『ずっと隣で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『ずっと隣で』
私はいつでもお姉ちゃんの側に居た。
姉が病で動かなくなっても、ずっと隣に居た。
医者様が投げ出しても、親が投げ出しても、私だけはずっと隣に居たかった。
貴方がもう動く見込みが無くても。
姉が周りに死体として扱われても。
これからも、ずっと隣で居ようね
たぶん、ここは特等席だ。
私が一番貴方に近い。
いつも笑顔で完璧な貴方。
でも、その裏側の努力とか涙。
たぶん私しか知らない。
何でそんなに無理して頑張ってるのかも、
きっと私しか知らない。
いつも温かい体温で私を包み込んで、
そっと呟くんだ。
「あの子の隣に立ちたい」
それを聞くたび、
私の耳と長い尻尾はピクリと動く。
胸がきゅっと締め付けられる。
苦しくて、息がうまくできなくなる。
のに、貴方の撫で方が優しいから。
思わず喉がごろごろと鳴ってしまう。
いつか例の「あの子」も、
貴方の弱くて脆い部分を
知ることになるんだろうな。
あー、どうしてこんなに近いのに。
私は言葉を発することが出来ないのでしょう。
貴方は違う方向を向いているのでしょう。
どうして人に生まれられなかったんだろう。
そしたら「あの子」ポジションに
なれたかもしれないのに。
でもね。
貴方の近くで、
ずっと見守ることが出来てるのは
私、とっても幸せなの。
でも、それじゃ満足いかないの。
どうしても貴方が言う
「あの子」
が羨ましいの。
貴方に思われてる
「あの子」
が、どうしても。
だって思われる種類が違うじゃない?
私は「家族」。
「あの子」は『トクベツ』。
わがままでごめんなさい。
今はこれで我慢するからさ。
もちろん今の、貴方の隣も好きだけど。
来世では、違う形で隣に立ちたい。
ずーっと隣にいたいんだ。
首もとの鈴が儚くちりん、と鳴る。
きっと貴方には聞こえないでしょう。
この音はどこかへ飛んでしまえ。
#6
ずっと隣で
ずっと隣で
授業中だというのに、隣の席の彼はひたすらに絵を描いている。
彼は、私がノートを貸してくれる事に味を占めているのだ。でも悪い気はしない。なぜなら引き換えに彼の描いた漫画を読ませて貰っているからだ。
漫画の内容は、授業への集中力をかなぐり捨てているだけあってとても面白い。読んでいると1人で笑いそうになったり、悲しい顔をしたり…。おかげで私は人間観察好きな友達から面白がられる始末だ。
彼は将来漫画家になりたいらしい。
彼は図々しいことに、漫画家になったら私にアシスタントをして欲しいと語った時があった。「美術得意じゃん。」と。
なんと言う事でしょう。私を今以上に自分の将来に巻き込むつもりでいるのだ。とても図々しい。
そんな事を考えながら、空や草花、人や車など、周りを眺めながら帰り道を歩いた。目と頭の中は無意識に、物体を見ては構図を考えていた。
今日テーマ
「ずっと隣で」
ずっと隣で
見ていて欲しい
私と一緒に死ぬまで
ずっと隣で
歩いてほしい
私と一緒に死ぬまで
ずっと隣に
貴方がいてくれたら嬉しい
世界で1番大切な貴方は
私のことを同じぐらい愛してくれてる
私はそれが嬉しい
ずっとずっとこの関係が途切れなければいいな
3.14 著者 このは
ずっとあなたの隣を歩いていたい。神様、あの人の横顔を眺め続けられたなら、私はそれでいいのです。
シャボン玉が弾けるみたいに
パチンと割れたらいいのにな
イヤな気持ちにさようならを
風に乗ってどこまでも行こう
行き先は決めた方が早いけど
風の向くまま心の向くままに
そんな時期があってもいいさ
夜空はにっこりと笑う三日月
うまく笑えない時があるなら
自分の軸で生きて行くサイン
誰かに合わせてきたんだよね
助言をくれたあの人に感謝を
大切に思ってくれていたから
ねぇ知ってた?自由の翼はね
気付くことで翔けるってこと
楽しく仕事ができるといいね
『ずっと隣で』
「ずっと隣で」
いろんな季節で
いろんな顔をして
少しずつ変わっていくようで
少しも変わらないような
そんなあなたの横顔を
ずっと見ていてもいいですか
私だけにそれを許してくれますか
ずっと隣で
「ずっと隣で」
「絆」
「love you」
↑こういったお題が難しい
好きな人がいたらパッと思い浮かんでくるもの
なのかな
君がゲラゲラ笑ってるのを
レポートやる時は真剣にパソコンと向き合ってるのを
酔って今にも寝そうな火照った顔を、
ちょっと笑いながら照れてる顔を
朝起きたら隣にいるあなたの寝顔を
ずっと隣で見ていたかった
そう思ってたのは私だけだったの?
好きな人が出来たの?もう私に飽きちゃった?
悔しいよ
私があなたの最初で最後が良かった
ずっと隣で
(本稿を下書きとして保管)
2024.3.13 藍
『ずっと隣で』
食べ物のにおい、香水のにおい、煙草のにおい、
人々の体臭に笑い声。
従者として連れてこられた晩餐会は
酷く刺激の強い場所だった。
主に暇をもらい、暫くの間
人気の少ない夜の庭を歩いた。
綺麗に切り揃えられた芝生のにおいと
春の訪れを感じさせる甘い夜風のにおいは
荒んだ心を鎮めてくれる。
ふと、何者かが音もなくこちらへ
近付いてくる気配がした。
振り返ると燕尾服を纏う老紳士が
笑顔で立っていた。
「こんばんは、セバスチャン。見回りですか?」
「オズワルド」
「おやその名をよくご存知で」
「姿形は違えど魔力や匂いは誤魔化せないからな」
そう言うと魔術師は肩をすくめて世間話を始めた。
「薬は切れていませんか?」
「ああ、いつもすまない」
「いえいえ、最近は体調が安定している様
でなによりです」
「ああ」
「君がお嬢様の元で働き始めてから
随分と経ちますね」
「そうだな」
「今の職場はどうですか」
「……悪くない」
寧ろ良い。
常に主の安否の確認や彼女からの強引な命令や
我儘に従ったりと大変な部分は多いが、
その反面、やりがいや喜びを感じる自分もいた。
「セバスチャン、どこにいるの?」
主の呼ぶ声がする。
「もう行かなくては」
「そうですか。それではまたお会いしましょう」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「セバスチャン、探しましたわよ!」
「申し訳ございません」
「まあいいわ。これからストリゴイ伯爵と
ワインの一気飲み 対決をするところでしたの。
あなたに審判をお願いしますわ!」
「はあ」
主に腕を引かれながら将来の事を想像してみた。
この先も俺は主の隣に立ち、
彼女を守って行けるだろうか。
そこまで考えてかぶりを振った。
先のことはわからない。
ただ今は己の使命を全うする。
それだけだった。
『隣に』
今日も私は、写真を撮ります。別に写真撮影という行為に使命を感じているわけではない。しかし、私は、今日も写真を撮ります。青い海、青い空、赤いポスト、緑の森、田んぼ、学校など様々な建物・風景をカメラに映します。
実は、私は、あまり、写真を撮ることが好きではない。理由は、私は、過去など意味がないと思っているからだ。そんな時にあの人は、教えてくれた。「思い出を形にすることは、素晴らしいことなんだよ」と。当時の私は、心の中で拍手できるほど、尊重できない発言だと感じていた。
半年前にあの人の訃報を聞いた....
それから、あの人の部屋に入った。すると机の上に私宛の手紙とカメラが置いてあったのだ。手紙には、「このカメラにもっといろんな景色を見せたいと思っている。〇〇さん(私の名前)、このカメラに多くの景色を見せてやってほしい」と書いてあった。私は、少し悩んだが、カメラを持ち、あの人のお気に入りの海に向かった。海にカメラを向け、写真を撮った。すると、「ふふふ」とどこか聞き覚えのある声がした。隣を見ると、あの人が笑っていたのだ。しかし、次の瞬間、消えてしまった。
その時に私は、なぜ、あの人がカメラを私に託したのか、その真意に気づいた。私は、昔から、この街とは、違う景色に憧れていたのだ。両親も友達も私の憧れに気づいてくれなかった。しかし、あの人だけは、私の密かな願いに気づいていたのだ。
今なら、あの人に「ありがとう」と言えるのに....。
ずっと隣にいて欲しかったと強く願っている。最高の景色を写した時に隣で笑うあなたをもう一度、見たいと思います。
ずるずるずる
って
とんこつラーメンをすすってる
隣の席のお兄さん
でっかいアフロだなぁ
※『ずっと隣で』で言葉遊びしました
今までずっと隣で澄ました顔して
散々佇んでいやがったくせに
なんで突然いなくなんだよ
確かに自分はあの人の隣に立ちたかったよ
それは今でも気持ちは変わらない
でもアンタを越えて立たないと意味ないんだよ
なに勝ち逃げしてんだよ
戦わせろよ、せめて
『ずっと隣で』
朝、目が覚めて
最初に目に入るのは天井とか壁とか
そういう時もあるけど
笑ったようにも見えると
テレビか本の表紙で見たことがある
とても大切な子の寝顔
僕もきみも
当たり前のように
隣が大好き
僕が大きくなっても
こうして一緒に
寝て欲しいなぁ
なんて
[ずっと隣で―ぼくとねこ―]
―――――――――――――――――――――
土曜日のある日
外
あまり好きじゃない
俺の思いとは裏腹に
暖かい日差し
日差しを遮るように
手を目元にかざして
空を見上げる
―この空…あの子すごく好きなんだよな―
そう思いつつ
どうしても行かなきゃいけたい場所へ
足を進める
「来たぞ〜、ちゃんと起きてるかぁ〜」
合鍵を使ってドアを開けつつ
発した言葉など意味無いことは分かっていながら
中にいるであろうあの子へ声をかける
「起きてるっ、いらっしゃい!」
廊下を駆け抜けて抱きついてくる
俺の腰までしかない身長の男の子
相変わらずの元気さだ
この子の親(従兄弟)が
仕事で留守にしている間
この子の面倒を見るためにここ数年
毎週土曜日に来ているわけだ
勉強教えてと言われたり
ゲームに付き合ったり
晩飯一緒に作ったり
時には風呂も一緒に入ったり
一緒に寝たり
この子が先に寝た時
従兄弟が口にしていたことを思い出す
俺の話ばかりして
いつもへらへらしてる
帰ったら半べそかいてる時もある
他の人が来たら借りてきた猫状態
めっちゃ懐かれてる…?
それに少し照れくさい
直接言ってこないところがまたなぁ……
たまに自分の弟ってわけでもないのに
このまま一緒にいてもいい―
なんて、柄にもなく思う
[ずっと隣で―18と8―]
―――――――――――――――――――――――
小さい時から
いっぱいの色に囲まれて育った
住んでいた家が
全部が白だったから
どの色もまっすぐに届く
画家である両親に
難しい色の名前、絵の構図…のことを
話され続けて、興味のない絵も描かされた
いまだに理解できてないことばかり
頭痛くなったりもする
学校に通うようになってからは
周りとの“差“に落ち込むこともあった
正直
絵のことなんて…って
ずっと思ってはいたけど
図書館で色についての本を見つけて以来
色のことに没頭して
ネットが使えるようになった時には
国独特の色とかも知れるようになった
色の楽しさは両親よりも
よく知っている自信がある
だから絵の上達は二の次
色を探す旅に出たいなんて…
二次元世界での夢かって
思うくらいの夢がある
それだけ私の傍に
ずっと色があったんだもの
本とか映像ではなくて
実際の目で見てみたい
私が死ぬまで
傍に…隣に、あり続ける
カラーたちを
[ずっと隣で―color―]
ずっと隣で
かがやく 空は いつでも
満面の 光を 放つ
夜空は 僕ら 照らして
もうすぐ ここに 別世界 作り出す
十字を 切って 暗闇の 向こう
星の 命が 燃え尽きて 堕ちていく
君が 祈った この世界
誰の ための 希望 だったのだろう?
長い 沈黙の 向こうに 君を 見つめて
君が 見つけた あの星が かがやく
ずっと 隣で 息を 止めて 眺める
ずっと 隣で 君と キスを しながら
ずっと 頭上に 広がる この星座は 永遠だから
あぁ あれだけ 君と 語った
これからの 未来が この星を 見てると
沈黙が 流れて 君と 始めて 会った時を 思い出す
まだこれから 何年も 君と いられる
ずっと 隣で 星を 見上げて 歌うから
ずっと 隣で 君と 二人 いられる
ずっと この果て 待ってる 運命は 永遠だから
アナザーソング
あなたと 春色
まだ 空に 星空
あなたを 歌へば まだ 春は 無辺風
日差しが 指したら
あの 傘を 広げて
丘の 上へ 行こう 風が 透明だ
小鳥が 歌を 謳って
空気が 静かに ハミング
陽気な 歌を 謳って
木陰が 静かに 子守唄
ラララ ララ ラララ
降り出し そうな 雨が 心に 雲を
浮かべる
それでも 遠くは 晴れてる
雲の 切れ間から 差し込む 光に 幸あれ
あれは 君が 読んだ 歌を 謳って
森の 話を 聴く 夏
仄かな 香りに 花よ 咲いて
君に 捧ぐ 歌を 詠む
あなたの隣で
ずっと
隣で
アナザーソング
それは 彼方の 夢くずが
君の 祈りを 叶えて 落ちてきた
空は 晴れて 空は 輝き
星が 雲の 向こう 光 放つ
天使は ゆっくりと 階段を 登ってる
儚く 今は この世界の果てが 消えかけて
それでも 誰かの 囁く 声が 聞こえる
砂の 上を 歩く
希望の 音が 響いて 僕は 祈る
あなたの 声を 探して
浅い 眠りを 繰り返し
誰かの 願いが 世界に
帰る までの 道のりを 彷徨い ながら
遥か 遠く このまま
愛の 言葉も 忘れて しまう
それでも 天使の 羽は
プリズムの ような
太陽の 日差しに 反射して
輝いているから
いつかは あの空へ 羽を 広げて
天使の くれた 羽で 跳べる
あの蒼空へ 飛べるから
「添い遂げられて気づく蟠り」
無意識に頭に浮かぶその歌詞を
ぼんやりとした焦点で見つめていた
始まりはきっと些細な事
誰かを愛することは決意だ
最近はそんなふうに思ったりもするんだ
ただ一つ確かな事は
僕の幸せというものは
君の隣を歩いたあの緩い風の中に留まり続けていて
僕は本当に些細なきっかけで
その場所に立ち戻ることができて
その一つの思い出だけで
生きることが許されるような感覚で
もうそれでいいじゃないか、と思うんだ
これが僕なりの精一杯の愛だと思ったりするんだ
ずっと隣でなんて、絶対に不可能なことを願いたくは無かった。
私はあなたより長生きできないし、あなたの人生の半分も一緒にいられない。
だって、人生百年時代だなんて言う人類にネコが追いつけるわけが無いでしょう。
上手くいったって一緒にいられる時間はあなた達の生涯の五分の一でしかないもの。
そこのあなた。
ネコのくせにそんなことなんで分かるんだなんて思ったでしょう。
世間はイヌの方が頭がいいだのなんだの言いますけどね、ネコだって人の言葉がわかるんですよ。
私みたいに頭のいいネコはね。
私たち兄弟は雨の降る寒い冬の日に狭いダンボールの中にギュウギュウに詰められて捨てられたの。
あの日は本当に寒かった。
寒かったしお腹がすいて、一生懸命鳴くのだけれど誰も振り向いてくれる様子はなかった。
直に兄弟たちはなんだか冷たくなってて同じように鳴いていたはずなのに、声もあげなくなって動かなくなったの。
兄弟が冷たくなって、寒さを分け合う仲間が居なくなった私自身も段々と身体が冷たくなってって、意識が薄れていくのを感じたわ。
そんな時に現れたのが今の飼い主よ。
私の小さな身体をすくい上げてくれたその暖かい手の温もりはきっと私の短い生涯で忘れることは無いでしょうね。
でもね、やっぱり私のことを捨てた人間を私は忘れることは出来なかった。
結局都合が悪くなったら捨て置かれる命なら傍において欲しくはなかったの。
元気になって、私は彼女に感謝するどころか威嚇をして近づく手には容赦なく爪を立てた。
でも彼女は私を捨ておくどころか見捨てることすらしなかった。
彼女の手が暖かいのはそういうところもあるからなのでしょうね。
きっと心が暖かいから彼女の手も優しく暖かいものなのね。
あれから14年以上の時が経って、さすがに私も昔のように元気に居られなくなってきたのよね。
潔く猫生を静かに終わらせたかったのだろうけど、優しいあなたは私がいなくなったら長い時間悲しんでくれるのでしょう?
なら、あともう少しだけ頑張って、あなたの悲しむ時間は先延ばしにしてあげようと思うのよ。
ずっと隣でいるなんて不可能なこと出来やしないけど、もう少しだけ頑張ることはできるからね。
だから、その時が来るまでうんと構ってちょうだいな。
そう言って、年老いたネコは飼い主の膝の上でぐるりと喉を鳴らすのでした。
もう少し、もう少しだけと、甘えるように。
―――喉を鳴らす訳
お題【ずっと隣で】
『遠雷』
遠くで雷の音がする 本当に微かに きっとこっちには来ないだろうと油断して傘を持たずに外へ行く
雷は来てしまった 雨と仲睦まじく 私は濡れた
路上で濡れた 雨に唄う気にもなれずに 帰路を行く
ずっと隣で
末っ子に生まれた性分か
自分が何かをやるよりも
誰かが何かやる所を見る方が多かった
だから干渉するでもなく
ずっと隣で見守るのは大して苦でない
しかし時々思う
果たしてそれは
尊重しているのか
主体性がないのか
思いやりなのか
無責任なだけか
表裏一体な堂々巡りに
うっとうしさを覚える