2023/2/12荒廃した地を前に唇を噛む。樹海とまで言われた広大な森は見る影もない。遠きあの日、点けられた炎が舐めるように広がり毒を撒かれ、人はおろか全ての生き物が生きてはいけぬ土地にされた。「いつかこの場所で再会しよう。」「ああ。必ず。」森から逃げる際そう友と約束を交わした。『いつか復興を』希望を胸に掲げ千年。「もう千年だぞ」ここは未だ雑草の1本さえ生えぬ不毛の地のままだ。
2/12/2023, 5:50:12 AM