さよならは言わないで』の作文集

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さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/3/2024, 4:12:16 PM

さよならは言わないで
今ハッピーエンドを繋げているから
今幸せを結んでいるから
断ち切っては行けないような
言ったら終わってしまうような
一時の儚い幸せを
無下にしないであげたいの
だからお願い
さよならは言わないで

12/3/2024, 4:03:47 PM

さよならは言わないで

さよならは新しい種の準備だって。
その種を大切に持ってたらはじめましてってやってくるって。

12/3/2024, 3:58:25 PM

【さよならは言わないで】

貴方の存在は特別
だから離れていかないでほしい

傍にいて欲しい
それ以上に欲しいのは気持ちの距離だから

離れるような台詞は言わないで
距離を感じたくない

12/3/2024, 3:53:46 PM

『さよならは言わないで』


なんだろう?
最近の『題材』が
自分とドップリハマるのは…
私だけの『題材』じゃないよね?
なんか…恐いわ…


はい、本題

私はさ、昨日も書いたんだけど
大人の「赤ちゃん」なのね
だからね
ズルいけど、自分が傷つく前に逃げるの
だってさ…
例えどんなに憎い相手だとしてもさ
【さよなら】って向こうから言われたら…
這い上がる自信全くないんだもん

だからね、絶対に先に
『さよならは言わないで』って思うと…
どんなに大好きな人でも、友達でも、
職場の仲間でも、愛した人でも…
先に自分からその人と距離をおくか
お別れを言うの

愛されたことのない私はね
人に嫌われることを極端に恐れるの

わかってるよ
自分には価値がないことも
大人の「赤ちゃん」故に嫌われることも
本当の私を出したら…
私といる人はみんな疲弊することも…
混乱させることも、理解できないことも
「なんでそのくらい分かんないの?」って
思われちゃうことも…

でも…無理だわ…
この1年、仕事も休職して退職して
精神科のリワークプログラムとか参加して…
沢山の本読み漁って、
精神科医師や心理士とかのYouTubeみて勉強して
山ほど学んで…

原因の一つである毒親と毒姉も自ら捨てて
でも、それらで押さえ付けていたネジがブッ飛んでさ…

自我が芽生えたら…死が怖くなくなった

何がこの1年、無職で得られた?
学んで頭では理解してもさ
この1年、今までこんなにゆっくり過ごしたことがない
ってくらい、身体も休んだけどさ…

で…?
医師:「あー、やっぱり双極性障害だったみたいだね」
それからの一般就労厳しい宣言に
「就労支援施設からスタートしますか…」???

は?8年前のどん底にまた戻ってんじゃん💢って話…

そして、以前愛した人は【癌】宣告
今、愛してる人にも…
心の底では『さよならは言わないで』って想っているのに
忙しい君に、守るべきものがある君に
自ら、「一旦、私のことは忘れなさい!」と
言ってしまう自分って…
ホント惨めだね…
欲しいものが欲しいと言える環境じゃなかった私は
「君が欲しい」…とはとても…言えないのだよ
私が不幸になれば
私の代わりに他の誰かは幸せになれる

なら
『さよならは言わないで』
私が言うから…
先には言わないで
そして、嘘でもいいから
「いやだ!」って言って!!
最後まで抗って!!
そうしたらさ…
少しくらいは…
私はもしかしたら愛されていたのかも?って
希望がわくから…

あのね…○平
私は君を今でも愛してるんだ…
ごめんね…

12/3/2024, 3:52:31 PM

相棒との最後の仕事になった。
東京へ上京するみたいだ。
俺のことは連れていかないみたいだ

長年連れ添って仕事をしてきた。
情もあるはずだし
俺以外にやりやすい相手もいないだろうと自負していた。

この仕事が終われば有給消化に入ってしまう。
俺はまだ離れたくない。
頭脳派の此奴と体力おばけと言われる俺
周りがみてもベストだろう。

「さぁ、行こうか、最後の仕事だ」

終わらなければいいのに、
そんな心に反して仕事は着々と終わっていき
1時間後の定時まで10分の頃には終わってしまった。

これで最後か…まだ実感がわかない。

「今までありがとうな、さよならだな」
軽く挨拶をされる。
うざい。終わらせようとするな
幸い此奴の行く先なんて分かってる。
お前がその気なら俺だって。
ニヤリと笑いながら「あぁ、」と軽く返した。

数ヶ月後

「な、なんでお前、此処にいるんだ!」
声を荒らげたのは此奴だった。

「さぁ、たまたまいいなと思ってたからな、
さすが元相棒ってことだろ、さよならなんて言うなよ」

そう、さよならがいやな俺はわざと此奴の転職先に
入ってやったのだ。

さよならなんて云わせない為にな

※グダリました!すいません💦

12/3/2024, 3:50:25 PM

さよならは言わないで。
君がお空に旅立ってしまっても、僕は知ってる。
君は紫外線やラジオ波のように、見えない光となって、この世界に偏在し続ける。
ただ、肉体がなくなっただけなんだ。
僕はまだこの世にいるから、身体を脱ぎ捨てた君のことは、この目で見えはしないけど、いつも感じるんだ。
君を思い出した時の、この胸の温もりや光や涙。
君は、世界を照らす光となり、世界を寂しくさせないようさえずる音となり、僕の心に生き続ける。
さよならは言わないで。
僕たちが忘れない限り、心の中に大切な人は存在し続けるんだ。
君の魂に心の周波数を合わせてみる。
あたたかい思い出に、楽しかった思い出に、胸がじんとなる。
さよならは言わないで。
胸の中で僕はずっと、君に語りかける。
君との世界は続いている。
いつかこの世とおさらばする時が来たら、また会おう。
だから、やっぱり、僕も、さよならは言わないでおく。

-さよならは言わないで

12/3/2024, 3:48:59 PM

さよならは言わずに
思っきり涙を流して欲しい

言霊とかは信じてないし
超常現象とかも信じてない

けど

君の言葉には意味があるから
僕にどれだけの影響を及ぼすか知って欲しい

もう一度言うね

さよならは言わずに
涙を流して手を繋いでいて

12/3/2024, 3:48:49 PM

予感していた「さよなら」
大丈夫、私もともとひとりでも楽しくやれるし。
あなたと過ごす前に、戻るだけ。

部屋も、気持ちも、時間も、あなたのためだったスペースが空いて、自由が増えた。なのに、どうしてこんなに息苦しいの。

ふたりで生きることに、慣れすぎてしまったみたい。
あなたの隣は、深く息が吸えていた。
些細な煩わしさすら、ふたりで生きている意味だった。
あなたとの日々を知る前の私には、もう戻れるはずもなかった。

12/3/2024, 3:42:21 PM

「なぁ」
「んだよ」
「小学校の時さぁ」
「うん」
「さよならの事さ、さよオナラって妙に言いたくならん?」
「おん?」
「いやさぁこう......あんねんな、渦巻く衝動が」
「まぁあるっちゃあるか?」
「んでよォそれを当時好きな子に試しに言ってみたのよ」
「おっと?」
「その時何したと思う?」
「まぁキモイとかやめてとかそこら辺じゃね」
「ツームストーン・パイルドライバー」
「ツームストーン・パイルドライバー?」
「そう」
「......将来有望だね」

12/3/2024, 3:41:08 PM

さよならは言わないでの言葉に
さよならの奥にある 寂しさや悲しみの感情を思い浮かべました

さよなら またね!
 
またねのセットはいかがでしょう?
随分と気持ちに変化を感じませんか?


さよなら!またね!と言い合える そんな関係は幸せなことですね!

12/3/2024, 3:40:45 PM

作品23 さよならは言わないで


 大人になってからよく見るようになった夢がある。あなたに会う夢だ。

 小さい頃、僕は事件というか、事故というか、変なのに巻き込まれた。あまりあのときのことを思い出さないようにしてたから、細かいことは覚えてない。
 ただ、死ぬかけるほど危険なことだったことはたしかだ。実際、父はそれで死んだ。僕を庇ってくれたせいで。何度も何度も謝った。ごめんなさい、僕じゃなくてごめんなさい、死なせてごめんなさいって。

 「父さん、本当にごめんなさい。死なせてしまって。僕が今もこうやってのうのうと生きていてしまって。死ぬのが僕じゃなくて、ごめんなさい。」
何度言ったかわからないほど繰り返し言ったその言葉を、あなたに向かって、また繰り返す。
 父は静かに首を横に振った。
 「生きていてくれて、本当に良かった。」
ただそれだけ言った。それ以上は、少し悲しそうな顔をするだけで喋らなかった。
 けれどその言葉で、僕は許されたように感じた。今まで生きてしまった罪が、その言葉でなくなった。
 「父さん、僕はずっと……」
 言葉を紡ごうとしても、涙がそれを止める。ずっと謝罪無しで喋りたかった。死ぬ前にできなかった会話を、偽物の世界でいいから喋りたかった。別れが来る前に。
「死ぬ前に、別れの挨拶ができなかったのが、ずっと悔しかったんだ。」
 絞り出した言葉が、文になる。もう少しで夢から覚めてしまう。その前に、早く言わなくちゃ。
「サヨナラを言ってしまったら父さんが亡くなったのを認めなくちゃいけなくなりそうで、言うのが怖くて言えなかった。」
 父が、泣いている。その涙は、僕が泣いているのと同じ理由であるようにと、わずかに祈りをこめる。
 そうだよな、やっぱ別れたくないよな。やっと会えて、許されて、こうやって話せたのに。
「だけど今日でその気持ちは最後にしなくちゃいけない。父さん、さようなら。どうかずっと、天国で見守っていてください。」
 今日はあなたの命日で、あなたと僕が別れを告げた日。そして、言えなかったさよならをやっと言えた、大切な日。


⸺⸺⸺
作品14 セーター よりその後の話し。
眠くてちゃんと書けない。

12/3/2024, 3:39:09 PM

さよならとは、貴女はあの時仰いませんでしたね。
 待っていますよ、と微笑み、俺を送り出しました。

 俺が旅をしている間に貴女が亡くなってしまったと聞いた時、俺はさよならすら言えなかったということを心底嘆きました。
 けれど、貴女が正しかったのですね。

 俺たちは、俺たちの魂は、分かたれることなどないのですから。
 別れを告げる必要など、ないのですから。

12/3/2024, 3:38:01 PM

【さよならは言わないで】

卒業まであと少し。

貴方が好き。

だけど、貴方に想いを告げる勇気は出ない。

貴方に何度悩まされたことか、

貴方を想って何度涙したことか、

貴方に何度好きにさせられたことか、

数えたってわからない。

貴方と一緒にいる時間が好き。

でも、卒業したらはなればなれ。

だけど、さよならは言わないで。

12/3/2024, 3:33:42 PM

「さよならは言わないで」

子供の頃、近所の公園で

空がオレンジ色に染まるまでキミとよく遊んでいた。

最後には「また明日遊ぼうね」って

必ず約束をしてた。

だから、次の日もキミを待っていた。

けれど、空がオレンジ色になってもキミは来なかった。

キミはどこか遠くへ行ってしまったみたいだった

さよならも言わないで。

だから私も、さよならは言わないで

いつかまたキミに会える日を今も待っている。

12/3/2024, 3:29:52 PM

自分はさよならと言うくせに

私には言ってほしくないだなんて

とんだ戯言ね


私のあなたへの想いも断ち切らせてよ







_さよならは言わないで

12/3/2024, 3:29:22 PM

さよならは言わないで

いつか気ままに戻ってきてはくれないかな。
どれだけ探せば、また見つかってくれるかな。
もう会えないなんて考えに目を背けながら、
戻れないってだんだん気づいていても。
さよならは言わないで。笑顔でほら、またいつか!

12/3/2024, 3:29:15 PM

さよならは言わないで

さよならは、誰かと別れる時にいいますよね
さよならって聞いたらあーここでお別れかと、
さみしくなりますよね
私は実はさよならって言葉苦手なんですよね
またねっていえばまた会えることがあることを示すじゃないですか
さよならって絶対会えない可能性がある言葉に感じるんですよね
みなさんはどうですか
   さよならはいわないで 
     またねのほうがいいとおもいません?笑



今日もお仕事学校だった方お疲れ様でした。
私は体調不良真っ最中です笑
明日も頑張ってくださいね
明日のためにゆっくり寝て休んでくださいね
おやすみなさい。

12/3/2024, 3:28:43 PM

【さよならは言わないで】

ホントに言わないとは思わないじゃないですか。
そんで、さよならどころか何も言わずに去るなんて。
あんまりなことですよ。

太陽の壁画が変わってしまいました。彼らの偶像は既にありません。変わることは知っていましたが、まさか今来るとは。ねぇ。急募:躊躇と慈悲。あと説明。

12/3/2024, 3:25:51 PM

突然いなくなった君に僕は不安に駆られた。
大切な友に僕は見限られたのだろうか…僕はあんなヘマをしなければ…!
怒りがふつふつと湧き、僕に不安の傷を与えた相手に憎悪の念が湧き出た。
その時、君の弱々しい助けを呼ぶ声が聞こえた。
駆け寄ると、苦しげな友がいた。
ああ。僕がそばにいればこんな事には…。許せない。
僕は友を見ながら立ち去ろうとした途端、
さよならは…嫌だ…一人にしないで…。
涙を流す友。そんな目で僕を見ないでよ、余計に切なくなる。
…一人にしない…絶対に。
友を傷つけ、僕をこんな思いをさせたお前を許さない。
僕は誰もいない空間を睨みつけながら、悲しみを帯びた夕暮れの空の下で苦しげな友をおぶさって家へ帰った。

12/3/2024, 3:24:43 PM

さよならは言わないで



「ねえ、お願い。さよならは…」
「言うよ?さよなら」


目を潤ませて訴えかけようとした言葉をばっさり。
それまで悲しそうな表情で目を潤ませていた女は
マッハで鬼のような表情となり、
歯軋りと唸り声を上げてビンタを一つかまして立ち去った。


仕事だけどさ、仕事だけどやっぱ辛えわ。


自分はその日その場で仕事が変わる便利屋だ。
今日は別れさせ屋さん。

Vチューバー相手に廃課金し、
親の金まで使い込んだ男の叔父が依頼してきた。

頼むから目を醒させてやってくれと。
彼からすると、甥にあたるクズはどうでもいいが、
親である兄は大学に通いながらバイトをし、
その金で自分を養ってくれた恩人らしい。

兄貴が不幸でいるのが耐えられん。
涙を浮かべる依頼人に、
甥ってどんな子?
理由もなくクズって呼んじゃダメだよ。
と尋ねてみたら、無言でスマホを差し出された。
見るとSNSのアカウントだ。

美少女アイコンでひたすら女と思われるアカウントへ
へクソリプや罵倒を送り、
盗撮アカウントをフォローし、
女性の自立を促すアカウントへ炎上を仕掛け、
同類の仲間とリアルタイムで盛り上がっている。
そしてVチューバーに廃課金して、
リアルでもストーキングしていた。

推しVのアカウントをチェックすると、
出掛けた先の写真が上げられたのと同日に、
同じ店で匂わせ風の写真をポエム付きであげている。
どうも本気で恋愛妄想に取り憑かれているように見える。
ここまで入れ込ませられるとは、このVやるなあ。

Vのアカウントをもう少し覗いてみると相当羽振りが良い。
フォロワー数はそこまで多くないが、
少人数制の限定配信やリアルでのファンミを開いたり、
コメントに律儀にピュアな返事をしたりして
女性経験少なめの男心をがっちり掴み、
太客を複数確保してる印象だ。
お布施の桁が凄え。

このVやるなあ。

少し感心した。


課金する金の出所は?小遣いやってんの?と聞くと
母方の祖母から引き継いだ不動産があり、
月30万ほどの不労所得があると言われた。
この祖母が孫に甘かったようだ。

それだけあっても親の金に手をつけるのか。

大学卒業後一度就職したが、給料の少なさにやる気を無くして1ヶ月で辞めてしまったらしい。
何もしなくても30万。汗水垂らして働くのがバカらしくなるよねえ。

そしてその後、転職するでもなく、
自立するでもなく、快適な引きこもり生活を続け、
親の寄生虫をやっているらしい。


あかん、フォローが出来ないクズだ。
年齢を聞いたら38歳らしい。
おお、不労所得で38年生きて、
やることが女の罵倒と女へのストーキングか。
これは開示請求が届く前になんとかした方が良い。

すまん、俺もうどうしていいのかわからん。

依頼人のおじさんが苦渋の表情を浮かべている。
お兄さんは我が子が社会復帰できるように、
現実で遊ぶ友達や居場所を作ってほしいと
行政にも病院にも相談に行き、講習を受け、本を読み、
自分達の接し方に問題が無かったかも含めて真剣に悩んでいるらしい。

夫婦だけで悩まず専門家に相談に行き、
息子を一方的に責めず、放置もせず、見守りを続け、
どうなって欲しいかのビジョンもあり、
自分達の振り返りができている。
ごく普通に息子への愛情があり、
常識の範囲内で対応が出来る親っぽい。

そんな人格者からでもクズは生まれるんだなあ。
お婆ちゃんがヤバめだな。深く聞くのはやめよう。



自分は何でも屋さんだ。
実はVもやってる。


本業だとこまめに配信して、
顔を覚えて貰い再生数を稼ぐのだろうが、
自分の場合飯の種ではなく話の種であるので、
配信は月一でだらだらと30分ほど生配信を行い、
20人ほどしかいないリスナーとだらだら喋っている程度だ。


そんなやる気のない配信でも
年に一度くらい万単位のお布施が飛んでくるので、
甥御さんのような人間が存在していることを知っている。


今回の依頼もVであるから沸いてきた。


まあ、やれることをやってみるけど、
無理かも知んないから期待しないで。

手付金をわずかに貰い、
残りは成功報酬でと言う約束で請けた、


そして結論を言うと
このVへの妄想を砕くことには成功した。

方法としては簡単で、零細Vチューバーとして
成功してる御方のお話が聞きたあいとDMを
送ったのだ。写真付きで。

割と簡単に食いついた。
なぜなら自分はイケメンで、
スーツ姿でキメ顔でポーズ取ってる手首には
ロレックスを巻いていたからだ。

背景はラグジュアリーなホテルの切り貼りだが、
背景より自分の顔の方が眩しい。
そしてロレックスはさらに眩しい。

普段は上場企業のビジネスマンだが、
副業をしたくて始めたVで伸び悩んでいた時に
あなたのことを知りました!と言う設定だ。


本当に簡単に食いついた。
リアルでも会うことになり、あっという間に
手を繋ぎ、指を絡ませ、いい感じ?の距離感まで近づいた。

ここで、今度行くお店こんな感じと高層階のホテルの
写真を送ったら、配信に写真を用いて、
いつ行くかをたっぷり匂わせしていた。


これは来るな。


予想通り来た。


白いスーツに薔薇の花束で決めた甥御さんを初めて見た。
これはほんまあかん。


早々に判断して、何も知らないさわやか好青年として
毅然とした態度を取ると、
ひとしきりVを罵り、
薔薇の花を振り回しながら地団駄を踏み始めた。

なのでそいつを抑えるふりをして耳元で囁いてやった。

「君のこと知ってるよ。お家も。森田誠也くんだろ?」


効果はてきめんで真っ青になり逃げ出した。
妄想の恋が破れ、身元が割れ、
さあ、これからどう出るかはまだわからない。

残されたのは王子様を見るような目でこちらを見て来る
やり手のVだ。

こっちも面倒だ。
これを片付けなければ。

ごめん、今の人を見て気が付いた。
やっぱりこんなの良くないよ!
ファンの人に申し訳ない!!
ボクが迂闊だった!!


多少芝居が強かったが、普段から芝居してるのは
相手も同じだ。

すぐさま空気に酔いそんな‥と乗ってきた。
どこまで本当かなあ?

腹の中で苦笑いしながら相手の出方を見る。

相手は私達これからじゃない、と
目を伏せているようでロレックスをガン見しながら
声を震わせる。

それでもか弱く可愛らしく見えるのだから恐ろしい。

お願い、と言い出したのでバッサリ切り、
そして盛大にビンタを受けた。痛い。


まあ、芝居の終わりには良いオチだろう。痛いけど。


周りの好奇の目を浴びながら飯を食って帰った。
依頼主のおじさんを呼び出し経緯を話し奢ってもらった。
流石はラグジュアリーなレストランだけに、
奢ってもらった飯代だけで依頼料として十分だったが、


成功報酬は数ヶ月様子を見てから、と言うことでまとまった。
え、まじでくれるの??
驚いたが、くれるなら貰いたい。


よろしくお願いしまーすと手を振って別れた。



一ヶ月後、飯代を超えた分厚い紙袋を受け取った。
甥御さん、誠也くんは唐突に自分が所有している
マンションのひとつに引っ越し帰ってこないらしい。


身元が割れたから逃げる。わかりやすい。
え?実家に怖いお兄さんが突撃したら
ご両親どうなんの?見捨てたの?
なんか伝えた?え?聞いてない??
自分のことしか考えていない様子にむかついたが、
おじさんは満足らしい。


あの親子は物理的に距離を置いたほうが良い。


少し離れて、息子がいない生活を経験した方が良い。
兄貴達も、あいつのことも定期的に様子を見に行くよ。


変な依頼を請けてくれてありがとうと
最後に深々と頭を下げて依頼人は帰っていった。


何だかなあ。


ご両親も叔父さんもごく普通の人だ。
逃げた奴が悪いと分かっていても罵りもしない。
冷静に事実を受け止め、見守る体制に入ってる。
生活費は自動的に手に入る。
経済的に困ることはないし、
あいつが孤独死する可能性は低そうだ。


恵まれてる、実に恵まれてる。



引きこもりの甥御さんが少し羨ましくなった。

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