さよならと言う言葉は聞きたくない。どうせなら、また会いましょう、と言いたい。
けれど、別れることは確定している。だからこそ、また会いましょう。
そう言えたら良いのに。言わせてくれない。お別れの言葉すらも。
縁は別れ、断たれてしまった。けれど、いつかは再び縁が繋がることもあるのでしょう。その時のことを待つことにしましょう。
どれくらいの年月を経るとしても、生きている以上、再び会うこともあるのかもしれないのですから。
それは遠い先なのか、それともすぐ先なのか、誰にも分からないとしてもーー。
ーーさよならは言わないで。彼女はそう言って去っていった。彼はただ、また何処かで会おうと言った。
再会することが約束されている別れ。一方的なものより傷は浅いだろう。
全く言えない別れの言葉より遥かに良いのだから。
人生とは出会いと別れの繰り返しである。いつ出会い、いつ別れるのか。それは誰にも決められないことである。
どのように出会い、どのように別れてしまうのか。それもまた同じ、誰にも分からない。
なかには、別れたいのに別れられない。出会いたいのに出会えることがない。
それは何故なのか分からない。けれども、再会がある別れと言うのは、一つの希望となるものだーー。
12/3/2024, 11:28:43 AM