『この場所で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この場所で鳥籠から放たれた貴方は
この場所で私に口付けを落として
この場所で朽ちていった。
この場所から始まった私たちの恋は
この場所で愛に変わって
この場所で永遠に紡がれる。
「この場所で」
Herstellung von Glas
紅黒い焔を纏い
在るべき器に
私の値を堕とし
満ち溢れてく迄
息を殺め静に
刻が動き始めめ
幾千 流醒
覚像 幾憶
入れ替わりとの
分裂する自表裏
凍て付かせの瞳
瞼は開き始めて
「哭クシタ 記憶ガ 廻ル…」
高揚の喜びと哀しみ
交差した十字の死絲
快楽との破滅に
創造の痛みの慈しみ
回廊する思考の意図
美しみの残華は
「誰ガ望ンダノ…?」
二度とはあり得ない、刹那を生きる。
【この場所で】
2023/2/12
荒廃した地を前に唇を噛む。樹海とまで言われた広大な森は見る影もない。
遠きあの日、点けられた炎が舐めるように広がり毒を撒かれ、人はおろか全ての生き物が生きてはいけぬ土地にされた。
「いつかこの場所で再会しよう。」
「ああ。必ず。」
森から逃げる際そう友と約束を交わした。『いつか復興を』希望を胸に掲げ千年。
「もう千年だぞ」
ここは未だ雑草の1本さえ生えぬ不毛の地のままだ。
カフェに君を連れていきカウンターで注文をして席に着く。俺はコーヒーとモーニングサンドをトレーに乗せて、君にはカフェオレを渡し、ホットサンドが焼き上がるまで時間がかかると伝えた。
「待ってる間にあっつあつなカフェオレもぬるくなって飲みやすいかも」
分厚いマグカップに注がれたコーヒーより薄い色の水面をゆらし続けている。猫舌の君が格闘しているのに俺には子猫がじゃれついてるように映っていた。果敢に挑戦するも「あつぅぃ…」と気抜けな感想。相当熱いらしい。
「はい、アイスコーヒーどうぞ」
「ううっ、今度こそ飲めると思ったのに」
ストローを咥えて冷たいコーヒーで舌先をひやしている。ふぅ、とひやし終えて「ありがとう」と渡されたストローにリップが移りほんのりした色に数秒、くぎ付けだった。
吊り下げられた照明は金属の蔦の葉が絡んだ繊細なデザインで席にはサボテンと多肉植物が置かれて
「見るからにぷにぷにしてそう」
ホットサンドを待ちながらぷくぷくした葉を観察している。この店は緑が多く空気もきれいだった。
「先に食べてていいんだよ?」
「これは冷めないからさ、一緒に待つよ」
俺が出来合いのサンドイッチを頼んだのは一緒に待てるように、アイスコーヒーだって頑なにホットを頼む君のためだった。
お待ちかね、焼きたてのホットサンドが運ばれてきた。黄金色の焼き目と芳ばしいパンの香り。中心には…
「焼き印?」
丸まって眠る猫の焼き印が。
「ランダムでホットサンドの焼き印が違うんだってメニューにあったの。他の柄も気になっちゃうね」
マグカップを持った君、カフェオレは飲みやすくなったらしい。
すぐに口にしないのはホットサンドが熱いからか、寝ている猫を食べるのが勿体ないのか。
「また『この場所』に食べに来ようか。今度は俺も同じものを頼もうかな」
来年、この場所でもう一度。
────神様お願い
1999年12月26日 スペシャルウィーク
お題『この場所で』
厳しい社会の中 生まれ落ちた人達へ
挫折も絶望も知らない小さな命が
人の安らぎと温かさを感じながら大きくなる
共同社会に戸惑いながらも君は
楽しさや悔しさの感情を覚え夢に出会う
その夢に希望と憧れを持って突き進む君は
躓きながらも前を向きチャンスを掴んでいく
これから生きるこの場所は
酷く息苦しいところかもしれないが地獄ではない
誰かの手を掴んだり何かにしがみつきながら
ゆっくり進めばいいだけだ
「この場所で」
大人になったら
どんな生活してるのか
全く想像できなくて
不安だったけど
今、静かに呼吸しながら
家族に囲まれ
安寧してる
ずっと居たい
ずっとずっと
学校って一週間に五回も
貴方に会えることが保証されてる場所だって
最高な場所だって
コロナウイルスで一週間休んで気づいたよ
#学校#この場所で
春を迎え 夏を過ごし 秋を楽しむ
蓄えは十分だろうか
かき集めたブナの実りを今一度見直す
暖かく休めるだろうか
突き抜けた穴には問題なさそうだ
さあ 眠ろう
また 春を待とう
ーー 一匹のシマリス
日常に疲れ切って
ふと
自分探しの旅に出てみようか
なんて思ってみても
どこに行ったって
結局
自分からは逃れられない
自分が変わらなければ
何も変わらない
幸せの青い鳥は
当たり前のように
いつだって目の前で
飛び回ってる
当たり前過ぎて
見落としてしまう
忘れてしまう
探し物はきっと
小さな幸せ
見つけたいなら
何処にも行かなくていい
探してみよう
今
この場所で
「この場所で」
「ねーねー。私さ君のこと好きだよ?」
ふざけて言った。悟られぬように。
「なんだよ急に、ありがとう」
君は少し照れながら言った。
君は20歳。私は14歳。
恋愛はできない。
だって君が犯罪者になってしまうから。
「君はどう?」
目を逸らして聞いた。
「言えないよ。犯罪者になっちゃうぞおおお!!!」
君は手を大きく広げておちゃらけてみせた。
私は笑った。でも少し切なかった。
君なら犯罪ものりきって好きだと伝えてくれると思った。
君なら僕もって言ってくれると信じてた。
君なら、君なら、
頭の中がグルグルする。
「あーあ。もっと早く私が生まれてたらなあ。」
ぼそっと呟いた。
「あ、着いたよ。」
私の呟きは無かったことにされた。
でも、そんなことはどうでもよかった。
なぜなら目的地に着いたからだ。
そう、私の大好きな場所。
私と君が出会った場所だ。
「やっぱ変わらないねー。」
相変わらず草は生い茂ってベンチの周りだけ草が刈られている。そんなにロマンティックな場所じゃないけれど、私はここが大好きだった。
ここに来ると毎回君への気持ちが増える。押しつぶされる。
今日は一段と気持ちが溢れる。
でも本気で言っちゃだめだ。この関係は終わらせたくない。
苦しい、言いたい、言いたくない、苦しい
「ねえ。」
なにときみが言う。
「私本当に好きだよ。君のことが。」
ついに言ってしまった。言いたくなかった。でも言いたかった私の気持ち。
君は動揺していた。
まさにアタフタという言葉が合うだろう。
「えっとー。ありがとうね。んーなんて言ったらいいか分からないけど、、、」
君は言葉を探していた。
「まだ君は中学生なんだ。きっと1次の迷いだと思う、。あーでも、もし、大人になっても僕のことが好きだったら付き合おう。」
君は真剣な顔をして言った。
私は1次の迷いなんかじゃない本当に好きなのにという怒りも吹き飛ぶほど、最後の付き合おうが頭から離れなかった。
「本当に?」
「ああ。本当に。」
私はとても嬉しかった。
言ってよかったと本当に思った。
しかし喜びもつかぬ間、君が口を開いた。
「あ、こんな時に言うのもなんだけどさ。僕、海外行くんだ。約3年ぐらい。今日ここに来たのも実は別れを告げるためで、、、そのー、、、。」
私は嬉しさが半減した。
ああ、別れを告げるために来たのか。
私は出てきそうになっていた涙を抑えながら言った。
「じゃあさ!3年後にまた会おうよ!この場所で」
必死に堪えたはずなのに涙はでてきた。
「うん。そうだね。3年後にこの場所で会おう。」
君も少し涙を貯めながら言った。
「3年なんてあっという間だよお!」
私は強がって言った。本当はすごく長い。君と毎日会いたいし、海外に行って君に彼女が出来たりしたらどうしようと色々な感情が湧いてきたが、私は強がることしか出来ない。なので強がる。
「そうだね。毎日君を思えばあっという間かも」
君はおちゃらけて言った。
私は笑った。心から。
君も笑った。きっと心から。
私たちの笑い声が響く。
私は涙を拭って、元気よく言った。
「3年後この場所で会えたら!」
わたしの2つ隣のカウンターで
おじさんが泣いていた
店員はショットグラスを置いて
あとは
近からず遠からず距離を保った
生きていくには
物語には登場しない脇役のやさしさが必要だ
#この場所で
逃げよう
こんな街では生きてゆけない
みんなからいじめられ
仲間はずれにされ
嫌な思いをして
こんな街では生きてゆけない
“この場所”で一生 生きるなんて
無理だ
『この場所で』
自分だからこそ、気付けること
自分だからこそ、感じられること
自分だからこそ、つむぎ出せる言葉
自分だからこそ、湧き上がる想い
自分だからこそ、担いたい役割
“この場所で”、私は、、、
そのすべてを、果たしたい
そんな場所に
出会える人生を
夢見ている
おとなしく待っているような人であれば、そもそもこんなことになっていないと、こんなときなのに少し笑えてしまった
『この場所で』
この場所で
1人では
誰かとならどこでも、特別な場所になる
意味を持つ
誰もが
いつかは別れる
親も
恩師も
兄弟も
恋人も
友人も
配偶者も
ペットも
同時に死ねたのなら、永遠に一緒にいられるのか
それなら、なんとも美しいこと、と思ってしまう
不慮の事故だとしてもそう思えるか
限りある命の中で
ともに生き続けるほうがきっと幸福なのだけど
大切な人と一緒に過ごすこの時間を忘れたくない
忘れないでほしい
―この場所で―
私はこの場所から逃げ出したかった。
誰も私の事を知らない土地へ行きたかった。
貴方と出会えて、ここに居て良いんだって思えた。
あの日投げ出したものをかき集め、信じて着いていったら、愛しいモノが増えていた。
貴方の心の傷を知ったから、一緒に居る事を選んだの。
私はここでずっと貴方を支えていたい。
この場所でって言われてもね。特に書くことないよきみぃ。なので今回はダイエットについてでも書いてみるか。
毎日日記を書いていると、あれ、これと同じようなことを以前にも書かなかったか? ということが時々ある。
今回はあすけんを使ったレコーディングダイエットの経過報告みたいなものなのでその辺は大丈夫のはずだ。
前に痩せた時もレコーディングダイエットだったんだけどやっぱ効果あるね。摂取カロリーの数値化は効果あるよ。
前にやっていたレコーディングダイエットはアプリとか使わない方法で、自分でパソコンにカロリーを書いていたんだけどめんどくさくなってやめちゃったんだよね。
ある程度痩せられたからあとは普通にしてれば痩せられるだろうと油断してたら一年くらい体重の維持しかできなかった。なんならちょっと太った。
こりゃだめだと思ってダイエットアプリであるあすけんを使うことにしたら、これが便利でまたちょっとだけだけど痩せ始めることができた。
まだあすけんを使って三ヶ月くらいかな。だから痩せたといっても二、三キロなんだけどね。
でも塵も積もればなんとやら。このままでいけば一年後には十キロは落とせるだろう。
今くそデブだからあと十二キロは落としたいんだよね。そこまでいけば平均体重かな。
といってもダイエットに終わりなし。あすけんはダイエットが終わっても使い続けるし、食生活も体重の維持程度に緩めるだけで大きく変えるつもりはない。
今回こそダイエットに成功して健康的な体を取り戻しリバウンドしないようにするぞ!
半年間を一緒に過ごした仲間が、この場所を離れることになった。またいつか会おうとぼくらは握手をする。
「またこの場所で」と言葉を添えると、彼は握った手に力を込めて言った。
「いや、地球で」
どうやら違う星に行くみたいだ。