「誰も知らない片隅で。」
愛しているよ。
愛している。
誰も居ない日陰の片隅で2人きり。
貴方の瞳は確かに少し潤んでいた。
泣いてるの?苦しいの?
貴方はなにも答えない。
だって私はもう死んでいるんだものね。
愛しているの。
愛していたの。
私がまだ生きていたときま貴方は泣き虫だった。
泣いてると思って貴方の肩にそっと触れて大丈夫か
尋ねるとより一層泣き出してしまう。
困った奴だった。
それでも大好きだった。
愛しているのでしょうね。
私は貴方を。
それでももう私の声は届かないから。
泣かないで。たった一言を伝えられない。
泣かないで貴方の手をそっと降れようとしても触れない。そこにあるのに。そこに居るのに。
もうやだよ。
なにも出来ないのは苦しいだけなんだ。
愛しているから。
もう無理はやめて。
ベンチに座ってスマホをいじる貴方は何をして居るの?分からないね。
でも貴方は泣いている。なんで?楽しくないの。
...ねぇ疲れてるなら辞めれば。
貴方の隣に腰かけた。
貴方には見えないんでしょう。分かってるわ。
届かなくてもいくらでも言う。
『もう辞めてよ。こっち向いてよ。』
誰も知らない片隅で2人きり。
貴方の涙が少しでも枯れることを祈っている。
1/15/2026, 3:16:50 PM