『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
こんにちは。もしくはこんばんは。先程、貴方とすれ違いました。覚えていませんか?
ああ、そうですか。残念です。私は貴方のことをしっかり覚えています。何故かって?そうですね、なんだか、この後、会える気がしたからです。
ほらね、当たっていたでしょう?
『すれ違い』
どうして人はすれ違ってしまうのか
あの言葉が
態度が、行動が
どれか一つでも違っていたら
今とは違う今があったのか
幾つものすれ違いという分岐点の先にある
未来をみつめて
今日もまた、瞬きの中選択し続ける
「すれ違い」
ふと鼻腔を掠めた香りに、遠い記憶を呼び覚まされる。我が青春の日々だ! 大いなる希望と少しばかりの不安とを抱えた、あの日々。
あの頃わたしの隣にはいつだって彼女がいた。わたしたちはふたりでひとつだなんだと言われていた。それを聞いて彼女がどう思ったかは知り得ないが、少なくともわたし自身もそう思っていた。どこまでも、一緒なのだと。そう信じてやまなかった。彼女さえいればわたしはなんだってできると感じていた。
だが、別れというのは案外あっけないものだ。わたしと彼女は進む道を違えてからというものの、すっかりと疎遠になってしまった。ドラマチックな決別というものもなく、単純に進むべき道が変わり、我々は互いに遠くへと言ってしまった。今考えてみれば、わたしたちの出逢いというのは、交差点のようなものでしかなかったのかもしれない。
振り返り、香りの主の姿を探してみる。しかし、そこには思い当たる姿がある訳でもなかった。まあ、所詮、こんなものなのだろう。
すれ違い
すれ違い…私と彼は、付き合うまで、何度もすれ違いを重ねた…気持ちのすれ違い、意見のすれ違い、感覚のすれ違い…沢山のすれ違いを重ね、私達は、奇跡の様に、赤い糸で手繰り寄せられ、赤い糸で結ばれた…こうして付き合った今、今でも時折すれ違いは、あるが、円満な関係を築き、毎日幸せな時を二人で重ねている…来月には、待ちに待った愛する貴方との同棲生活…きっと、同棲なんかしたら、今でさえ、まだ夢見心地なのに、同棲したら、なお、夢見心地な気分になるのだろう…最近、やけに彼に溺愛され始めた私…今迄より更に、溺愛されてるのが、自分でも分かる…何故なら、今までした事無かった事を、彼は、する様になったから…この先も一生貴方の隣に私は、いる。そして、この先も一生私の隣には、貴方がいる。それが私にとって、どんなに嬉しい事か…それを貴方は、まだ図り知れない…
【 すれ違い 】
取引先の担当が代わったりすれば、
ランチを共にしたり、時には飲みに行くこともある。
袖振り合うも他生の縁。
少しでも人脈を広げたり、維持したり。
きっかけはどうあれ、ご縁を大事にしようと思うのだが、
相手も同じとは限らない。
ランチくらいのんびりさせてほしいよなぁ。
最近、昭和の思考がお気に召さないお相手もいて、
聞こえてしまった一言に深く考えさせられたものだ。
パワハラのワードに恐れをなして、
後輩たちを誘うことはほとんどないが、取引先も難しい。
今夜の飲み会の予約は、キャンセルしておこうと思う。
「すれ違い」
有名人と道ですれ違うと、ちょっと得した気分になれる。
今までも何人かの俳優や芸人に遭遇したことがあった。
電車に乗ったら、反対側の座席に美人タレントが座っていたこともある。
タレントは実物の方がずっと可愛い、と言うのは本当だった。
テレビの中ではない、一般人のいる庶民的な空間が、彼らのオーラを引き立たせているのだろうか。
最近では、流行りの有名人事情にはすっかり疎くなってしまった。
自分では気づかないうちに、人気YouTuberとすれ違っていることがあったのかもしれない。
ひょっとしたら、たった今電車で隣に座っているおじさんも只者ではないのかも…。
すれ違い
すれ違ってもいいと思うんだ。
それをそのままにするのか、わかり合う努力をするのか、そこが大事だよね。
だから努力するよ。
あの時、あなたはそう言って笑ってくれたね。私たちは大丈夫、ずっと続くと信じてた。
だけどあの面影は今はどこかに消えてしまって、私も見つけ出そうとは思わない。
終わりが見えていても、回避する力が私たちにはもう無い。
ただ終点へ流されていく。
多分、冬が来る前には。
#62
ほんの少しのすれ違いが大きな亀裂を生む。
そうなることを知っていれば、もっとあなたを知る努力をしたのに。
あなたは、やるせない気持ちと消えない傷を私に残していった。あなたのかけらが消えるまで、どれくらいの時が必要だろうか。
#すれ違い
いつ?
朝
昼間
夕暮れ時
真夜中
どこで?
スクランブル交差点で
山の奥深くで
遊園地で
空港で
外国の広場で
すれ違う人
すれ違わない人
すれ違ってしまった人
すれ違ったかもしれない人
すれ違うことすらない人
それが今この瞬間起きてる
すれ違い
空がだんだんと赤く染まってきた。
腕時計を確認すると、約束の時間から二十分過ぎていた。気になる女の子の友達と、一緒に帰る約束ができたというのに。
もしかして、また迷子になっているんだろうか。
彼女はとてつもない方向音痴。半年通った学校で、道に迷っていてもおかしくない。
彼女が寄ってから来ると言っていた、図書室から行ってみようか。
どうしよう。待ち合わせの時間、過ぎちゃった。
ぱたぱたと、足音をたてて階段を降りる。
彼、待っててくれるかな。せっかく恋が進展するチャンスだもん。遅かったね、って笑ってほしい。
「ごめん、おまたせ…」
待ち合わせの昇降口についた途端、そう口に出す。
「…あれ…?」
返事がない…。っていうか、彼、いない?
私が遅れたから?それとも、まだ来てないの?
…迷ってるのかな?私じゃあるまいし。
来てないだけってことに賭けて、待ってみようかな。
ウエスト・サイドの路上にて
『ジェイクのヤツがおかしくなっちまった』
学校の連中はそう口々に言った。土曜日の午後のこと、落雷がジェイクの後頭部に直撃したんだ。それまでのヤツはすごく意地汚いヤツで、礼儀なんてまるで兼ね備えてないロクデナシだった。そんなヤツがある朝、教室に入るなり掃除を始めやがった。
「何してんだよ、掃除なんか清掃係のおばさんに任せりゃいいじゃんか」
「やあ、ルー! ちょっと教室の汚れを綺麗にしたくなってね。今日の朝は気持ちがいいな」
今すぐ病院に行って頭の手術を受けるべきなんじゃないかとか、もう一度雷にうたれて来いとか、クラスメートは口々に彼を心配した。だけど僕としてはだな。ジェイクは今のままでいいんじゃないかと思ったんだな。だけど今まで僕を見下すような態度で『お前』と言ってたヤツが『君』とか言い出すとかなり不気味だったな。でも、僕のストレスはかなり軽減されたよ。雷に感謝してるくらいさ。
だけど、ヤツはそれから数日後に死亡した。ウエスト・サイドの路上にてうつ伏せに倒れていたのを通行人が警察に連絡し、発覚したそうだ。医者が言うにはかなり重症だったそうだ。
少しでも面白がっていた自分を呪いたいね。だってジェイクはイヤなヤツではあったけど、死んで欲しいとまでは思わなかったんだから。
だけど、僕を含めたクラスの連中らがヤツの家族に『彼は本当に良いクラスメートでした』なんて言ったら僕らは最低最悪の偽善者になるのだろう。
駅前の商業施設の4階に
ゆっくり立ち読みできる本屋が入っている。
いつもはエスカレーターを使うのだが結構中の方にあり
その日はたまたまソコまで歩くのすら億劫になり、入り口付近の
エレベーターを待つことにした。
ラッキーなことに4階にいたエレベーターはどの階にも止まらず
あっという間に降りてくる。扉が開くと一人だけ乗っていた。
ちょっと目を引く華やかな女性だったが
こちらを見て、とても嫌そうというか気まずそうな顔をした。
女性は降りるすれ違い様、ほぼ駆け足で
ヒールをカツカツと鳴らし出口へ去っていく。
なんだよもーと思いながらエレベーターに乗ると
すぐ理由が分かった。
おならくさっ
まあ、彼女がなさったかどうかは知らないが
気持ちは分かる。何でいるんだよって思うよね。
いや、同情している場合ではない。
上昇を始めたエレベーターの中
同じ事態が自分にも降りかかっていることに気がついた。
おしゃべりが大好きな明るいあの子と話を振られない限りあまり誰かとはしゃべらない私。
授業中にふとその子と話してみたら、スマホのメモアプリに自作の小説を書くこと、好きな映画など(他にもいろいろあったが忘れてしまった)、意外と共通点がたくさんあった。全く真逆の存在だと思ったが案外似ていて面白かった。
すれ違い
すれ違った
出会った
逢った
笑った
繋がった
広がった
嬉しかった
楽しかった
だけど
縁、切った。
理由は
裏切った
嘲った
悲しかった
一人だった
だから
また
誰かとすれ違おうと思う
すれ違うかと思いきや目があって「あっ!」みたいなの起こんないかなー
何がどうしたらこんなカオスな事になっていくの...
何を聞いても噂を信じないで欲しい。
#すれ違い
東京に先に行ったあの子
遠距離恋愛になって2年と少し
メールをして終わり
なんだかんだすれ違いになっていた
久しぶりに合うと随分雰囲気が変わっていっていた
会ってみないとわからないこともあるもんだ。
すれ違い
地球という同じ空間を共有しているのだから
根っこでは繋がっている
必要なときに
必要な場所で
たった少しのすれ違い
たった一つのボタンのかけ違いで、関係は崩壊する。
それは本当は少しではなくて、前々から見えないところから徐々に解れていったものであると理解ができなければ、関係を取り戻すことはできないのである。
0ではない。だが、遅すぎたのだ。
『すれ違い』
ネット恋愛が流行っていると聞きました。
ネットでは基本的に、話している時お互いの表情は分かりません。
そしてそれは相手の感情の読み取りづらさに繋がります。
ですからネットでは、リアルよりもより"強い言葉"を使う方が多いのです。
例えば『尊敬』
例えば『大好き』
例えば『愛してる』
ネットでのこれらの言葉は、リアルよりも大きく価値が下がります。
それは当然の帰結であり、悪い事ではないのですが、この事を意識出来ていないままに親密になると、お互いの感情に齟齬が生まれてしまいます。
……簡単に言えば、ネット恋愛は上手くいかない事が多いのです。
『大丈夫?』
ネットでそう言って貰えた時、とても心配そうにしている相手の顔が、思い浮かんではいませんか?
『愛してる!』
ネットでそう言って貰えた時、とても真剣で優しげな相手の顔が、思い浮かんではいませんか?
イメージによって、不足している情報《表情》を補足する。
これがネット恋愛が流行る理由の、主になる部分であるように感じます。
コンパクトでいてカジュアルな恋愛。
けれど相手は理想のパートナー。
はてさて、リアルの相手は……自分と同じくらいの熱量が本当にあるのでしょうか?