『ずっとこのまま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
会社に後輩や部下が出来ました
愛想笑いと謝罪とたまに嘘付くのが得意です
大人に見えるように大人をしてます
おとなしく大人らしく、大人らしくおとなしく
地元の友人と飲むと昔の話題で盛り上がって大笑いします
手を叩いて笑って、懐かしんで、あの頃は良かったなって言うと友人は
「今もあまり変わってねぇよお前は」って笑いながら言うのです
「お前もな」って笑って返します
帰り道に案外大人って大人の仮面を取ると、子のままなのかなって考え、自虐的に笑って明日付ける仮面を磨くのです
冷たく澄んだ冬の星空。天蓋の中、ふかふかの枕と温かい毛布。ティーポットからただようラベンダーの湯気。あの日あなたが拾った彗星のかけらと、ウォーターハウスの画集。ずっとこのままでいられたらいいのに。外した義足。真鍮の金具がランプの灯りで鈍く光る。
一人の夜と寒さが身に沁みるこの季節。
布団に入るたびに虚無感に襲われ、疲れが取れなくなってきた。
「君がいてくれてよかった」
でも、今は違う。大好きな彼女と共に一緒にいることができて、本当に幸せだ。
毛布の中で抱き合って、足と指を絡ませたり、撫でたり……互いの体温で暖まったところで、彼女が先に寝てしまうまでがいつもの流れ。
誰にも見せない無防備なところを、私にだけ見せてくれる。
その事実で私は今日も生きていける。
『ある作家の走り書き』
お題
「ずっとこのまま」
テーマ:『ずっとこのまま』
雲ひとつない青空の下。丸々とした鳩たちが日向で首をすくめて寄り添っている。
鼻から息をを吸い込めば、冷たい空気がツンと刺激する。その空気を溜め息混じりに吐き出せば、白い塊となって沈んでいった。
もう一度試してみるか。
何度目の挑戦なのだろう。分かるはずがない。どうせ最初から数えてなんかいない。
今度はさっきよりも大きく深呼吸をして心を落ち着かせる。徐ろに手を頭頂部と顎に添え、そして―――
「ふんっ!」
一息に力を込めた。まるで顔を縦に押し潰すかのように。顎を下から殴りつけたりもした。何度も何度も力を込め直した。が、しかし。
(駄目だ。びくともしない。)
俺は、大きく口を開けたまま力無くベンチに座りこんだ。足元にいる鳩が怪訝そうにこちらを見上げ、ゆっくりとした足取りで向こうへ行ってしまった。
顎が外れてしまった。
昼休みに外で食べて来て、公園で一服というところでアクビをしたきりこの状態だ。
人生で初めての経験で軽くパニックになってしまい、あせれば焦るほど口が乾いてしょうがなかった。
ネットで治し方を検索したものを片っ端から試したし、さっきのような力ずくの試みも何度かした。が、治らない。
昼休み終わりまであと10分ほど。もう今日はずっとこのまま仕事しないといけないのだろうか。それとも病院に行けと言われるのだろうか。そしたらこれは労災になるのだろうか。そんなことよりこのまま職場に戻ったら一生ネタにされるのではないだろうか。
冬の遠い陽の光を浴びている公園で、枯れ葉が転がる音が響いている。空には小さな雲が二つ風に運ばれて漂っている。
俺の目の前に鳩がやって来た。少し前に見かけた鳩とは違いスリムで足取りも軽く、羽毛も艶を帯びていてなんだか顔つきも精悍な鳩だ。
そいつは俺を見据えてまっすぐこちらにくると、足の先が当たるギリギリで止まりじっと目を合わせてくる。
そして―――
「反省したかな?」
喋った。鳩が、人の言葉を。しかも心地いい響きのダンディなハスキーボイスで。
「うわああああああっ」
俺は走ってその場から逃げ出した。得体のしれないものに対してこれ以上無い恐怖がドバっと溢れ出した。
あれは一体なんだ!?
公園の入口まで走ってそこで足を止めた。辺りを確認してもあの鳩は見当たらなかった。
「何だったんだ……」
恐怖で無茶苦茶な呼吸のまま走ったせいで全く息が整わない。ゼェゼェと荒々しく酸素を取り込んでるうちに、ふと気がついた。
外れた顎が治っている。
あれ、いつの間に。と思う程度で別にそれ以上は驚けなかった。確かに永遠に治らないのではと思うほど頑固だったものが、ただ走っただけで治るとは思えない。不思議といえば不思議だが、そんなことよりもさっきの鳩、確かに喋ってたよな。反省したとか何とか。
と、そこでもうすぐ昼休みが終わることを思い出した。
息が整いきらぬうちに再度走ることになってしまった。
意を決して走り出した俺と、入れ違いに公園に訪れた男性二人の会話を何故かよく覚えている。
「あっ、先輩。ここタバコ禁止ですよ」
「そうだった。ちょっと前まではよかったからさ」
「あれらしいですよ。ポイ捨てされたタバコで鳩が火傷しちゃったからみたいですよ」
「なんだかな。マナー守らない奴のせいで俺たちが吸いづらくなるのは、ちょっと許せないよな」
「ですね。まぁ自分は吸いませんけど」
俺に話しかけてきた鳩と何か関係があるのだろうか。
その日以来、鳩を見かける頻度が増えた気がする。
変化のない日常を送っていた。
朝起きて、出勤して、働いて、帰宅して、眠って。
ずっとこのままなのか?
私はロボットじゃない。
いつの間にか心が壊れていた。
こどもをぎゅっと抱きしめながら
ずっとこのままでいたいと思う
あたたかく湿った手のひらが私の頬をさわる
なんて幸せなんだろう
でも、この子の世界はどんどん広がって
そのうち私はこの子のいちばんじゃなくなる
それが当たり前で、そうなってくれなきゃ困るんだけど
こうやって抱きしめさせてくれるのはあと何年かな?
わたしのいちばんは、ずっとあなたのままだよ
ずっとこのまま。
ずっとこのまま。
見ていたい。
ずっとこのままだと
ちょっとヤバいから。
ずっとこのままでも
見てられるように
頑張らないと。
3年後が楽しみ。
「ずっとこのまま」
永遠なんてない
その事を私はよく知っている
いつかは変わってしまう、終わってしまう永遠を
止めるすべを私は知らない。
だからせめてもの情けに願ってしまう
叶わないとしりながら
意味が無いと分かりながら
それでも今日も願ってしまう。
まるで心に言い聞かせるように、想いは叶うんだと、そう自分を鼓舞するように。
せめて心の中だけは永遠に居られるように
楽しい思い出で埋められるように
いつか永遠が終わる時が来ても
笑顔で最期を迎えられるように
今、幸せと思うなら、
今がずっと続いて欲しいと思うなら
今をめいっぱい楽しんで、
思い出を沢山残して、頭の中に入り切らない全ての大切な思い出を写真や日記に描き記そう。
今は二度と来ない
いつかは消えていってしまう
でも忘れない限り、ずっと心の中で、思い出の中で生き続ける。
信じる限り、消えやしない。
永遠じゃないから大切に思える。
ずっと続かないから幸せと思う。
皮肉な事にずっと続く幸せは、幸せじゃなくて当たり前、日常になってしまう。
だから幸せと思えるその時間は苦難を乗り越えてきたからこそ分かる一時の幸せ
いつかその幸せが当たり前になっても、
日常と化しても私はその限られた時間の幸せを
忘れやしない。
だから今日も当たり前と化してる幸せな一日を記録に収めよう。
お題【ずっとこのまま】2023.1.12
年末に義父が亡くなった。亡くなってはじめて、ずっとこのままなどありえないことを痛感した。ていうか。亡くなるまで、義父はずっとこのまま生きていてくれるものだと錯覚していた自分に気がつけなかった。
これからは仏壇のなかの位牌を、あたかもそこに義父の存在があるかのようにおもって暮らしていくことになるのだろう……ずっとこのまま。それこそ、ずっとこのままに。
ずっとこのまま
なんて、先のこと。考えたくないよ。
自分は今、変化の途中なんだから。
ずっとこのまま…の後に、今はマイナスの言葉しか綴れない。
きっと、今手にしているものは全て誰かのものだから。自分だけのものではない何かだから。
惜しみなく与えられる愛に溺れて、自分で息をすることを忘れた。疑問を持たなかった。自分で何かを得ることを放棄して、誰かが望む自分になることで満足していた。
誰かなんて、いつか、消えてしまうのに。
ずっとこのまま…の後に、プラスの言葉が綴れたら、きっと満たされているのだろうな。自分で得たものに囲まれて、揺るぎないなにかがそこにある。
望めば、辿り着ける、きっと。
「……寒いね」
「うん……」
いつも通りの会話、こうやって2人だけの世界に出て
周りを見るのが好きだった。ずっとずっとこのままこれが続いていて欲しかった。
そう思って今日も1人の世界に出て周りを見る。
日課になってしまった。
これじゃまるで呪いの様だ
「この蝋燭が消えるまでそばにいて」
彼女は消え入りそうな声でそう言った
バースデーケーキとマジパンは
ふたりじゃ少し多かったかな
蝋は溶けて 夜が明けて
彼女はふわりと微笑んだ
手を伸ばせばくずれてしまいそうで
砂のお城を思い出した
切ないラブストーリーはもうおなかいっぱい
白熱電球の下で幸せを願わせて
部屋に残ったのは
アーモンドの香りと白い宝石
お題 ずっとこのまま
『ずっとこのまま』
ずっとこのまま
続くと思っていたものを
続くと思っていたひとを
失ってしまうと
亡くしてしまうと
自分の中の
何かが急に壊れて
ぐちゃぐちゃになって
そうだよね
わからなくなっちゃうよね
今 あなたはすごく
つらいはず
苦しいはず
近くにいたら
今すぐにでも抱きしめるのに、、、
遠いから、、、ごめんね
でもね
わたしはあなたが
大切だから
あなたに笑っていて欲しい
今すぐにじゃなくていい
ゆっくりでいい
ずっとこのまま
傍にいさせて
あなたを笑顔にさせて
ずっとこのまま
とあるところに少女がいました。少女はチクタクと鳴る部屋から飛び出して、自由になりたいと思っていました。
あるとき、その部屋を訪ねてきた年老いた男性は鍵をかけるのを忘れてその部屋から出ていきました。少女はチャンスだと思い、足早にその部屋から飛び出して、遠い遠いところへと逃げました。もう二度と見つからないように、ただひたすらに逃げました。
逃げた先で少女はたくさんのあたたかさに触れました。へとへとに疲れて、倒れそうになったところを恰幅のいい女性に拾われて、その女性のところにお邪魔しました。温かくて美味しいご飯にふかふかのベッド。あのチクタクと鳴る部屋よりも何倍も何十倍もあたたかくて優しかったのです。
近所の子どもたちは新しくやってきた少女に興味津々でした。少女は色んなことに疎かったのですが、そんなことを気にする人はおらず、ただただ少女に優しく教えてくれる人たちばかりでした。
そこで暮らすうちに、少女はあの部屋に帰りたくない、と心底思いました。
チクタクと鳴るあの部屋に、一人では寂しくて。少女の心には、もうあの部屋に戻る気は一切ありませんでした。たとえ、あの部屋が少女のいるべき場所で、そこにいることが、そこですべきことが少女の義務であり、生きる意味であったとしても。
少女は願いました。ずっとここにいたい。ずっとみんなと一緒にいたい。ずっとこのまま、時が止まってしまえばいいのに。
そう、少女は願いました。それは少女がもっとも願ってはいけない願いごとでした。しかし、そんなことはまるで関係ないと言わんばかりに、世界は時を刻むのをやめました。
時計の針は止まり、それと同時に人々の成長をも止まってしまいました。誰一人として年を取ることなく、まるで不老不死のように。
しかし、誰も時が止まっていることには気づいていませんでした。壊れた時計はすべて燃やされ、人々は時が進まないまま何年も何十年も何百年も、数えるのすらも嫌になるくらい、長い長い間生きていました。
そして、少女はここに来る前のことを忘れてしまいました。あのチクタクと鳴る部屋のことも、自分自身が本当は何者だったのかも。すべて忘れて、この世界の住民だと信じてしまうほどに。
ある日、少女の元に一人の青年がやってきました。青年は少女に向かって言いました。
「なぜ、こんなことを……」
「なんのこと?」
少女が尋ねると青年は悲しそうに顔を歪めました。
「なぜ、時を止めてしまったのですか」
「え?」
「自分が誰なのか、本当に忘れてしまったのですか」
「……?」
ああ、と嘆く青年に少女は困りました。一体彼は何の話をしているのだろう、と。誰かと勘違いをしていないか、と問おうとして口を開いたその時でした。
「クロノス」
青年の口から飛び出してきたそれを聞いて、少女はようやく思い出しました。
かつて、少女はクロノスと呼ばれていました。時を司る神として、世界の時間が、人々の時が正しく刻むように、あのチクタクと鳴る部屋でそれらを管理しながら、時を過ごしていました。
最初はやりがいもあって、少女は時を管理するのが好きでした。しかし、いつしかつまらなくなり、あの部屋から逃げ出したいと思うようになってしまったのです。
あの日、時の部屋から逃げ出した日、少女はまだ自分が誰なのかわかっていました。遠くへと逃げてきたこの場所に着いたその時もまだ覚えていました。
しかし、願ってしまったあの日、ずっとこのままを願い、無意識に時の神としてこの世界の時を止めてしまったあの日から数えきれないほどの年月は少女が自分が何者なのかすらも忘れさせてしまったのです。
そうして、すべてを思い出した少女は、いえ、時の神クロノスは自分がしてしまった愚かな行為に泣き崩れました。
今さらすべてもう遅いことは誰よりもクロノスがよくわかっていました。時を再び刻んだところで、その時が蓄積していた分が一気に進むのです。少女が愛した世界は一瞬のうちに時が進み、人々は老い、その命を終えて誰一人として生き残ることはないでしょう。
建物などは錆びて、壊れて、自然にかえっていくことでしょう。
かといって、時をこのまま止めておくことはクロノスにはできませんでした。時を正しく刻むことが時の神として与えられた義務であり、生きる意味だったのです。
すべてを理解して、クロノスは泣き叫びました。痛々しささえあるその鳴き声に青年も涙を流していました。きっと青年もこうなることを知っていたのでしょう。それでも、青年は伝えなければならなかったのです。唯一この世界で気づいてしまった青年だったからこそ、この間違いを正すため、愛した人たちをずっとこのまま縛りつけておくことは青年にはできませんでした。終わりが来ないことが何よりも恐ろしいとわかってしまったから。
青年はそっとクロノスに近づき、その手を握りました。涙でぐしゃぐしゃな顔で見つめ合い、眠るように目を閉じました。
クロノスは泣きながら、この世界の時を進めました。クロノスが泣き続ける中、青年の手は一瞬のうちにシワだらけになり、やがて骨になってしまいました。
世界にはクロノスしか残りませんでした。愛した人たちはみんな正しく時を刻み、その時を終えました。
クロノスは愛した世界に名残惜しそうにしながらも、あのチクタクと鳴る部屋に戻りました。
時の部屋に時を司る神クロノスが戻ったその時、ようやく世界は正しい時を刻み始めました。
「そう思いたい気持ちは分かるが、それは不可能だ」
と言うか、常に変化していきたい、変化を受け入れられるようになりたい、と言う願望がある。
永遠に生命を維持し続けるのも無理だし。
過去から学ばず、成長しないのも嫌だし。
今より素敵な人間になりたいし。
より、エネルギッシュになりたいし。
心が今より強い人間になりたいし。
人間関係も、より良くしたいし。
愛だって、より深く愛せる人間になりたいし。
世界だってもっと平和に近づいてほしいし。
常に変化していきたいから、そんな考えなんてないんだ。
より良くなるようにしよう、って思わなかったら、それを恐れる気持ちは分かるけど、前に進めないんだって、本当に思うんだ。
テーマ『ずっとこのまま』
⟬青春⟭
ずっとこのまま続けばいいのに
学校ってこんなに楽しいんだな
小学校の頃ずっと虐められていた
孤独でいいと思った
どうせいつか忘れられるから
でも、だめだね
友達がいるって
信じられる人がいるって
こんなに幸せなことなんだ
まだ学校生活は長いようで短い
今この時を大切に大切にしていきたい
青春、一瞬の風になれ
【ずっとこのまま】
永遠を望んだことはありますか?
望んだことがあるならば、何故望むのか、考えてみたことはありますか?
その永遠は、身近な人にも適応されないと嫌なものなのではないでしょうか
私はよく、休みがずっと続けばいいと思います。
だけど、友達や、親が休みが終わった後の休みの間は、早く終わらないかなとも思います。
他人がいるから永遠を望める
人がいるから孤独が望める
矛盾ではあるけれど、私にとっては真理です。
『ずっと、このまま、1人だけれど友達がたくさんいる生活が続けられることを、望みます。』
欲を言えばずっとお金が降ってくる世界ないですかね(((
大好きな母が病気で大きな病院に入院した。
重度の癌だそうで、もう余命がそんなにないらしい。でもそのことを母は知らない。
「ずっとこのままでいられると思ったのに」
そんな気持ちばかりが湧いてくる。お母さんはもうすぐ死んでしまうの?そう考えると涙が出そうになる。
大人になって泣くのもみっともないと思い、涙をぐっとこらえ、はあ、とため息をついた。
2023/01/12
お題「ずっとこのまま」
『ずっとこのまま』
ずっとこのままで、いさせてほしい
そう思えるような幸せを
いつの日か 私は、噛みしめることが
できるのだろうか
だけど、幸せとは
或るかたちに達するものではなく
きっと、あとから気付くもの なのかもしれない
追いかけるものではなく
あとから 付いてくるもの、、、
そんな性格のような気もする
もう少し、素直になってくれたらな、とか
もう少し、思いやりを持ってくれたら、とか
そんな日々の 内に秘めた願望を、
些細なものとして、気付かずに抑圧し続けると
いつか 思わぬ形で爆発してしまう
自ら 幸せの積み木を ぶち壊しにいくようなもの
だから、心の中の 自分では気が付けなかった
願いや思い、寂しさ、哀しさを
ルーペにかざして 覗き込むように
サーチライトで照らして 探し出すように
静かに 静かに ただ、静かに
耳を傾けて、掬いあげていきたい
抱きしめてあげたい
その 地味で 忍耐を必要とし、
焦ったく、面倒で、無駄にさえ感じてしまう
静かな ひとりの対話の時間を
積み上げてゆくことが
私にとって、
幸せだと感じられる暮らしを 築いてゆく
小さな、だけども 偉大な 一歩だと
そう感じたのです。
その一歩一歩を 自分のペースで
自分らしく 重ねていった途中で
いつの日か 気付くのでしょうか。
ありがたいなぁと言う気持ちと共に
“ずっとこのまま”でいたいと。
〔初恋。〕
恋愛なんてなにも知らないまま過ごしてきた私。
高校生になって、初めてこの気持ちと出会った。
いつのまにかその人のことを考えていたり、いっぱいイメトレしていたおしゃべりだって、なぜかうまくいかずに空回り。お布団にくるまりながら日々小さな反省会したり。これまで縁のなかった恋愛ソングに共感できた時には、ちょっとだけ大人になったような気分にもなった。
同学年でおんなじ部活動。最初の印象はちょっぴり苦手だったけど、話すとなんでか会話が弾む。
高身長で成績優秀なあの人はなにもかも私よりすごくて、憧れの存在だった。
2年生でおんなじクラスになってから仲良くなってきたけど、もうすぐお互い受験生。
志望校なんか全然違ったけれど、一緒に勉強とかしてた。
3年生になるとまたクラスは別々に。そのまま時は過ぎてもうすぐ一次試験。
推薦入試の私からはもう声かけたりなんかできないけれど、誰よりも応援してる。
この絶妙で、シャボン玉みたいに儚くあやうい関係を私は守っていきたい。
ずっとこのまま。
#ずっとこのまま:1