『この世界は』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この世界は不公平だ。
運のいいやつはやさしい両親兄弟のところに生まれ、愛情に恵まれてしあわせな人生を送ると、そう決まっている。悩み事ができたって、いやなことがあっても、必ず誰かが助けてくれる。
お綺麗な苦しみ、あっさり終わった悲しみを、私も辛いことあったよ、頑張ったんだだよと胸を張って話す。
殺してやりたい。
今すぐわたしの苦しみを突きつけて、ほら、頑張れ、辛くても頑張れるんでしょと焚きつけてやりたい。
そんなことをずっと考えていたからか。目の前に現れた異形は清らかな微笑みを口元に浮かべて、それはそれはやさしくあなたの願いを叶えてあげましょうと言った。
わたしの願い?
そんなの決まってる。わたしより幸福なやつを不幸にして欲しい。泣いたってどうにもならないことを、誰も助けてくれないことを、自分が原因じゃない不幸がどれほど重くて、もがきたくてももがけないことを知って欲しい。
あら、あなた、そんなことでいいの?
いいの。だってこう考えちゃうもん。わかってるよ、わたしだけが不幸じゃない。わたしより苦しいひとはいる。でも、ほんとうにそうなのかなって。みんな不幸で悲しくて苦しいと思うけど、どこか、ほんの一部分はわたしよりしあわせなんじゃない?
だから、この願いを叶えて欲しい。違ってたら、それはそれでいいよ。あってても、それはそれでいいよ。
だから、お願い。
異形は呆れた顔で指を振ると消えた。
目を閉じて、しばらく待ってみる。目を開ける。窓ガラスから見る世界は何もか変わって内容に見えた。
わたしは靴を履いて外に出た。友人に会って泣いていないか確認するために。
「この世界は」
この世界は醜い
汚い
苦しい
だって
だってそうじゃない
そうじゃなければ
お母さんも僕を捨てないでしょ
だれか僕に声をかけてくれるでしょ
痛いことしないでしょ
だから
こうするしかなかったんです
責めないでよ
罵らないでよ
そんな言葉は、何を言ったって響かない
だって
だって僕は
大量殺人を犯した
立派な犯罪者なんだから
断頭台の上
もうすぐ
もうすぐ死ねる
安らかに
そのはずなのに
「しにたくない」
僕の言葉は、誰にも聞き取られなかった。
誰にも
誰にも
昔からこの「はし」渡るべからずと
一休さんの頓智も教え
#この世界は
私がもうちょっと生きようと思ったきっかけ
あの日道端で拾われた子
かまってほしいとニャーと鳴く
腕の中で眠る我が子
毎日同じ日の繰り返しの中に何を思うのだろう
小さな体でこんなにも愛をくれる
この子が生きる限りこの世界は私が守る
近づいていく蓬莱島へ
右へ左へ揺れながら
意地悪な作為の世界 報いあり
自分の首を絞めるだろうさ
#この世界は
この世界には私の事を好きな人と嫌いな人はたくさんいる。私を好きな人は私も大好きだし、長い付き合いにしていきたい。けど私を嫌いな人はどうして私の事を嫌いになるか分からない。だって私は私だから。綺麗事かもしれないけど、私とあなたは違う、生まれた場所も時間も、育った環境も、私と出会うまでは全てが違う。私の知らない世界を生きた人。意見が合わなくて当然、価値観が違うのも当然、思想が違うのも当然。だって違うんだから。そんな人に私は左右されない。私は私だから。
「この世界は、いつから存在しているのか?
この現実は、どこまで続いているのか?
この視界は、どうして見えているのか?
この身体は、なにで構成されているのか?
この思考は、どうやって生まれたのか?
僕は、いったい誰なのだろうか?
零れた涙とため息、
この世界は 枯れることなく
だからまた会えたらなあ
頼りない明日を誰もが待ってる
もつれた夢、崩れた昨日、その先を
さよならが明日を呼んでくる
二人はそうやって歩いてきた
あの日の夢みたいな 夜は来た
「誰も知らない片隅で。」
愛しているよ。
愛している。
誰も居ない日陰の片隅で2人きり。
貴方の瞳は確かに少し潤んでいた。
泣いてるの?苦しいの?
貴方はなにも答えない。
だって私はもう死んでいるんだものね。
愛しているの。
愛していたの。
私がまだ生きていたときま貴方は泣き虫だった。
泣いてると思って貴方の肩にそっと触れて大丈夫か
尋ねるとより一層泣き出してしまう。
困った奴だった。
それでも大好きだった。
愛しているのでしょうね。
私は貴方を。
それでももう私の声は届かないから。
泣かないで。たった一言を伝えられない。
泣かないで貴方の手をそっと降れようとしても触れない。そこにあるのに。そこに居るのに。
もうやだよ。
なにも出来ないのは苦しいだけなんだ。
愛しているから。
もう無理はやめて。
ベンチに座ってスマホをいじる貴方は何をして居るの?分からないね。
でも貴方は泣いている。なんで?楽しくないの。
...ねぇ疲れてるなら辞めれば。
貴方の隣に腰かけた。
貴方には見えないんでしょう。分かってるわ。
届かなくてもいくらでも言う。
『もう辞めてよ。こっち向いてよ。』
誰も知らない片隅で2人きり。
貴方の涙が少しでも枯れることを祈っている。
好きだったもの
それがわからない。
嫌いなものならわかるのに。
例えば、私のことを好きな人のことが嫌い。
なんとなく、取り留めもなく、違和感や不快感の類の感覚がする。
病名はない。
ただ、
風邪の初期症状のように、喉にちくり棘が刺ささってイガイガする。
そんな症状を抱えている。
この症状がもたらす疲弊という感情を、豪語したいという気持ちはいくらでもあるのに。もはや言語化をするのも億劫に感じて、口は閉ざされている。
溜飲は下がっているのか、下がっていないのかもよくわからない。
新たな空気が入り込んでこない。
胸の中であるだけの酸素が回るだけ。
馬鹿らしいと己を鼻で笑ったところで、ぽつり置いてかれる本心は虚しさでしかなく。
鏡の前に立てば、誰も写っていないように見えた。
形をなぞって縁取ってみても、色が見えなかった。
色を用意しても、顔がなかった。
顔を貼っても貼っても、剥がれてしまう。
粘着力の低いテープの格闘するように、神経にささくれができるような感覚。
人間の形を作るのはあまりに難しい。
窓に反射して映る自分の姿は人間でない気がして、どうしても目を逸らし、怯えて殻に篭る。
じんわりと重さを連れる筋肉痛が、現実を感じさせて。こんな世界と細く繋げてくる。
「この世界は」 #248
この世界は
私の世界は
あなたが大半を占めている
あなた一色。
とっても綺麗なの。
この世界は
何処までも青い空と、果てない碧い海…ゆっくり流れる白や灰色の雲、終わりのない、波の繰り返し…
そして、足元に広がる大地…そんな中に囲まれて生きている生き物…
そして、その向こう側には、果てない宇宙が想像つかない位に広がっている…
その宇宙の中で、多分、網にも引っかからない存在のわたし…日々、藻掻きながら、生きているけれど、この世界の中では、とるに足らない存在なんだろう…けど、たぶん、後にも現れない、今のわたし…爪痕も残せなくても、この世界の微小な何かだと思う…
#この世界は
この世界は
美しくて、醜くて、
綺麗で、汚くて、
大きくて、小さくて、
カラフルで、モノクロで、
温かくて、冷たくて、
最高で、最低で、
甘くて、苦い。
私はこの世界を愛している。
私はこの世界を憎んでいる。
なぜなら、世界は、矛盾が生じるほどに未完成だから。
そんな世界を見るために、
私たちは生きているんだと思う。
わたしは発達障害
自立出来ない臆病者
生きてるだけで迷惑者
この世界は1人の人間という最小単位によって構成されている。しかしその世界を見ると有象無象の人間が集合しより大きい単位を作ろうとしている。しかしそれによって戦争やテロなどが度々発生し、たくさんの人間が無くなっている。そうなってしまうと、より国という大きな単位での団結を強め1人の人間という最小単位をないがしろにしてしまっているのではないだろうか。
この世界は、82億人の人生の瞬間を切り取ったものを貼り繋いで成り立っている。
この世界で、人間として生まれた私たちにしかできない経験をたくさん積んで生きてきた。
それは理不尽で醜い瞬間ばかりであった。
努力が報われない瞬間、怠惰な人が高評価を受ける瞬間、思わず涙を零した。
ただ美しい瞬間もあった。
努力が報われた瞬間、怠惰な人が見捨てられる瞬間、思わず笑みが溢れた。
もしどこかに違う世界が存在したとしても、私たちはこの世界しか知ることができない。この世界に生まれたことは、いくら理不尽で醜いことと直面しようとも、受け入れるしかない。比べる対象がないからこそ、この世界は酷いとも言えるし、素晴らしいとも言える。
私が思うには、この世界は酷い。ただ、醜い瞬間を乗り越え、美しい瞬間を迎えることができたら、きっとこの世界が素晴らしいと思えるだろう。
この世界は、きみが思っているよりずっと残酷なんだよ。
この世界は、きっと貴方が思っているより温かいものです。
この世界は #248
この世界は
この世界は自分が敵だと思うと敵になり、味方だと思うとそうなる。
目の前でおきていることをどう捉えるか?
少なくとも、子供の時に思っていた鬱々とした世界は広がってない。
あれ?これが成長か?
もうすぐ45歳。
やっとこの世界に生きていることをありがたいと思えるようになった。
子供の時に知れたら良かったと思うけど、これも経験を重ねた故思うこと。
どんなに辛くても、どんなに自分を憎んでも、死なない限り明日は来る。
そしたらさ?
辛いこと、で自分を満たしたらそれはとてももったいないこと。
だって、自分の考え方一つで世界は変わるんだよ。
誰がどうした、あのひとが、なんて時間の無駄。
そんなことで心を満たしちゃいけないよ、
あなたの心はあなたのもの。
私の心は私のもの。
この世界はとても簡単にできてる。
気づくか気づかないかはあなた次第
「この世界は狂ってる」
机に突っ伏した男は、恨めしげな声でそう言った。絵に描いたような絶望ぶりである。
なんでもこいつは、つき合って1年の記念日当日に、彼女に振られたという。夜景の見えるレストランを予約し、プレゼントも買った。そうして、当日は完璧なデートプランを遂行するはずだった。けれども待ち合わせ場所に彼女は来ず、代わりに送られてきたのは『ごめん。他に好きな人できたから別れたい』という、たった二行のメッセージ。
そんな仕打ちを受けたのだから、こう荒むのもまあ無理もない。
「おいお前、そろそろ終電なんだけどなあー、みたいな顔してんなぁ」
男は顔を上げて、じろりと俺を睨んだ。すっかり目が据わっている。
「そんな顔してないけど」
「いいやしてるね。もー全部顔に出ちゃってる。どーせお前もおれのこと捨てるつもりなんだろ? おれにはわかる!」
「……お前ちょっと飲みすぎ。そのへんにしとけ」
俺は酔っぱらいの手から缶を取り上げた。酔っぱらいは小さく唸ると、ふたたび机に突っ伏した。脱力したまま、まだムニャムニャ何か言っている。
俺はため息をついて立ち上がった。キッチンの棚から引っ張り出してきたゴミ袋に空き缶を放り込んでいく。机の上に散らばったつまみのゴミや、酔っぱらいメンヘラ男が涙と鼻水を拭くのに使ったティッシュもまとめて片付けてやる。当の本人は机に伏したまま、いつの間にか寝息を立てていた。
こいつが女に振られて泣きついてくるのは、これが初めてじゃない。こいつは失恋するたびに、情けないくらい咽び泣きながら、聞いてもいない彼女への未練やら何やらを延々と俺に話し続ける。
俺はいい加減うんざりしていた。それは、この女々しい酔っぱらいに対してじゃない。自分に対してだ。
どこぞの女との惚気話を聞かされるたび、ほの暗い感情が胸の内で渦を巻く。手ひどく振られてしまえばいいのに。そうすればこいつは、一番に俺に泣きついてくるから。
そのたびに、俺はちょっと迷惑なそぶりを見せながら、そばにいてやるのだ。落ち込んでいる幼馴染を放っておけない、優しい友人のふりをして。
拗らせた執着を、いつまでも手放せずにいる。
【テーマ(?):この世界は】
この世界は
この世界はちゃんと美しく、やっぱり醜い。この世界はちゃんと不平等で、やっぱり不公平だ。
この世界を生きる価値はあるが、なかなか大変である。この世界をちゃんと生きれるか、やっぱり不安である。