マユ「聞いて聞いて! 私、プロポーズされちゃった!」
昼下がりのファミレス、私の幼なじみが薬指に輝く指輪を見せてくる
サチ「あらぁ! 良かったわねぇ。
私も恋愛相談に乗った甲斐があったわ」
私は笑顔で、機嫌のいい高い声で、マユを祝福する。
でも私は、マユを心から祝福できない。
マユ「それでね、サチには結婚式でスピーチして欲しいの!」
サチ「あら、私でいいの?」
マユ「もちろん! サチは私の一番の親友だもん」
〈親友〉 その言葉が私に突き刺さる……。
そう、私はまゆの親友。
それでいい、それで充分。
マユ「やってくれる……?」
サチ「もちろん! 私はマユのこと……大好きだもの」
4/4/2024, 1:30:09 PM