『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつもの平和な日常が、「さよなら」と言って消えてしまわないといいなあ
さよならは言わないで
寂しいじゃない。
また明日って言ってよ。
終わらせられない
このまま離れていって
悲しい空の色
浮かべないで
失った色を取り戻す
冷え切った身体を暖めて
もっともっとあなたと
明るい空の下で
笑い合っていける
私のそばにいて
私のわがまま
あなたの隣りにいたい
どうか叶えて
「さよならは言わないで」
仕事行く前に一生分のハグとキスをしてと言われた。
家に帰ると散らかってたはずの君の荷物は全てなくなっていて、あったのは置き手紙だけ。
君がいなくなった部屋は広くて空っぽ。
君がいなくなった毎日、通る道、見るもの全てに君の顔、声、姿、色んなものが焼き付いて嫌でも思い出す。
こんなの生き地獄だよ。
さよならは言わないで消えていった君へ。
私にどうしろって言うの。
さよならは、今との決別。
さよならは決意。
さよならは決断。
もう、覚悟は決めた。
次へ進むと。
だから気がついた。
さよならと言うほどの出来事なんかじゃあない。
代わりに言った。
じゃあね。
一緒に花火を見た思い出、その日に買ったたこ焼きを地面に落としてしまって、貴方に笑われたんだっけ。
その後、一緒にくじを引いて、2人揃って残念賞を引いて、もらった駄菓子をゆっくり噛み締めながら、夜の九時までくだらない話を繰り広げたんだっけ。
懐かしいよね。大人になっても、そうやってふざけて毎日を過ごすもんだと思ってた。
気がつけば大人になってた私。小さい頃からなんとなく抱えてた夢を叶え、色んな人に慕われて、幸せなはずなのに、何かが足りない気がする。
それで、気づいたんだ。最近、忙しすぎて貴方に会いに行ってないって。
貴方の好きな、月下美人の花を抱えて、私は山の中にあるあなたのお墓に向かった。
「久しぶり。あのね、髪、切ったんだ。長い髪、私には似合わないって、あなたがよく言うからさ」
そう言って、私はお墓の前に座った。なんだか慣れない短い髪を触って、貴方のお墓にゆっくり月下美人を飾った。
「急に、ごめんね。なんか、寂しくなっちゃって。ほら、私自分から話しかけるのとか、苦手だし。貴方みたいに、私に根気よく話しかけてくれる人なんて、なかなかいないんだよ」
小さい頃から、孤立していた私。でも、私が見ている世界はどこかキラキラしていて、それを伝えるには子供だから全然上手くなかったけど、貴方だけは私の話を聞いてくれた。
そんな貴方は、原因不明の病気で、私の目の前でこの世を去ってしまった。その時、貴方はなんて言っていたっけ?
「……ごめん。もう行くね。あ、明日ね、今年最後の……コンサートがあるんだ。よかったらさ……来てくれると、嬉しいな」
それじゃ、と私は立ち上がりながら、次の言葉を言いかけると、頭の中で懐かしい声が反響した。
『さよならなんて言わないで』
あぁ、思い出した。あなたは、あの時……
「……絶対、会おうね。約束だからね!」
そう叫んだ瞬間、冷たい風が優しく私を包み込んだ。親指にできたタコや唇の裏についた歯の跡が、今更ジンジンと痛んだ。
誰も認めてくれなかったこの痛みは、今では誰もが尊敬する痛みになっている。
私は、あの時みたいに下手くそに笑って、貴方に大きく手を振った。
最近は「さよなら」というフレーズをあまり使わなくなった。
バイバイ。また今度。失礼します。
それは、さよならという言葉が、別れを強調するからかもしれない。
昏睡状態の知人のお見舞いに行ったとき、おいとまの際に口をついて出たのが「さようなら」だった。
普段ほとんど使わない言葉で別れの挨拶をしたことに自分でも驚いたが、どこかでこれが最後だと予期していて、実際その通りになった。
あの時、私の別れの言葉は横たわる本人の耳には届いていただろうか。
しばらくは、なぜ言ったのだろうと悔やんだ。
さよならを言えてよかったと思えるようになったのは最近になってからだ。
『さよならは言わないで』
もう絶対に会えないけど、私の中にいつまでもあなたがいる。貴方の手の温もり、優しい笑顔忘れないよ。
何年か経ってあなたをいつか忘れるまでは。
またね、と別れる
さよならは言わないよ
最後になるのは嫌だから
またね、と別れていたいから
たとえ
それでも
最後になってしまったとしても
「さよならは言わないで」
変だね、君と同じ気持ちなのに。
私の唇は別れの言葉をつむいでいた。
大好きだよ、心の底から。
だけどね、「好き」ってだけじゃ、どうにもならないんだ。
君を想う、想えば想うほど、駄目だった。
握りしめた君の手をそっと離して、私は一度も振り返ることなく、君の元から去った。
君の幸せを心から願いながら。
テーマ「さよならは言わないで」
さよならは言わないで
向かい合わせなのに目が合わないよりかは、背中合わせでも思いあえるような。さよならは言わない、曖昧さも長く愛せるから。この関係に名前がなくても、いつまでも手を繋げなくても、自分と相手を大切にすることをずっと忘れないように。でも、これが綺麗事のようにも感じるのは、本当は傷つくことが怖いからなのかもしれないな。どれだけ大人になって歳を重ねても、ここは6年前からずっと変わってくれない。でもやっぱり、だからこそ、貴方もさよならは言わないで欲しいの。
覚悟を決めたような顔をして
酷く晴れやかな笑みを浮かべ
心もとない槍を背負ったまま
それ以外は荷を降ろしたよう
さよならを以って私を忘れて
帰る場所も捨てるのでしょう
(さよならは言わないで)
私は、友達と別れる時バイバイとは言わない。
バイバイってさよならしてしまったら、もう二度と会えない気がして。
だから、『さよならを言わないで』…
「また明日。」って言って。
好きな芸人が解散した。
2人とも芸人活動は続けていくらしい。
ツイッターの解散報告でも「さよなら」とは言っていなかった。
でも私の中では好きだったものが一つ死んだ気がした。
後日、元々コンビを組んでいたピン芸人が、舞台上で他の芸人達と企画を楽しんでいた。
笑っていた。
私は芸人の込み入った話や事情など何も知らない。
ただの受け取る側だ。
とても楽しかった。
それでいいと思った。
今回は、昨日言ってたおばぁちゃんの話
うちが、幼稚園ぐらいの頃
おばぁちゃんの家に行った時のこと
私が笑顔になるように、
くすぐったり、お話をしてくれた。
姉のぬいぐるみの服を、
作ってくれたこともあったなぁー
私の、着物付けもしてくれて、
本当に大事なおばぁちゃんだ
でも、ちょっと前くらいから、
認知症が始まった
物を置いたところを忘れたり、
同じことを聞き返したり、
そんな感じだ
おじぃちゃんは、それに怒っていて
おばぁちゃんは、それに言い返している
言い返していることについては、
言ってはいけないかもしれないけれど
少し安心している
言い返さなかったら、落ち込んでいくばかりなのかな?とも思うからだ
私は会いに行く時、いつも心配することがある
それは、髪型を変えたり、メイクをしていくと
「あんた、誰?」って言われるんじゃないか
と言う心配だ
いつか、私たちのことを忘れてしまうのだろうか
それが来るのは、いつなんだろうか
お薬も飲んでいて、でもそれは進行を遅らせるだけで
止めることはできない
忘れた時は、受け入れられるのかな
また、会いに行こう
終わり
綺麗なドレスに身にまとった花は、今日の日を楽しみにしていた、なぜなら、1年に1度しか着れないドレスであるからだ
人間さんは、花を無視していく、それでも花は、待ち続けた、すると、1人の人間さんが自分を見つけてくれた
花は、喜びドレスを見せびらかす、人間さんは、綺麗な花だなぁと一言つぶやき眺めていた
花は、その小さな時間を楽しんだ、人間さんが去っていくとき、花は、人には聞こえない声でつぶやいた、さよならは言わないで…
その日の夜、ドレスは、砕けて、静かに地面へと落ちていった。
さよならは言わないで。
言われたら涙があふれてとまらなくなるから。
さよならは言わないで。
もう二度と会えない気がするから。
お別れなんて嫌。だって、しばらくは会えなくなってしまうから。もしかしたら、それから二度と会えないかもしれないから。
あなただけは……あなただけは1度お別れしたとしても、またどこかで絶対に会いたいの。
だからね、あなたの「さよなら」は聞きたくないの。言わないでほしいの。
私もあなたには、あなただけには言いたくないの。人に対してこれほど熱い思いを抱いたのはあなたが初めてだったから。初めて心が「あなたとは別れたくない」って必死に叫んでいたから。
でも、そろそろお別れが近づいてきてるの。「さよなら」という言葉を口にするときが。
私はそのときに絶対「さよなら」だけは言わない。
「いつかまた」も違うと思うの。その言葉にいつかまた会える保証は無いから。
わたしは笑顔で「また会いましょう」って言うの。
あなたもわたしに「さよなら」は言わないで。
「また会おうね。」
あなたがそう言ってくれたら、わたしはあなたが離れたこの地でも頑張れるから。
また会える気がする。
ううん。気がするのではない。
絶対にまたあなたに会える確信がその言葉には含まれているから。
PM. さよならは言わないで
いつか貴方と会えなくなるのはわかってる、
でも、ずっと貴方の幸せな笑顔を見ていたい...
だから だから さよならは言わないで。
「さようなら」を言わなきゃ、
後悔するような気がした。
「さようなら」を言ってしまうと、
後悔するような気がした。
"これまで"と"これから"
たったそれだけの違い。
大丈夫、解っている。
「さよならは言わないで」
貴方の背を追うのが好きでした。
蝋燭が揺れれば、陽炎が後を追う様に、私は貴方を追い続けました。前に出ることは、致しませんでした。それは、必要ありませんでした。ただ私は貴方を追うことが好きだった。貴方の背が、貴方の口よりも、よっぽど饒舌だったのを、貴方は知っているでしょうか。
きっと、知らないでしょうね。
私も、知りませんでした。貴方の背ばかり追って、貴方がその実、その瞳で、違う方を追っていたのを。
それは簡単でした。知ってしまえば、呆気ないものでした。ただ私が追うのをやめるだけでした。私が、貴方の視線の先を知らないのは、貴方と、視線が交わらなかったからでしょう。貴方の視界に、私はいなかった。無いものが無くなっても、無いものは、ない。そうでしょう。最初から、無かったのです。
静かに、静かに、身を引きましょう。
嗚咽なんて、とんでもない。
静かに、静かに、離れていくだけです。