『この場所で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この場所で…
①
訳もなくこの場所で待つ 待てなくて
顔を出したら鬼に変わった
②
今はもうビルに変わったこの場所で
魔法使って遊んでたのに
「始まりがこの場所からだったんだから、終わらせる時もこの場所が一番いいでしょ」
そう言って彼女は涙をこぼした。
「この場所で」
今いるこの場所で精一杯生きることが
今の自分に出来る精々の事のように思います
あー、またお母さん怒ってる。なんか肘に机が思いきり当たってプンプンしてる。
「もう!」 …うしさんぶもぶもでウケる。逆にありだなー
「お母さん、朝ごはんつくっといたから食べてねー」
「今日もつくってくれてありがとね。いただきまーす」
お母さんは朝ごはんを食べるときに、いつも子どものように嬉しそうにもぐもぐ食べる。それがうちのモチベーションになってるんだよね。どんどん作る料理がおいしくなってくるんだ。
「ねえねえ」
「ん?なになに」
今日も、いつものあれを言う
「お母さん、まじ好きだよ!」
「ありがとうー。私もあいなのこと好きだよ」
もぎゅっとハグをした。うんうん、やっぱり温かいねー
このお家、大好きだ
朝 目覚めて 1日が始まる
いつものように ご飯食べたり
ソファーに寝転んで 好きな韓ドラ観たり
まったり過ごす 日常の この場所
飛行機に乗って 遠い街に降り立ち
美味しいものや 美しい風景を楽しみ
新たな出会にときめく
キラキラした 非日常の この場所
いつだって どこにいたって
私が 今いるこの場所が 私の居場所
誰にだって ちゃんと 居場所があるはず
この場所で
あのひとと出会い
惹かれ合い
恋をした
別れたいまでも
この場所に来れば
あのひととの想い出が
ひとつひとつ蘇り
愛しさと哀しさが
胸を締め付ける
この場所が
懐かしさだけに変わるには
あとどれだけの時間が
かかるのだろう…
# この場所で
「ねぇ、奥さんお聞きになって?森には魔女が出るんですって。」
「あらまぁ、本当ですの?魔女だなんておとぎ話にしかいないと思ってましたわ。」
ひそひそと噂されている、森の魔女の噂。
この世界に魔法というものは無い。それなのに魔女、と呼んでいるのはなぜだろうか。
忌み嫌っているのだろうか。女が森にひとりで住むことに異常さを感じたからだろうか。
どんな理由にせよ人を魔女と呼ぶのは気が引ける。
だからといって''森に住んでいる女''と呼ぶには長すぎる。
だから魔女なんだろうか。
時々彼女は森からでて市場へ行くと聞く。
ほうきに乗って行くだとか、使い魔に乗って行くだとか、羽を生やして飛ぶんだとか、噂は色々ある。
だがどれも信ぴょう性に欠ける噂ばかりだ。
市場に行くにはこの場所を通るだろう。
いつの日か1目見れたらいいが。
1目見る、と言うより話してみたいのかもしれない。彼女と。
彼女はどんな価値観で、どんな声で、どんな性格なのか。
気になるのだ。どうしようもなく。
だから、いつか話したいと思っている。
『この場所で』
ありふれた普通のひとつ それぞれが望んだ世界
「ここに居場所はない」なんて贅沢な悩み
生まれて初めて、同棲した。
この場所で、僕はこの人と生きていきたい。
――この場所で――
海を見ていた
静かに寄せては引いてゆく波
初めて車で君を連れてきた日
初めて抱き締めてキスした日
満月の下
まだ帰りたくないって
朝まで身体を寄せ合ってた日
プロポーズをした日
初日の出の光が
左手の薬指の指輪に
眩しく反射した日
歩けるようになった子供を連れてきた日
砂のお城を一生懸命作る兄弟を
微笑ましく眺めてた日
やっと二人だけでまた来れるね、と
久しぶりに手を繋いで歩いてみた日
───そして、今日
いつでも優しく
同じリズムで寄せては引く波に
砂のように細かくなった君を載せた
先にここで待っていて
そのうち僕も追いつくから
それまで、毎日でもここに来るよ
え?……大丈夫
僕の時にも
ここにちゃんと僕を連れてくるように、と
あの子達に頼んであるから
【この場所で】
知らぬ君
紡ぐ言葉と
間でさえも
この場所で読み
「書いて」楽しむ
お題☆この場所で
私は悪くない、お前のせいだ。
私は何をした?何がいけなかった?何が気に入らなかった?何が私をそうした?何で私は捨てられた?
私がこうなったのはお前のせいだ、お前が悪い。お前のせいだ、お前の行動が招いた結果だ。
お前が最初に嘘をついたから、お前が嘘をつき続けたから、お前は私がお前の親からいじめられてることを知ってながらも見て見ぬふりをして親の味方をし続けたから、お前が彼女を性欲処理機と勘違いしてたから。そうでしょ?何か違う?異論は認めないけどね
当然の結果でしょ。お世辞でも良い彼氏だなんて言えないでしょ。挙句の果てには彼女に向かって
「---さんと話してると楽しい。」は?知らねぇよ。しかもそれお前が前にいい感じだったって言ってた女だよな。楽しいなら良かったです。私はそんな簡単に他の女に揺らぐ様な軽い男なんていらないし、そんな男だって知れるいい機会にもなったからよかった。
別れて俺は悪くないって関係ない周りの人間に親子揃ってあいつが悪い、あいつのせいでっていい年した大人が年下の中学生相手に大人気ないことしてんだよ。だっさ。お前のせいだよ、お前ら家族のせいでこうなってんだよ。私は悪くない、お前が悪い。
『この場所で』
この場所で歌を歌いましょう。
他にすることもないのだから。
課題をやったり仕事を探したり、
そんなことはしたくはないのだから。
この場所で歌を歌いましょう。
私は私であると叫ぶために。
私は私であれと叫ぶために。
自己を肯定するための手段、
それこそが歌を歌うことなのだから。
と、このようにして模倣する。
尊敬する彼の人たちの作風を。
決して手の届かない、
私のものにはならない紡ぎ方を。
とはいえ、このような模倣の仕方では、
一体誰の何に影響を受けているのかなんて
皆目見当もつかない。
音もなく静かなこの文章を読んで
彼の人たちを連想することのできる人たちは
一体どれほど居るのだろうか?
(いや、居るわけがない)
この場所で私が行うことは、
ただ私の気の赴くままに何かしらを綴ることで、
それは時として純として私から生まれたものでは
無かったりするわけです。
それでもきっとこのような模倣の仕方は
良くも悪くも私だからできるものであり、
私による模倣であるわけですから、
私はこの場所で私を表していると言えるだろう。
恐らく。
『この場所で』
この場所にしかない大切なものがある。
この場所にしかない大切な瞬間もある。
その大切を逃さないように
私たちはこの場所で、必死にいきている。
ふらりと立ち寄った、とある一件の喫茶店。
窓辺の席に座り、レースカーテンから漏れる暖かく柔らかい光に照らされる彼女は、まるで天使だった。
日中は喫茶店、夜はジャズバーとなるこの店にはマドンナがいる。
日が傾き、店がバーに切り替わると、マドンナの父親が気ままにアコースティックギターを鳴らす。それに合わせてマドンナは軽快に歌い出す。誰もがその姿に夢中なり、心を惹かれ、そして儚く散っていった。
店の近所の男や連れ合いの友人、果てはマドンナの噂を聞きつけて、遠方よりはるばるやってきた男など、様々な男がマドンナへとアタックしたが、彼女は決まってこういうのだ。
「ごめんなさい、好みじゃないの」
ストレートな言葉に肩を落としすごすごと去る男たちを横目に、私は到底勇気が出なくて。
しかしせめてマドンナの歌が聴きたいと思い、ひたすら店に通い続けていた。
「ねえ」
ある時、何曲か歌い終えたマドンナが他の男との会話を適当に切り上げ、私に声をかけてくれた。
「いつも来てくれてありがとう」
「あ、ああ」
「どうしていつも来てくれるの?」
零れ落ちそうな程丸くて大きな瞳が、私を真っ直ぐに見つめる。まるで宝石のようだと思った。
「君に、会いたいから」
「これまで一言も話した事なかったのに?」
「ああいや、君の歌のファンでもあって…。声も、歌う姿も…、その、とても素敵だ」
顔が熱くなり、気恥しさから俯いてしまう。だがそんな私の様子にはお構い無しに、彼女は私の手を取った。
「本当に…?嬉しい!」
目を細めてにっこりと笑う彼女をちら、と見て、やはり私は照れ隠しに俯き今度は視線を泳がせた。
「あなた、ギターは弾ける?ピアノでもいいわ」
「ピアノなら少し」
いよいよ黒い宝石が零れるのでは無いかと思うくらい、彼女は目をまん丸にして、私の手を引いた。
「一緒に演奏しましょ!」
まさかこの一言からこの先何十年と彼女と共に生きていくことになろうとは。
久しぶりの鍵盤に戸惑いを隠しきれないこの時の私は、きっと微塵にも思わなかっただろう。
『この場所で』2024/02/12
唐突なようだが、私は齢55歳にして財産を失った。家も仕事も金も無く、夜逃げする羽目になったけれど、もうあれから3年経過している。
人生どうにかなるものだ。今の自分の置かれた状況には、とくに不満は感じていない。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれというが、あれは本当かも知れない。
もしも夜逃げをしなかったら、まだ瀕死の状態で生活を続けていたのだろうか?それはどんなにかツライ日々だったことであろう?
何もかも失くしたが、それはいっそ清々しい。とにかく新生活が始まったのだから。
なんとか社会復帰して、住む部屋を探した。探し方は若い頃と状況がずいぶん変わっていた、スマホがあれば不動産屋に行かずとも幾らでも物件を探せるのだ。
住む環境は重要だと思う。住んでいて落ち着けなければ疲弊するばかりだ、心も身体も。
スマホで幾らでも物件は探せたが、実際に見てみなくては、写真や見取り図だけでは分からない。
私には霊感めいた力は何もないが、やはり土地には「気」のようなものがある。それは街や人々が創り出す偶然によって醸し出されるものなのか?
簡単な話、その部屋に入って気分が上がるのか、下がるのかは大事だろう。
予算は限られていたが、明るく清潔感のある部屋を探し当てた。もちろん借物だが、それでも、今の私にとっては奇跡的な出来事であった。
私の部屋にはベッドと、ニトリで買ったシンプルな机と椅子、あと冷蔵庫が1つ、小さい電子レンジ。他にはとくに何もない。
何もないけど満ち足りている。今月やっと中古のノートパソコンを購入した。
この場所は、私に幸せをもたらしてくれている。
Aちゃんは、家族思いでとても美しい子だった
でも
あることが原因でいじめられて、家族を焼き殺された、そしてある子にお腹を刺されて死んじゃった
Bくんは、人の気持ちが理解できる優しい子だった
でも
好きな子を守ろうとしたのに、愛し方を間違えてその子にお腹と目を刺されて死んじゃった
Cちゃんは、大人しくて絵がとても上手な子だった
でも
いじめられて、おかしくなって、Aちゃんの家族を焼き殺した、指示された通りにAちゃんを殺そうとしたけど、Aちゃんのことが好きだったBくんに滅多刺しにされて死んじゃった。
Dちゃんは、怖そうに見えて実は優しいいい子だった
でも
大好きだったAちゃんをBくんに取られて、Aちゃんのことをいじめるようになってしまった、元々いじめていたCちゃんにAちゃんを殺せと指示したけど、おかしくなったCちゃんに心臓を刺されて死んじゃった。
誰も報われない
この場所でもう一度やり直せたら
こんなことになるはずじゃなかったのにね。
魔王と呼ばれたものが倒されて半世紀が経つ。
祝福のムードが漂うこの国で、私の長い営みもそろそろ終わりを告げようとしていた。
人でごった返す城内から抜け出し、それなりに手入れされているらしい庭のカフェスペースに腰掛ける。
ここに来るまでいくつか近隣の街を見て回ったが、壮絶な戦いの余波で倒壊した家は人の手によってより丈夫に建て直され、抉れむき出しになっていた地面には薄墨色の石畳が敷かれていた。「魔王城」というこの国屈指の観光地のため、周辺の地域は潤っているそうだ。
住人には畏怖も安堵もない。平和な日常を当然のものとして享受している。半世紀という時間は、彼のことを過去のものにしてしまったらしい。
彼が倒されて以来訪れていなかった土地に最早面影はなく、予想していた感慨も湧かなかった。
私がこの庭で育てていた花々も───戦場となった上半世紀も経っているのだから当然ではあるが───見当たらない。
庭師であった私が関われたのは庭しかなかった。己が懐かしがれるものなどもうどこにもないのだと突きつけられたようで、身の程知らずな寂しさを覚えた。
かつて私と彼だけのものだったこの場所は、今は人の幸せな気配で満ちている。こんなに賑やかだったことは記憶の限り一度もないけれど、もしかしたら彼は本当はこんな空間を望んでいたのではないかとさえ思えた。そんな人だった。
皆に見下され笑われていたみすぼらしい私に居場所を与えて下さった。魔族達を鼓舞しながら最前線で力を振るい、決して仲間を見捨てはしなかった。役たたずの私が生きることを望み、最後にはそっと逃がして下さった。
力のない同族への慈悲でしかなかったのだろうが、それでも私にとって特別だった。
親愛なる私の君。あなたに愛のひとつも伝えられなかった臆病者ですが、最期はどうか、あなたの愛したこの場所で迎えることをお許しください。どうか、今度こそ。
『この場所で』
「早いものね」と囁かれた。
確かに思い返してみれば早かった。
「早かったね」でも君との思い出は全部綺麗で暖かいよ。ずっと忘れられない思い出さ。
「私はまた昨日と同じ今日を過ごしてしまいましたよ」と優しく笑いかける。
「そうかそうか、そろそろゆっくりしてみたらどうだい」お茶も出せなくてごめんよ婆さん。
「あなたがいなくなってからしばらく経ちますね。今でも愛していますよ。」
だいぶ呑んだみたい。
西麻布のゴルフバーからなだれるように乗り込んだはずのタクシー。気がつくと黄褐色のランプが点滅する舗装路の隅で身を横たえていた。
どこで車を降りてしまったのか何も分からない。
ただ込み上げてくる吐き気と雨に濡れてぐちゃぐちゃの髪が重くてすぐには起き上がれそうにない--
「大丈夫かい」と中年親父の声が耳に入ったのに危機を覚えてギョッと息を止める。
自分が倒れているのがかつて寝ぐらにしていた通りだと気が付いたのは、それから3度目に声をかけられたあたりでだった。
意識のない私が視覚だけでここまで歩いてきたというの?
ちょっとしたつもりで始めてからだんだんハマっていって、でも一度立ち直って昼の仕事もして。
ようやくこの場所から這い出したのに、どうしてこうも中途半端になるのだろう。
うなだれながらまた顔を背けたその時、ハッとした。肩に下げていたロエベのバッグを引き上げようとする力が加わっている。
上体を起こしてバッグを引き戻す。見ると化粧の仕方もままならない幼稚な乞食がバッグを掴んで手繰り寄せようとしている。
私のバッグ! こんな雑巾乞食に!
体重をかけて更に引き返すと骨みたいなそいつは尻餅をついてマンぐりがえる。ノーブランドと思しき安物のスカートがめくれて血の滲んだ下着が見えた。
離してよ! アンタみたいな生きてるのも目障りな乞食なんかに! 苦労して手に入れたんだよ!
詰め物にしかなれねえ能無しのくせに!
乞食が舌を打ってずらかってゆく。
バッグの金具が当たって手首から血が噴き出して痛い。
一連のやり取りを見ていた「普通」の男連れの女がポケットティッシュを渡してくれた。
ねえあなたはその男の子どもを産めるの?
産めないのなら同じだよ。同じなんだよ。
男に費やしたことは同じじゃないか。
何が違うっていうんだよ。
濡れて重たい身体を起こして歩き出す。
私はもうここにはいないのに、こんなに悲しいのはなぜだろう。
お題:この場所で