『この道の先に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
年頭の誓い
禁酒禁煙せぬことを誓う
いやな奴には悪口雑言を浴びせ
きれいな女にはふり返ることを誓う
笑うべき時に大口あけて笑うことを誓う
夕焼はぽかんと眺め
人だかりあればのぞきこみ
美談は泣きながら疑うことを誓う
天下国家を空論せぬこと
上手な詩を書くこと
アンケートには答えぬことを誓う
二台目のテレビを買わぬと誓う
宇宙船に乗りたがらぬと誓う
誓いを破って悔いぬことを誓う
よってくだんのごとし
この道の先に
私は運命の道をたどっている。一歩一歩が大切だった、ある日友達の好きな人と話していたら〇〇ちゃんがあの子狙ってる?っと聞かれた、私は何言ってんのっといったそうだよねっと〇〇ちゃんが言った。宿題をしてると他の友達に〇〇ちゃんがあの子、〇〇くん狙ってるんだよっといった、私は、この空間にいるのが嫌でじゃあねッと言ってでてった。運命なんてないんだなっと思ってしまった。運命の道はここでとだえた…
妹りんご
この道の先に
道のすべてが入る視座、直線的時空認識にしっかり着地できないここ数日
巨きな(おおきな)、自分自身のかかわる太古からはるか「先」までの、俯瞰できる全体像へ意識を拡げる。迷わぬものはわかる。迷うものはつかみにくい。迷うは可能性の発露と確かめ、複層を貫く質の核をフォーカスする。自分の脳知覚へリンクしながら私の「最大の使い方」を探る。
必ず戻ります
「この道の先に」
この道の先に何かあるかは分からない
茨の道なのか
舗装された安定した道なのか
そもそも道はあるのか
誰にも分からない
進まないと分からない
ただ、今立っているのは間違いなく道だ
これまで歩めてきた
進めてきた道だ
何年、何十年と
進めてきた道だ
だから、進めることは確かだ
『この道の先に』
この道の先に何かあるとしたら
それは果たして私の望んでいるものなのか。
君と一緒にいられる未来なんだろうか。
それとも
君とは違う誰かとの未来だろうか。
夢を見た。暗く冷たい床を裸足で歩く。周りには誰もいなくて、私だけが取り残されてしまったみたい。進んでも出口が見えることがなく、自分が自分でなくなっていく感じがしてとても恐ろしくなった。
どれだけ歩いたのか、段々と足の感覚がなくなってきた。もういっそ諦めてしまおうか、そう思った先に、3つの別れ道が現れた。
先に進むのが怖い、でも早くここから抜け出したい。
チカチカと目の前が光った。続いて彼の声が聞こえる。「おいで」と間違いなく彼の声だった。私は迷わず彼の声の聞こえるトンネルに進んだ。
目を開けると、心配そうな表情をした彼がいた。
「ただいま」と私が言うと。少し戸惑いながら優しく「おかえり」と返してくれた。私が選んだ道が正しいのかは分からない。でも、この道を選んで良かったと心から思った。
「おはよう、今日は13時にね」
気だるげな空気の中、
起き抜けのボヤけた頭は途端にピンク色に染った
冴えきった視界で洗面台に行って顔を洗い、
いつもと変わらぬ自分の顔にさらりと化粧を施し
朝の1杯を入れる前に返信をする
すると返事はまたすぐに来た
「これから娘をテニスの試合に連れていくから」
この1文の重さに私の全身は脱力した
何を返そうか迷って、迷った挙句
スマートフォンをスリープモードにし
落ち着きのための1杯を注ぐ
今日はアールグレイ、
1人分の湯気と華やかな香りが1Rに立ちのぼると
私の頭はその中に彼女の姿を見る
広々とした朝のキッチン、
彼女の手に馴染んだ白い食器類、
その上にのせられたフレンチトースト、目玉焼き、ベーコン、サラダ
階段から降りてきたセーラー姿の
純真な少女が
眠たい目をこすりながらダイニングチェアに腰掛け
あまりに無邪気に、性急に
当たり前にそれらを口に運ぼうとするのを
愛しいあの人がただ見つめている
ふと
むせ返るような幸福の匂いに吐きそうになって
私は湯気ごと入れたばかりの紅茶を全て流してしまった
「いつも通り16時までなら一緒にいられる」
おもむろに光った画面にはそう表示されていた
わずか3時間、
たった3時間か
私はあの人の
母親としての手に、
女としての肌に、
3時間の中の何分何秒触れられるのだろう
24時間のうちの21時間は
娘と旦那のために捧げられるあの美しい手を思い浮かべながら、
私は自分の手を見つめた
まだあの人の半分ほどしか生きていない
未熟な手
白くて細くて浮いた血管がみすぼらしく
初めてあの人に触れた時、
私は自分の手の頼りなさに絶望したものだ
これに触れる資格はお前にはない、
神に、旦那に、この腹から出でた娘に
この社会にそう言われている気分になった
でもあの人はそんな私の手の甲を撫でてくれた
頭に手を置いてくれた
だから罰当たりでも構わない
ハナより社会からすら認められていないのだ、
彼女に認められるのなら
世界に認められなくてもいい
月に2回、土曜日
娘の部活と旦那のゴルフの間の3時間だけ
私だけの天国を求め続ける
この道の先に待つのが崖だとしても
私は歩めるだけ、
あの手を取って共に歩くつもりだった
例え崖の淵で手を振り払われて
私だけ落ちることになったとしても
愛情の余韻に包まれていけるはずだから
この道の先に何があるんだろうか
普通の子になりたいった
そうすれば人間関係で辛い思いをしなくて済む
普通になりたかった
そうすれば学校や会社でバカにされなくて済む
普通になりたい
そうすれば他の人みたいに幸せになれるはず
普通じゃない私が生き続ける道の先に幸せなんかあるはずないんだから
今日も普通になりたいと願ってしまう
『この道の先に』
この道の先に何が待っているかは分からない。
分からない?そうだろうか?
この道の先に待つのは死だ!終焉だ!
決して平等には命を与えられなかった僕たちが、
唯一平等に与えられている終わりだ!
今が楽しくても苦しくても、
いつか必ず終わりの日は来る。
永遠なんて存在しないし、
どんなに化け物みたいだとしても私たちは人間だから。
だからあまり死に急ぐなよ。
待ってても必ず迎えに来てくれるから。
今はただ、安心して今を味わおう。
「この道の先に」
18年前の今頃
大きな船で出航した
地球をぐるっと一周する船旅だった
初めての船旅
前方デッキに出れば
目の前に広がる大海原
道や目標物などは何もない
まだ遠く見えない目的地をまっすぐ見据えて
道なき大海原をひたすらに進んでいく
ふと後方デッキから後ろを見ると
そこには通ってきた道が確かに残っていた
この道の先には
あなたとの幸せが
きっと待っている
どうかそれまで
私と歩いてくれませんか
道が1本とは限らないし
自分の目の前だけに
道があるとも限らない
見渡せば
全方向に道が広がっているかもしれない
でも、進む先を見据え
一歩踏み出す方向を決めるのは自分
道の先に何があるか見えなくても
一歩踏み出す勇気が欲しい
間違ってもいい
迷ってもいい
後ろを向いてもいい
とりあえず 一歩
♯この道の先に
#04 この道の先に
ここからじゃ、まだ何も見えないけれど、進んだ先にはきっと何かはあるのでしょう。
何かひとつ、宝物を持ち寄って、いつかまた会いましょう。
この道の先に、私たちが信じた何かがあると、強く願って。
もしこの道の先に
たくさんの壁があるならば進もう
もしこの道の先に
幸せがあるならば、進もう
もしこの道の先で、貴方が
辛い目に合うならば
私は、あなたをおぶって進もう。
この道の先に(人類の行方)
究極の選択! 結婚するならどっち!?
①貴方に対する愛はないがそれ以外全てある人
②貴方に対する愛はあるがそれ以外全てない人
さあ諸君、選び給え!
「………イマドキ攻めた番組やってんね。視聴者から苦情きたりしないのかな」
夕飯後の時間帯、まあまあ視聴率だって気になるんじゃなかろうか。
デザートの林檎の酸味に、今年の果物は雨が多かったせいかイマイチだと残念に思う。
少し酸っぱいよ、と念を押しつつ隣の彼にも同じ物を勧めた。
「愛だけじゃ食べていけない、って母親世代は口癖のように言ってたけどね。昨今の共働き時代、まあもうその考え方が古いよな」
―――無駄に煌びやかな番組の演出を一瞥して、彼は林檎を一口齧るとフォークを置いた。
プロデューサーはバブル期で止まってる人間なのだろうか。こんなの後からお咎めがありそうで何となく不憫になる。
「それもそうだけど、結婚自体今の子には響かないでしょ。愛があろうとお金があろうと、しない子はしない。周りも特に何も言わないし」
「それでいいかどうかは別問題だけどな。少子化待ったなし、現実的に結婚しないで子供産むのはリスクが高いし。結婚は自由だけど生まれた子供まで親の自由を押し付けられない」
………うん。理屈はそうだけど、根本的にもうそんなレベルな話ではなくなっている。
だって実際に、
「お母さん、行ってくるね」
「ああ、うん。気をつけて」
年頃の娘が、お洒落をして浮足立ちながら家を後にする。
今流行りのあれに、うちの娘も例外なく夢中だ。
「………こんな時間からバイトか?」
いい顔をしない彼に、わたしは残りの林檎を口にした。
「彼氏と推し活だって」
「彼氏? ………ああ」
一瞬眉が動いたが、彼は黙って画面に目を移した。
―――その番組の究極の選択、とやらはもう既に終わっている。結局結論はわからず仕舞いだった。
「………そもそも“これ”の尋常じゃない普及率が一番の原因なのよ」
外見のカスタマイズは自由自在!
夜道も安心!
性的トラブルもありません!
―――画面から流れる、大々的なCMが小気味よい音楽と共に流れていく。
………本人が望むのならそれでいい、というスタンスが招いた結果がこれだ。
もう今更何をどうしたってどうにもできない域にまで達してしまっている。
「せめて人間で、とかも咎められそうで嫌だわ」
わたしはもう誰も手をつけようとしなくなった余った林檎を、躊躇うことなくいつもの袋に廃棄した。
END.
細い路地に入っていく連れに、相棒を伴い慌ててついていく。
いいものがありそうな気がする、らしいがこんなところに?と疑問しかない。
連れが期待しているのは世間的に価値のある、キラキラした、ものだろうに、こんななんの変哲もない入り組んだ路地道に隠されてるとは到底思えない。
それでも自身の勘に絶対的な確信を持ってか、いくばくかの冒険心か知らないがずんずんと進んでいく。
猫の尾が消えた建物の影、壁の低い位置に描かれた落書き、蓋の外れた側溝、入り組んでいることと、ひとつひとつ辿っていたことでそれほど距離はないはずだが時間をかけてたどり着いた。
連れが期待していたような特別な何か、は見当たらないただの袋小路だった。
まぁそんなものかと肩をすくめた背後で、目を奪われた。
濃色、藍紫、若紫、色合いはさまざまに咲き誇るのは朝顔だ。どこかから種が落ちたのか野生化しているらしく、添木も何もないが塀をつたい、伸びやかに花をつけている。
晴れた空気の中で天を見上げる朝顔の様相は心躍るものがあった。
少し花柄を失敬して布地を染めるのも良いかもしれない。ハンカチでも作れば、この鮮やかな路地のことを思い出せる。
自分の様子に喜んでいることを感じたのか、連れも悪くないか、と路地を眺めている。
連れにではなく、自分にいいものはあったねと相棒を軽く撫でた。
妻「私ね、昨日1人でドライブに行ってきたの」
夫「へぇ〜、ナビがあったても道に迷う君が、良く独りで行ったね
どこへ行って来たんだい?」
妻「行き先は、『幸せになれる場所』にしたの」
夫「そんな、漠然とした目的地でナビが使えるの?」
妻「それがね、ちゃんと連れていってくれたのよ」
夫「マジかよ〜?」
妻「あっちこっち連れ回されて、高速に乗ったり、山道走らされたり…
戻って来られなくなったらどうしようかと焦ったわ
散々走らされた挙げ句、この道の先に目的地があります…って」
夫「え〜?どこよ、どこよ?」
妻「この家の前だったわ」
『この道の先に』
この道の先に続く輝かしい未来
あと一歩踏み出せば、願いを叶える大いなる一歩となるだろう
この道の先に何があるんだろうか。
今まで進んできたこの道だが、急に不安に襲われる。
今更他に行きようもないのに。
「この道で本当に良かったんだろうか。」そんな気持ちに邪魔されないよう、心を強く持たなければならない。
しかし、この道を選んだのは自分で、選んだこと自体は正解でも不正解でもなく、今後の自分の行動・選択で正解不正解に分かれる。
たまにこの気持ちを忘れ、どこかに責任を置いて行きたくなる。選択したのは自分なのに。
選択というのはその場限りではない。今後のことも全て責任を負う覚悟で選択しなければならない。
それを改めて思い知らされた。
It's too hot.
I've stopped thinking.
I'll write it later.
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出張で私が子供の頃住んでいた町の隣りの市まで来た。予定よりも早く仕事が終わり時間に余裕があったので、昔住んでいた町に足を伸ばしてみることにした。
駅に降り立つと、木造の古い駅舎ではなく無機質なコンクリートになっていて面食らった。当たり前だが当時はなかった自動改札を抜け、駅前のロータリーに出た。この景色はあまり変わっていなくて少しホッとした。
住んでいたアパートに行く前に、通っていた小学校へ寄ってみることにした。
駅からは15分くらいかかったはずだったのに、10分もしないうちに着いてしまった。
40年以上前の卒業生とはいえ、「関係者以外立入禁止」と看板がある以上立ち入るわけにもいかないので、フェンス越しに校舎や校庭を見わたした。
こんなに狭かったか?
学校も町も。
そうではないことはわかっている。自分が大きく、大人になったからだ。子供の足で15分だったのだから。でも予想していた以上に学校も町も狭かった。
不意に懐かしいチャイムがなって、背中を押されるように私は小学校を後にした。
もうすぐだ。この道の先の辻を左に曲がると自分が家族と住んでいたアパートが見える…はずだった。
でもその場所はコンビニになっていた。
近所の光景も大きく変わっていた。
「40年以上前だもんな。」
歳月の流れを、この土地だけ止めることはできない。当然の事実だ。
私の思い出の景色はもはや私の頭の中にしかないことを思い知らされた。
私は足早に駅に戻ると今の自宅向かい帰途についた。
お題「この道の先に」