『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『グッドバイのはなし』
不思議なもので グッドバイは 仲良くなってきたときにやってくる もう少し遊んでいたいって思うけど
あたりは暗くなってくる 手をふらなきゃいけない
思いっきりだ 手をふらなきゃいけない もういちど
会うために
さよならは言わないで
直接こういった事を言われた記憶はないけど、「さよなら」ってあんまり自分で使わないなって気づきました。代わりに「じゃあね」とか「またね」とかいう感じの言葉を使ってます。
なんでだろう。文語みたいになってる気がするからかな。シティポップの歌詞とか昭和の小説とか出てきそう。日常的には使わない感じがします。
そう思うと、この言葉が日常で使われる場合は、「ちょっと強いし重いから、もう少し当たりが柔らかい言葉にしてくれませんか」という感じで言われることがあるのかも。
とはいえそんな感じで言われたら、ちょっと落ち込みます。この人ちょっとわかってないな、と扱われてるみたいで。
でも最初に書いたように、今まで言われたことはないのだから、これからも言われる可能性は低い。にも関わらず、もしも言われた時のことを考えて落ち込むなんて、なんて贅沢な時間の使い方。ちょっと贅沢過ぎるかも。
「さよならは言わないで」
今日が、貴方との最後の日なんだね。
振り返ると、数え切れない程の想い出が溢れてくる。
初めてのデート。
お互い緊張して喋れないから、会話がなくても成り立つ映画に行って。その後は、映画の感想を語り合って。
時々お互いに見つめ合って、恥ずかしくて視線をそらしてたね。
初めてのキス。
私も震えてたけど、貴方はもっと震えてた。
人って温かいんだなって、思った。
初めての喧嘩。
腹が立ってしょうがないんだけど、このまま終わるのは嫌だって、思った。
そこからも、沢山の初めてがあった。
その内、初めてじゃない事も増えていって、どんどん思い出の上に思い出を重ねてた。
結婚式の時の誓い。「病める時も健やかなる時も」の通りに、いつも貴方と一緒だった。
毎日の生活で手一杯で、ただがむしゃらに働いてた時もあった。
子育ての方針で、意見が合わずに話し合った日もあったね。
そんなこんなで長い年月が過ぎて、子供たちも巣立って。
そして、又二人だけになって、二人の時間を過ごしてたね。
でも、お互い長い年月を過ごしたから。
そろそろお別れの時みたい。
きっと、私に明日は来ない。
でも、本当に幸せだった。
貴方と出逢えた事、貴方を好きになった事、貴方に愛された事。
子供たちに巡り会えた事、孫の顔まで見れた事。
そして、その愛する人たちに、今囲まれている事。
ちゃんと、意識があって、私が私でいられる内に、最後に皆に会えた事。
本当に幸せだった。
こんなに幸せでいいの?って思う位。
こんなに幸せなんだから、さよならは言わないで。
私も言わないから。
私が言いたいのは、さよならじゃないの。
私が言いたいのは、この言葉だけ。
「有難う。本当に有難う。みんな、大好きだよ。」
あ、そっか みーんな しあわせになろうとしてるだけ
お題『さよならは言わないで』
俺には最近、楽しみができた。
それはミヤジさんの勉強会の手伝い。主に4〜6歳くらいの子どもに絵本の読み聞かせをしている。
みんなで敷物の上に座り、最初こそ離れたところで絵本を見つめている子どもたちだけど、内容に集中するあまり絵本を乗せている俺のあぐらまで迫ってくることもしばしばだ。
それから手が回れば、もう少し年上の子どもたちが練習している文字書きにも付き合う。
こうして子どもと触れ合っていると、主様がこのくらいの歳の頃とつい比べてしまう。主様は自己主張は強めだったけれど、他者を思い遣ることができる心根のやさしい子だったと思う。
主様、どうしてるかな……。
今日は主様もお出かけされると小耳に挟んでいた。ご友人と街を散策されるらしい。天使の襲来を想定して誰かが警護に付いているだろうけれど、そこまでは聞いていない。
主様自身が俺を担当から外すことに決めた。
それがすべてだ。
俺にはまったく関係が無くなったかといえばそういうわけではなく、今まで距離が近すぎた故の冷却期間だと思っている。ハナマルさんからは『遅かった子離れ、お疲れさん』と、散々焼酎を飲まされた翌朝、二日酔いでガンガンする頭をぐしゃぐしゃに撫で回されながら労われたっけ。
「ミヤジ先生、フェネス先生、今日もありがとうございました」
年長の子どもたちの挨拶に背中を押されながらエスポワールの街を後にした。
街から歩いて帰っていると、途中で主様専用の馬車が屋敷の方から近づいてきた。御者台にはユーハンの姿が見える。どうやら主様の護衛は彼のようだ。
ユーハンも俺とミヤジさんに気づいて、頭を下げて通り過ぎて行った。
すれ違いざま見えた馬車内の、主様の姿に胸がざわめいた。お化粧が心なしか濃いめに……いや、気のせいだ。
気のせいだと思っても、そういえば誰と出かけるんだとか、どこの馬の骨ともしれない男だったらどうしようとか、いやいや、ミヤジさんの勉強会で知り合った友人だろうとか、いろいろ考えてしまう。
そして、遅めの子離れをしたはずの俺は、玄関ホールに佇んで主様のお帰りを待つのだった。
夕方を過ぎた頃、馬車がポーチに停まった。お出迎えに行くか、それとも身を隠した方がいいのか、悩む間もなくユーハンにエスコートされた主様がご帰宅された。
「……フェネス?」
「あ、主様……お、お帰りなさいませ」
気まずい沈黙が流れ、お互いに、
「あの、」
「あのね、」
とハモった。それからお互い話を譲り合い、それでは、ということで主様から口を開いた。
「あのね、これ、街に最近できたばかりのパイ屋さんで売ってたキノコパイ」
胸に大事そうに抱えていた紙袋を、主様は俺に差し出してきた。
「私が食べたときは焼きたてだったからすごく美味しかったの。あとでロノに温め直してもらってね」
キノコパイをいただいたこともだけど、それ以上にまたこうして話ができることの方が何十倍も嬉しくて……そして己の浅慮を恥じて、俺はみっともなくボロボロと涙を溢した。
「ふぇ、フェネス!?」
驚く主様に、俺は告白する。
「俺、主様の口から今度こそさよならを言われたら、本当にどうしようかと……うっ、ぐすっ、なのに、自分のことしか考えていなかった俺に、主様はこんなにもやさしくしてくださって……」
驚いた顔を見せた主様だったけど、ふわりと笑うとハンカチを出して俺の目元を拭ってくださる。
「ごめんなさい、フェネス。私の態度が誤解を招いたよね。
あなたのことが嫌いになったわけじゃないの。あなたに振られてヤケになって傷つけてしまった。本当にごめんなさい」
そう言った主様の頬にも涙が一筋、伝っていった。
「さよなら」って言葉もないまま出て行くのは寂しいけど、言って出ていくのも、なんか辛いよね。
あぁ、またあの目だ。
蔑むような、見下すような、軽蔑の目。
どこに行ってもあの目が追ってくる。
鬼退治に失敗した俺は、居場所を無くし彷徨うだけの存在に成り下がった。
一緒に闘ったお供達はさよならも言わずいつの間にか散り散りになっていた。今は独りだ。
おじい、おばあの家も空き家になっていて、どちらも同じく知らない間に居なくなっていた。
俺ももう限界だ。いや、既に限界を超えている。
このまま俺もさよならは言わないで去ろう。
もう一度鬼を倒しに。
(さよならは言わないで)
桃太郎のオマージュ、鬼退治に失敗した世界。
「さよなら」を言い合える関係は月よりも美しい。
「さようなら」では僅かに丁寧すぎる。
「ばいばい」や「じゃあね」では軽すぎる。
いずれも、人生において欠かせぬ存在ではあるが、比類ない存在というには何かが欠けている。
それゆえ私は自分の人生において比類ない人物にのみ別れの挨拶として「さよなら」を用いる事にしている。
それは。私の人生を思い浮かべると概して恋人と言える人物であった。大概の女は初めこそ不思議に思うが、次第にその言葉も日常の一部となり、溶け込んでゆく。ただ一人の女は「さよならはダメ。またねがいい。」と言った個人的には「またね」など全く好まないがその言葉を口にした時の彼女の表情が妙にあどけなく、そして可憐だったたので「またね」と言うようになった。
彼女とは喧嘩もせず、ただ無言のうちに別れは訪れた。そして、彼女こそ私が「さよなら」を言うべき相手だったのかもしれないと、一人文章を書き殴った。
さようなら。
習慣のようにほぼ毎日言う言葉。
でも、最後となるとその言葉が心を窮屈にさせる
「さようなら」は言いたくない。言わないで。
「さようなら」の一言で大切なものが離れていってしまう気がする。
でも「さようなら」があるから成長できる。
さようならは悲しい。寂しい。
でもね。私は「さようなら」は素敵な言葉として大切にしていきたい…
笛を吹きながら旅をしたい。歩きながら思いつくままに、自由奔放に、メロディーをたなびかせながら旅をしたい。
そうして、そのメロディーに惹かれてやってきたポケモンたちを、一匹ずつ仲間に加えて旅を続けたい。仲間が加わるごとに、太く深く豊かになっていく音楽を聴きたい。そして、いつか着いた街で、ポケモンたちとバンドを組んで、大勢の前で演奏して喝采を浴びたい。
さよならは言わないで
私が最後に言ったお願いだから律儀に叶えようとしてるみたいで
さっきから一生懸命に言葉を選んでる
えっと…って言葉に詰まってる
わかってるよ、わかってる
あなたはちゃんと私の事を想ってくれてる
言葉にするのが下手で行動に移せば空回りして
そうだよ、そういうとこだよ
さよならは言わないで
これは私のわがまま
だってあなた決めるとこは決めちゃうじゃない
告白の時だって
夢を叶えるのに遠くに行くって言った時だって
いつもいつも不器用なくせにそういう時だけ決めちゃうじゃない
だからあなたからは絶対に聞きたくないの
聞いたら私はこれから先あなたなしで歩いていけなくなっちゃう
あなたのさよならがずっと心に残っちゃう
ありがとうも聞きたくない、出会えて良かったも聞きたくない、さよならも聞きたくない
へらへら笑わないでちょっと微笑む大人びた表情も見たくない
「今までありがとう、さよなら」
私から言わないでって言ったくせに、自分で言うのは良いなんてわがままでしょ?
「…うん」
なのに最後まで私のお願い聞いてくれるんだね
言いたいこといっぱいあるでしょ
言わないだけで聞きたいこと本当はあったでしょ
そうだよ、そういうとこだよ
私の大好きだったところ
…今日も、彼から連絡が来なかった。
連絡が来なくなってから
1週間が過ぎた
付き合い始めた頃は毎日のように
連絡して、通話してたのに
最近は3日に1度
酷い時には週に一回きり
ねぇ、お願いだから
一回でいいから連絡してよ。
それとも、私たち…もう
嫌な想像ばかり頭に浮かぶ
頭を振っても嫌な思いは消えない
ほんと、、どうすればいいのかな
さよならは言わないで/夜凪
サヨナラは言わないで
仲良い人の離職、
仲良い人の転校
さみしい
さみしい
サヨナラと言わないで!
さよならは言わないで
"さよなら"、なんて
どうして、一生の別れみたいなとこを言ったの、?
ずっと一緒にいようねって約束したのに…、
わかってる、わたしを庇ってくれなかったら
今、そこにいたのはわたしなんだ
あなたがいない世界で生きていく理由なんて、ないよ…
あなたがいたから、わたしは生きていた
あなたがわたしの生きる意味、
ねえ、どうして、あのとき…、
救急車の中で、あんなこと言ったの…?
まるで、もう自分が死ぬのが、
わかってたみたいに…
"さよなら"
いやだ…、そんなこと言わないで…
さよならは言わないで
なんてロマンチックなシチュエーションあるワケないよね?
世間の人たちはそんな羨ましいこと経験してんの?
是非聞かせて下さい!
【さようならは言わないで】
最近、話さなくなった子が居た
昔は暗くなるまで遊んだり
お互いの家に行ったりしていたのに
特に喧嘩をしたとかではなく
ただ、年齢が上がるにつれて
なんとなく話すことがなくなっていた
今日も特にこれといったこともなく
一日が終わろうとしていた
あいつに話しかけられるまでは
「なぁ、ちょっと付き合ってもらっていいか?」
「えっ…良いけど…」
「ありがとう」
まさか、あいつから話しかけて来るなんて…
久しぶりにあいつと話し合った
話したことは本当に他愛いもないことだったが
久しぶりにあいつと話し合えて嬉しかった
「それで、どうしたんだ?
いきなり付き合って欲しいなんて」
「あぁ、実はさ、俺、引っ越すんだ
だから、お前と同じ中学には行けない」
「…そう、なんだ」
「うん、だからさ、引っ越す前に
お前と、仲直りって訳じゃないけど…
お前とは良く遊んでたし、話しておきたくて」
「そっ…か」
「それだけ、ありがとうな、付き合ってくれて」
“このままじゃいけない”そんな気がして咄嗟に
「あの!」
「な、なんだ?」
「あのさ、俺、お前と同じ高校行く!
俺、馬鹿だから難しいかもしれないけど
中学で勉強めっちゃ頑張って
お前と同じ高校行くから」
「‼︎…あぁ、待ってる、だから絶対来いよ!」
「あぁ!絶対行ってやるから待ってろよ!」
そして、あいつが引っ越す日になった
“さようなら”とは声に出せずにいた
「さようならは言わない、またな」
「あぁ、またな」
最後に笑ったあいつの顔が輝いて見えた
後日談
それから俺はあいつに宣言した通り勉強を頑張った
そして、あいつのいるだろう高校に入学した
“あいつはどこにいるのだろう”
そんなことを思いながら廊下を歩く
すれ違った瞬間気付いた
あいつは‼︎見間違うはずない、あれはあいつだ!
「「あの!」」
気になる彼と会話をしていると、心がふわふわしてくる。他愛のない会話かもしれないけれど、私には大切な時間。
少し、長く話してしまったな……とは思っていたけれど、そろそろお互いにタイムリミットだった。
「あ、じゃあそろそろ俺行くね」
「うん」
「さ……」
私はその言葉を聞きたくなくて、咄嗟に彼の唇の前に人差し指を差し出す。
目を丸くしている彼。驚いて当然だと思う。
でも、さよならは言わないで欲しいの。
彼からその言葉を聞きたくなかった。
彼の口元から指を離し、戸惑う彼に向けて微笑んだ。
「また……ね」
私が小さく言うと、なぜ指を向けたのか分かってくれたみたい。そして、眩いほどの笑顔で、こくんと頷く。
「うん、またね!」
その表情に、とくんと胸が高鳴るのを抑えられない。
やっぱり……彼のことが好き……かも。
おわり
二〇一、さよならは言わないで
明日家に帰ることになったんだ。
うん、うん。…うん。
ありがとう、楽しかったよ。
うん、来年も来るよ。
またね。
さよならは言わないで
さよならは言わないわ
2度と会うことはないけれど。
目を閉じれば思い出が慰めてくれる。心で会いたいと強く思えば夢に会いに来てくれる。
付き合って居た頃よりあなたを身近に感じる。
季節が移ろって置いてけぼりになっていても、あなたを感じる。
朝の光に、空の青さに、サワサワと頬に触れる風に、凍える夜の星空に。あなたはいつもそばにいて、私を呼ぶ。
さよならは言わない。
永遠に私達は離れない。
さよならは言わないで
さよならは言わないで、普通に手を振るだけでいいから何も言わずに別れよう。
そしてまた明日って言える幸せを噛み締めよう。
明日もまた君とここで会おう