07 PM

自分自身という一切を完全に消し去る為に、私は、毎朝読経をする。

雑念のみならず一切の念想を完全に消し去る為に。

私はどこにもいない。

私という個はもはやどこにも存在しない。

10/1/2022, 9:34:42 PM

058【たそがれ】2022.10.02

カーテンをあけて、窓際にミニテーブルを置いて、アーモンドミルクのラテをいれたら、テレビを消して、明かりも消して。時がたそがれるままにまかせる。
こんなにも身に沁みる薄暗がりが明るさによって蹴散らされるのがもったいなくて、手許が見えなくなるまで、じっと息をひそめていた。

10/1/2022, 9:16:02 PM

「たそがれ」 10月2日

たそがれって、暖かくてさみしい色。
1日を終える喜びと明日を迎えるさみしさの混じった色。
明日なんて来なければいい。
それでも、たそがれは私を包み込む。
夕日を背にすれば長い影。

10/1/2022, 8:47:18 PM

たそがれて、



あの日のことを思い出す。

10/1/2022, 8:16:06 PM

『たそがれ』

散歩途中
ふたりで黄昏時の空を眺めてる時
どちらともなく手を繋いだ
会話は無かったけど
同じ事を思っていたに違いない

10/1/2022, 7:53:08 PM

『のど飴』


あなたが咳をしてたから

私は近くのコンビニで「のど飴」を買う

あなたが咳をしたタイミングに

私はさりげなく「あ、食べます?」と渡したい

あなたが咳をするたびに

私はポケットの「のど飴」を触るだけ


あなたが咳をしなくなったころ

私はあなたがプロポーズするって聞く


あなたが嬉しそうに笑うの見て

私は黄昏時に「のど飴」舐めて歩いて帰る

10/1/2022, 6:30:42 PM

残量のないリップのふちを当て 潰す音、を

                   夕
                   陽
                   の
                   せ
                   い
                   に
                   は

               しない

10/1/2022, 6:15:50 PM

「黄昏」
君は誰?
もうまともに思い出せない。
薄れかかった記憶を頼りに彼女を思い出す。
友達?先輩?友人?親友?家族?
全ての可能性を思い出せ。
君は一体誰なんだ。
どうしてそんなに悲しい目で愛しい顔で僕を見つめるんだ。どこかで会った様な懐かしさと安心感。
「もう良いよ…大丈夫だから。…安心して」
彼女が透き通った声でそう告げた。
何が大丈夫なんだろう。溢れそうな涙と震えた唇。
全てが優しい嘘で涙が溢れた。
忘れちゃいけないのに、触れちゃいけないのに無性に抱きしめたくなる。
「僕は…どうして…こんなにもあなたを求めてるんだろう」そんな疑問を投げかけた。
多分聞いちゃいけなかったのに。
消えかけていく身体と記憶とあるはずの掌。
嗚呼、僕はなんとひどい人間だ。
これが運命というさだめなのに…
君をこんなにも求めてる。
今日という日が続けば良いなんて生前は思ったこともないくせに。
神様、都合のいい人間でごめんなさい。
そしてきっと僕は君にこんなことを言うだろう。
「「ありがとう」」
それから日は静かに沈んでいった。

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