NoName

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5/10/2023, 7:47:25 AM

2023/5/10
忘れられない、いつまでも。
きっと死ぬまで覚えてる。
認知症になったとしても記憶の根底にあり続ける。
大事に大事に囲っていこう。
それが悪だろうが
それが間違いだろうが
それが世界に許容されなかろうが

4/30/2023, 6:43:23 AM

白の同胞達ははしゃぎながら風に乗って空へ舞い上がっていった。私は足に根が這ったかのように動けずそれを呆然と見送った。
「おや、残った子がいたか。」
見上げると黒服の男が一人。
「なあに怖がることはない。」
そう言うと雨が降ってもないのに傘を広げた。
風が吹く。
「風に全部任せれば良い。」
風を含んだ傘は上昇気流に乗って空高く、あっという間に男は豆粒の大きさになった。

4/29/2023, 9:16:11 AM

2023/4/29
瞬きをするほどの短い時間だったのに目の前に広がる世界は激変した。まるでテレビのチャンネルを切り替えた様な一方的で乱暴な変化。
「何…これ…」
荒廃した世界を前に声が震える。刹那、頭の中で声がした。
「これは結果だよ。」「何度引き返せる分岐点があったと思う?」「警告などいくらでもあったろうに。」「選択を重ね、行動を省みる事も無く突き進んだ結果だ。」「今、人とし生ける者全てにこの映像を見せている。」「この結果が嫌ならば…」

「どれ程巻き返せるかやってみるが良い。私とてこの結果は不本意だ。」

矢継ぎ早に話す声が止むと元の世界に戻っていた。

4/25/2023, 12:07:54 PM

2023/4/25
流れ星に願いを唱えました。すると頭の中に声が聞こえたのです。「その願いは私には荷が重いです。」申し訳なさそうではあるがはっきりとした拒絶です。(それもそうか。)と納得しました。落ちるだけの星に願いを託すなど無謀だった。

4/16/2023, 11:04:46 AM

2023/4/16
もしかしたら静かに向き合って話すのは初めてかもしれない。そんな事をぼんやりと考えた。
「ここではない、どこかでまた会えたら良いわね。」
暗闇の中彼女の表情は見えないけれどきっと笑っているだろう。
「親子でも兄弟でも友人でも何だって良い。」
「そうだね。こんな馬鹿げた関係でなければ何だって…」
ぎゅうと握った手は冷え切って冷たい。
『こんな互いが殺し合う関係じゃなければ』

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