『この場所で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「この場所で」
今、この場所で見ている景色は
10年後どうなってるだろう…
街並みは?
乗ってる車は?
猫は元気?
息子は結婚してる?
旦那はどんな感じ?
私はまだ
この世界に存在している…?
――ほんの少しだけ離れるだけなのに、その一時が苦しいんだ。
俯くあなたの声は震えていた。
泣きそうな姿なんてはじめて見たかもしれない。
またあなたのかわいらしい一面を知ってしまった。
歪んだあなたの頬はすっかり冷え切ってしまっているから、私が包んで温めてあげる。
白い肌に残ってしまった薄紅色の三日月、それすらも愛おしくてなぞる私を許してほしい。
最後に、あなたに伝えるために口を開く。
大丈夫だ、と愛しいあなたに伝えるために。
「また会おう、この場所で」
それは私にとってのお守りにもなるから。
『この場所で』
しとしと雨が降って
ひゅーっと風が吹いて
少しジメジメした梅雨の日。
ねえ、あなたは覚えてる?
…ま、覚えてるわけないかぁ
一年以上前のことだしね。
でもね、
その日は私にとって忘れられない日なんだよ。
あなたが笑った顔を初めて見た日。
あなたの笑顔が私の胸に突き刺さって、
あなたの笑顔が頭にこびりついて、
あなたを忘れたくないと思った日。
あぁ、あなたが愛しいと心から感じた日。
あの日あの場所で見せてくれた笑顔は
私を笑顔にさせてくれたね。
本当にありがとう。
大好きだよ。
だから
あなたと出会ったこの場所でまた、会いたい。
…ねえ、今更だけど
私から離れないでほしかったよ。
#4
1つの手紙。
初めて遠くにいる幼馴染から来た1つの手紙。
友達からも貰った事も無いから、結構中身は楽しみにしてるのだ。
何故か幼馴染はスマホでメールが出来るのに、わざわざ手紙で渡してくる。
だけどそれが幼馴染ぽくて俺は好きだ。
「んーっと?w"今日は、お日柄も良く_"って何アイツwいきなりかしこまりやがってw」
最近引っ越したから、知ってる人が周りに居なくてハブられてる気がしてるから、俺にとってはこれが1つの楽しみだ。
また明日も来るかな!
-この場所で-
サブタイトル的な感じで出来て嬉しい🫠
この場所で生きていくしかないと思っている。
現状に不満があるなら生きる場所を変えたらいいという意見を見るけれど、私には違う場所で生きている自分が想像できない。
ただ人生経験が足りないだけ、意志薄弱で臆病なだけ、と言われたらそうだと返すしかない。
しかし今年、少しだけその意識を変えることがあった。
震災だ。
半島の先という交通網が弱い地域で起こった災害。
ネットではその土地を離れるべきだという意見が複数あった。また、一時的な避難ではなく、恒久的に離れたほうがいいと諭す者もいた。
しかし実際に現地を離れて避難生活を送る方もいる一方で、その場所に残りつづける人もいた。
テレビのニュースでは、地元のために、自分のためにここで生きていきたいと語る人がいた。
東日本大震災のときの原発事故で地元を一度は離れた人が、その土地に戻って生活している様子を紹介している展示があるともニュースでは見た。
わざわざ不便なところで不平不満に耐えながら生きる人を賢くないと揶揄する人いるだろう。
しかし私はその生き方はとてもかっこいいと思う。頑張ってほしいと応援している。その人の決断は正しかったのだと証明されてほしいし、その人自身にここで生きて幸せだったと思ってほしい。
この場所で生きていくしかない。
この言葉は逃げではなく決意の表れなのだと、自分を奮い立たせている。
この場所で
私と幸せになって
覚悟を決めて
私を離さないで
この場所で
私達出会ってしまったんだから
もう覚悟を決めて
貴方の骨を埋める場所はここにして
【この場所で】
方向音痴な貴方が迷子にならないように
私はずっとこの場所で待ってるよ
だから、早く迎えに来てよね!
生まれてから死ぬまで、ここを出られない。
私は、この村に囚われている。
ずっと、座敷牢に閉じ込められ、生け贄にされる時を待つしかないんだ。
ある日、屋敷に少年が来た。彼は、私がいるところに迷い込み、息を呑む。
「なあ、あんた、そこから出たいか?」
「出たい……」
「待ってろ」
彼は、その辺の置物を持ち、錠前に振り下ろした。鍵が壊れる。
「出よう」
「私、足が……」
昔、脱走しようとした時に、足の腱を切られていた。その傷痕を見て、彼は苦々しい顔をする。
そして、私を背負って逃げ出してくれた。
君と、どこまで行くのだろう?
この場所で死ぬまで生きていたい。
山に囲まれて、外の世界を知らなくても。
見渡す限りの緑と茶と青に包まれて、走り回っていたい。
この世界の広さだとか、見たことのないものだとか、そんなのはどうでもいい。
有限な小世界で、自然に生きて、当たり前のように死にたい。
あと、彼らが、あの人がいれば。
あの人といれさえすれば、どこでもいいや。
この場所で
さよならしよう
もう充分
がんばったよ
あたしたちは
もう一緒に
いたらダメになる
言葉にせずに
泣くこともなく
この場所で
さよならと
心の中でつぶやく
なな🐶
2024年2月11日497
家の中で縮こまっていても
何も変わらない
自分を変えたいなら
身体を伸ばして
外に出ていくしかない…
とわかってはいるけど
気持ちが沈んでいると
ダンゴムシになっていたくなる
私はどうしたいの?
自分に尋ねる
今この場所で
何になりたい?と
眠って明日になったら
気持ちが浮上していればいいな
中学、高校、大学、とそれぞれ場所が変わり、その都度この場所で頑張ろうって決めてはいたけど、頑張れていない自分がいる、、、
だから、今年から社会人になってこの場所で頑張るって気持ち大事し思いを貫こう!
ー光ー
君はどこまでも馬鹿だね
愛されることを知りたくないだなんて
愛することも、愛されることも怖いよ
だけど、きっと君の心を優しく包み込んでくれる
心の奥底で叫んでる誰にも届ようとしないその思い
私には届いているよ
知ったら終わりじゃない
始まりだよ
だから檻から出ておいで
もう何も諦めないでいいんだよ
今までよく一人で頑張ってきたね
これからは手と手を取り合って生きていこう
全員口を縫いなさい。
私が王になった日、そう告げた。言葉とは魔法である。私はそれを独り占めしたかった。そうでなくてはならないと思った。
私の王国では音が溢れるようになった。皆が楽しそうに楽器を演奏した。私は微笑んで民に問いかける。
「良い音だな」
民は答えない。ただ楽器で甲高い音を奏でた。
私は理解した。
この国で、私は最後の人間なのだな。
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言葉とは証である。そこに言葉がないのなら、そこに人はいないのだ。
この場所で生きていく。
或いは、この場所で人生を終えたい。
そんな風に思える場所を見つけるために歩いていくのが、生きていくということなのかも知れない。
私は、生まれ育った場所で28年ほど生きていた。
とても住みやすいと言われる場所だった。
何でも有るとも、何も無いとも言えない、
ほど良く都会で、ほど良く田舎であるこの場所が、
私は好きだった。
海もあり、山もあり、島もあり、街もある。
どちらかと言えば田舎が好きな私には、
本当に良い生き場所であったと思う。
ずっとここで生きていくものだろうと、
そんな考えも浮かばないほど、
そう疑っていなかった。
その私が、そこを離れることになったのは、
2年と9ヶ月ほど前のことだった。
特に変わったことがあったわけでは無い、
結婚をする相手が都会で就職していたという、
ただそれだけの理由だった。
田舎が好きだと言っている私が、
都会へ行くのには抵抗があったのではないか
と思った人がいるかもしれないが、
実際のところそうでもなかった。
何のことは無い、私の生きる場所、
人生を終えたい場所というのが、
特定の場所ではなくその人の側であった、
というだけの話だ。
―この場所で―
僕らの愛が生まれたこの場所で
僕らの愛を今、結ぶ
お題 この場所で
「僕はこの場所で生まれ育った。なのでこの場所が大好きだ。大きな木が集まる山に、青くガラスの様に透き通った海。田んぼや畑と、ところどころに集まる家。この近くには大きなショッピングモールもなければ、学校だって遠い。そんなこの場所を都会の方から来た人たちは不便だという。確かにそうかもしれないが、それでも僕はこの場所が大好きだった。僕の同級生のみんなは口を揃えて大きくなったらここを出ていくと言った。それも悪くない選択だろう。だが、僕はこの場所で生きれるだけで幸せだった。」
僕の周前に座り話を聞いている彼は、話がつまらないとでも言いたげな表情を浮かべながら、雑にメモを取っていた。僕は話を続けた。
「そんなある日だった。僕はいつも通り学校から帰り、家で晩御飯を食べていた。あの海で獲れた魚が本当に美味しかったのを覚えている。普段となんら変わりない時間に夕飯を食べ終えて、宿題をしていると、突然、大きな音が響きわたり、僕のいた部屋が大きく揺れた。僕は急いで外に出た。そこはいつもの絵画のように綺麗なあの場所ではなかった。北では山火事、南では津波、東では助けを呼んで叫ぶ声、西からは強風が吹き荒れる、まさにこの世の地獄の様に変わっていた。僕はあまりのことに動揺して動けずにいた。そんな時近くにいたお婆さんが言いったんだ。
『おお、これはきっと神様の仕業。この地の神に我々は何か粗相をしてしまった。許してくだされ、許してくだされ。』
と。」
ここまで語ると彼は顔色を変えて、じいっと話に聞き入っていた。僕は彼の続きを求める顔の迫力におされながらさらに続けた。
「その言葉を聞いた僕は、村の外れにある、こじんまりとした神社に向かった。この場所の神様といえば、そこ以外になかったからだ。そして僕は神様に祈った。
『お願いです。僕達を助けてください。僕達を普段の日常に帰してください。』
すると、目の前には、色鉛筆より、スマホのスクリーンよりずっと暗い、それだけこの世でないところから引っ張ってきたような黒いモヤが現れた。そのモヤは僕の周りを囲い込み、言った。
『その願い叶えてやろう。』
僕はその言葉を聞くなり、舞い上がった。これで僕たちは救われると思ったのだ。
『ただし、お前の一番大切なものを貰う。いいな。』
僕はきっとこの時誕生日に買ってもらったゲーム機か何かを取られるのかと勘違いしていた。そして軽々しく受け入れてしまった。そして僕はモヤが晴れて、いつもの夕暮れを一瞬見たのを最後にもう二度とあの自然に富んだ光景を見ることはなかった。
僕の1番大切なものは『この場所での暮らし』だったらしい。」
目の前の彼は息をのんだ。
「目を覚ました僕はにぎやかでカラフルな髪やをした人達が行き交う賑やかな道路で目を覚ました。そこは夜にもかかわらず明るかった。僕はそこで色々なことに巻き込まれて、色々な人達の助けがあってこの職についた。そして僕は今でもそこで見た物、景色、人々の記憶を辿って、絵に描き出した。結局、大人になってどんな手段を使っても、村には帰れなかったんだ。話はこれで終わりだよ。」
画家として有名になった僕の元に訪れた、記者である彼はメモ帳をたたむと
「ありがとうございました。」
と一言言って僕の元を立ち去った。
あの日この場所で約束したこと
君は覚えてるかな
僕は絶対に嘘はつかないからね
君も僕を待っててね
陽に照らされて立ち止まる
休憩か、好奇心か
この場所で暮らすのは
それくらいの理由で十分だった
/ この場所で
あの頃君はこの場所で
UFOを見ようとしてた
双眼鏡で空を覗き込む
君の顔ばかり僕は見てた
大きくなってもこの場所に
集まって二人でUFOを
いつまでも待ち続けるんだと
君と一緒にいられるんだと
小さいながらに思ってた
宇宙人を信じる君を
小馬鹿に思う時もあった
自分だってありもしない
永遠を信じてたくせに
「この場所で」