『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
友人や恋人とちょっとしたことですれ違いが起こっても、なんとかなるから大丈夫。なにせ僕たちは日々誰かとすれ違っているのだから。
すれ違い。町に出れば、外に出れば、必ず一人とはすれ違う。
そんなすれ違いが、もし、今どき古くて使いたくはないけれど、運命を連れてきたら、どうなのだろう。
今日もいつもと変わらずいつもの町を歩く。
はずだった…。
「あのっ!あの、すみません」
私は誰かに呼ばれた。呼ばれた方へ振り向くと、そこには青年がいた。
「はい……。何でしょうか?」
人通りは沢山ある。何かあったらすぐ逃げ込めるお店もある。
もし不審者だったらすぐ逃げ込なくては。
「あの……、いきなり話しかけてきたすみません。俺、変なものじゃありません。
何処にでもいる大学生なんですけど」
「だから、なんですか?」
「好きです。」
「はい?!」
「一目惚れです。」
「いや、知りません。それに、今会ったばかりの人に好きになられても困ります。」
私はそう言い、足早にそこから去ろうとしたが、彼は諦めなかった。
「あの、少しっ!ほんの少しで良いんです。お話してくれまんか?」
「いい加減にしないと、警察呼びますよっ!」
そう、私が言ったとき…、
「あれ?柳瀬じゃん。何?ナンパしてんの?お姉さん困ってるじゃん。やめなよ」
彼に話しかけてきたのは、今どきギャル。
けれど、とてもしっかりしてそうな女性だ。
「お姉さん。ごめんなさい。こいつ失礼しましたよね。」
「えっ?あ、いや……、」
「柳瀬、良いやつなんですけど、考えなしっていうか、自分の気持ちに素直すぎて周りが見えづらくなる事があるんです。」
そう言うと、彼女は私に近づいてきて、
「あの、失礼を重々承知で言うんですけど、もしよろしければ、柳瀬とお話して頂けませんか?ほんと、少しでいいんです!
こいつ、悪いやつじゃないですし、どちらかと言えば、良い男なんです。
私は、林田 真夏(はやしだ まなつ)といいます。柳瀬とは同じ学部で同じクラスです。もしこいつが変な事してきたり言ったりしてきたらすぐに知らせて下さい。
これ、私の連絡先です。」
そう言うと、彼女は自分の連絡先を私に渡し、よろしくお願いします。といって去っていった。
私は彼女に免じてこのあと柳瀬君とお話したのだけれど、彼女の言う通りとても素敵な青年だった。
後に私は、彼と付き合う事になるのだけれど、彼女、真夏ちゃんは、今では私の良き相談友達だ。
すれ違い
すれ違い
出会うことが運命だというのなら
出会わないのもまた運命なのでしょう。
運命は今日も
すれ違い
すれ違い
運命が交わるのは何処
人が仲違いする時は
どこかで
なにかが
ずれてしまった時だと思う
それは
勘違いだったり
誤解だったりもするし
価値観の違いだったり
色んな可能性で
すれ違いもする
もちろん
仲が良いからこそ
すれ違うこともあるんだけれど
すれ違いばかりで
本当にお別れなことも……
すれ違ったあと
時々
振り向いて
相手の背中
見つめられたら良かった
そう思うことも……あるんだよね
(2023.10.19/すれ違い)
すれ違い。
タイミングが大事なのか早いほうが良いのか。タイミングなんて過ぎ去ってから出ないとわからないし、逃したときには後悔する。もっと早くしていれば。でも早いことの欠点は未熟であること。もう少し待っていれば、成長できれば。結局成功しないと早かれ遅かれ後悔する。でも早いほうがまだ挽回のチャンスが狙えるのでは?
霧の海が広がっている森の奥。道筋で不気味に灯る黒い炎を追いかけて早三分。木林が急に終わったと思いきや、がきんと折れている先が尖った黒の柵が目に入る。視線を上に……柵に囲まれた壊れかけの豪邸があった。男はここまで来たからには引き下がることは出来ないと思い、ががが……と音を立てる扉を開けた。そこには仮面をつけた男性と女性がいた。赤い椅子、その間にある茶色のアンティークテーブル。煌めくシャンデリア、庶民には分からない貴族のセンスの写真。ガラス張りの棚にはワイングラス、皿、コップ……男は中と外の違いに目を点にし、家の外に出た。だがさっき見た家の見た目と同じ。男は諦めて中に入り、黙りこくった二人が何か反応を示すまで佇むことにした。男性の仮面は何も描かれていない素朴な白。女性は黒に赤に金と、貴族かと思わせる豪華な仮面。二人は男に気付く素振りもなく、なにかを話し始めた。話を聞くに、女性は目の前に座っている男性に殺されたと言っている。男性は君を守る為だと保身している。その返しに憤怒した女性は靴の先端で男性の頭を殴る。だが男は怯むことはなかった。それに頭から血が流れていなかった。
あのね、私は覚えているのよ。あの時最後に見た光景を!血だらけの私にナイフを突き刺す貴方の姿が!
君は誤解をしていないかい、私は本当に殺してなんざいないんだ。
嘘に決まってるのよ、私がどれほど痛い思いをしたか分かってるの!ねえ、そこの人間もそう思うでしょう!
女性にいきなり呼ばれ、男は返事もせずに家から出ていった。腰が抜けるぐらいの衝撃だったが、なんせ殺人現場の被害者と加害者が喧嘩しているところになんて長居したくなかった。男はあの森に二度と行かないことにしたらしい。
男は最後に呟いた。
───あの二人のすれ違い、いつ終わるんだろうか。
【83,お題:すれ違い】
どんなに相手を大切に思っていても、必ず相手が同じ気持ちとは限らない
どんなに相手を信頼していても、必ず相手が同じ信頼を寄せてくれてるとは限らない
人と人が完全に互いを分かり合うのは不可能、必ずどこかでズレが生まれてしまう
それにいち早く気付き、互いが満足できる結果に治せるのならばこのズレも悪いものではないのだろう
だが、一番怖いのは
人は、大切なものほどその異常に気が付けないということだ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつからだ?お前と視線が合わなくなったのは
いつからだ?隣を歩く温もりが遠ざかって行ったのは
いつからだ?いつからお前は
そんなに憂いを溜めた目で笑うようになった?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おいっ!...待てよ!」
薄暗い路地の裏、めったに人が来ないこの場所で声を荒げる
ビクッと肩が震えて止まった、絶対に見間違えようのないその背中
「お前...なんで...」
一歩踏み出すと、その途端に同じ歩数下がり こっちに来るなと、目線で伝えてくる
その目は真剣で、お前なりに覚悟を決めていることが伝わってきて
俺の足はそれ以上先には進めなかった
「......どうして殺しなんか始めた?お前血ィ苦手だったろ」
お前の事ならきっと俺が一番理解してる、だがこれだけは分からない
「なんで親まで殺して姿を消した!?...今や世間ではお前が殺人鬼だってニュースまで流れてるんだぞ!」
じっと俺の言葉を受け止めるように、目を伏せて耳を傾けている
やがて開かれた瞳は、お前のものとは思えないほどどす黒く濁っていた
一歩後ずさる、ずっと側に居たのに知らなかった
一緒に沢山馬鹿やって、一緒に叱られて、でも振り向いた顔は困ったように笑ってて
でも本当は、そんな顔してたのか...?
「...僕は...僕はね、この行動が正しいなんて微塵も思ってない」
「ッ!だったら...」
「でもさッ!!」
苦しかったんだ、蚊の鳴くような細く弱々しい声でお前は言う
「朝起きて、飯食って、夜布団入る時もずっと!
頭の隅にあるんだ...ぐちゃぐちゃした、呪いみたいな何かが」
苦しそうに頭を抱え下を向く
顔は見えないが、今にも泣き出しそうな子供のような声だった
「これがなんなのか僕にも分からない、気持ち悪いったらありゃしないよ
僕自信にも分からない何か、僕ではないナニか、そいつが前に言ったんだ」
『全部壊シてしマおう』
「怖かった、抑え込むのに必死でお前に相談も出来なかった
ある日3日くらいかな、意識が無い日があったんだ、僕が姿を消したあたりだよ」
確かにあった、3日間家にも帰らず行方不明になってた時期が
そして、その後すぐ...
「ビックリだよね、気付いたら家のなかで、ぐちゃぐちゃの...親だった肉塊の前で立ってるんだから」
深く息を吸って吐いて、静かな深淵を写したような目で俺を見てお前は言う
「お願いがある次会ったら、その時は僕を殺して欲しいんだ
僕は今指名手配犯だし、別にここで殺しても構わないけど...」
フッと、口角が上がる
「僕は今、初めて自分の人生が楽しい」
皮肉にもそれは、俺が見てきた中で一番美しい笑顔だった
「じゃあね」
くるりと踵を返し、弾むような足取りで路地の闇に溶けていく元親友
追うことも引き留めることも出来ず、その場に縫い止められたように不格好なポーズで停止する
いつから、すれ違っていたのだろう
もし、俺が気付けてたら
お前はこんな行動には出なかっただろうか?
もし、俺が気付けてても
お前はこの行動に出ただろうか?
引き留めようと無意識に伸ばした手がストンと落ちる
もう手が届かないとこまで行ってしまった、手遅れか
「独り善がり、ねぇ...」
なんとも言えない気持ちのまま帰路に着いた
その日以来、お前が俺の前に現れることはなかった
たしかに縁があったはずなのに
何故か”すれ違い”を重ねてしまう
この出会いの意味はなんだろう
何度ものすれ違いが重なるうちに話をしなくなっていった。
学校楽しくなくなったな。
私の、何がいけなかったの。
私を、嫌いになったの。
あなたを遠くから見つめるだけになってしまって、こんなにも苦しいなんて。
おかしいな、独りぼっちは慣れたはずなのに。
お願いだから、せめて私が話しかけたら愛想笑いでもいいから笑ってくれる?
…嘘。やっぱりそんな笑顔見ても余計虚しくなるだけだから。
すれ違ったまんまでいいわ。
最初は小さなすれ違いだった
それが段々小さいすれ違いでも
大きなすれ違いになって遂には
すれ違うこともできない関係になった。
「すれ違い」
すれ違いは
いつか、取り返しの付かない
違いになる
認識のすれ違いは、その場では気にしていなくても、いずれ目に見える程に明確な形として現れる。
恋人と手を繋ぎたい人と恋人とのスキンシップに抵抗がある人が付き合った所で互いの要求がなかなか通りづらく、次第に感情に対しての熱が季節の変わり目のように緩やかに冷め進んでいく。
結局、すれ違いと言うのは相手が理解するのに長い時間を使わねばならない言葉の選択の連続によってそれが蓄積されていった結果ということである。だが、これはあくまで私の主観であって世論では無い。周りの人間がこのような考えに必ず至るとは限らない。
それこそ、1番近くに居る家族とも本当にすれ違いは無いのだろうか。一度、何気ない会話にも耳を傾けてみるといい。小さなすれ違いが、君の頭にも流れ込むかもしれないね。
未知を学習するのは、すれ違いを受け入れる事。
お終い
すれ違ったりぶつかったりすることは、時に何かを成長させ、時に何かを陥れる。
この世界を創り上げる1ピースであるそれは、これからも僕らの横に何食わぬ顔をして座っているのだろう。
〝すれ違い〟
―― 午後5時19分
西行きの列車と北行き列車が交差する時。
進行方向から右の扉に立っている俺。
2つの列車がすれ違う瞬間、スマホの背を見る。
画面に映るのは、おそらく俺の顔だろう。
―期待はしない。
すれ違い
と言ったら
すれ違い通信!
DSや3DSを持ち歩きました懐かしい
ちなみにすれ違い関係無いけど
立体ピクロス
というゲームがお気に入り
すれ違いという言葉を聞くと
不安になる
心配症の私は
出来るだけ
大切なことを逃さない様にして来た
もっと
気楽に過ごしていれば
このすれ違いさえも
良い流れの武器になったのか
どんな形でさえも
すれ違いは人生には付きもの
すれ違ったほうが良いこともある
大切なのは
すれ違いは
時ではなかったと
楽しんで力を抜いて過ごすこと 心奏
恋人、
友達、
夫婦、
一人でいると
寂しいくせに
二人になると、
何故かわがままになったり
素直になれなくて、
感情をぶつけてしまう。
ほんの些細な事で、
関係がギクシャクしたり、
お互い、
相手にわかってほしかったり、
甘えたい気持ちが
裏面に出ることも、
お互いの歩み寄り
わかっていても
素直になれず、
そのまま、
関係が疎遠になったり、
切れてしまったり、
でもね、
それも、
そんな素直になれなかった自分が居るって事を
知るための経験。
すれ違いで起きた歪みは
戻らない。
戻ることもあるけれど、
勇気を出して
相手にぶつかってみる。
それで、
ダメなら、
次のステージに行く
タイミングだと思う。
人生って
本当に
それぞれの色や形があって、
いずれ
振り返る頃。
頑張った自分に
優しくしてあげて。
ね。
すれ違いも
悪いことじゃ無い。
すれ違い
仲良くしたい、もっと話したい、ずっと傍にいたい。
そう思っている私。
誰かに縋らない、割と気分屋、1人の方が好き。
そうやって生きている彼。
私の気持ちが一方通行。
気づいているかもしれないが、
相手にしてもらえない。
いつか私の気持ちを全部、あなたに真っ正面から
話して、伝えることができたら。
すれ違いの激しい恋愛ならしたことあります。どうゆう激しい恋愛かは内緒でお願いします。
あと、お久しぶりです。