『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《この杯を》
「さよならだけが人生、なんて言葉があるけど。またの再会を約束して、今はこの杯を受け取って」
そう言って君がなみなみと注いだグラスを僕に渡す。
僕はそれを受けとり、笑って、乾杯した。
「さよなら、なんて寂しいから言わないよ」
「そうだね。またいつか」
「うん。約束」
いつかまた、ここで君と笑って酒を飲める日が来る日を願って。今は一度、お互い別の道を歩もうか
『さよならは言わないで』
恋をしていた。君の事が大好きだった。
でもね、私の恋はまだ叶わないみたい。
この人生じゃ、君と運命を共にする事ができないみたいなんだ。
恋が足りない。愛が満たされない。
17年の人生。名前も知らない誰かのせいで、それは幕を閉じてしまった。
まだ、もっと、誰もが羨むほど長く、
アスファルトの隙間からたんぽぽが顔を出したら、今日はいい日だ、って思える様な、
幸せってものを感じてたかったな。
狭い箱の中、花に埋もれて眠る私が見える。
目蓋を腫らして泣いているいる君も見える。
ごめんね。
私の声は届かない。
君の涙は宝石みたいだねって。思ったよ。場違いだけど。綺麗だな。
あ、待って。
さよならなんて言わないで。
君の顔を見ながら、私は少し焦っている。
「さよなら」なんて言われたら、もう会えない気がするからさ、絶対言わないでよ。
さよならは言わないで、またねって言ってよ。
そしたらね、君が飼いたがってた、猫になって会いに来るから。もう一回、次は家族になりたいなって思うの。
ほら、君と私、赤い糸で繋がれてるからさ、また一緒にいられると思うんだ。
だから絶対に見つけてね。私もいっぱい探すからさ。
だから、別れの言葉なんて言わないで。
「またね、純恋(すみれ)」
――あ、好き。
私はもう一度、君に恋をした。
震える君の身体を抱きしめたいと思った。
もう叶わない。
最後に君の涙を拭いたい。
もう触れない。
もっと君に愛を注ぎたい。
できない。
苦しいね。
ね、聴こえてるかな。
またね。
「今頃みんな、部活かなぁ」
ある日突然、わたしの青春は消え去ってしまった。
小さな窓から、茜色に染まった空を見上げる。
わたしにとって家は、唯一の居場所。
もう一ヶ月近く、家を出ていない。
あの頃は、悪夢だった。
教室に入ったら、誰もわたしに目を向けなかった。
出席を取る時も、名前を呼ばれなかった。
話しかけたら、無視された。
笑い声が聞こえるたび、自分のことかもしれない、と思う。
そんな考えが頭をよぎる。
学校が息苦しい。みんなは平気なのに。
さよならも言わずに、私は学校を抜けたんだ。あの日から。
お題「さよならは言わないで」
距離を縮めるのは早かった‥?
昨日友達が死んだ
初めてできたお互い打ち解けた友達だった。 私ね、友達が亡くなるとき目の前にいた。
私あなたと出会うまでひとりぼっちだった、話しか けに行けない自分を私はクールなんだって言い聞かせて自分を誤魔化してた。でもあなたには素の自分でいたいと思ったの。だから「またね」なんて言ったの
でもそれに返されたのが「さよなら」だったから
〝さよならは言わないで〟
なんて言って引き止めちゃった。
ごめん、ごめんねえ、あの時引き止めていなければあなたは生きていたかもしれない‥
すぐそっち行くから、一人じゃないよお
〔速報です。女子高校生が道路を横断中居眠り運転のトラックに轢かれ、病院に搬送されましたが死亡が確認されました。〕〔次のニュースです。先ほど死亡が確認された女子高校生の友人と思われる女子高校生が自宅で死亡しているのが発見されました。自殺とみて捜査を続けています。〕
友達が私の手の届かない遠いとこへ旅立った。
今頃は三途の川を元気に泳いでいることでしょう。
好奇心旺盛で面白そうなものに何でも首を突っ込んで物事をしっちゃかめっちゃかにするのはいつものことだった。
それでもなぜかその物事とかが上手くいって、周りが友達に感謝して、友達が首を傾げるのもいつものことだった。
己の本能のままに、あるがままに生き抜いた友達は私にとって眩しい太陽のような存在だった。
まあ元気さも加味すれば灼熱の、という枕詞がつきそうなものだけど。
だから私はさよならは言わないでまたねと手を振る。
だってお昼に空を見上げればいつだって会えるのだから。
「さよならは言わないで」
さよならは言わなかったね。
私がそちらの世界に行ったら
また会おうね。
雨が降っているけれど
気にしないことにした
夕飯の材料を買い忘れたけれど
考えないことにした
あなたがいないけれど
気が付かないことにした
視界がぼやけたけれど
ちょうど何も見えないので
それでよいことにした
人間関係を
リセットしたい
時がある。
多分
【その時】は
話を合わせて
相手を不快には
させていない
とは思う。
わたしは
どうも
作り笑顔が
得意すぎるみたい。
あぁ、イヤだなぁ。
って
思うことが
何度も続いて
でも
イヤ
が言えなくて
モヤモヤが
溜まりに溜まって
独りで爆発して
関係を
黙って
リセットする。
人間関係
下手くそだなぁ、
わたし。
#さよならは言わないで
さよならは言わないで
おまえバカだな。昔からそう思ってたけどほんとにバカだな。さよならは言わないでって真面目に言ってるのか? 不真面目だったらもちろんそれはそれで俺は怒るが、おまえもそこまでバカじゃないだろ。これが間違いなく別れなのはおまえだって知ってるはずだ。人類初の未来に人を送る事業…これは冷凍睡眠であって俺が未来に目覚める保障もないが、俺がちゃんと未来に送られるとしてももうおまえには二度と会えないだろう。それでも冷凍睡眠槽を閉めるときおまえはさよならは言わないでと言って微笑んだ。おまえはどんな思惑があるのか少しは想像できる。おまえはAIの研究者だ。おまえという自我を冷凍睡眠でない方法で保全しようとしていた。それがどこまで可能か。俺は凍り付いたまま待ってみよう、と思いながら俺の思考は途切れてゆく。未来へ続く眠りだと信じている。
さよならは言わないで。
ぎゅ、っと掴んで痕を残すような切なさが過ぎるから。
冷たい風、夕焼けの鐘、あの日の後悔。
もっと楽しい思い出があった。
もっと悲しい出来事があった。
激しく言い合いして、仲直りして、また懲りずに喧嘩して。
それなのに、あの人との終わりは、たった4文字。
その言葉だけはやっぱり苦手。
代わりの言葉は見つからないけど、それを言わないで。
明日会えるかくらいは、約束して。
私の存在意義とはなんだろう
子供たちに生かされ
子供たちに笑顔をもらい
今日も自分勝手にやっている
なにが正解なのか
どれが間違っているのか
がむしゃらに毎日をこなしているだけでいいのか
毎日怖いニュースをみて聞いて
子供たちが安心して暮らせる
大きくなるそんなことができるのだろうか
心配しかない
明日生きてるだけすごいこと
上手くいかなくても全然いい
笑ってご飯食べて過ごせるだけで幸せ
あなたたちのことは私がしっかり守る
命に変えてでも
さよならは言わないで
もう二度と君に会えないと思ってしまうから
またねって言わないで
君にいつかまた会えると思ってしまうから
何も言わず立ち去って
君という存在を忘れるために
さよならはいわないで
所詮この世は出会いと別れの連鎖だと思う
けれど、生きている限りはもう会えないなんてことはないのだからさよならを言うときは最後だけにしよう
人と出会えるのは奇跡でしかないのだから
一つ一つの出会いに感謝を込めて生きていこう
当たり前と思ってはいけない
今一緒にいる場所は奇跡の集まりなのだから
家だろうが、会社だろうが、遊び場だろうが人と接することは一つ一つが奇跡の瞬間
さよならなんて言わずに新しい出会いに感謝しよう
ねぇ、こっち見てよ。
さっきからずっと私だけ喋って、あなたはずっと生返事。私の事見向きもせずスマホに夢中なのね。
2人で居るのに、1人でいる時よりもずっとずっと孤独に感じる。
[さよなら]その言葉がないだけで、今にも切れそうな糸が2人を繋いでいるだけ。
ずっと私を繋いで生き殺しにするつもりなのね。
なら私から離れてあげる。さよならは言わないで。
さよならはいわないで
生きていればきっとまた会えるからとコミックキャンディキャンディの話の中で言っていた
それはテリュースとの別れでのことだったと思う
さよならは言わないで
空き缶を蹴ったらとーくまで飛んでった
その前まで、とってもおいしいココアだったのに
中身がないと分かれば蹴り飛ばされる
人間もおんなじ
だから必死で詰め込んでみたんだけどさ
ダメだった
生まれた時にどっかの部品を母のお腹に忘れたみたい
私は気が付かなかった
周りの人は気づいてて気づかないふり
悪魔のように優しい人たち
さよなら
end
「久しぶりに来たね〜。」
昼のファミレスに溢れる幸せな空気に負けないように言った。
私たちはまだ幸せですよ、と周りにも自分にも言い聞かせるかのように。
「何にするー?やっぱりハンバーグ?好きだもんねー。この前食べたさあ、ハンバーグめっちゃ美味しかったよね。この前って言っても3ヶ月くらい前だけど。」
1秒でも今を続けたくて、ベラベラ喋り続ける。
目は合わせない。冷たい視線を感じるからだ。
その視線を遮りたくて、プラスチックのバカでかいメニュー表を顔の前に掲げる。
「私このパスタにしようかな。」「なあ、」
目が合ってしまった。空気を切り裂くように呼び鈴を鳴らす。
まださよならなんて言わないで。
※他アプリで書いていた話を編集しました
【さよならは言わないで】
coming soon !
──じゃあ、また今度。
手元のコーヒーカップを回しながら、研究所の仕事がどれだけ大変で楽しいかを語っていた友人が、ふと口を閉じる。淡緑の瞳が腕時計に落ちて、つられて自分も手元に目をやった。そろそろ帰らなければいけない時間だ。
外を見れば、陽が橙色に変わりかけている。
「どうする? もうちょっと居る?」
すっかり常連になった喫茶店だから、多少長くいても悪い顔はされない。そう考えての言葉だろう。
「いや、……明日は早いから帰りたい」
「そっか」
友人は名残惜しそうな様子もなく頷いた。すっかり空になったケーキ皿を置いて、同時に席を立つ。
(さよならは言わないで)
加筆します
もうすぐ、これを始めて一年が経つ。
誤解を恐れずに言えば、私はここで、幾人かの知り合いが出来た。
仲間と言ってもいいかもしれない。
同じ楽しみを共有する仲間。
書くことに、そして読むことに。
顔も名前も素性も知らない。
コンタクトは、ハートマークを送るのみ。
それでも、何かが通じ合っていると、勝手に思っている。
だって、想いを届けて、それを受け止めてくれる訳だから、これは立派な意思の疎通じゃないか。
アンサーがなくとも、だからこそ火花を散らすこともない。
ただ、レビュー等で知ったところによると、日々楽しみにしているこの「お題」は、一年で一周して、また振り出しに戻るらしい。
なるほど、そりゃそーだよな。
365個のキーワードだって、用意するのは大変なんじゃないかな。
でもそーなると、この習慣を続けるのも、あと17日ほど?
二周目は、ちょっとキツイよなー。
一周目だってキツイ時はあったし。
とゆー訳で、この習慣の終わりが見えてきてるような気がする。
それはそれで、ちょっと寂しいけど。
もちろん、だからといってサヨナラを告げて去っていくようなもんでもないと思うし、誰にも知られずにひっそりと消えていくのだろう。
それもまた良し。
だから、さよならは言わないで。
…うん、無理やりだけど、何とか繋げたぞ。
こんなんで一年、やってきたような気がするな。
お目汚しの文章で一年間。
だけど、今回のお題も何とか無事?クリア出来たから、もう一周、やれるだろうか。
乏しいアイデアを絞り出して、また新たな気持ちで一年間、やれんのか?ホントに。
…ま、いっか。
その時が来たら、考えよう。
だからまだ、さよならは言わないで。