『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
昔々と言うでもないほどそう遠くない昔、とある教会に二人の少女と一人の青年が住んでいました。
ある日突然、少女が一人死んでしまいました。
少女はもう一人の少女が大好きでした。
少女は大好きな子が心配で死にきれず、お化けとなりました。
もう一人の少女は青年に憧れを抱いていました。
いつかはこの教会で、とベールを被ることを夢見ていました。本当は、大好きな親友にも祝ってもらいたかったけど。
青年はお化けとなった少女に恋していました。
その愛情は歪んで元の形が分からないほどでした。
深く深く、愛していました。
お化けに近づくため、彼は自分に向けられた少女の憧れを利用しました。
お化けは少女を弄ぶ青年が許せませんでした。
お化けは自分に向けられた愛を知らないままでした。
青年を許せなくて、親友を守るため、お化けは青年を呪い殺してしまいました。
お化けの愛情もまた、歪んでいました。
青年はお化けとなりました。
お化けは親友を守ろうとしました。
少女は大事な人が皆いなくなってしまいました。
少女はひどく悲しみました。たくさんたくさん泣きました。
お化けは少し罪悪感を覚えました。そして少女をずっとずっと見守ろうとしました。
青年は大変喜びました。
何故かって?
お化けになれたら、愛する人をずっとずっと離さないでいられるからです。
めでたしめでたし。
お題:すれ違い
交わることはない
常にすれ違っている
それくらいでいい
本心ではすれ違うのも嫌だけど
それくらいは許さないと
人間社会でやっていけない
こんな虚構の人間社会を
なんで生きなきゃいけないのって
踏み外した気持ちに多々なるけど
またそれなりにやっていく
あの頃僕は小学生だった。
スリープ状態にしたゲーム機を持ち歩いていると、誰かのアバターが僕のゲーム機を訪れ、それが戦力になる。
近づけるのに届かなくて、手を伸ばしたら見えない何かに押し返されるようで、そんな風に思って青ざめた顔を君だけには気づかれたくなかった。
君に全部告げるべきだったのに。
そうすれば、もっと上手く折り合いをつけられたかもしれない。君と道を違えることもなかったかもしれない。全部諦めて、自分なりに覚悟を決めて選んだ道を信じて歩み始めることは、思ったよりもずっと怖かった。
だから私は、君と過ごした蒼い春を、君とすれ違った今もお守りとして胸に住まわせている。
私が3DSというものを手にしたのはブームが下火も下火、何ならその次のswitchすら出てからしばらく経ってからというタイミングだった。と言うのも私は遺伝的に視力が悪くなりやすいタイプだったためだ。にもかかわらず寝転んで本を読んだりテレビを見たりしていたりしたせいで簡単に視力は悪化してしまった。そして晴れて眼鏡デビューとなったわけだが、そこで両親が心配したのはさらに視力が悪くなって頻繁に眼鏡を変えるような事態に陥ることだった。そんなわけで少なくとも成長期の間は小さな画面を見続けるような携帯ゲーム機は禁止と相成ったのだ。そしてまともにDSシリーズに触れないまま学生時代を過ごしてしまった。周りがすれ違い通信を楽しんでいる間、私はレトロテレビゲームに興じていた。そして令和の今、ようやく私も3DSとやらを手にしたわけだが、当然今の時代に、それも田舎寄りの場所で3DSを持ち歩いている人などほとんどいない。東京ゲームショウに3DSを持って行ったら今の時代でもちゃんとすれ違いできたという2~3年ほど前のSNSの投稿をうらやましく眺めるので精一杯である。一応現在でもサービスは継続しているとの話だが、果たして私の3DSのこの機能が活用される日は来るのだろうか。
【すれ違い】
あの日、君と喧嘩した
喧嘩の理由はなんてことない本当、些細なこと
でも、あの時は本当に理解されなくて理解出来なくて
その日から少しずつ君との距離が開いていった
でも、このままじゃ嫌で…
だから明日、君に謝ろうと思った
そう思っていたのに
「ちょっと、付き合ってよ」
君からそんな誘いを受けるなんて…
『わ、分かった』
戸惑いながらもそう返信を返す
帰り道、君と2人きり
静かな時間が流れる
『「あ、あの!』」
『ご、ごめん…さき、どうぞ』
「い、いや…そっちこそ、どうぞ」
『いやいや…さき、良いなよ』
「あっ、い、いや…大丈夫だから…」
『その…』
「えっと…」
『「ごめんなさい!』」
『「えっ⁉︎』」
『「ぷっ…はぁははw』」
『俺ら仲良しかよw』
「本当だよw最初も被ったしw」
『はぁ、ごめん』
「私も、ごめん」
俺と君はすれ違っていただけだったんだ
やっと、君との時間が距離が戻ってきた
すれ違い
すれ違いざまものを渡す。
龍思い出す。
すれ違い…
便意スゴい、けど、オナラしか出ない…ガッカリ。
会えない時が愛育てるのさ
眼を綴じれば君が…
こっちだよ…
僕は隣にいるよ…
必ず隣にいるから…
体はいなくても…
僕は隣にいるよ
いつも君の隣にいるから
忘れないで
僕は君の隣にいるよ
その道を違えることがあろうとも私をそばに居続けさせて
ボクは今迷子になった飼い主を探してる素晴らしい愛犬
クンクンクン...あっ!あれはマヌケな我が主のタオル!
仕方ない、この匂いを辿るついでにこれも拾って
チョロい主に沢山褒めて貰うとするか
あれー?この辺りにタオル落としたと思ったんだけど
なーてか我が愛犬はどこ行ったんだ、?
てっきりここでついでに会えると思ったんだけどなー
すれ違い…
まだ未成年だった私は
ある時期、ボウリングにハマっていた。
けれど、なぜボウリングに通っているかわからないくらい
スコアは低かった。
目的はボウリング場の隅にあるジュークボックスだった。
機械にリクエストすると100円で1曲流すことができた。
当時、「異邦人」という曲が大好きだった私は
行くと必ずリクエストを入れていた。
広いフロアに好きな曲を響かせるのは至福だった。
さて、あれから40年…
この頃、80年代のヒット曲特集とかをTVで観た。
寝転んで観ていた夫が言った。
「そういえば異邦人、ボウリング場でよく流れてたなあ」
……あれ?
霧がかかった日の出の空。
山に囲まれた田んぼにある細道をたどる。
田舎者で学校も遠くてね、市内の方はそんなにかからないってよ。んでもうちの町は隣の学校よりも大きくてよ。ちょいと自慢できんのよ。
朝早く学校に行くとね、うちの町じゃ人気のユエちゃんがね、西校門前でよおさんにゃごとあそんどってね。うちとサエコとハルトで隠れ見すんのよ。
そんときのユエはいつもよりべっぴんさんに見えとってね、うちら3人の秘密事なんよ。
「あんな顔見られちょったら、ユエに惚れるバカがおるかもしれん!」
ってハルトがゆっちょったんよ。
んでもね、ユエ、人間よりネコの方が好きゆうちょってよね、ハルトは無理やろな。
お題 すれ違い
すれ違い
どっちも不器用だったから、うまく伝えることなんて無理な話
ただでさえ世間からの視線は冷たかったのに
親と友達の偏見を押し切って、やっとここまでこれたのに
いなくなってしまったのね、ほんとうに
喧嘩をしたのよ、わたしたち
最近あの人の言動がひどくなっていくような気がして
先に冷静になれたのは貴方だったのかしら
すべて終わったあとに知ったの
おれを守るための言葉だったって
頭を冷やしてくるなんて言って
それからもうかえってこなかった
なんどもみかえした
なんどもちがうっておもった
またごめんねってあやまってはじまるとおもってたの
ほんとうに冷えきってどうするのよ、このばか。
ぜったいわすれてやんない。
探偵はすれ違う
運命の人とは人生のどこかですれ違っているという話がある。そのすれ違いが、自身の運命にどう影響するのかはそのタイミングによるそうで。
その話を鵜呑みにするのなら、僕にとっての運命の人はクソみたいな運命を押し付けて行ったのだろう。
「さて、もう観念して自白したらどうだね?私が推理をするまでもなく、君の犯行であることは確実なのだよ。」
「ほんっっとうに違うんです!!絶対庭ですれ違いざまにぶつかった人がカバンに入れたんです!!!」
「血で濡れたナイフがカバンに入っていて犯人じゃないは無理があると思わんのかね?」
探偵を自称する青年と部屋に2人きり。何かが起こったかと言えば、屋敷で起こった殺人事件の取り調べである。
事の発端となったのはとある資産家が自分の屋敷で開いたパーティー。記者の僕も上司から資産家の情報を掴めと命じられ、新聞社の代表として招かれることになった。
平々凡々な僕が一生掴めないようなチャンスに、買い直した一張羅と屋敷のある辺境行き列車の切符を握りしめテンションは高く、隠せない笑顔で挑んだ……のだが。
行く道中に交通事故の目撃者になり、猛ダッシュの末滑り込んだ列車ではテロリストが同乗していて人質になり、更に同乗していた警察官によりテロが止められ、結局パーティーには遅刻した。
五時間も遅れて辿り着いた屋敷の庭園で不機嫌そうな中折れ帽の男にぶつかられてスっ転び、内心舌打ちしながら立ち上がれば屋敷から悲鳴が聞こえ、書斎から主人の刺殺体が見つかり、あれよあれよという間に取調べが始まってなんとびっくり僕のカバンから血濡れのナイフが見つかったのである。
「そんな虚言が通用すると思っているのかね?」
「ほんとに!!!!嘘じゃ!!!!ない!!!!」
「静かに言い訳したまえよ!!!」
目の前の自称探偵は僕を犯人だと決め打ちしているようであり、このままでは情報収集はおろかやってきた警察に捕まって豚箱エンド。僕は清廉潔白で平凡でか弱い一般人なのでそれだけは避けなければならない。
「僕の服を見てみてくださいよ!!!血ィ着いてないでしょ?!」
「あっ確かに……だが着替えされすればいい事だろう?!」
「その着替えをどうしたかって話でしょうが!」
不毛な言い争いをしている最中、廊下を走るような足音が聞こえ屋敷の執事であろう老人が部屋に飛び込んできた。
「た、探偵様!大変です!屋敷と外の街を繋ぐトンネルが爆破され、警察が来れなくなってしまいました!」
「なんだとぉ?!?!」
「そして、奥様も、奥様の遺体が温室で見つかりました!」
「な、なんだとぉ?!?!奥様は取調べ開始時点で生きていただろ?!」
「えっじゃあ僕犯人じゃないじゃん!!この野郎なにが探偵だ!!!!心が傷つけられたから慰謝料払え!!」
こうしてあれよあれよという間に僕の容疑ははれ、パーティーの参加者改め容疑者達は屋敷に閉じ込められた。
「君の容疑が晴れた訳では無いぞ。奥様を殺してなくとも、主人を殺したかもしれない。」
「ぐっ……それなら慰謝料は勘弁してやる……。」
「だが、君への疑いは限りなく軽くなった。そこでだ。私に協力して真犯人を見つけださないか?」
「はぁ?!なんで僕が」
「いい新聞のネタになるだろう?それに見つからなければ消去法で君を警察に突き出す。」
そんな脅しともに僕はこの自称探偵と共同戦線を張ることになった。
屋敷で続く殺人事件とその真犯人の正体は、僕が警察に突き出されなければ新聞に載るだろう。
尊い父には聞けない精神の誤りを、
ただあなたに拒絶して欲しかっただけだ。
言いたい事が喉に詰まって吐き出せない。
当たり前に享受していた平穏はいつの間にか遠くなって、終わりを求めてしまうほど耐えられない。
あなたに誠実であることに固執しすぎている。
歯車の油はあなたの寛容だった。
ボタンの掛け違いは掛け終わらなければ気付かなかった。
あなたの全てを肯定していたかったけれど。
わたしの全てが間違っていたわけではないんだろうけど。
すれ違うのは私の心だ。
許されたいわけでもなかった。
そうであると告げた瞬間、目の前の人間がまるで同じだとは受け入れがたくなるでしょうから。
最近はずいぶん少数派にも寛容になっていますが、しかしそれを打ち明けるのはなんだか違うような気がしています。誰に許されずともそれは間違いなく自身です。だから急き立てられるように告げるのでなく、まず自分を認めたい。
「すれ違う」とは、途中からではなく、初めから全く逸れていることでもあると考えています。深くを知らない心のように。
すれ違う
すれ違い
あの人と目が合ってる
わたしの気持ち伝わったらどうしよう…!
あの子なんだか見てしまうな
昔飼ってたトイプードルに似てるんだよな
「お互いに好きなら何も怖くない」 ここを起点にズレ始めたね
題-すれ違い
街を歩いていると多くの人とすれ違う。
サラリーマン、カップル、きれいなお姉さん、ちょっとやばそうな人。
少し肩がぶつかっても、避けようとした方向が同じで気まずくなっても、自分の人生には関係の無い人だ。
子供の頃は3DSを持ってすれ違うだけで友達になれたのに。
おっと、世代バレ。
#ギリZ世代
(すれ違い)
すれ違い、気持ちのすれ違い
場所のすれ違い、色んなすれ違いがある
気持ちのすれ違いは価値観から来るものだろう
人とのすれ違いは、道でだろう