『それでいい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
それでいい
「それでいいなんて言われても困るんだけど」私はキーキー声でどなった。「だって僕じゃわからないし」夫が弱々しい声で言った。なんでいつもそうなるのだろう。せっかくのデートなのに。夫とデートし、選んで貰ったものは私にとって宝物だから、何を選んでくれてもいいのに。それでいいって、私のことがどうでもいいみたいじゃん。徐々に涙目になっていくのがわかった。こんなところで泣きたくない。そう思って、トイレに駆け込んだ。
「それでいいなんて言われても困るんだけど」妻にどなられた。「だって僕じゃわからないし」僕は女性のファッションに疎いせいか、妻から服を選んでと言われるたびに困ってしまう。そんなに悩むことの何が楽しいのかわからない上に、つまらないことに何時間も取られてイライラしていた。だから、つい口走って、それでいい、と言ってしまった。妻が涙目になっていくのがわかる。僕が何か言わないと…なにを言おうか考えているうちに、妻はトイレに駆け込んで行ってしまった。
鳥かごの中のその鳥の鮮やかな翅は赤く美しく、その翅をもぎ取って二度と羽ばたけないようにした。
逃げ出さぬようにその翅を手折って、手枷と足枷で縛り付け、その鳥は痛みと恐怖でその身を竦ませる。
もはや飛ぶことすら忘れた鳥は、この手のひらの上でただ愛玩されるだけのものとなった。
…欲しかったのはそうじゃない。
ただひたすら大空を羽ばたく姿に惹かれたはずなのに、けれど鳥は自由でいつかはここから飛び立っていくのだろう。
だから――これでいい。
逃すくらいならば、手放すくらいならば、すべてを奪い去って、翅を散らして地に堕とし、怒りと恨みの視線に刺されても、お前が私を愛することがなくとも、
お前が傍にいるならば…
「―――…それでいい」
【それでいい/Ēlusion】
世の中ってなんて心の狭い人が多いんだろうと思う
特に嫌いなのは 駅員
なんであんなにいっつもイライラしてんのかなって思う
まあずっと迷惑ごと対処してるからなんだろうけどさ
そこには感謝してるしいつもありがとうって思うけど
だからって
「こういうのほんと困るんですよね」とか言わなくて良くな
い??「こうしてください」だけでいいだろ
あーーーはらたつ!!!うぜぇえぇ!!あんな大人にだけは
なりたくねぇえええええ...
そんなことを思う22:30の新宿駅
まあ新宿の駅員だったらそんくらいの方が良いのかもしれない
お仕事お疲れ様です。家に帰って思いっきり足の小指を角に
ぶつけやがれください。
どれだけ、どれだけ羽ばたいても、私の元に帰ってきて。それだけで、それでいい、から、なんて、嘘つきだね。
高校生の時、
貴方がまだ何者でもなかったあの日、
もう少し素直に自分の気持ちを伝える事ができてたら
私達は、
恋人には慣れなくても
お互いの近況報告なんかしたりして
大人になった今も、
関わる事ができたかな?
「あの時こうしていれば」を何度も積み重ねて
大人になってしまった私は、
今日も1人で貴方の事を探すの
探すなんて手間は正直ないけど
何度も忘れようと
たどり着いた貴方への道を、
自分で消しては、また辿ってしまう
自分でもどうしたいのか、
どうすれば満足するのかなんて分からない
きっとこれから先も
「あの時一言でもメッセージを送れてれば…」
なんて思うんだろうな
けど、それでいいの
過去に戻って、あの時をやり直せても
やっぱり私は素直になれずに
今日を過ごしたと思う。
あともう少しだけ
記憶の中の貴方を特別に思いたい
選んで決めたのなら、それでいい。
決めて行動したらな後は納得するまですれば良い。
それが良い結果でも悪い結果でも、選んで決めて行動したのなら良い経験となったのだから、それでいい。
「それでいい」
9時過ぎに帰るよ、と妻から連絡がきた金曜の夜。
かまわないよ。
夕飯もお風呂も、
キンキンに冷えたビールとコンビニスイーツも
全部、用意してあるからさ。
まっすぐ帰っておいでね。
それでいい
正直に言えば、色々と望む事はある。
お前には誰よりも俺を頼りにして欲しいし、
お前が困った時は、俺に相談して欲しい。
お前の一番の親友でありたいし、
切磋琢磨するライバルでもありたい。
…そして、何より。
お前には、俺だけを見ていて欲しい。
だが。
俺がお前を縛り付ける謂れはない。
それが分かって居るから、
俺は、自分の願望を押し殺す。
お前が俺の隣に居てくれる。
今の俺には、それでいい。
そう、自分に嘘を吐く。
そして、お前の隣で。
俺は今日も、事も無げに微笑むんだ。
「大丈夫?」
何度この言葉を言われたかわからない。
「何が?」
あと何度そう言えばほっといてもらえるだろう。
そんなこと思っちゃうのは、
全部あなたのせいなんだよ。
それにしても、神様って酷いよね。
いくらあなたが全てを委ねる相手でも、
私はあなたのために神様に頼ってたんだから。
それなのに
私の世界からあなたを連れ去ってしまうなんて、
なんて試練を与えてくるんだ。
でもあなたにとっては違うかもね。
神様の御元へ招かれたんだから。
「神様がいるから、私は一人でも生きていける」
と言ってたあなたは。
でもさ、私は見たくないよ。
あなたの姿を前にして
涙を堪えきれないあの人の横顔も、
悲しくて寂しくて
嗚咽をもらすあいつのつむじも、
まだよくわかってなくて
「ママは?」と首を傾げるあの子の少し空いた口も、
全部、見たって嬉しかないよ。
元気にしてましたか?
今、私はあなたの肉体を前に
あなたに語りかける。
やっと会えた、
何年ぶりだろうね?
私はあなたに再会するために生きてきたのに、
なんで、あなたのこんな顔見なくちゃいけないの?
「ねえ神様。あのさ、
ちゃんともてなしてよ?
その人は私の大切な人なんだから。
世界で一番好きな人なんだから。
きちんと愛するために、
私は神様に祈ったんだから」
今日はあなたの顔を見れる最期の日だから。
もし奇跡が起こって、
あなたが私の顔を見ることがあったらって思ってさ、
そういう時のために、
私は今日ちゃんと笑顔でいるよ。
言いたくないな。
でも、でも、
さようなら。
姉は自己主張が強い人だった。
あれがいい、これにしよ。妹のわたしの意見など聞かないで、姉はよく主導権を握る。わたしが意見を言えば、「こっちがいいよ」と結局姉の思い通りになる。
それが嫌いかと言われたら、そうでもなかった。姉の言うことは割と当たっていたし、そういう自己主張があるのは羨ましいと思っていた。
姉が就職してしばらく経った頃だったと思う。一緒に服を買いに行った時だ。姉が、わたしに意見を聞いてきた。
「どっちがいいと思う?」
初めてのことで混乱した。姉はずっと自分を貫く人だったから、まさか意見を聞かれるなんて思ってなかったのだ。
その頃から、姉はわたしに意見を聞くようになり、「どっちがいい?」から「どれにする?」、果ては「それでいいよ」になった。いつの間にか、姉よりわたしの方が「これにしよ」と言うようになっていた。
姉にどんな心境の変化があったのかは知らない。でも、少なくともわたしは、今の姉が嫌いだ。
「それでいいじゃなくって、それがいいって言って」
幼なじみのあの子は、そうやっていつも私の言葉を指摘した。私が面倒くさがると、口を尖らせて怒った素振りをみせた。そんなところも可愛くて、私が思わず笑うとあの子も忽ち笑顔になった。あの子の周りには常に人がいた。羨ましいと何度も思った。
中学1年生の頃に2人で入った陸上部。
短距離のあの子と長距離の私は、種目こそ違えど幼なじみというのもあって仲良くしていた。
同じ人を好きになったのは、2年生の春ごろだった。
帰り道の公園でお互いの好きな人の話になった時、
あの子は顔を真っ赤にして好きな人の話をしてくれた。長距離の先輩だった。
「先輩でいいの?」
「違うよ、先輩がいいの」
熱った肌を誤魔化すように はにかむ姿に何も言えずに、私は咄嗟に嘘をついた。
「私はまだわかんないや」
「ずるい!先に言わせといて〜!」
「あはは」
応援するねと交差点で分かれた後、私は重い気持ちを引きずったまま歩いた。先輩のことも好きだけど、それ以上にあの子のことも大切だった。
あの子の笑顔が曇らないならこれで良かったんだ。
…これが良かったんだ、と自分に言い聞かせた。
“それでいい”
仲良し男女5人組
あなたはいつもそうだった
何かを決める時、決まって言ってたセリフ
”それでいい“
私はいつも思ってた
“いつもそれでいいの?”
だからあなたに聞いたよね
”本当にそれでいいの?“あなたは言った
“それでいい”
それは修学旅行の肝だめし
ペアを決める話し合い
あなたは私を指差して
”おまえがいい“ってはじめて言ったね
私は嬉しさを隠して言ってやった
“それでいい”よ
振り返らずに進め。
悔いも恐れも、すべてを踏み抜き、超えて征け。
成り行きで共に歩んできた旅路だが、随分と奇妙な縁や繋がりを結んでいた。
……残る未練など、すでに飲み込んである。
しかし友の気紛れに思い出す姿が、今こうやって自ら胸を張れたものとなれるのならば。
それこそが一番の報酬だろうよ。
激励を込めて送り出した背が、遠くで細い影へと変わっていく。
ひと仕事の終わりを見届け、満足感に身を任せた。
【それでいい】
マユ「聞いて聞いて! 私、プロポーズされちゃった!」
昼下がりのファミレス、私の幼なじみが薬指に輝く指輪を見せてくる
サチ「あらぁ! 良かったわねぇ。
私も恋愛相談に乗った甲斐があったわ」
私は笑顔で、機嫌のいい高い声で、マユを祝福する。
でも私は、マユを心から祝福できない。
マユ「それでね、サチには結婚式でスピーチして欲しいの!」
サチ「あら、私でいいの?」
マユ「もちろん! サチは私の一番の親友だもん」
〈親友〉 その言葉が私に突き刺さる……。
そう、私はまゆの親友。
それでいい、それで充分。
マユ「やってくれる……?」
サチ「もちろん! 私はマユのこと……大好きだもの」
『それでいい』
「それでいい」と『それがいい』との違い。
晩ごはんこれにする?
『それがいい』のが、受け手としては心地いいのかもしれない。
「それでいい」
職場で、合わない人と関わった時、すごく辛くて悩んでいた。
でも周りの人はその人とそつなくこなしている。談笑すらしている。
あれ?私が変なのかな?
私が気にしすぎなのかな?
モヤモヤから抜け出せない時、この感情がなくなればいいのにと思った。そういう本も読んだし、実践もしてみた。
でもある時ふと思ったの。
この違和感が私なんだなって。
皆と違う違和感。
この感情があったから気がつけた違和感。
あの人も言ってくれた。「それでいい」、と。
そう思うとすっとした。どんな本よりもすっとした。
感情を捨てろなんて本もあるけど、まだまだ私は人間なの。少しは大人になったけど、人間なの。ムカついたり、楽しんだり、悲しんだり。
どこまでも人間なの!
そう思ったら日々の感情が、ほら愛おしい。
「それでいい」
私たちはそれが出来なくても生きてるんだよ。
貴方はそれが出来ていいね。
あー貴方も出来ないんだ。
ふーん、だから?
【#55】
*それでいい*
それでいい
って言うなら買わない
実行しない
もっと考えて
それがいい
ってなるまで待つから
灰色の雲 微かに香る雨の匂い
不揃いな靴下 雑に置かれた課題
凍える様に冷たい水 冷える頬
疲れた目 丸で埋まったカレンダー
駅へ着くまでにすれ違った人の人数 4、5人
猫の数 6
昼になっても冴えない天気
それでいい それがいい
終わりのある物語で 迷って 泣いて 時に辛くなって
上手く出来ないことの一つや二つ
いや その倍以上あったって
いいじゃない それでも生きたいって思えたら
それだけでいいじゃない それがいいじゃない
終わらないで。
終わらせないから。
あと1秒だけ。
苦しいけど。
しんどいけど。
もう1秒だけ。
負けたくないと思うから。
勝ちたいと思うから。
もう一回のないこの瞬間が。
まだ落とさない。
まだ落ちないで。
ずっと繋がっていくなら。
君は進んで行けばいいんだよ。
間違ってもいいから怖がらないで。
「 。」
ずっと"君"でいて。
#2024.4.4.「それでいい」
またね ____。
青春
苦いオレンジを噛み締めながら進んで行く。
HQです。
右から某歌詞が出て来てますが、左に移動しているのは時間が減っていってる事を表せていたらいいなと思ったけど簡単じゃない()!!
因みに上段はプリン、下段はオレンジです。……説明分かりづらいですねすみません…。
<追記>あらま‼︎今回ハートの数えげつな!
♡ありがとうございます♡うれしい!