『こんな夢を見た』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
こんな夢を見た。
不思議なものが見えるようになる夢だった。
いわゆる幽霊とか、化け物とか、日常生活で目にすることはないであろう代物だ。それらはただそこにいて、特段こちらに何かをしてくることはなかった。視線が合うこともないし、もちろん害をなすこともない。私も「あぁ、いるな」と思うだけだった。
数日が経った。その日私は外に出かけていた。歩みを進める私の目の端に、一人の少年が映った。なんとなく「自分とは違うものだ」と感じる少年だった。それならばとそのまま足を動かした。
「見える人でしょう。」
通り過ぎざま、声をかけられた。思わず足を止めた私に、彼は「見える理由、知りたい?」と問うてきた。なんとなくうなづいてしまった。
「見える人っていうのはね、人間の死を見たことがある人なんだ。
「ただ遺体を見たことがある人じゃないよ。消える瞬間を目にして、そこに強い感情を抱いた人が見えるようになるんだ。
「抱くのはどんな感情でもいい。自覚があってもなくてもいい。
「とにかく強烈な感情を抱いた人だけ。
なめらかに説明された。人が死ぬ瞬間か。一度だけ見たことがある。あのとき私は一体どんな感情を抱いたのだろうか。哀しみか、怒りか、驚きか、それとも安心か。分からない。あの瞬間はやけに鮮明に思い出せるのに、そのときの私の感情も、消えた人間が誰なのかも思い出せなかった。
モヤモヤした。でも不思議とそのモヤモヤはすぐに消え失せた。鮮明な記憶の中であの人が消えた瞬間みたいに、スッと消えた。
「教えてくれてありがとう。」
それだけ言って、また私は歩みを進めた。
そこで目が覚めた。
不思議な夢だった。
『こんな夢を見た』
こんな夢を見た
「ほぎゃあっ! ほぎゃあっ! あんまぁ!」
「よしよし、いいこ、いいこ。いいこだね〜」
毎朝、リビングへの扉を開けると赤ん坊プレイにいそしむ父と母の姿を見せつけられるのが優斗の日常だった。父・篤志は中堅企業に務める管理職なのだが、数年前過労により倒れ、以来「心身のケア」のため赤ん坊プレイを毎朝行ってから出勤している。
初めて父のおむつ姿を見た優斗はさすがにやめてほしいと訴えたが、父いわく、
「無垢な心をシミュレーションすることで己の心と向き合うことができる」
らしく、背広に着替えたあとはさっぱりとした好中年にさえ見える。
愛用のトヨタ・カムリに乗り出勤していった父を見送り、優斗は朝食の残りをコーヒーと一緒に胃へ流し込む。今日は午後からの講義しかないのでのんびり登校できるのだが、そうなると両親の赤ん坊プレイを最後まで見届けねばならないため非常に憂鬱になるのだった。
「母さん的にはいいの、あれ」
「え? なんで? お父さんのああいうとこ、好きよ」
母の目のくもりは乙女の頃と変わらぬだろう。そう確信し、優斗は両親に対して諦めの気持ちを抱いた。
おれもいつか恋人や妻に赤ん坊プレイをねだるようになるのだろうか――両親の痴態を見せつけられると、どうしてもそう考えてしまう。赤ん坊プレイでなくとも、アブノーマルな関係でなければ満足できなくなってしまうのでは? それは平穏を愛する優斗としては、認めたくない未来だった。
多少苦労したっていい、平和で一般的な関係を恋人と築きたい……それが優斗の夢でもあった。
時は流れ大学を卒業し、独り立ちを果たした優斗は社会の荒波に揉まれながらも人生を謳歌した。かわいい恋人もでき、婚約も申し込んだ。涙を流してイエスと答えてくれた恋人を抱きしめ、優斗は〈平穏な家庭〉が夢ではなく目標へと変わるのを感じた。
しかし――優斗もまた父と同じく、責任を背負う立場になると、体調を崩した。腹を壊し、胃に穴があき、起き上がることさえ体が痛んでできない。だが休職するわけにはいかなかった。
「赤ん坊プレイだ」
優斗は決意した。長らく連絡をとっていなかった父へメッセージを送り、赤ん坊プレイの詳細について尋ねた。父は安全な赤ん坊プレイの行い方とともにおむつや粉ミルク、大人用の哺乳瓶、浣腸用のシリンジまで送ってくれた。
恋人と何度も話し合い、最初は拒否されたが、やがて納得してくれた。赤ん坊プレイは優斗のためだけでなく、恋人のためでもあった。ふたりの間の愛を再確認するため、やる必要があった。
「ぁんまぁ」
おむつのみの姿でそう泣くと、優斗は不思議と安らかさに包まれた。自然と涙があふれ、こぼれる涙をぬぐわれるたび、恋人との愛を感じた。
朝、起きるたび、おむつ姿で寝転がる父を思い出す――絶対的に信頼を置ける人間が横にいることへの安堵。父は母との信頼を確かめていたのだ。
――おれは、これを夢見ていたのかもしれない。
ふつうの家庭でありたいと願いながら、その異様さに惹かれもしていた。全力で〈ママ〉を演じる恋人に、いままでになく熱い想いが胸からあふれ出る。
「おれは、こんな〈夢〉を、見ていたのか」
情けなく、同時にやっと満たされたという多幸感に包まれていた。優斗の尻を拭く恋人が「優斗ちゃんは元気だねえ」と笑顔で言う。
ひと通りの赤ん坊プレイを終え、いつもの部屋着に袖を通すと見知った男がいた。優斗自身だった。疲れ果てた幽鬼のような相貌ではない、かつて見た、出勤していく父と同じ顔をしていた。
鏡を見つめる優斗を、うしろから恋人が抱きしめてくれる。その震える手に優斗は手を重ね、「ありがとう」を呟いた。
「こんな夢をみた」
人殺し、争いごと 、戦争ということの意味を
忘れてしまった人間たちが生きている世界
平和すぎて逆になにか違和感があった
★こんな夢を見た
恵まれていると思うし幸せだとも思う
でも…
寝る前に頭の中で考える
もし今、目を開けたらここが別の世界になっていて
このまま今のしがらみがなーんにもない新しい人生を送れたら…とか
でも現実はそんなことありえなくて
目を開けてもそこはいつもの日常
だから今日も疲れた気持ちは胸の奥に隠して
あなたに笑顔で話しかける
「ねぇねぇ聞いてー!今日はこんな夢を見たんだ〜」
テストの日に寝坊したのがトラウマで遅刻の夢をよく見るようになった。
こんな夢を見た
住む次元がひとつ下の彼に愛される夢。
こんなゆめがあった
しんかんせんのうんてんしゅさん!
としょかんの先生!
にんじゃになりたい!
本をかく人!
こんなゆめをみていた
ままにあいされるゆめ。
あったこともないぱぱがしんでくれるゆめ。
ままをまもるかっこいい人になりたかった。
女の子なんだからってままにひていされたのはいやだったけど、
ままのためならなんでもするよ。
こんな夢を見た
朝起きて、日曜日かと思ったら、
なんと…月曜日だった。
しかも、朝七時半だった。
まずい、課題が終わっていない!
カバンの中身さえ整っていない!
健康チェック表を書いていない!
急げ!急げ!
遅刻するぞ!
こんな夢を見ました。
今まで見たどんな夢よりも怖かったです。
こんなことが現実にならないように、
気を引き締めていかないと。
こんな夢、、、、?
あれ、、
あなたの
後ろのおねえちゃん
だぁーれー?
「彼は居なくなったんだよ」
誰かからの強い言葉にハッとし、目を覚ます。
また、不吉な夢。人が死ぬ夢。
そろそろ悪い事でも起きそうだな、なんて軽く流しながら、朝の支度をする。
俺には彼がいる。だから、こんな事も些細な事なんだ。
ゆっくり寝息を立てる彼の頬を撫でる。
いつもはあんなに冷静で、キビキビしているのに、寝た途端に、少しした子供らしさを覗かせる。
「…….何してるの」
「うお、起きた。ごめんごめん」
頬を撫で続けていると彼は起きた。
そして頬を撫でていた俺の手をとって起きる。
「おはよ」
「ん、はよ」
「めっちゃ変な夢見ちゃったんだよね」
「え?偶然だな。俺も」
「え嘘、まじ?人が死んじゃう夢なんだけど」
「うお、一致すご。怖いよな」
「ほんと、まぁ信じてないけど。」
ほんとに些細な会話だし、馬鹿みたいな話だと思ったんだよ。
「は?」
彼が車に跳ねられた。
「は?え?なんで?え?」
まだ生死をさまよっているらしいが、生きる確率は低いらしい。
こんな言葉が脳裏をよぎる。
「彼は居なくなったんだよ」
そんな事ないよな
まだ、頭が働かない、動かない、動けない。
「死んだんだ。」
俺の夢が些細なことなんかじゃなくなった。
「まぁ、信じてないけど」
静かに流した涙は重力に逆らわず、カーペットに染み込む。
「俺も死んだら、お前の夢も」
人が死んじゃう、そんな夢。
#こんな夢を見た
私は今日、こんな夢を見た。
世界から感情が消える夢。
最初は嬉しかった。
みんな同じ反応だから、感情表現が苦手な私でもその場に溶け込めて、やっとみんなと同じになれた気がした。
だけど感情がない世界は冷たくて、悲しくて、相手が何を考えているのか分からないから物凄く怖かった。
それで学べた。
感情はあってもなくても人を傷付ける、恐ろしいものなんだって。
だからこんなもの…人間なんて消えればいいって。
わたしは君の挙式に、薄くてきれいな文字で手招きされている
その、ただ花ひらくだけの報せに、少しばかりか寂しさをおぼえてしまう
促されるままに君が大人みたいにはにかむから
自販機の少し上の段、ブラックコーヒーの味がまるでしなかった
──それでは、本日の夢予報のお時間です。
……何だ、これは。
休みだからと昼寝をしすぎてしまい、案の定眠れなくなってしまった午前一時。
手持ち無沙汰につけたテレビでは、ニュース番組だろうか。アナウンサーの女性が、聞き慣れない単語を口にする。
夢予報? 天気予報の間違いじゃないのか?
すぐに訂正されると思ったが、画面の女性は笑顔でその、夢予報とやらを続ける。
──今日一番いい夢を見られるのは、おめでとうございます! ……座のあなた! 空を飛んだり、はたまた街を守るスーパーヒーロー! とにかく気持ちのいい夢になるでしょう。
どんなものかと思っていたら、朝の星座占いみたいなものか。興ざめ……というか、この時間帯じゃみんな寝ていて、テレビよりかは、それこそ夢を見ているんじゃ? この番組、やる意味あるのか?
と思いつつも、やはり一度見てしまったからには、自分の星座がどんな夢なのか、気になってしまう。
──ごめんなさい、最下位は……座のあなた。悪夢を見てしまうか、もしくは眠れない夜をすごすでしょう。でも大丈夫! そんなあなたにピッタリのラッキーアイテムは、練炭とガムテープです! それではみなさん、よい一日を迎えてくださいね。
……最下位かよ。いやでも、まさに今眠れていないし、案外当たっているのか、夢予報。いや、夢予報っていうか、夢占い? ラッキーアイテムとか……意味……分からない、し……。
…………あ。
気がつくと、俺はしっかりと布団に入っていて。
なんだ、あの番組自体が夢か。そりゃそうか、夢予報なんて言っておきながら、内容はまるで星座占いなんて、そんな番組あるわけない。しかし、我ながら変な夢だった……。
あれ……。
布団から起き上がり、初めてテレビがつけっぱなしになっていることに気がつく。
ああ、そうか。
ずっとテレビの音声が流れている中寝ていたせいで、あんな夢を見たんだ。
それなら、あの妙な夢を見たことにも納得がいく。
一人笑いながら、テレビを消そうとリモコンを手にした時。
待てよ? 確か、俺は眠れないからテレビをつけたんじゃなかったっけ? その時にはもう、あの番組は始まっていて……?
あれ? あれ?
一体、どこからが現実で、どこまでが夢なんだ?
「今日こんな夢を見たんだけどね」
そんな他愛もない話をできる相手、
私には何人いるかなあ…
母と笑ってる夢
顔はよく見えなかったけど
微笑ましい顔で
笑いかけてきてくれてた夢
顔も見た事ない母だけど
とても優しいことは知ってるから
僕は将来の夢がないんだ
周りの大人からは、
『 あの子何も興味無い子なのね』
『家族は誰もいないそうよ?学生1人で暮らしているのね。』
『 今度カレーでも作って持って行ってあげましょ』
はぁ。いい迷惑だな。
僕はこれから自害するというのに
自分の体を傷つけてこの世を去るなんてやめた方がいいって?
うるさいなぁ。じゃあ君が僕のことどうにかしてくれない?
……笑
冗談だよ
僕は生きていてもなんの意味もないし、人間と不必要だと思ったんでね
高いなぁ
ここから落ちるのか
『 よいっしょ』
これで僕は何も考えずに済む
え?
なんで泣いてるんだろ
風が強いから?
地面に近づいてるから?
違うな
ねぇ。僕なんで今
今
夢が見つかったの?
絶対叶わない夢
『 来世僕がまたこの世で生きることを許されているなら、家族が欲しいな。』
僕は絶対に叶わない夢を見た
#こんな夢を見た
朝起きて、モーニングノートを書いて、瞑想して、シャドーライティングして、出かける支度をして、家を出る。
電車に乗って、勤め先へ向かい、ちょっと歩くか、もしくは、ちょっとベンチに腰かける。
朝ご飯と言えるほどではない、ちょっとしたものを口にして、ジャーナルを書いてみたり、本を読んでみたり、はたまたYouTubeをみたり?
それから、寒さに耐えるために歩いて自分を燃焼させる。これが案外、氣持ちがいい。
その後、バスに乗り、職場の目の前にあるバス停で降りて、職場へ向かう。
いつもの作業をこなして、一日が過ぎる。
帰りは朝とは逆の道のりをたどる。
そんなような夢をみた。
ずっと、現実だと思っていた世界は、実は夢だった。って覚醒する夢を見た。
っていう、ちょっとした遊びをしてみたかったのよね。
本当は、後頭部にプラグがぶっ刺さっているかもしれないよ。
夢は見ない。と言うか、見ても忘れてしまう。
けれど、色がある無音映画のような夢は嫌いじゃない。
そこで起きることは、本当に不思議なことばかりだ。
現実なら捕まること、現実ならもう自分はいないこと、現実なら理解できないこと。
そんなことばかりが起きて、目が覚めた時はどちらが夢か解らなくなる。
嘘のような世界は、夢なのか、現実なのか。
きっとどちらも現実で、夢なのかもしれない。
半分音のない世界で暮らしている自分には、どちらが夢かなんて解らないままだ。
こんな夢をみた
「お母さん 美味しいモンブランのケーキ
買ってきたよ
お母さん 好きだよねー モンブラン
そう 大きいでしょ 残していいから
食べてみて
コーヒー入れよっか
ねー 美味しいよね
ここのケーキさ 美味しくって
お母さん絶対好きだと思って
よかったー
うん また買ってくる
やっぱり 次もモンブランにする?
わかった
そうだよ まーまーいいお値段するの
奮発しちゃった たまにはいいよね
よかった お母さん食べれるね
いっぱい食べて
うん 美味しいね 美味しいね
ありがとう」
お母さんに会いたい
今日、恐れていた夢を見た。
沢山の"仲間だった"人達が、
ついに呆れて私から離れていく夢。
現実の人も、ネットという一つの世界の人も、
家族も、親友も。
みんなみんな、呆れて離れる夢。
私の性格に、我儘に、付き合えなくなって。
鬱憤を全て私に放って、
皆霧に消えてっちゃう夢。
もう私を、支えてくれる人なんていない。
きっと家族も、呆れてる。
私なんてもう、いらないのかもしれない。
考えがまとまらないまま、夕暮れに黄昏た。
こんな夢を見た
僕の口癖が君に染み込んで
君が隣にいるというプレゼントが
日々に溶け込んで
一緒に居すぎて話すことが無くなっても
離すことは、そんなことはしないから
小指でしてた約束を
薬指にしよう
目覚めたら、有るのはひと握りの永遠