『たそがれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たそがれ
車窓から見える夕方と夜の狭間。
街には少しずつ明かりが灯り始めた。
高層マンション、一軒家、アパート…
明かりの数だけ人生があるんだな。
そう思うだけで世界が少し愛おしくなってくる。
最寄り駅に着いて美しい空を見上げて歩き始める。
「おかえり」
横を見ると暗がりから父の顔が見えた。
同じ電車だったのだろう。
私も、おかえりと返した。
今日の出来事を話しながら夜に浸った道を進みだした。
こうして1日が終わっていく。
あの明かりへ私も帰っていく。
黄昏時と逢魔時の狭間に御用心。
彼岸と此岸の境が曖昧になる時間だから。
気をつけないと、人の姿をしたアヤカシに攫われてしまうよ。
テーマ【たそがれ】
たそがれ
この時間になると青白い光が窓に差し込む。自分の家なのにどこか神秘的で生活感が薄くなって違う場所にいるみたいだ。どこかここでない場所に逃げ出したいなあと感傷に浸ってみる。
たそがれ。
たそがれは
秋刀魚の匂い。
たそがれは
焼き芋の匂い。
秋は
色んな匂いがする。
冷蔵庫に もたれて
頭を付けて
たそがれる
焦点をどこに
あてるわけでもない
朝の始まり
怒涛のスケジュール
しっかり今日
終わるだろうか?
毎朝
こんな事考えて
でも
よほどに荷物が
持てなくなったなら
いっそ
放り投げてしまうのも
悪くない
この仕事を
選ぶのも
捨てるのも
自分が決めること
刺青のように
義務を魂に刻み
ボロボロに
ならなきゃいけない
理由なんて ない
オレンジ色に、青に、あるいは紫にと美しく彩られる
黄昏の空を、誰と見たものか。
まずは一人で見上げてみる。秋の涼しげな風に打たれ、鈴虫の声に耳を澄ませる。
その美しさを、自然を、一心に感じるにはこれが一番だろう。
二人で、それも自分の大切な人と見上げる。
「きれいだね」と言葉を、感情を共有できることが一番の喜びになるのではないだろうか。
また、とても手の届かない空よりもすぐ隣の愛する人の方が何倍にも美しいと、感じられるかもしれない。
大勢で見上げてみる。友人同士の集まりでも、仕事仲間でも、あるいは何の関係もない偶然その場にいた人でもいい。
共にそれを見る人の存在で、感じ方はどう変わるだろう。あなたはどんなシチュエーションに憧れるだろうか?
空を見上げ、そんなことを考えながらひそかに笑う。
それが、私は一番好きだ。
お題 たそがれ
話を聞いて笑うあなたの笑顔は
どこか冷たくて
黄昏時の街はもうすぐ暗くなる
震える唇が伝える想い届かず
孤独に包まれてく
あなたのいないこの道
いつまでも歩いて行く
「私とあなたじゃ住む世界が違う 第三十三話」
志那と梨々華とフロンティアウォーカー達は、戦う準備をしました。
「お待たせ…って、男子達はスゴイ衣装着てるじゃん!」
志那は、フロンティアウォーカー達が着ている冒険服を見て驚きました。
「ま、歌い手の特権だな」
「カインド、自慢気に言うの止めて下さらない?」
梨々華は、少しムッとしました。
「ところで、パズルの人達に言わなくて大丈夫かな?」
志那は、少し不安になりました。
「今回は仕方無いよ。敵は饅頭だけだし、僕達だけでやっつけよう」
スモークは、仲間の敵討ちにパズルの人達を巻き込みたくありませんでした。
「皆、武器を持ったかな?行くぞ」
ロードを先頭に、志那達は出発しました。
「…?!オイ、お前らどうしたんや?夜やぞ」
森に向かおうとする志那達を、夜回りをしていたマゼンタは見つけて止めました。
「マゼンタさん!」
志那は、突然、マゼンタが現れたので驚きました。
「あの…私達は、スプライトを脱退させた犯人を探しているのです」
梨々華は、マゼンタに事情を説明しました。
「饅頭達か…かまへんけど、気ィ付けや」
「行ってきまーす!」
志那達は、森へ向かいました。
「皆、こっちの方角に逃げて行ったんだ」
スモークは、皆を饅頭達が逃げて行った方角へ案内しました。
「饅頭が引きずられた様な跡がある…」
志那は、地面を見て饅頭が逃げて行った跡を追跡しました。
「スモーク、アレじゃないか?」
ロードは、古びた塔を見つけました。
「じゃあ、ソコに向かうぞ」
志那達は、古びた塔に辿り着きました。
「何か、肝試しで入りそうな不気味な建物だね…廃屋か何かかな…?」
志那は、若干恐怖でした。
「饅頭達は、ココに逃げて行ったんだ」
「スモーク、案内サンキュ。本当にココに犯人が居るのか分かんねぇけど、入って見るぜ?」
カインドは、肝試し感覚で古びた塔の中へ入って行きました。
「犯人が既に逃げてるって事も有りうるよね…?でも、中に隠れてるって事もあるし、怖いけど入ってみよう」
スモークも入って行きました。
「…俺達も入って見るか」
残りの三人も入って行きました。
「何か、怖いなぁ…」
志那は、恐怖でいっぱいでした。
「く、暗いなぁ…」
建物の中はほぼ真っ暗で、薄明かりで中の物の輪郭が分かる程度でした。
「ねぇ、一応ランタンを一個だけ持ってきたんだけど、他にランタン持って来た人、居ない?」
志那は、カバンからランタンを取り出しました。
「そう言えば、私、ランタンを持ってませんわ」
「ランタン…僕も持ってないよ」
「あ…俺も…持ってない」
「俺も、ランタンなんて持ってねぇぞ」
一同は、固まってしまいました。
「…二手に分かれる時、どうするのよ…」
「志那、スマホの光でも構わねぇか?」
カインドはスマホを取り出して、ライトを付けました。
「じゃ、探そう」
一方、拠点では、マゼンタがメンバーを集めて話し合いをしていました。
「…と、言う訳や。アイツらだけではちょーっと不安でな」
「確かに、回帰光玉を一撃でぶつけて来る位だから、相手は相当強い可能性があるよね?」
スカイは、マゼンタの話を分析しました。
「あの子らやフロンティアウォーカーの実力じゃ倒せんから、助けは必要っつー訳やな」
オーシャンを始めとするパズル達は、戦う気満々でした。
「さぁ、行くぞー!俺は気合い充分だ!」
「ノアール、スゲーやる気だな!」
「ノアールとスカーレット、スゲーやる気やな…付いてけへんわ」
スノーは、異常なやる気の二人を見てシラケていました。
「じゃあ、皆!行くで」
あと少しすればこのたそがれ時も終わり、月がてっぺんを目指して歩き出す時間だ。
太陽は反対側に向かって歩いていってしまう。
心做しか太陽の方が月より歩くのが早いような気がして問いかけた。
「ねぇ。なんでそんなに早く行ってしまうの?」
「僕はもうてっぺんの景色を見たんだ。あの素晴らしい景色を早く月にも見てもらいたいんだよ」
答えてくれるはずのない太陽が、答えてくれたような気がした。
夕暮れが
僕の前に影を作っていた。
集合住宅の共用ライトが一列に点灯して近眼の瞳にはなんだか幽霊のようにまどろんで見えた。
振り返ると眩しい茜色が僕の視界を染めていく。
日が沈む。街が沈んでいく。
僕はその場で立ち止まったまま俯いて、しばらく夕暮れの前に立っていた。
[たそがれ]
たそがれ
夕焼けの薄暗い中…
俯き加減に歩くあなた…
淋しげで哀愁を
帯びていた…
そんなあなたが
愛おしい…
たそがれ
夕焼けをみていると
色んな事を思い出す
悲しい事嬉しい事たくさんある
けど、それも人生。
簡単に人生おわらしたくない、
だから、、、
たまに弱音はいてもいいかな
苦しい時もあるからさ、
こんにちはとこんばんはの間
曖昧な空の色
付き合ってる訳じゃないけど一緒じゃないと落ち着かない
この関係になんて名前をつけようか
黄昏
堕ちる太陽
天空は朱に染まり
水面が煌めく
寂しさの風
刹那が心地良くて
静かに雫流れ
孤独を愛し過ぎた・・・
視つめては
締め付けられる
胸 深く・・・
想い映して
照らす光の一時
夢 辛く・・・
失った日々は
還れずに
又・・・ 又・・・
繰り返される
時の嘆きに・・・
«たそがれ»
たそがれ…薄暗くなった夕方。夕ぐれ。比喩的に、
盛りを過ぎ、勢いが衰える意にも使う。
たそがれ時、夕日が綺麗だと隣でそっとつぶやく貴方の顔を盗み見る。
たまには休もう 壊れる前に休んどこ
またすぐに立ち直れる日は来るからさ
たまにはボーっとして生きよ
何もしないで 何も考えないで
毎日程々に
たそがれ
ひとり
物思いにふける、黄昏時
部屋の明かり つけず
薄暗く移りゆく気配 感じて
ゆっくり 珈琲なんか 飲んでみる
誰のことも 思わない
誰のことも 浮かばない
暮六つの鐘がなる
冷たい風が吹く
今まさに 黄昏時
──────────────
彼女を待っている。いつもの場所
時計は約束の時間を過ぎた。残業かもな。
街はたそがれ。これから、夜へとむかう。
お互いに、ひとりの夜が寂しくて寄り添ってきた。
今はどうだ。こんなものか。彼女はどう思っている?
自分の夢は、置いてきた。
まだ、忘れていない。忘れたくない。
まだ、未練がましく捨てられない物がある。
現状、それなりに満足している。
それでも、黄昏時に思う。
あのまま追い続けていたら、なんてよぎる。
今とは違う現在だっただろうね。君と・・・。
来月、久しぶりに帰るかな。
あれ、食べたいな。電話するかな。
会えるかも。いや、見かけるぐらいにしとこ。
──それから、彼女に話そう。
黄昏に
切り出す言葉
探しあぐねて
青と橙が混じる時間。
ヒヤリとした風が頬を撫でる時間。
そして、貴方が帰ってくる時間。
友達と遊ぶ時間がもうすぐ終わる時。
家に帰るとご飯のイイ匂いがしてた時。
家族がまだ家族として成り立ってた時。
たそがれ。
人生で初めてやったMMOで、殆ど初めて出来た友達。って呼んでいいのかな。少なくとも私はそう思ってた。懐かしいな。
もうほんと、徹夜して遊んだ。使ってた端末めっちゃ熱くなるの。信じられないくらい。扇風機回しながら遊んだ。
当時の画質とか今考えると凄い荒いし、それでも楽しかった。十代って何であんなに寝ないでいられるんだろうってくらいずっとログインしてたな。
ギルド作って、待ち合わせして、お喋りして、レベル上げがてらミッションこなしてさ。
最後はまあ、なあなあになって、疎遠になって、そのキャラでお互い遊ばなくなった。寂しかったけどそんなもんかなっても思う。それでそのうち、そのMMOさえやらなくなった。
でも楽しかった。大好きだったよ。その後も違うMMOやったり、そこで他の人達と遊んだけど時折思い出してた。
どこでどうしているか連絡先も全く何も知らないけど、折角今またあなたを思い出したから。あなたの幸せを願います。タソガレさん。
あ、あとジークさんも元気にしてるかな。相変わらずゲームしてるのかな。