『これからも、ずっと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題《これからも、ずっと》
不正解でいい。
生きていくことは、正解では学べないのだから。
昔、聞かせてもらった話がある。
思いがけず出会ったばかりの男女が、はじめての冒険をする物語。
洞窟に迷い込んだ2人はその暗い道幅をおそるおそる進んでいく。
暗い世界は恐怖を煽り立てるのに、すぐ隣にある熱があまりに熱くて心臓が躍っているようだったという。
道すら無くなり、なんとか見つけ出したボートに乗り込んで波に揺られながら漕ぎ出した時の高揚感。
大きな波に揺られた時にお互いを抱き止めながら進めば、遠く先にキラキラと明かりが見えてきた。
そう、ようやく洞窟を抜けたのだ。その先に広がるのは大きな月と満天の星空だった。
2人の男女は抱き合って月に感謝をし、その冒険を通して相手がどれだけ大切なのかを実感したのだという。
そしてその気持ちは、いくら時間がたっても褪せることはなかった。
なんていう祖父と祖母の初デートの話が好きで、何度もせがんで聞かせて貰った。
もっぱら両者とも恥ずかしがってしまって、その時の御付きの人がどれだけヒヤヒヤしたかという話がメインになってしまっていたが。
これからも、ずっと、ずっとずっと聞き続けていたかったが、今はもう聞くことは叶わない。
月を見上げて、満天の星空を眺めて、その中に若かりし祖父と祖母の姿を見る。
おかげさまではじめての洞窟デートに憧れすぎてしまい、自分自身はデートどころではなくなってしまった問題の解決方法も聞いておけば良かったな。
“これからも、ずっと”
『ユートピア』は昼の世界。光が当たる希望の街。
それに比べてボクが毎日報告に行かなきゃいけない『ユートピア管理施設』の周辺は夜の世界。星も灯らぬ真っ暗な世界。そこに少ない街灯が施設までの道を照らしている。
『ユートピア』の広場から真っ直ぐ歩くとあるそこは、何故かボクたち「権力者」じゃないと見えないらしく、たまに近くに演奏者くんがいることもあって、ちょっぴり怖い。
報告書を渡して、新しい用紙を貰う。ただそれだけ。あとは他の相手と話したり、いろいろできるけどもボクはあんまりこの空間自体が好きじゃない。
だいたいボクは落ちこぼれみたいなものなんだ。
過去の記憶に干渉することもできず、都合のいい操り人形にしかできない。しかも命令しないと生きるための最低条件しかせず、全然使い物にもならない。まぁ、後半は偉い人が言ってたことだけど。
そんなのはダメなんだって。
だからボクは落ちこぼれなんだ。
もしかしたらいつか、なんて思ったこともあったけど、全然ダメだった。
いつか、いつか、ボクは用済みになっていらなくなるかも。
それでも、これからも、ずっと彼のピアノを聴いていたい。
ボクは施設から去りながらそう思った。
これからも、ずっと、愛してる
たとえ何があっても一緒にいよう
これからも、ずっと
僕は、もう高校生なのに、まだわがままを言っている。
君が好き。君を手離したくない。
君は僕のことを見て、泣き出した。
もし、僕がこの手を離さなくても
君はもうこの世から消えてしまう。
それは紛れもない、事実で
僕にとっては辛いものだった。
『死なないで欲しい』
その願いが叶うことは無いだろう。
きっと、これからも、ずっと。
これからも、ずっと一緒にいたかった。
けどそれは叶わない。
何故なら僕はもう死ぬのだから。
君を置いていくのは癪だがしょうがないと
思っている。受け入れるべきだ。
君への手紙には、
幸せになってね。
のただ、一文
あえて好きだということはつたえなかった
きみを縛ってしまうと思ったから。
2024/4/8 これからも、ずっと
高校生活が上手くいかなくて、
大学受験も失敗して、
メンブレ・生活不順から親とも衝突。
心も体もズタボロになってたけど、
小学生の時からの、ずっとずっと大好きな友達が
気晴らしの為にたくさん遊んでくれて、
文句言わずにたくさん話を聞いてくれて。
すごく救われたよ。ありがとう。
これからもよろしく。
そして今元気になった私は
これからあなたを支えます。
2024/4/8『これからも、ずっと』
これからもずっと君と一緒にいたい。
例え地球が滅びても。
また生まれ変わった君と出会い
話して惚れて告白して
愛し愛し合いたい。何度も何度も。 恋愛論
ずっと変わらないでいて欲しいと思うものはみるみる内に移り変わっていくのに、変化を願うものばかりが変わらずに取り残されていく。
これからもずっと、が叶うことは多分ない。それでも本人の努力次第であると信じたいから、頑張ることはやめたくないと思う。
お題「これからも、ずっと」
誰かが言っていました。
「ずっとなんて無い。永遠なんて訪れない。いつかは朽ち果てる。」
まぁ、そんなものか。くらいにしか考えない当初の俺。
長女や長男。最初に生まれた子は愛されると聞きました。でも、絶対なんて言葉は信用ならないし最初の子は愛想が無いなんて言われたりもします。
俺は長女でした。親からは、愛されていたんだと思います。でも、弟が生まれてからなんとなく、お姉ちゃんだからとか理由はわかりません。愛想をつかれたのかもしれません。なんとなく、俺に、優しさが薄れた気がするんです。
「寂しい」と、生まれて初めて感じました。
別に、友達やら周りの大人に相談すればいいじゃないかと思う人も居るんでしょうが。
当初、弟が生まれて少しして俺は転校しました。
友達が居なくなりました。
だからと言って、愛想をつかされたかもしれない俺が当初忙しかったであろう親に迷惑をかける訳にも行かず、頼れたはずの叔母などもひいばあが倒れたり周りが忙しくなってしまって。
相談するくらいなら、笑って誤魔化してついでに元気づけてやろうくらいに思っていました。
ほんとうに、寂しかったんです。
転校先で友人も幾分か出来ました。
ですが、俺は学校内では嫌われ者の範疇でしたし友達と言っても狭く浅くの範囲でした。
辛かったなぁ、
児童相談所に連絡するか、何度も迷いました。
でも、結局相談なんて出来るわけないんです。
だって、相談するのが怖いから。
大人を信用出来ないから。
寂しいって受け入れるのが怖いから。
それに、俺は色々と嘘つきだったんです。
本当は、優しくないしアホな発言は周りの気を紛らわすためだしわざと笑って、、、
もう、ずっとひとりでいいと思いました。
だから、俺は、これからも、ずっと
笑い続けるしか、ない
『ものぐさ』
ずっと一緒にいたっていうか なんというか貼り付いていただけ ビックリマンシールみたいでしょ?
たまにホノグラム 心が弾む時もある そんな時はチャンスでしょ? やりかけの何かをする時だ 夢の続きが好きだけど 何よりも愛しているけど 今はちょっと頑張ってみる
ああ、好きだな。
前を歩く君にじわりと浮かんだ言葉を受け入れる。
もうどやってもこの感情を切り離すことはできない。
どうあっても消えることのない恋心。
なら、どうしたら。
今まで、近くで君を見ていた。これからも変わりはしない。
ながくさめることのない夢を見るように。ずっと。これからも。
これからも、ずっと
素敵ね。これからも、ずっと私を嫉妬させていてだってアナタとても綺麗なんだもの、いいでしょう?私の最愛の人。
【これからも、ずっと】
これまで一緒に歩んでくれて
ありがとうございました
もし良ければ
これからも、ずっと
一緒に歩んでください
楽しい時は一緒に思い切り笑ってください
悲しい時は一緒の気持ちになって泣いてください
苦しい時は一緒に何とか乗り越えましょう
これからも、ずっと
あなたと二人で
生きていきたいのです
『これからも、ずっと』
そんな言葉のどこを信じたらいいのでしょう。
いつか終わりはやってくる。
─これからもよろしくね。
─ずっと一緒にいようね。
何度聞いたことか。
私はそう言われても、曖昧な返事。
そのせいかわからないけれど
今や何の、連絡もしていないし、こない。
そんな儚い関係しか築けない欠陥品。
けれどそんな私も、
『これからも、ずっと側にいたい』
そう思うようになってしまった。
一緒にずっと居るにはどうしたらいい?
どうしたらこの関係が続くの。
そんなことを考えたことなかったから
わからない。
もっと早く、この感情を知りたかった。
失敗するのが怖い。
想いが募る。
あなたのことが
愛しい。
不器用で、口下手な私は、文章に書いて伝える。
君はきちんと気持ちを受け取ってくれるのだ。
だから、大丈夫なのかな。
大切にしたい。
ずっと、側にいて?
大好き。
抱きしめたい。
あなたを想って今日も眠る。
カップから唇を離すと、口の中にコーヒーの苦味がひろがった。
それをゆっくりと噛みしめるわたし。本を読むときのお供としてコーヒーを飲むのだが、今日のは豆が違うのかいつもより苦かった。
しかしこれも……。
「やっぱり、最高」
至福のひとときに思わず声が漏れる。わたしはコーヒーなら何でも好きなので、今日のも飲めた。
雨が降ると、きまって足は、角を曲がった。まっすぐつづく道をゆけば駅に着くというのに。
路地裏にひっそりと佇むこの店に、はじめて連れられた日も、たしか雨が降っていた。
コーヒーを飲みながら、本が好きだった君との想い出が走馬灯のように駆け巡った。
硬く目をつむる。不思議と涙はこぼれなかった。
いま、これだけは、はっきりといえる。これからもここでわたしはコーヒーを飲み続けるだろうと。もうこの世にいない君にもういちど出会う日まで、きっと。
これからも、ずっと
―――これからも、ずっと一緒にいよう
恋に落ちるこの気持ちは本物だ
彼と一緒に居れると思うと幸せに溢れる
いつまでもこの時間が続けば良いのにと
叶わぬ願いに思いを馳せる
私と彼らとは異なる時間を生きる
何十年、何百年と生きてきた
悠久の歴史の中で何人もの人と出会い
やがて別れを経験した
彼らは老いてく一方で私の容姿は変わらない
誰もが通過する道程でいつもひとり取り残される
ずっとなんてあり得ない
存在するのは一方的なお別れだけだ
永遠なんて誰が望んだ
永遠は孤独だ
_これからも、ずっと
この言葉を聞くと、
一瞬ポジティブなことが後に続きそうな感じがする。
でもそんなことはなくて、
これからも誰にも言えない気持ちと一緒なのか、
とネガティブになる。
よろしくな、僕の心。
お前の扱いにくさは最高だが、
意外に感謝できる時もあるんだな。
街のシンボルと言われた大きな樹。
その下で今日も人は憩いのひと時を過ごしている。
「この樹はばぁばが生まれる前からあったんだよ」
「ばぁば、ほんと?」
「ほんと。ばぁばのお父さんとお母さんも、そのまたお父さんとお母さんが生まれた頃にはもう、この樹は今と同じくらいの大きさだったんだよ」
「すごいね!」
「ずっとずっと昔から、私達を見守ってくれているんだよ」
「ふぅん」
「この街が街になるよりもずっと前、まだ森や小川があって、野うさぎが跳ねてた頃からずっと見守ってくるているんだねえ」
「うさぎさんがいたんだ」
「多分ね」
「私が大きくなっても見守ってくれてるかな」
「そうだね。これからもずっと、この樹はここで私達を見守ってくれてると思うよ」
祖母と孫の言葉に応えるように、大きな樹の枝が風に揺れて音を立てる。
ざわざわ、ざわざわ。
葉と葉が擦れて鳴る音は、二人の言葉を肯定しているのか、否定しているのか分からない。
数百年後――。
その樹は変わらず青々とした葉を茂らせて、廃墟となった無人の街を見下ろしていた。
END
「これからも、ずっと」
大して代わり映えしない人生を歩んで来た。それは、幸せな事だった。
世の中にはドラマチック、波乱万丈の人生を歩む人もいる。
私の人生は地味な物。でもそれしか私の人生はありえないし、それで十分。
私は、これからもこの人生を感謝して歩みたい。