『それでいい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もう、これ以上のものは永遠に聴けない。
妹は素晴らしい演奏をするピアニストだ。いつも、ピアノに向き合っている。家族よりもピアノだった。だけど、私は別。ピアノと同等の立場。親はいつも私に妹を呼んでこいと言う。なぜなら、妹が11歳の頃。晩ごはんの時間でもリビングに来ない妹を父が連れてこようと部屋に訪れたっけ、引っ掻かれたからだ。だけど、私の場合は素直に従う。だから、親は私を頼る。妹もだ。妹は私に最初に聴かせたいといい、いつも私を自分の部屋に招き入れる。その演奏はどれも素晴らしい。
だからか、妹はテレビでは『天才的な美少女ピアニスト』と呼ばれる。本音を言うと顔は私のほうがいい。しかも、妹は顔を出していない。デタラメだ。そんなある日、妹は刺された。犯人はテレビでの適当なキャッチコピー的な物に惑わされた男だ。男は捕まったあと、「可愛くない」と叫んでいた。妹は刺された箇所が悪くて、ピアノに向き合えなくなった。いや、ピアノには向き合えるが、向き合ったら体ち負荷がかかり、死んでしまう。そうなってしまった。
今、私は妹と一緒にいる。妹はピアノを弾いていた。でも、私はそれでいいと思った。なぜなら、彼女の最期は、ピアノを弾かず、長生きするよりも、ピアノを弾いて、短命で死ぬほうが、ふさわしい。こうするしかないのだ。
最期は彼女は彼女らしく死んだほうがいい。どうせ、今日、母親に毒を飲まされたのだ。
『それでいい』
それでいい
「大丈夫だよ」と言い聞かせた。
不安なときは、そうすると楽になる。
たまに…そうじゃないときもあるけど、
それでいい
静けさの中…ゆっくりゆっくり
癒されていくの…
心温まるほうへ
ゆっくりゆっくり
あなたの温かい部分に
触れて…
わたしは色んな部分なんて
知りたくないの
温かい部分だけ
それでいい…
【それでいい】
自分が自分のままでは愛されないと
いつからか悟ってしまった。
ある時から仮面をつけて過ごしている。
人生とはそういうものだと
ある種の諦めはついているのだけれど。
もし、ただ唯一のひとが
君はそのままでいいのだと
そう言ってくれたならそれでいいのにと
浅はかな願望を捨てきれずに生きている。
『それでいい』
"それでいい"よりも
"それじゃなきゃだめ"を探さなくちゃ
妥協したらいつか必ず後悔する
[それでいい]
「少年」
探偵さんは、僕を勝手に助手に指名した。
そして、この事件に関して探偵さんが持ってる情報を全て僕に話してくれた。
アリバイも。考えられるトリックも。この館の背景も全て。
「これで、大体分かったかな?」
「まあ……全体像は見えるようになりましたね」
頷くと、探偵さんはうんうんと満足げに頷いた。
「それでいい。君は私が見る限り、1番この事件から遠い」
「はあ、そうですね」
偶然やってきて、事件に巻き込まれただけだし。
そんな僕に探偵さんは「それでいい」と笑う。
「君はどこまでも公平な部外者であるべきだ」
だから、と彼の目が細められた。
「全てを疑っていてくれ」
私も含めて。君の前では等しく容疑者だよ。
その言葉の真意を知るのは。
事件が解決して、彼がいなくなってしまった後だった。
楽しい
悲しい
悔しい
怖い
泣きたい
ただそれでいい
それだけでいい
ばいばい
私と正反対で似ているあなた。
いつもスタートは違っても、
必ずゴールは同じなんだね。
#7「それでいい」
声を掛けたら応えてくれる
肩をつつけば振り向いてくれる
笑みを向ければ微笑みで返してくれる
それでいい
それだけでいい
そう思っていたのに
これ以上を渇望する声が腹の底から響いてくる
(それでいい)
それでいい。
何も聞かずに
ここに居て、
外には怖い
僕がいるから
【それでいい】
見えない境界線を越えないように
距離感が狂わないように
このバランスを壊したくない。
たぶん、君もそうだよね
大事だよ。
だから、それでいい。
このままが、続くのならば。
【お題:それでいい】
「それでいい」って言わないで
「それがいい」って言って
あなたはあなたそれでいい、
前を見るだけでいい
右往左往してもいい
困ってもいい
迷ってもいい
変わったっていい
あなたはあなたそれでいいんだよ。
それでいい
こっちは向かないで
振り向かないで
私じゃない誰かの方を向いて
歩いていって
それでいい
自分が良ければそれでいい。
ずっと思ってた。
自分が1番で自分が大切で、
自分以外は正直どうでもよかった。
でも自分以上に大切な人ができた。
愛らしくて可愛い娘。
大切にしたいと思った。
だがそんな娘にも思春期が来たのか、
無視されるようになった。
初めは目を合わせたら舌打ちされる程度だったが、
いつしか自分は存在しないかのような、
行動を取らてれた。
そんなある日娘が手を合わせて泣いているのを見た。
誰かの仏壇だった。
ごめんなさい。
父さんのこと大切にすれば良かった。
早く向き合えばよかった。
49日も待たせてごめんなさい。
私の死からなにか学んだのならそれでいいんだよ。
「〜がいいならそれでいい」
みんなが良いならそれでいい
私・僕が我慢すればそれでいい…
違う、そうじゃない
何もかも我慢すればいいわけではないし
だからと言って何もかも我慢しないのは違う
「年上だから、少数派だから」
じゃあ、年上なら少数派なら我慢し続けなきゃ
いけないの?我慢ばかりして一人でつらい思い
しなきゃいけないの?我慢ばかりしてないで
たまにはわがまま言っていいんだよ?
みんな同じ人間だけど、それぞれ考えること
思うことは違う
だから、年上だから少数派だからって我慢してる
あなたも少しは甘えたりわがまま言っていいんだ
よ?我慢しててもいいことないんだから、、
大好きな人がいる。
絶対に叶うわけないけど、気持ちは抑えられない。
近くにいるとドキドキして胸が疼く。
でも、そばに居ると過ごしやすくて落ち着く。
何度も諦めようとした。何度も離れようとした。
だけど、諦めきれない。だけど、離れられない。
行き場の無い感情はどこにしまうべきなのだろう。
この溢れる想いはどこに流すべきだろう。
諦めたいのに諦めきれない。
けど、これでいい。
このままで、この距離で、最後までこの思いは隠し通す。
だから、どうか離れていかないで。
私はずっとあなたの事を思うだけだから。
どうか、そのままでいさせて。
太陽は東から昇り、西へ沈む
蛙は蛇を恐れ、蛇は鷲を恐れ
弱き者は淘汰され、強き者は敬遠される
弱者には庇護を 強者には称賛を
ヒーローには勝利を ヴィランには敗北を
純潔には白を 汚穢には黒を
幼子はセカイの汚れを知らず
大人はセカイの汚れに呆れ
男は女を愛し
女は男に愛される
それでいい
常識(それ)でいい
知らなくていい
私のそれ(常識)など
知らなければいい
#それでいい
今日も疲れた。
今日も落ち込んだ。
今日も泣いた。
今日もミスをした。
今日も笑えなかった。
今日も声が出なかった。
今日も辛かった。
今日もしんどかった。
今日も苦しかった。
今日も怖かった。
今日も死ねなかった。
こんな自分に生きる価値はあるのだろうか。
いつになったら死ねるのだろうか。
毎日こんな日々だから、消えたい。
生まれた意味などなかった。
それでいいから、
そのままでいいから、
死なないで欲しい
何も高望みしない。君が死んだら私は道を間違えてしまう。
と、貴方は言った、
あれ、私、貴方に「死にたい」なんて打ち明けたことがあったっけ?
言われた瞬間それについて考えて、瞳孔は開きっぱなしで息を吸うのも忘れたのをよく覚えている。
やっと絞り出したのは
なんで?
それだけだった。
主語もないし何についての問なのか、私自身も分からないが 咄嗟に出た言葉というものは大体心情の核心をついていることが多い。
その時もそうだった
君が、今にも消えそうだから。
目を離した隙に 手の届かない場所に行きそうだって思った、気のせいかもしれないけど
それに君は 自分の存在の大きさを理解してない。
うるさいなあ、 お前誰だよ笑 別に死なないよ。
そう言おうとした。いつもみたいに
でも無理だった。
────── そうだね。ごめんね
それしか言えなかった 笑ってたつもりだったから。
私は私の想像よりも 悲しうな顔をしてたらしい。
それでいいから。
その言葉は妥協なのか、現状維持が最適解と言いたいのか、知らないが
君がそう言うならあと少し頑張ってあげなくもない。
そう思えた時間だった。
お題「それでいい」