『これからも、ずっと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
買い物からの帰り、商店街から一本入った道。
人気のない静かな道、買い物袋の両端を二人で持って歩く。
他愛もない話をして、笑いあって。
この時間がいつまでも続けばいいのに。
異口同音、また笑い声があがった。
坂の上の家まで、二人でヒイヒイ言いながら坂を登る。さすがに買いすぎた。
やっとのことで坂の上、ちょっと曲がった腰を伸ばすと、年寄り臭いと笑われる。
そうだ、年寄りを敬えよ、と買い物袋を押し付けて小走りで家路を行く。
まだまだ夏は遠く、ひんやりと冷たい風が吹いて、くしゃみが一つ出ていった。
テーマ「これからも、ずっと」
ありがとう
ありがとう
ありがとう
これからも、ずっと
私が、言い続ける事
本当に言霊は凄い
ありがとうを探せば心が
豊かになります。
幸せを引き寄せます。
#これからも、ずっと
きっとこれからも、ずっと、あなたが知る事はないのでしょうね。
でも、それで良いのです。血肉を啜り長い時を生きる鬼様の隣を、私の様な蛇なんかが独り占めするなんて、間違っても考えちゃいけません。
風の噂ですが、隣山の雪女があなたにすっかり惚れ込んでるそうですよ。雪女と言うと、三百年前にあなたを祓おうとした寺の坊主をとっ捕まえて、すでに半分ほど凍ってきた頭をそのままバリバリ食っちまった、あの雪女でしょう。
あれは胸がカッと熱くなって、なんとも、なんともいい気味でございましたね。私の弟分もあの坊主に退治されたものですから嬉しくて………。あの時の坊主の無念そうな顔が私の食欲をこれ以上なくそそったものです。
少し脱線してしまいましたが、つまり、あの雪女のように忠誠心があり度胸もある、馬力もあるような者こそがあなたの隣には相応しいと思います。
私はただの蛇ですので、大した力も知恵もありません。毒持ちで手足のない私を人間どもも忌み嫌いますからね。
ただ私、一つだけお役に立てる仕事を見つけたのです。その昔、極楽というものがあると人間が話しているのを聞きました。
黄金色の大地に花が咲き乱れ、大粒のめのうや瑠璃なんかがそこらじゅうに散りばめられて、あたりは月下美人の香りで満たされた乳白色の空間です。そこで我ら命あるものは現世での生を終えた後、みな御仏の側へ生まれ変わるのだそうです。素晴らしい。私の弟分も一足先に行っていることでしょう。
仕事と言うのは、極楽へ行く道中での守りの事です。極楽へ行くのには一里も二里もある大きな川を渡る必要があり、そこの舟番がなんとも意地の悪い山姥らしいのです。
山姥達は意地汚く、教養も謙遜の欠片も無い奴らです。あなたほどの高貴な鬼が不当な扱いを受けてはいけませんから、あなたが生を終えるまでにその名を極楽まで轟かせてみせます。そこはもう、狡猾で執念深いと言われる蛇ですから、どんとお任せください。決して失望はさせません。
他にも、早朝に極楽へ着いた時分は朝露で服の裾を濡らさぬように喜んで足場になりますし、月下美人の香りがお嫌いでしたら、好みの香をご用意いたします。
あなたが心地良く死後を過ごすことのできるようによく準備して参りますから、あまり生き急いではいけません。
雪女と子供でもこさえて気の済むまで平和に過ごして、ああ楽しかった、思い残すこと無し、と心の底から思えるまで、間違えておっ死んではなりませんよ。
まあ鬼は首と体がくっついているうちは死にませんから、そこは人間どもの手伝いが必要でしょうがね。
そこもできるだけ名高い高貴な人間がふさわしいでしょう。
そうだ、こちらにお越しになるまでに上等な布で作られた衣をいくつか見繕っておきましょう。
彼岸花に似た、不思議に透き通る紅色の布があるのです。きっとあなたの白い肌によく映えます。黄金の大地と花に囲まれて朝日に照らされると、きらきら輝いて見事なものでしょうね。
私の見立てがお眼鏡にかなえば良いのですが。
…………
あなたが首を刎ねられてこちらに来る日まで、きっとお待ちしておりますから。
こちらへ来た際には私の名前を一声お呼びください。
どこに居ようと何をしていようとすぐ、お側へ向かいましょう。
それでは、また。
「これからも、ずっと。君といさせて?」この言葉を聞いた瞬間。涙が溢れ出した。私がずっと追い求めてた君。今、目の前にいて私と一緒に居たいと言ってくれたきみ。嬉しかった。でもふと思った。言葉なんて薄っぺらな約束より。「ねぇ。これからも、ずっと一緒だよ?」そう言って私は君の体にナイフを突き刺した。そしたらもう離れられないね♡
一体いつまで、生きることを頑張らなきゃいけないんだろう——
——そう思いつつも、その答えはとっくに理解している、分かりきっている。
——————————
これからも、ずっと
今日で5年目を迎える
私の恋愛はいつの間にか
片方が愛してもう片方が愛されるだけの
一方通行なものに変わっていた
【これからも、ずっと】
「ずっと友達だよ!」
うん!友達だよ!
―――怖かった
「ねぇねぇ、今日一緒に帰ろ!」
うん、いいよ。
「―――の所で待ってるね!」
はーい
―――どこかへ行ってしまうんじゃないか
「聞いてよ―今日さ―――なことがあってさー」
そうなんだ。大丈夫?
―――いなくなってしまうんじゃないか
『ずっと友達だから!もし離れようとしても
絶対離れないから、離れたら私が許さん!(笑)』
そんな言葉を貰えても…
その場しのぎの嘘だと疑ってしまう
ずっと一緒って言ってもらえるのは嬉しいし
私も一緒にいたい。
だから…怖い…怖いんだ…
君はいつも一人で抱え込むから
君は辛いのに、苦しいのにいつもそれを隠すから
君も辛いはずなのにいつも私を気にかけてくれるから
私が苦しませてないかって…思うんだ。
いつか、消えてしまわないかって心配なんだ。
だから「これからも、ずっと友達!」っていうのが
縛っていないか不安なんだ。
私のことはいいから、自分のことを心配して欲しい
お願いだ……もう十分もらったから……
今度は私が君にあげたいんだ。
―――――本当に君は優しいね。
「あれ、久しぶりじゃん」
後ろから、急に声をかけられた。
想定していない方向からの声だったので、思わず、肩がビクッと震えた。
「あ、わりわり。ま、入って」
声の主は、顧問の永野(ながの)先生。
デカイ体ときれいな声の持ち主──ただし、専門の音楽以外は、からっきし……のタイプ。
どうぞ、と手で示されて、慌てて音楽準備室に入った。
「さて、お久しぶり。かっちゃん、いつ退院したの」
「半月前に……お母さんから、学校には連絡してもらったんですけど、先生のとこまで連絡まわんなかったんですね」
すみません、と頭を下げると、永野先生は、いやいや、と手を振る。
「で、前に、お母さん通じて伝えてもらってるはずなんだけど、キミの練習の件」
真面目な顔で、永野先生は続けた。
「練習…戻ってこれそ?ユーフォ隊、マージーで人足らんのだけど、吹ける?」
そうなのだ。
うちの吹部、人数が足りない。
夏に3年の先輩が引退したとたん、部員半減・戦力大幅ダウン。音はスカスカ技術はへっぽこ……「まずいぞー、来年のコンクール大丈夫?」って言われるタイプのブラスバンドだ。
先生は、「ステージを休まずに務められる」なら今まで通りユーフォ隊に置いてくれる、と言うのだけど、だけども、……今の私は病み上がりの難病患者。
しかもどうやら別の病気も発症してるらしいという面倒な人なので、確約が出来ない。
しばらく、無言になってしまった。
私は、ユーフォニアムが好きだ。ずっと、このパートで行くと思ってた。だけど……
「かっちゃん、どうやろ?ここは無理せず、パート移籍してリスタート……でやってみない?」
大学病院では、主治医の愛ちゃんにも
「美術部に移籍するってのは?絵、描くの好きでしょ?」て言われた。
でも、違うんだ。
絵を描くときの「楽しい」は“一人で自分の世界を遊ぶ楽しさ”、吹奏楽の「楽しい」は“みんなで心一つにハーモニーを作る楽しさ”だから、「楽しい」のニュアンスもベクトルも、全然違うんだ。
だから、「この部に在籍して前に進む」ことが、私にとって、一番大事だ。
大事なことを、譲れないことを見誤ってはいけない。優先すべきこと と妥協できること をきちんと見分けなければ。
……覚悟はきまった。あとは、行動あるのみ。
私は、音楽を諦めない。このまま、潰れたりなんかしない。
拳をきゅっと握って、先生に向き直る。
言葉が自然と飛び出してきた。
「はい、人数に余裕のあるパートに移籍させてください。経験足りないぶんは、練習頑張ります。だから、再スタートさせてください、お願いします!」
私は、吹奏楽が好きだ。
だから、ここでやっていく。
ここから、ずっと。
これからも、ずっと。
#これからも、ずっと
これからも ずっと
死んでしまうのが怖くて
ペットを飼うのは嫌だった
でも ひょんなことから
猫を飼うことになってしまった。
いつかは 死んでしまうのかな
と思いながら 一緒に暮らしている。
「ずっと一緒にいようね」
にゃー
「ずっと一緒にいよう」
にゃっ
毎日 毎日 声をかける
君は いなくなる恐怖なんて
感じてないんだろうね。
いびきをかいて隣でまるまって寝てる
君がとっても愛おしい。
これからも ずっと ずっと
一緒にいたいよ。
美しくて聡明な君は
僕なんかにはもったいない
僕はお金もなく学もないし
昔あった事故のせいで
顔も醜く歪んでる
君を幸せにできる甲斐性なんて
これっぽちも持ち合わせてはいないけれど
たったひとつだけ
君に捧げられるものがある
僕は
【これからも、ずっと】
変わらずに君のことを愛し続ける
それだけは絶対に約束できるよ
お題 「これからも、ずっと」
今でもよく覚えてる、幼い時に親友が放った一言 「これからも一緒だ。」
そう言った親友が都会に以来1度も会えていない。
今頃親友はどうしているだろう…と思いを馳せながら自身の趣味に没頭する。
20歳を過ぎた現在、3人で同居をしている。
同居しているとは言ってもそれぞれ自由に過ごしているから特に何かあるという訳でもない
そんな何でもない一日を過ごそうと作業をしていると家のインターホンがなる。
よく頼んでいるコーラでも届いたのかな?と思い扉を開ける
そこには、
「よう、久しぶりだな?親友。」
都会に行ったっきり会えていなかった親友だった。
これからも昔のように4人で一緒に楽しい人生を送れると思い胸を躍らせた。
【これからも、ずっと】
今、子どもの私でも。
いつか、大人の私になるんだよね。
忘れたくない子ども心を。
歳を経ても、内面くらいは自分らしくありたい。
思うことは、それだけ。
先週、余命宣告されていた夫がなくなった。病気発覚までは、ずっと一緒に年齢を重ねることが、当たり前に思ってた。1日終われば、残りが少なくなる。毎日怖かった。今は、心の中でずっと一緒だね。
いつも、何かが足りない。と感じる。
人間誰しも完璧じゃないし、凸凹だから良いのだ。
それ自体はわかっている。
でも、何かが違う。
足りないものは、自分にとってすごく重要なものである気がする。
周りはカケラでも持っているのに、自分にはそれ自体が存在していない気がするのだ。
存在していないから、全くソレが何なのかもわからない。
ある意味探しようも無いとも思う。
気にしなくて良いのかもしれない。
諦めた方が楽なのだろう。
でも、欲しいのだ。
欲しくてたまらないし、埋まったら安心できる代物なのだろう。
諦めきれないから、やっぱり探すのだ。
これからも、ずっと。
終わりが来るその日まで。
お題: これからも、ずっと
別に、あなたのことを想い続けているとかじゃないけれど。ふとした瞬間に思い出す。雨の日にパスタを食べたときとか。ヒールが高めのパンプスを履いたときとか。ささやかな日常にあなたがいたことを少しだけ実感する。
未練があるのかしらと自虐的に笑って、とはいえ嫌な記憶ではないから怒りも悲しみも湧いてこない。あなたがいなくなった日々を感慨もなく生きている。たぶん明日には忘れている。
でもきっと。たとえば新しい恋をして、結婚して、子供が出来たとしても。別にそんなに嫌いじゃなかったから、ささやかな日常の中でたまにあなたを思い出すのだろう。これからも、ずっと。
これからもずっと続けることといえばダイエットだ。
ダイエットに終わりはない。やめたらまた太る。だからずっと続ける必要があるわけだ。
そのために必要なのは生活習慣の改善。特に食生活だな。運動も重要だけどそれは健康面の話であってダイエットで最も重要なのは食事だ。
ダイエットにおいて運動はあくまで補助。すごい運動したのに消費カロリーおにぎり一個分、なんてのはよく聞く話だ。
まぁ筋肉を増やして基礎代謝を上げて痩せやすい体を作るなんて話もあるけどそういうのははっきりいって理想論よな。
デブになるような人間がそんな運動をできるわけないし続けられるわけがない。デブが努力できるわけないだろ。
運動は努力だが食事制限は我慢だ。我慢ならデブでもできるだろ。それに食事制限ならカロリーの低い食べ物を一杯食べて満腹になるという手段も取れるしな。
金を気にせずにカロリーの低い食べ物を食べれるならダイエットなんて簡単なんだよな。こんなところにも貧富の差が現れるのが資本主義ってやつか。
資本主義批判は別の話なのでどけておくとして、ダイエットに終わりはないという話。
人間はこの苦痛に満ちた世界で生きていかなければならないのだからせめて健康に生きていけるように生活習慣に気をつけて生きていかなければね。
(これからも、ずっと変わらないでいて欲しい。)
言われた時に僕は君を嫌いになった。
今の自分は子供だと思っていたから。
( 変わらないね。)
久しぶりに会ったとき君はそう言ってきた。
自分では、良くも悪くも変わってしまった。
これからも変わるだろう。
けど、君から言われた (変わらない) の言葉が嬉しかった。
僕は、まだ自分で思うほど汚れてなかった。
いや、ただ隠すのが上手くなっただけかな。
散策の途中に見つけた廃墟。
興味津々な君は、俺の静止に耳を貸さずに駆け出してしまった。野盗や動物が寝ていたら危険だ。ましてや廃墟ならいつ崩れてもおかしくない。急いで後を追いドアすら残っていない入り口を抜けると空間が広がっていた。朽ちてはいるが整然と並べられた木製の長椅子に中央奥には祭壇に燭台が置かれて、外観では何の建物か判断がつかなかったがここは教会だったらしい。ステンドグラスもほとんど割れ落ち、歩くたびにガラス片がガラスくずになっていく。もはや何を祭っていたのか見る影のない祭壇前で君が言う。
「すごく昔の話らしいんだけど私の先祖が式を挙げたらしくて、一度来てみたかった場所なの」
何代かはここで式を挙げ土地の神にも感謝を捧げていたらしい。もうなにもないね、とステンドグラスを背に笑う君は何を想像しているんだろうか。過去の姿に思いを馳せているのか、未来を見ているのか。
「きっと白いウェディングドレスにステンドグラスの色が映ってとっても素敵だったと思うの。それでこの場所で指輪の交換をして…」
一人芝居のように祭壇前で式の再現を試みている。空想上の相手にだって君を渡したくなくて割り込んだ。
「『これからも、ずっと』そばに。この指は空けておいて」
絵本のような白馬に乗った王子様は俺の柄ではないが、真似事くらいなら。男の俺の厳つい手は指先まで手入れの行き届いた白い手を掬い上げる。顔に持っていくと甘さを孕んだ君の香りが広がっていくようで、左手の薬指に感触を確かめるようにゆっくりと唇を押し当てた。
「俺のために誓ってくれる?」
君をさらって閉じ込めて、永遠に一緒にいることを望む…絵本では悪役と例えられるそれが一番似合っているんだ。教会で誓わせてしまう俺のタチがが悪いことは君も十分知っているだろうけど。
気が付いたら隣にいて
笑っている時も
泣いてる時も
いつの間にか隣にいてくれた
これからも、ずっと
この先も、ずっと
でも、そんな日は突然消えた
僕は君に何をしてあげられただろう
一緒にいて幸せだっただろうか…
答えを聞くことはできないけれど
僕の中で君は生き続ける
これからも、ずっと
この先も、ずっと…
「これからも、ずっと」
愛してる。
ただそう伝えたい人がいる。
彼女は嫌われ者だ。いつも何かとグチグチ言われている。
でも、それで良い。
彼女のいい所を知っているのは、私だけで良い。
愛しているよ。
これからも、ずっと。