『すれ違い』
ネット恋愛が流行っていると聞きました。
ネットでは基本的に、話している時お互いの表情は分かりません。
そしてそれは相手の感情の読み取りづらさに繋がります。
ですからネットでは、リアルよりもより"強い言葉"を使う方が多いのです。
例えば『尊敬』
例えば『大好き』
例えば『愛してる』
ネットでのこれらの言葉は、リアルよりも大きく価値が下がります。
それは当然の帰結であり、悪い事ではないのですが、この事を意識出来ていないままに親密になると、お互いの感情に齟齬が生まれてしまいます。
……簡単に言えば、ネット恋愛は上手くいかない事が多いのです。
『大丈夫?』
ネットでそう言って貰えた時、とても心配そうにしている相手の顔が、思い浮かんではいませんか?
『愛してる!』
ネットでそう言って貰えた時、とても真剣で優しげな相手の顔が、思い浮かんではいませんか?
イメージによって、不足している情報《表情》を補足する。
これがネット恋愛が流行る理由の、主になる部分であるように感じます。
コンパクトでいてカジュアルな恋愛。
けれど相手は理想のパートナー。
はてさて、リアルの相手は……自分と同じくらいの熱量が本当にあるのでしょうか?
10/20/2023, 2:32:47 AM