『この道の先に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この道の先に
どのくらい続いているものなのか?
みなさんの想像を聞いてみたい。
私は果てしなくまっすぐな道。
行き止まりはどこかはわからない。
感覚って人それぞれなんだよね。
面白い!!
石畳に革靴の音が響く。待ち侘びた帰路だというのに胸が沈むのは、同居している女が昨夜くだらない提案をしたせいだ。
明日から貴方が帰ってきたらハグで出迎えるから。
提案より宣言に近かったかと思い直す。人はハグをするとストレスが軽減されるらしい噂を聞いたの、と彼女が少し照れくさそうに笑いながら言っていた。俺には似つかわしくないほど甘ったるいその会話が脳裏を掠めただけで足が重くなる。
拒絶するのは簡単だ。しかし、あの細い体を突き放すことを考えると気が引ける。そう簡単に人間の骨が折れたりはしないと頭でわかってはいるが、それでも彼女を見るとあっさり壊れてしまいそうで心臓が縮み上がるのだ。
受け入れるのだって簡単だが、そこには恥と一言で言い切れない感情が居座っている。男としてのプライド、となんとも胡散臭い単語を当てはめても合点が行かない。
こうしてぐずぐず考えながらも、寄り道をする気にもなれずに家へ向かって靴音は続く。自分が思っているより俺は彼女に手綱を握られているのかもしれないと自嘲しながら、限りなく瑣末で俺には眩しくて堪らない幸福を目指した。
『この道の先に』
お題《この道の先に》
夢の続きが待っている。
忘れられない夢をみよう。
どんなアトラクションより面白い夢は、自分でしか見られないんだよ。
この道の先に
この道の先には幸せがある?
今は信じれるけど、
もうちょっとしたら信じれないよ。
幸せなんてこない。
20年近く待ってるのに。
いつになったら幸せはくるんだ?
細い道から始まって
何本も枝分かれした道を通ってきた
時には地に落ちたり
風に飛ばされ
振り出しに戻ることもあった
枯れそうになったり
踏まれて
心、折れたり
そこからまた逆戻りして
枝の先へ先へと進んでった
嬉しいことも
辛いことも
楽しいことも
悲しいこともあった
それでも進んできた
もうすぐ青々茂る葉に辿り着く
もうすぐ輝く花となる……
「──おめでとう」
祝福の声と共に
私はまた
枝分かれした道を歩いていくんだ──
(2023.07.03/この道の先に)
【この道の先に】
目の前に広がる道。
1歩1歩、歩く。時には走ってみたり。
曲がってたり、真っ直ぐだったり。
たまには違う道と交わってみたり。
ずっと続いていく道。
必死に歩くけど、先は見えなくて。
たまには立ち止まって振り返ってみたり。
でもそれでも、また、1歩1歩踏みしめて。
この道の先にあるのは、そう、僕の家だ。小さな家だけど、とても心地良い。リビングにキッチンにベッドルーム。
キッチンには美味しいスープにパン、リビングにはお気に入りのレコード、ベッドルームには、眠る前に読むミステリー小説。僕の家はとても、小さい。
見る人皆、「素敵な家だね」と。
だけど………
辿り着けない
………
この道の先に何があるのだろうか?
私には目標がある。
でもそれには終わりがない。
でも分かっている、最大の目的は人生を楽しむことである。
終わりは死ぬときだ。
『日進月歩』テーマ:この道の先に
一歩進む。それがどれほど勇気がいることか。知らない者はいないだろう。
二歩進む。それがどれほど労力がいることか。知らない者はいないだろう。
三歩進む。そこまでくればもう大丈夫。あとはただひたすらに足を動かすだけだ。
一歩、二歩、三歩。これを繰り返していけば、どこにでもいける。だから、その最初の一歩を踏み出そう。
私も一緒に歩くから。
この道の先に
何か得られるものがあるとは思えない
むしろ無駄足な気がしてならない
とはいえ引き返すわけにもいかず
別の道を探すのも気が重い
ずるずると惰性で歩いている
もっと楽ができる道はないのかな
誰か車で送ってくれないかな
この道の先に
いつも通るこの道、ここの角を曲がると、何処に行くのだろう…気になるけれど、なかなか進めない…新しい景色を思い浮かべながら、今日も通り過ぎる…
昔誰かが言っていたんだ。
右足と左足、交互に出せば、出し続ければ、どこだって好きな場所に行けるんだ、と。
ねぇ、君はどこに行きたいんだい?
「この道の先に」
today's topic
- この道の先に -
長年、私に薬を処方してくれている薬剤師が言った 。
『 あなたを見てきて思ったの。あなたは内向的で、ストレスを溜め込みやすくて、環境の変化に弱い。でもいつも、前を向こうと努力してる。変えなきゃって、努力してる。いつになるかわからないしこれからつらい事もたくさん増えてくるけど、あなたも、あなたを取り巻く環境も、絶対いい方向にいく。そんな気がする。薬剤師の分際でごめんね 。』
私のために泣いてくれた薬剤師のメガネのおばちゃん 。
私は自分でこの先は暗闇と思っていたけど、長年見てくれてる第三者の赤の他人に、こんなふうに思われてると思わなかった 。
だって、この人には自分のありのままを話していた。
《他人なのに》。彼女は、私の身内でもなんでもないのに。
でも《他人だから》自分の本音も話せて、状況や立場を話せる。
ただ、こんなふうに思われてるとはしらない私は、この真っ暗な道の先に…。光でもなく、虹でもなく、炎が見えた。
《幸せになりたい。成長したところを見せてあげたい。》
そう強く思った 。
「この道の先に」
いのちの道を歩む旅人よ
平坦に見える道は 罠を隠し
親切に見える老婆は おまえを喰らい
美しく見える花は 毒蛾の化身であり
無垢に見える栗鼠は お前を騙す
険しく見える山は 両手を拡げ
そっけなく見える老人は おまえを温め
ひっそりと生える草は 薬となり
雄叫びをあげる獣は お前を護る
人の世においては
尊敬を求めない者こそ 敬われ
美醜を求めない者こそ 美しく
競争を求めない者こそ 勝利し
呪詛ではなく 祝福を口にし
与えられるより 与えることを望む
自分のなんたるかを知り
他者を赦し いのちを尊ぶ者が
本当のつよさを手に入れる。
この道の先に
誰がいようと
何があろうと
自分が何ができるのか
自分が何を抱えるのか
何を求めて 何を置くのか
もしも はた、と戸惑い
その足が止まってしまった時
底力となって
私の一歩を歩みだす
ちからとなってくれるのは
私の軌跡
「この道の先に」
#この道の先に
もう何もしたくない。
誰もいないところに行きたい。
ただただ自然豊かなところに行きたい。
その一心で電車に飛び乗って、一日中乗り継ぎ続けた終点。山の中のこじんまりとした駅に着いた。無人駅。かろうじて設置されている改札機はICカードに対応していない。これでは無賃乗車になるのでは。どうやって運賃を支払えば良いのだろう。そう思うけれど周りには木しかなくて、人らしき影は見当たらない。
ごめんなさい、と呟いて駅舎を出る。時刻は午後7時半。夏とはいえ日没の時刻は過ぎていて、まだかろうじて山際は明るいが、じきに暗くなる。明るいうちに、と集落を目指して歩くことにしたけれど、こんな田舎では集落に着いたところでもう店は閉まっているだろう。最後の乗り換え駅のコンビニでおにぎりを買っておいて良かったと思う。
海苔をパリパリと言わせながら、駅から伸びる小道に沿って歩く。道は少し傷んでいるとはいえ舗装されているので歩きやすい。1日の大半を座席に腰掛けて過ごしていたものだから、歩くたびに感じる衝撃が快い。足は前へ前へと進む。あとどれくらいで集落に着くだろうか。
そんな期待感でワクワクしていたのも完全に日が暮れるまでのこと。ぼんやり明るかった山際まで真っ暗になり、空には無数の星が瞬いている。だからと言って道を明るく照らしてくれるわけではない。誰からの連絡も受け取りたくなくて電源を切っていたスマートフォンを起動する。メールの通知は無視してライトを付け、ついでにマップを起動する。圏外ではない。だがGPSがバグっているようで、立ち止まっているのに己を示す青丸は一向に場所を定める気配はない。駅名から現在地を調べようとするが、疲れ切った頭は降りた駅がなんという名前なのか早々に忘れてしまった。
諦めて歩き出す。舗装された道がある以上、集落には繋がっているだろう。どこかに民家はあるはずだ。電波も一応入る。ただ、自分のいる場所がわからない。
(遭難)
嫌な2文字が頭をよぎる。道が続いている以上、遭難ではない。遭難ではないはずだが、歩いても歩いても一向に建物は見えない。見えるのは木と星ばかり。焦りが募る。思わず走り出したが、毎日デスクワークの日々だからか1分も連続して走れない。息が切れて立ち止まる。荒い息のままヨロヨロと歩き出す。一刻も早く街灯の光が見たい。己のスマホ以外の人工的な光が見たい。しかし、歩けど歩けど一向に建物は見えない。この道の先に本当に集落はあるのか。自分は山に向かって歩いてしまっているのではないか。それとも狐か狸に化かされて同じところでひたすら足踏みしているのではないか。じんわりと目尻が湿ってくる。どうしたら良いのだろう。
そう思っている時だった。ぼんやりと黄色い光が見える。
「へ?」
ぼんやりとした光はふわふわと浮遊したり、時に俊敏に動きながら、付いては消えて、付いては消えてを繰り返す。光に吸い寄せられるように駆け寄ると、一斉に光は消えてしまった。
「え?」
呆然として立ち尽くす。再び荒くなった呼吸をどうにか沈めよう深呼吸を繰り返す。そのうち光がまた点滅し始めた。呼吸音が落ち着いたからか、耳を澄ますとサラサラという水の音が聞こえた。
「川……蛍……」
道の先にあったのは蛍の群生地だった。清流のせせらぎに合わせて踊るかのように、無数の蛍が弧を描く。街中では絶対に見ることができない光景。まだこんな場所が日本にもあるのか、と息を呑む。そして座り込んだ。時刻は午後9時。1時間半も歩いた足は重い。もう歩きたくない。ここで丸一晩、蛍を見て過ごそうか。
そんなことを思ってぼんやりしていると、遠くからエンジンの音が聞こえた。数秒後には背後からヘッドライトで照らされる。
「はい!ここが蛍狩りの場所です!今の時期は圧巻ですよ〜無数の蛍が飛び交います!……で、何してるのあなた」
運転手の人が訝しむように、それでいて心配するかのように顔を覗き込んできた。バンから降りてきた乗客からも不思議そうな視線を感じる。目の前が歪む。
「ま……迷子、です」
震える声で答えるとあまりの情けなさに涙がこぼれ落ちる。運転手は驚いたような呆れたような声でアラァ、と行ったあと「泣きなさんな、バンにはあと一人乗れるけ、一緒に宿へ行こう、ねぇ?」と声をかけてくれる。うんうんと頷けば、安心したように運転手は息を吐いた。
「この道の先に行かんでよかったよ。この奥は山で、墓場しかないかんね」
この道の先に
何もなくとも
進める限りは行くしかないのだ
人類よ
並走してきた多くの種は
脱落し
いつか私たちも歩みを止めるのだろう
その時が来るまで
この道の先に
たとえ何もなくとも
『この道の先に』
家出をした。
両親から入学祝いに買って貰ったスーツケースに最低限の荷物をつめて、履きなれたローファーを履いて深夜2時、家を出た。
私の両親はとても優秀で父は教授、母は銀行員だ。だからなのか、成績にとても厳しい。
学年3位以内に入らないと長時間説教をされる。
学年3位以内に入らないと約立たずだと罵られる。
学年3位以内に入らないともっと努力しろと怒鳴られる。
でも。
学年3位以内に入ると当たり前だと言われる。
学年3位以内に入るとやっと役に立ったなと言われる。
学年3位以内に入るとお前の価値はこれだけだと言われる。
そんな暮らしはとてもつらかった。
家を出よう。
ある日ふとそう思った。いや、何回も思ったことがあるけれど、ここまで強く思ったのは初めてだった。
多分、限界が来ていたのだと思う。
だから私はみんなが寝静まった深夜2時、家を出た。
外は真っ暗で道の先もよく見えない。
歩き慣れた道だけど、何かが吹っ切れたからなのか、何処か違う気がした。
この道の先に何が待っているかはわからない。
だけど、縛られる人生はもう飽きた。
私の人生は、私の道は、誰かに縛られていいものじゃない。
強くそう思った。
「よし、行こっ」
私はそう呟いて歩き出した。
この道の先に
この道の先に何が待ち受けているのかなんて、とうの昔に知っていた。始まる前から決まっていたことだ。だから後悔なんてしていないし、傷付いてもいない。これで終わり。終焉。とどのつまり、さよならだ。
「この道の先にあるものとは」
と考えた時あなたは何を思い浮かべますか?
私は得の知れない恐怖を思い浮かべてしまいます。
私と全く一緒だったという方いますか?
きっといないでしょう。
例えば
就活やバイト探し中、中々自分に合った所が見つからない。見つかっても受からない、受かったとしても。
この仕事をずっとしてて人生豊かになるのか、自分の為になるのか。
その他にもたくさんあると思います。
無いとおかしいのです。
人間いや、生きている生物1人1人が違うと思います。
近い物はあると思うが100%一緒な物は無いのです。
近くても99.9%であって100はない。
何か一緒で何か違う、全て一緒だと思って気づかないうちに視野が段々狭くなる
3択だった問題が2択になり最後1択になる。
これは道も一緒であって全く一緒の道に行くことはないのです。
この先にあるものはみんな違う。
途中一緒であっても道の最後は1人。
これは今回のテーマに関連することだと私は考えています。
これもまた一つの道、文章を書くこと。
「歩道の先、サイクリングロードの先、ロードマップの先、柔道茶道等々の先。『道』にも色々あるわな」
その計画の先には云々、信じた道の先には云々。なんか壮大な物か書けそうで、己の頭が固いゆえに無理。
某所在住物書きは19時着の題目を見つめて言った。
「……そういや今でも、ナビを信じて進んだ道の先が難易度エクストリームハード、なんて例とか」
いや、俺は経験、無いことにしとくがな。物書きは過去の「『道』路案内」のその先を思い出し、物語にできないかと画策するも、結局挫折してため息を吐く。
――――――
変な夢を見た。
都内の別の区。夜。私の職場の先輩が、私の知ってるより数年若いくらいの姿で、大きなキャリートランクひとつ持って、全力で走ってる。
視界の端にはテレビクルーみたいに、「5月30日22時投稿分参照」ってカンペ持ってる、二足歩行の不思議な子狐。多分この子は別にどうでもいい。
ともかく、若先輩だ。私の知らない、夢の中の先輩が、すごくリアルな夜道を走ってる。
この道の先にあるのは駅だ。地下鉄だ。
風みたいにICカードをタッチして改札抜けて、多分終電に飛び乗って、座席に座って。息を整えてキャリーを抱きしめる先輩は、夢の妄想の賜物と言える。
それから、それから先輩は――
「お客様、お乗りの列車、終点です」
……しゅうてん?
わたし、「どこ」で、ゆめみてるんだっけ?
「――わっ!ごめんなさい降りま!……す?」
「降りる必要は無い。職場の中だ。相当お疲れのようだな寝坊助さんめ」
「へ、……へ?」
お客様、終点ですよ。
確かにハッキリ聞こえたその声で、一瞬にして「乗り過ごした!」って起きた。
心臓がバックバックいってる中で、周囲を見渡すと、そこは帰りのバスの中でも列車の中でもなくて、自分の職場、自分のデスク。現代の年齢まで戻った先輩が、ちょっと心配そうに私を見てる。
時計を見ればもう終業10分前。太陽が少しだけ、傾いて見えた。
「係長には、『具合が悪そうだったので敢えて寝かせている』と言ってある」
先輩が言った。
「お前の今日の作業なら、私が分かるものだったから消化しておいた。ミスは無いと思うが、万が一出てきたら、『先輩が勝手にやった』と言っておけ」
月曜早々居眠りとは。先月の疲れが残っているのか?
先輩はため息を吐きながら、USBメモリを、私が本来今日終わらせる予定だった作業が入ってるだろうメモリを、私に差し出した。
「ごめん」
「大丈夫か?ストレスが溜まっているとか、自分のキャパ以上の仕事で眠れていないとか?」
「それはちょっと有るけど、私より先輩の方が仕事もストレスも多いでしょ」
「私と比べるな。特にストレス耐性は人それぞれだ。お前にとってデカいストレスが続き過ぎるようなら、本当に、一旦休むなりいっそ転職を検討するなりした方が良いと思う。……無理して体と心を削ったところで、その道の先は崖とか滝とかだぞ」
ほら。ひとまずコレでも飲んで目を覚ませ。
事前に準備してくれてたっぽい、小さな缶のアイスコーヒーを、先輩は渡してくれた。
「ねぇ、先輩……」
昔、キャリー持って終電に飛び乗ったことある?
私はなんとなく、自分の夢のシチュを先輩に聞こうとしたけど、
「……なんでもないや。気にしないで」
完全自前の妄想の、フィクションを先輩に真顔で聞くとか絶対寝ぼけ案件だから、やめといた。
「?」
先輩はそんな私の顔を見てキョトンと首を傾けた。