さよならを言う前に』の作文集

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さよならを言う前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/20/2024, 2:25:42 PM

切ない別れ


夏の終わり、蒸し暑い夜風が街を撫でる中、二人は最後の夜を共にしていた。喧騒から少し外れた静かな公園。ベンチに腰掛けると、彼女はポケットから小さな包みを取り出した。


「これ、最後のプレゼント」と彼女は微笑んで手渡した。


「…ありがとう」と彼は受け取りながら、どこか言葉が詰まるのを感じた。彼女の声にはいつも以上に優しさが込められていたが、その裏には別れの予感が漂っていた。


二人の沈黙が続く。夜空に星が瞬き、セミの鳴き声が遠くから聞こえてくる。だが、その音も二人の間には届かず、ただお互いの気配だけが濃密に存在していた。


彼女は深呼吸をし、決意を固めたかのように彼の方を振り向いた。


「ごめんね」と彼女は小さな声で呟いた。その言葉が彼の心に刺さる。何を謝っているのか、彼は分かっていたが、理解したくなかった。


「何が…」と問いかける前に、彼女は一歩近づき、彼の唇にそっと自分の唇を重ねた。驚きと共に彼は目を見開いたが、その瞬間に全てを悟った。彼女の唇は暖かく、切なくも甘い味がした。


キスは短かったが、その中に全ての感情が詰め込まれていた。彼女が彼の唇から離れた瞬間、涙が彼女の頬を伝い落ちた。


「さよなら…」


彼女はそう言うと、振り向かずにその場を去った。彼はその背中を見送るしかできなかった。何かを叫びたかったが、声にならなかった。身体が石のように固まってしまい、ただ見つめることしかできなかった。


彼女が闇に消えていく中で、彼は初めて涙が溢れ出た。目を閉じると、彼女のキスの温もりがまだ残っている気がした。だが、それはもう二度と戻らない過去の一部になっていた。


彼女が残した小さな包みを開くと、中には二人で撮った写真が一枚入っていた。彼女がいつも大切にしていた一枚だった。


「ありがとう…さよなら」


彼は静かに写真を胸に抱き、もう一度彼女の名前を心の中で呼んだ。そして、ゆっくりと立ち上がり、彼女が去った道とは反対の方向へ歩き出した。

8/20/2024, 2:25:22 PM

今日は最後に行ったのがいつか分からない洋服の買い物に行った
今週末のライブの為の服
Tシャツはライブグッズで決まってるから
それに合わせる楽なボトムスというかサロペット
良いのが安く手に入ってラッキー

遠距離でなかなか会えない恋人にでも会うんか
ってくらいの用意をしてる
スキンケアとか洋服買うとかコーディネート今から考えるとか

私の人生において最も大切な瞬間であるライブ

今回は初めて、ひとり勝手に「再会」と名付けた
あの“人生最高の夜”から約9ヶ月
また会おう!が現実となる喜びと有難みを噛み締めて
世界でいちばん愛してるバンドの音楽を

8/20/2024, 2:24:08 PM

作品No.142【2024/08/20 テーマ:さよならをいう前に】

※半角丸括弧内はルビです。


 いつも、起きるとあなたはいない。私の隣は蛻(もぬけ)の殻で、冷たさが肌を伝う。
 もう、慣れてしまいたいのに。
 ありふれた別れの言葉さえ、私はあなたに言うことができない。
 さよならを言う前に、あなたはいつもここにいない。

8/20/2024, 2:23:23 PM

朝ごはんを食べる。
見た目を整え、寝床を掃除し、辺りを確認してから、外に出る。

奴を見守るために。

茂みの中を進む。
奥へ、奥へ。
奴の住む湖を目指して。

奴が守る、湖を目指して。

我は、その昔、湖を守る蛟だった。
湖と、空と、湖の街を守るのが、かつての私の仕事だった。

土地を見守るのが、我ら土地神の勤め。
土地にできた街を慈しむのが、我ら守神の勤め。
たとえその土地の水が枯れて、戦争に巻き込まれて、ほぼ滅びた同然だったとしても、そこに住む住人が一人でもいるならば、我はそれを慈しむ。

ここに住んでいた住人は、かつて街で育った若者によって、立ち退きを依頼された。
かつての街は、夢を追って街を出た若者によって、滅びた。
久しぶりに街へ現れたその人は、人の命を守ろうとする、清濁を飲み込んだ強い大人に成長していた。

気持ちは痛いほど分かった。
外敵に屠られるくらいなら、いっそ自分の手で。
住む人々を侵略の欲に晒すくらいなら、いっそ脱出を。

街の人々は、痛いほどのその気持ちを汲んで、この街を去ることを決めた。

我も、奴らにさよならを言う覚悟を決めた。

だから、奴らの行動は青天の霹靂だった。

奴らはさよならを言う前に、社を立て始めたのだ。
枯れた湖の望める山中の平地に、我の社を。

さよならを言う前に。
奴らはこう言った。
“私たちの街の蛟の神様、青空を孕んだイルカの蛟様、どうかこの土地を見守ってください。それから、私たちのために辛い選択を迫られたあの子を、どうか、どうか最後まで守ってやってください”

矮小な人間らしい、愚かな戯けごとだ。
貴様らに言われなくとも、この地脈で生きる私はここから離れられぬ。どうなろうと土地を見守るつもりであったわ。
…だが、奴らの行動に、我の内側からどうしようもなく熱いものが込み上げてきたのも、また事実だった。

我は今も、社に住んでいる。
我は今も、変わり果てた湖の街へ通っている。
我の偶像と共に、一人でこの地を見守る、奴の顔を見に。

人間とは、なんとも理解し難く、哀れな生き物なのだろう。
我の偶像を眺めながら、空を観る奴を見るたびに、我は言いようのない切なさと温かさに襲われる。

今日も奴は生きているだろうか。

空をヒレで打つ。
我は急いでいた。奴の顔を見るために。
今日の空は、濁って荒れていた。

8/20/2024, 2:21:09 PM

さよならを言う前に。

今日のお題を見た時 「嘘だ〜」と思わず笑いが出た。
まさにその時、私がこの状況だったから。

数十年前「苦しい時も病める時も…」でしたっけ?
とにかく、その時誓いあった相手に「さよなら」じゃなく「サ•ヨ•ナ•ラ!」と言うのを今夜決行しようとしていたのです。

最近久々の大喧嘩をしました。

その後から考え続けました。

人生一度きりだ…
子育ても終了した…

アホだと言われようと、世間知らずと言われようと、1人きままに暮らしたいと。

この数日間、頭の中でソロバンを弾き、どうにか生きていけるだろう…
「よし 言うぞ!」

そこに配偶者帰宅。

何故かお菓子のお土産…

いつも通りに夕飯を食べ、晩酌をし、いびきをかいている。

何で 何でよ〜〜〜

結局 本気じゃない決意は決行できないようです。

「さよならを言う前に」は未来もあると言う事…ですか…ね。

8/20/2024, 2:19:14 PM

「さよならを言う前に」

 さよならを言う前に、君とたわいもない話をして笑い合いたいなと僕は思った。

8/20/2024, 2:17:32 PM

明日、
この街を離れる

すべてを捨てて…という
ドラマチックなものはない

この先、
どうなるのだろうと
不安だらけのリスタート

『さよならを言う前に』
これまでのことを
あれこれと思い出す

さよならしか
言わないクセに
      まー

8/20/2024, 2:17:27 PM

さよならを言う前に、
ありがとう、を言いたい

さよならを言う前に、
ごめんなさい、を言いたい

さよならを言う前に、
私の思いを伝えたい。

あなたに、
愛してる、と言いたかった。

8/20/2024, 2:13:21 PM

帰り際、ぎゅってして欲しいなって
いつも思ってるよ。
友達同士だし、普通かもしれないけど

意識してしまえばそんなこと言えるわけなんてなくて。
そもそもそんなキャラではないし、

あなたは別の女の子が好きなんでしょ。
私に1番に相談しに来てくれたこと、
嬉しかったけど。ね、


さよならを言う前に

#5

8/20/2024, 2:12:13 PM

ありがとう、と

伝えたかっただけなのに

それすら叶わなくて

行き場をなくした手を

どうしたらいいのか分からなくて

それでも思い出すのは

いつもいつも笑顔で

だから私も笑うしかないじゃない


#さよならを言う前に

8/20/2024, 2:09:27 PM

さよならを言う前に。

好きだった。ずっとずっと憧れてました。
叶わないと、わかってはいました。

それでも、目が追いかけてしまう。

うっとり見てしまう。

けど、心が辛い。このままでは前に進めない。

だから、前に踏み出すためにさよならはいいません。

あえて言わせてもらえるなら。

「ありがとう。」たくさんたくさんのありがとうを。

8/20/2024, 2:09:21 PM

さよならを言う前に

君を強く抱き締める
名残惜しくて
このまま連れ去ってしまいたくて

顔を見なくたって
君が泣いているのがわかる
別れたら
もう会えないかもしれないから

たくさんたくさん
話をした
肌を重ねて愛し合った

こんなに思い出を作っても
まだまだ名残惜しい

8/20/2024, 2:08:51 PM

さよなら、言わない。

また会う人には、「そんじゃ、またね」でしょう。
もう会わないなって人とはせめてフェードアウトするし、会えない人には感謝の言葉。
外国語と違って、日本語で「さようなら」は定番の決まり文句じゃない。

8/20/2024, 2:07:25 PM

さよならを言う前に



本当は伝えたかったんだ

春の桜のように

夏の花火のように

秋の夜風のように

冬の白い息のように

君と過ごした時間がどれだけ彩られているかを

8/20/2024, 2:04:40 PM

さよならを言う前に
さよなら

心に決めたさよなら どうしようも出来ないさよなら
人 モノ 環境 
さよならの対象は 人それぞれ 場面はたくさん

寂しくて苦しい方がさよならには多いかな…

でもまた 会おうねの楽しいさよならだってある

さよならを言う場面がもし今は辛くても いつか思い出になりますように!

8/20/2024, 2:02:34 PM

さよならを言う前に

そこに至った経緯がある。
何も言わなくていい。
無言もコミュニケーションの1つだ。

8/20/2024, 2:01:41 PM

さよならって言葉私は好きじゃない
なぜかわからないけど永遠に会えない気がするから
だから私は君との別れには「またね」を選ぶよ

また会おうねってね

8/20/2024, 2:00:19 PM

《さよならを言う前に》

起立 礼 着席 日直より明日の時間割 各教科係より宿題及び準備物等伝達 今日の反省タイム 担任の先生より連絡事項等 起立 礼

8/20/2024, 1:58:52 PM

さよならを言う前に、お香を焚きなさいテメェのな!!

8/20/2024, 1:57:41 PM

さよならを言う前に

人を助けたいと思ったその時に体が動くなんて嘘だと思っていた。
気がついたら僕は車とぶつかって吹き飛ばされていた。
周囲がザワつく音と僕の名前を呼ぶ声が聞こえる。

君は無事そうだ。よかった。
悲しそうな顔をしないでくれ。これが本望だ。
自分の命に変えても君を助けたい。
本能的に動けて良かった...

でもこれはちょっとまずいかも...
意識が薄れてきた。
瞼が重くなってくる。寝たくないなあ。
痛みを感じていたはずの体が痛くなくなってくる。

あー...最後に伝えなきゃ...
「し...あわ...せ...に......」
格好つけて言いたかったセリフ。
恥ずかしくてずっと伝えきれずにいたセリフ。

ごめんね。さよなら。
抗っていた瞼の重みに流され目を閉じた。

語り部シルヴァ

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