『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 さよならは言わないで
きっと時差である。
ご機嫌ようの代わり
きっと夢で逢えるから
寂しさを乗り越えて再会するその日まで
きっと少しだけあとの話
言葉の向こう側の言葉約束
重ね和える時間も
少しだけ大人びた人への
さよならの言葉には
約束として側に居る。
寂しさの瞬間の痛みも超えて
愛に行く夢を慎む。
さようならは言わないで
「さよならは 言わないで」
雪の結晶が解ける前に
その頬に触れたかった
きみは微笑み背を向けた
解けた粒がはらり散る
あまりに綺麗な光景を
遮ることがこわかった
さよなら、を言ったその時が別れだ。
/お題「さよならは言わないで」より
さよならは言わないで
あなたの言うことは
必ずというほどに的中する
あなたの口から直接
さよならと本気で言ってしまえば
もう本当に絶対に会えなくなる
さよならをするほどに
わたしはあなたを愛して
やっとの思い出で
夢の世界までたどり着いた
あなたという理想のひとに
巡り逢えるまで
何度夢を見て
何度色々な人に出逢って
理想のひとに出逢えなかった
わたしはもう寿命も短いし
余命ももうわずか
予定では
今日がちょうど山場を迎える
すごく偶然にあなたに出逢えた
現実のわたしは危篤状態で
今もう亡くなる寸前
家族が見守る中で
わたしはベッドの中で
ほぼ目を開いていない状態
意識さえない
もしかしたら
あなたは
わたしの最期の願いを
叶えにきてくれたの
あなたはもしや神様?
神様が
わたしの理想のひとに変身とか?
そんなことあり得ないでしょう
またでも人生が終わる最期なら
うれしいサプライズを
プレゼントしてくれたことに
感謝しかないよね
わたしはあなたと
今までの人生のこととか
色々なお話しをしながら
楽しむことができた
そして
現実のわたしは
午前0時に息を引き取った
でも
もう何の心配なんてないよ
だって
わたしは天国に行ったら
いくらだって
好きなだけ
あなたと一緒にいられる
さよならは言わないで
言う必要なんてもうないのだから
永遠にね
さよならと言う言葉は聞きたくない。どうせなら、また会いましょう、と言いたい。
けれど、別れることは確定している。だからこそ、また会いましょう。
そう言えたら良いのに。言わせてくれない。お別れの言葉すらも。
縁は別れ、断たれてしまった。けれど、いつかは再び縁が繋がることもあるのでしょう。その時のことを待つことにしましょう。
どれくらいの年月を経るとしても、生きている以上、再び会うこともあるのかもしれないのですから。
それは遠い先なのか、それともすぐ先なのか、誰にも分からないとしてもーー。
ーーさよならは言わないで。彼女はそう言って去っていった。彼はただ、また何処かで会おうと言った。
再会することが約束されている別れ。一方的なものより傷は浅いだろう。
全く言えない別れの言葉より遥かに良いのだから。
人生とは出会いと別れの繰り返しである。いつ出会い、いつ別れるのか。それは誰にも決められないことである。
どのように出会い、どのように別れてしまうのか。それもまた同じ、誰にも分からない。
なかには、別れたいのに別れられない。出会いたいのに出会えることがない。
それは何故なのか分からない。けれども、再会がある別れと言うのは、一つの希望となるものだーー。
【トラジェディ】
暑さが和らぎ始めた10月の始め。
私は帰り道にある人を見掛けた。
その人はベンチに座っていて、独りで海を眺めていた。
鼓動が高まり、頬が熱くなる。
2年ぶりだ、会いたかった。
私はゆっくりと近づき、その人に声を掛けた。
「あの……、私のこと、覚えてますか?」
その人は振り向いた。
「あなたは…」
「お久しぶりです、中村さん」
目の前にいるのは、私の町に2年前まであった楽器店の店主・中村さんだ。
私達はベンチに腰掛け、しばらく話をすることにした。
「いやぁ、実に2年ぶりですね。
元気にしていましたか?」
「はい!中村さんも、お元気でしたか?」
私はニコニコ笑顔で答えた。
「ええ。この2年間、色々ありましたけど、何だかんだ元気ですよ。」
私は中村さんが言った「色々」に深い意味があるのを分かっていた。
去年、奥さんを癌で亡くしたと噂で聞いた。
それを思い出して、少しだけ胸が重くなったような気がした。
「……私も、何だかんだ元気にやってます!」
私は笑顔を作った。
それから私達は、この2年間の話をした。
高校に進学したこと。
友達が出来たこと。
今年、東京に行ったこと(家出したことは隠あえて言わなかった)。
中村さんはうんうんと頷いて私の話を聞いてくれた。
前と変わらない、柔和な笑顔。
寡黙で落ち着いていて、とても優しいところは変わらないみたいだ。
「あ、そういえばこれって言いましたっけ?」
「はい?」
「私、実は去年に妻を亡くしたんです。」
海風が急に冷たく感じられた。
脳がどんどん冷えて固まっていく。
中村さんの背後には、動かない白い雲が見える。
「…えっと、」
「ステルス胃癌で、亡くなったんです」
中村さんは視線を海に移し、こう切り出した。
「少しだけ、妻の話をしてもいいですか?」
―――――――――――――――――――――
2年半前から、妻がよく「食欲が無い」と言うようになったんです。
その頃は暑さが厳しい7月で、夏バテで食欲が失せてしまったのだろうと思っていたんです。
ですが、夏が終わっても一向に食欲は戻らず、冬には食事を戻すようになったんです。
ある日血を吐いてしまい、「これは只事では無い」と思って病院に行きました。
結果は、ステルス胃癌のステージ3でした。
それからは店を閉めて、妻の回復を優先するようになりました。
最初は手術も検討されていましたが、どうやら他の臓器に転移しているのが見つかって、手術はできないということで薬物療法を行なうことになりました。
最初の頃は、辛い入院生活でも笑顔を浮かべていたんです。
ですが、癌が骨にも転移して、次第に骨の痛みを訴えるようになりました。
日に日に笑顔が消えていくのを見るのは、本当に辛かったです。
ある日、先生から「今夜が山場かもしれません」と言われて、一晩中付き添いました。
夜中に「痛い、体が痛い」と呻けば、私は妻の体を擦ってあげました。
泣きながら擦りました。
もう、こんな姿は見たくないとも思いました。
そして翌日の朝、妻は亡くなりました。
苦しみながら亡くなりました。
サヨナラの言葉すら言えませんでした。
―――――――――――――――――――――
「ごめんなさい。
こんな話、外でするようなことでは無いですよね。」
そう言うと、中村さんは立ち上がった。
手には杖が握られていた。
「さて……、もうそろそろ行きますね。
それでは、お元気で。」
中村さんは杖をついて、地面と靴が擦れる音を立てて去っていった。
私はその背中を見送ることしかできなかった。
私は海を眺めながら、しばらく考え事をしていた。
中村さんは、もう楽器店は経営しないのだろうか。
今年の4月、閉店した楽器店が取り壊されているのを見た。
跡地にはコンビニができるらしい。
中村さんは「サヨナラの言葉すら言えなかった」と言っていた。
中村さんは、後悔しているだろうか。
しているだろうな。
こんな別れ方、望んでいなかっただろうな。
「来世でも会いましょう」なんて言ったりするドラマチックな別れではなく、
ただ苦しむことしかできないなんて。
こんな酷いことがあったなんて。
この苦しさは、今まで私が味わったものの中でもトップクラスに酷かった。
幼稚園からずっと一緒で、
ずっと仲良しだった男の子。
男の子が海外の学校に行くことになって。
前日の。
最後の下校。
「空港までついてきてほしい。」
もちろん私は承諾した。
空港に行った。
「またあえるよ。いつか、3年後くらいに」
「じゃあ、またね、だね。」
「うん。」
「またーーーーー」
「また、ね。」
その時は平気だったのに、
家に帰ったとたん涙がでた。
ねぇ。
"さよなら"なんて言わないでよ。
またねの方が私は嬉しい。
だって、さよなら って言うと
もう会えないみたいで寂しいじゃん。
2024.12.3.さよならは言わないで #12
別れ際にさよなら、と言おうとしたら
さよならは言わないで、と言われた
長い別れになるような気がして、好きではないらしい
確かに、さよならという挨拶にはそんな印象がある
もしくは、もう会えなくなるような気さえする
その気持ちは理解できるので、私は違う言葉で別れの挨拶をした
「また、明日」
これなら再会の約束になるから、すぐ会える感じがするだろう
実際、明日も会うことになるのだから、この言葉ならピッタリだ
この言葉で満足してくれたようで、彼女はニコッと笑うと、私と同じく「また、明日」と言いながら、帰路についていった
さよならは言わないで
ただ
光の中で探していた
「愛」というものを
愛を知ってみたい
少しだけ生きていたいな
そんなことは叶わないけど
君に
まだ「愛」を伝えられてなかったな
だから
さよならは言わないで
ただ
闇の中で探していた
「明日」というものを
明日を知ってみたい
少しだけ生きていたいよ
そんなことは叶わないけど
君と
まだ「明日」を歩けていなかったな
だから
さよならは言わないで
辛いぐらいさ
泣きたいぐらいさ
死にたいぐらいさ
今まで頑張ってきたから
もう何もわからないや
だから
最後に君に会えてよかった
こんな私でごめんね
こんな最後でごめんね
こんな辛くてごめんね
いろんなことに
君に
ありがとう
「一生忘れない。大好きだよ!!」
さよならは言わないでね
「さようならは言わないで」
家庭の事情で、君が引っ越す事になったと聞いた時は、さみしかった。
君と私は、いつも一緒にいたから。
さようならは言わないで、またね!と言って私は、君と駅で別れた。
さよならは言わないで。
会えない言葉になっちゃう。
またね って手を振ってよ。
お願い、ねぇ。
それだけで 私は救われるの。
まだ会いたいよ。
もう会えないかもって分かってるけど。
嫌だよ。ねぇ、ねぇ。
返事してよ。私、あなたが心配でたまらない。
大好きだよ。ずっとずっと。死んだって。
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さよならは言わないでさ
いつもみたいに会うか会わないかの
話し合いして、
結局会ったりして楽しかったねって
また笑い合おうよ
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Theme:さよならは言わないで
さよならは言わないで。
またねって、言ってよ。
これが今生の終わりみたいに
私を、あなたの人生から消そうとしないで。
なんて、さよならを言って出ていったわたしに
言えるはずもないね
さよならは言わないで
君が私から遠ざかっていく気がするの
ずっとずっと私と君との間に壁があって
君は一線引いて話をする。
一緒に帰ってる時も距離は近いのにどこか遠い
曲がり角。
君と私の道は違う。
私がまたねを言うと君は「さよなら」と返してくる。
さよならはまたがないきがしてもう会えない気がして振り返ってはいけない気がした。
だから
「さよならは、言わないで」
そう君に言った。
君が驚いた顔をするからつい笑った
またきっと会えるから
だから
「『またね』」
そう言って君と私は別々の道を歩き始めた。
#さよならは言わないで
さっきまでそこに確かにあった気配
耳を澄ませば昨日の会話が聴こえてきそう
音も立てずに静かにいなくなったあなた
笑いもせず泣きもせず
取りとめのない話をして
それからゆっくりまるくなった
さよならは言わないで
きっと またいつか
【さよならは言わないで】
あぁ、手遅れだったかもね。またねが言える程の状態じゃなかったからさ。再び会う。彼に合わせる面なんてない。現世の全てを押し付けてきたのだから。亡者に出来ない事をね。ほら、再びなんて言えた義理じゃないだろう?でも、彼は私に執着している。哀れな蛇さ。ゴメンね。届かない謝罪なんて意味などないけれど言うだけさ。エゴで己の心を軽くさせてくれ。贖罪出来るならしてやってもいい。だけれど、物理的に無理なのさ。それに自己中心的なのは謝罪しても治りはしない。フフフッ。哀れな亡者だよ。
さよならは言わないで
その涙だけで十分
あなたの気持ち受け止めたから
さよならは言わないで
どうかまた来世で逢おう
その日まで心だけ添い遂げるから
さよならは言わないで
いつも、今日のお題を見てから暫し目を閉じて沈黙、お題から連想する歌や物語や想い出を頭の中のメモ帳をパラパラ捲るように考える。この時間近頃マイブーム。いつもだいたいひとつの発想からもうひとつ発想を飛ばして浮かんだものが書ける時が個人的にヒットの時だ。
・・・ さよならは言わないで、もうあれしか浮かばないじゃない、むっちせんぱーい。
サ・ヨ・ナ・ラなんて言えないよ!バカヤロー
しか思い浮かばないわ💦
近頃ドラマ好きのエンタメ好きのオバサンから感想書き予想屋になっちゃっているが、今年は宮藤官九郎に始まり宮藤官九郎に終わりそうだ、別に今まで宮藤官九郎脚本が特別好きだった訳では無い、寧ろ苦手な部類の脚本家でした。どこか若者ですが何か?的な雰囲気が好きになれなかったから。だがしかし宮藤官九郎さんも50越えて「時をかけるダメ親父」なんかを書かれるようになり、なんかなんか、ツボっちゃいまして、今年は「不適切にもぼどがある!」から「季節のない街」「新宿野戦病院」「終りに見た街」と宮藤官九郎脚本に引き込まれた1年でした。どれもツボりました、若者描くよりオッサン描いた方がイイですよと思います宮藤官九郎さん。「季節のない街」と「終りに見た街」は元の原作が素晴らしいのも有りますが原作の持つ世界観は損なわれずリスペクトし現代の若者にも伝わるように描かれているところは、読み込んでらっしゃるのだろうなと感動しました。年始めの「不適切にもぼどがあるある」は令和と昭和のギャップの架け橋にミュージカル使ったりして、1970年代頃のホームドラマを思い出しました。今年の流行語大賞に「ふてほど」が選ばれたのは嬉しい今年を締め括るニュースでありました。
近頃は、SNSはじめ一億総批評家の時代では有りますが、全く展開が読めていないのに分かった風の先生方には驚きます(笑)如何なものでしょうね、ただのファンでしょ、あんなのが芸能関係者や制作関係者だったら値打が全く有りませんよ(笑)
顔の見えない場所での、自称先生玄人評論家はみっともないだけです。あげく展開全く読めず呪の呪文か!?みたいなヤバイ言葉の繰り返しでは人格知れます可哀想な話で文芸作もメッセージを持った素晴らしい物語も、その値打ちを落とします。
そんなものとは、さよならは言わないで、さっさと距離を置きたいものです、気持ち悪いし一緒にされたくありませんしね。
さよならは言わないではやっぱり大好きな、時をかけるダメ親父に言いたいです。地獄の小川は令和に染まってソフトになって昭和に帰っちゃたけど、純子が大学入って元のミーハー純子に戻ったみたいに、昭和の地獄の小川に戻っちゃってる、続いている日常をスペシャルで観たいなと思う今日この頃であります。
時をかけるダメ親父、さよならなんて言えないよ!バカヤロー!
全て個人の感想です🤣🤣
さよならは言わないで。
令和6年12月3日
心幸