『きらめき』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題:きらめき
きらめき、強風、落とし物。
ひらひら、列車、分らず屋。
ひらめき、手庇、知らぬ街。
きらめき
ある日、突然体が軽くなった。
今までずうっと暗い海の底に沈んだように、なにもかも重くてどうしようもなかったのに。今はこんなに軽やか。
なんでだろう?ううん、なんでもいいや。
動けるのって、幸せだもん。
そうだ。せっかく軽くなったんだから、君のところへ行こう。初恋の君。もうずいぶん会ってない気がするよ。
ふわりと体を浮かせて、君の家へひとっ飛び。
住宅街の端っこに、変わらず君の家はあった。
お空が赤い。夕方だね。もう帰ってるかな?
…あっ!いた!高校生みたいな服を着て、大きなリュックを背負って、女の子と一緒に歩いてる。すごくお兄さんになってるけど、君だよね?顔はそのまんま。
…あと、その子はだぁれ?新しいお友達?紹介してほしいな。
(おーい!久しぶりっ!)
大きく手を振って、君に向かって叫ぶ。
でも君は、女の子と話をやめてくれる気配はない。
(おーいっ!)
私の方には見向きもせず、女の子とこっちへ歩いてくる。どうして無視するの?
君はとうとう目も合わせず私の真ん前まで来て…。私を通り抜けてまた歩いていってしまった。まるで、私がそこにいないみたいに。
…いや、もうわかっちゃった。私、幽霊になっちゃったんだ。だから、君には見えなくなったんだね。
そして、私がいなくても楽しそうにしてるんだね。
振り返ると、君は女の子に笑いかけて、家に入っていった。
その笑顔、すごくきらきらしてるね。私には眩しいよ。
私の瞳からも、きらきらしたものが一つ、二つと落ちてくよ。これ、なんだろうね…。
「きらめき」
「キャーッ、煌木光輝(きらめきこうき)くんよーっ!!今日も輝いててまぶしいわっ!!」
「キャアア手をふってくれたわ!」
「ハワワ今日もなんてかっこいいのかしらっ……」
ボクは煌木光輝。スパークル学園高等部の二年☆組に属している、生まれながらにきらめいているキラキラ人間さ。御覧の通り、ボクは教室移動のために廊下を歩くだけでこんな歓声を浴びることができるんだ。え?疲れるんじゃないかって?そんなことないさ。ボクのきらめきに夢中になるのは当然のことだし、ボクはきらめいている人間としてみんなにきらめきを届けなくちゃいけないんだ。ボクのおかげで、この学校はきらめきに満ちているよ。素晴らしい!
「くそ、煌木のやつモテモテじゃねえか」
「あいつがいるせいで俺ら全然モテねえじゃん」
なにやら不満そうな会話が聞こえて、ボクは眉をひそめる。ボクのきらめきに当てられて、彼らのきらめきが曇ってしまったんだろうね。これは由々しき事態だ。ボクは彼らに近づいて、とっておきのきらめきスマイルを浮かべた。
「やあ、こんにちは!こんなところにいないで、ボクと一緒に理科室に行こうじゃないか!次の授業に遅れたくはないだろう?」
「いや、俺ら次国語なんだけど……」
「俺とお前クラス違うから時間割違うんだけど……」
「……これは失礼。では国語の授業を頑張ってくれよ!」
おやおや、ちょっと間違ってしまった。でもいいさ、彼らの心には小さな、しかし貴重なきらめきが戻ったはずだ。
こんなふうに、ボクは学校のきらめきを守るために日々努力しているんだよ。
そんなある日、ボクの身に大事件が起きた。その日、ボクはいつものように放課後のきらめきパトロール、略してきらパトを行っていた。そうして何気なく二年☀組の教室をのぞき込んだ時、ボクは生まれて初めて自分を上回るきらめきを見たんだ。
ボクよりきらめくその少女は、艶めく黒髪を一つにたばね、穏やかで幸せそうな笑顔を浮かべていた。聡明そうな顔つき。唇は桜色で、薄い、上品な形。体はほっそりしていながらも、制服のプリーツスカートの下に見えるふくらはぎはふくよかでやわらかそうだ。なによりその瞳!まるでぬばたまのようで、深みがあり、しかし情熱的に光っていた。吸い込まれるような美しい瞳に目を奪われる。なんというきらめき!まさか、ボクよりきらめいている人間に出会えるなんて!ぜひともお近づきになりたいものだ。しかし、いつもなら誰にでも話しかけることができるのに、彼女には話しかけることができなかった。なんということだ、ボクは緊張しているんだ。それもそうだ。ボクはこんなにきらめいている人間を見たことがないんだから。
ボクは勇気をふり絞って教室に足を踏み入れ、一人本を読んでいる彼女にきらめきスマイルを向ける。
「やあ、君、とてもきらめいているね!君のようなキラキラ人間は初めてみたよ。あの、君の名前はなんていうんだい?」
彼女は驚いてボクを見た。みるみるうちに頬がばら色に染まっていく。まるで夕焼けのようだ。なんて美しい。
「わ、私、星川月夜(ほしかわつくよ)っていうの」
「おお、なんて美しい名前なんだ!皆を静かに照らし輝く君にぴったりの名前だね。ボクは煌木光輝というんだ。よろしくね」
「ふふっ、知っているわ。みんなあなたのことを知っているわよ」
月夜さんはくすくすと笑った。その笑い声は天使の鳴らす鈴のようにボクの心に鳴り響いた。もっと、ずっと聞いていたい。次に何を言おうか考えることができない。今までこんなことなかったのに。彼女のきらめきにあてられてしまったのだろうか。
「ボ、ボクは、もっと君のことが知りたいんだ。君ほどきらめいている人に初めてであったから。もう少しおしゃべりしてもいいかな……?」
心臓がどきんどきんと音を立てる。どうしてこんなに緊張するんだろう。ボクは今まで人に断られたことがないのに、月夜さんに断られたらどうしようなんて考えてしまう。
彼女ははにかみながらほほえみ、やわらかで暖かい、ハープのような声で言った。
「私なんかでよければ。私も煌木くんとお話してみたかったの」
ボクは安心して、ほーっと息を吐く。月夜さんのようにきらめいている人と話せるなんて、なんてうれしいことだろう。きらめきについて詳しく話せるだろうか。そのうち一緒にきらパトができたりして……。考えるだけで心臓のどきどきが高まる。こんなにどきどきするのは初めてだ。
ボクは深呼吸して月夜さんの前の席の椅子に座った。いったい何を話そうか。ひとまず月夜さんが今まで一番きらめいた時のことを聞いてみようか。
わくわくとどきどきがとまらない。ボクは今、最高にきらめいているだろうな。
男が忘れていった水晶のキーホルダーは、今も洗面台の上に置きっぱなしにしてある。連絡したら、「捨てていい」とだけ返ってきて、もうこの人とやりとりする必要はないのだと悟った。
職場で倒れてからそのまま仕事をやめ、逃げるように男との同棲をはじめて、私にはもう何も残っていなかった。埃のつもった多肉植物、冷蔵庫で腐った茄子、消費期限の切れた牛乳。そういった惨めさの中にあって、私ははじめて、ただ生きることに執着してればいいのだと、ある日そう思えた。
それからときどき、捨てられなかった水晶を、窓から差し込む光に透かしてみたりなんかする。
アクリルでできた安っぽいそのきらめきが、何もかもどっちつかずで不安定な私を鮮やかに刺す。
腐ったものたちに囲まれて、泣きわめいたり、落ち込んだり。私は最初から、この薄ら透明な世界の向こう側に、ただ息をしているだけ。
こんな刹那のきらめきが、今を生きようと思えるのに充分足り得る理由になることだってあるのかもしれない。奇妙なことだけれど。
きらめき
夏の海のきらめき
冬の雪のきらめき
春の花々のきらめき
秋の紅葉のきらめき
どの景色を思い出しても、隣に君がいる
この先もそうであれば良いと、きらめく景色を見る度に思う
きらめき
私の人生は、なにもなく終わってしまうんだろうか。
歳を重ね、その度にそんなことを思い憂鬱になる。
こんなはずじゃなかった。
とはいってもそれは私が選んできた道。
きらめき、ってなに?
きらきらと光ること?
昨日テレビに出ていた人みたいな。
でも、理想の人生を送っているように見えるあの人にだって、きっと思っていることとは違うこともあったはずで。
今、輝いてるからって、それがすべてじゃないけれど。
そんな一瞬でもあれば…なんて思ってしまうこともある。
きらめき。輝きとかそういう意味だよな。そういうことなら最近流星のように現れきらめき輝くような活躍をしている漫画のキャラクターの話をしよう。
そのキャラクターの名前は島二郎。みんな大好きちいかわに突然現れた頼れるキャラクターだ。その造形と頼もしさは誰もが憧れ好きになるだろう。
今やっている劇場番のような長編シリーズ島編で出てくるキャラクター、島二郎。彼はハチワレやウサギ、更には頼れる師匠であるラッコさえもが今回の敵であるセイレーンに捕らわれ、ちいかわが一人失意にくれながら森をさ迷っていると出会ったキャラクターだ。
その唐突な登場と独特な風貌からネットではあっという間に人気キャラクターとなった。その後も事件解決の糸口となる情報をくれただけではなくちいかわに同行して助けてくれる優しさと頼もしさから人気を更に高めていった。
そして現在の最新話ではちいかわ達が逃げる時間を作るため、ついでに貝を拾いに行くと言いながらセイレーンの足止めをするというシーンまで描かれた。
わずかな時間しか交流していないちいかわ達のためにセイレーンに立ち向かった勇気に加えて海中でセイレーンを相手に海流を乱して動きを阻害するという強さまで見せた島二郎。
その優しさに強さは正にきらめく星のようだ。島編がどのような終わりを迎えて島二郎はどうなるのか。ちいかわのこれからが楽しみだ。
きらめくで書くことなかったからそれっぽいこと書いてみた。意外とそれっぽいこと書けたかな。
ダイヤモンドダストを
初めて一緒に見た日
真っ白な雪上に舞う眩しすぎる
キラキラ光り輝く景色の中で
あなたの目もキラキラときらめいて
ダイヤモンドダストの中で見つめ合い
私はあなたにさらにときめいた
あの眩しすぎるきらめきは
一生忘れないだろう
雪は透き通る蝋細工を作る。
冬の澄んだ空に浮かぶ太陽よりも
明るいかのような煌めきで
甘い香りを感じさせるあの花。
あの“蝋梅”は何よりも愛おしい。
【きらめき】#36
「きらめき」
うわぁ……キラキラしてるよ
目に映る全てが美しく輝く
昨日と今日とではこんなにも世界が変わるなんて
君が僕に笑いかけながら欲しい返事をくれたから
「はい」そのたった一言で この瞬間から。
反省文
兄弟に迷惑かけて泣いてしまうこと
兄弟に嫌な気持ちをさせてしまったこと
大学中に勉強がほんもうなのに遊びすぎてしまったこと
先案じしすぎて今目の前の図書館の事を考えられなかった。
ちゃんと勉強する時間は作ってたのに、授業中に違う科目の時に携帯を使ってた時があって反省
ヤンキーのあの人にさもう関わらない、てゆうか、男がらみの事から離れる。しばらくLINEも触らない。申し訳ありませんでした。
再
利
用
サ
レ
ユ
ク
ゴ
ミ
ド
モ
ガ
モ
ト
メ
ル
ハ
輪
廻
で
は
な
く
焔
きらめき、キラキラ。
私の彼氏は、キラキラ。
「奈緒子〜、んじゃ部活行ってくるよー」
「はーい。いってらっしゃーい!」
彼氏の名前は桂馬(けいま)サッカー部に所属していてレギュラー。
顔もなかなかのイケメン。性格もイケメン。
私の彼氏。 私の好きな人。
「いいねー、毎日ああやってクラスが違っても挨拶しにきてくれてさ、」
こういったのは、私の友だちの真帆(まほ)可愛くて綺麗で大人な子。
「そうだよねー、さすがだよねー」
私は帰宅部のため、こうして桂馬の行ってきますを聞いてから帰っている。
「部活とか、見なくていいの?その瞬間、瞬間がカッコいいんじゃない?」
「うーん。いいの。私が居たら気になるだろうし、邪魔したくないんだよね」
「ふーん。そんなもんか。」
「そんなもんだよっ!」
私は好きだからと、ベタベタしたり、毎日の様に部活を見に行ったりはしない。
試合は見に行くけれど、普段はつかず離れずを自分なりにしている。
そうすれば、桂馬も部活に集中できる。
「……寂しくないの?」
「寂しくないよ。それに、部活が引退になれば今よりは傍にいられるもの」
私は、良い子すぎるのだろうか?
物分りが良すぎなのだろうか?
正直分からない。
けれど、好きな人だから、端っこで静かに応援していたい。
そう思う気持ちは、おかしいことなんかじゃない。
その時、
「おーーーい!奈緒子一!!」
思いっきり下から呼ばれた。
呼ばれた方へクラスの窓から下を覗くと、そこには桂馬と、桂馬の友達の丸山君がいた。
「何で大声で呼ぶの?恥ずかしいから辞めてっ!」
「あはは、ごめーん!今日時間あるなら、少しサッカー部の練習見てってよ!」
「……………え?い、良いの?」
「当たり前じゃんっ!俺のプレー見てってよ!」
「待ってるよー林さん!それと、真帆ー!」
「呼び捨てするの辞めてくれないっ!」
隣りにいた真帆が、丸山君に注意した。
「お言葉に甘えて、今日は見にいこうよ、奈緒子。」
「う、うん。」
「じゃあ!今から行くからっ!」
そう伝えた後、桂馬が余りにも嬉しそうに笑うからその笑顔にときめいたのは内緒。
また一つ、何気ない、キラキラが、きらめきが積もった瞬間だった。
私の人生にきらめきなんてない。
私自身もそうだし、人に語れるような経歴がある訳でもない。
誰かみたいに一生懸命努力したり、噂されるほどのいい人じゃないから。
でも、多分これでいい。
きらめきのある人生にも憧れるけど、今の私にはこれで十分。
ボロボロになってまで生きている。
ここは誰よりも真っ暗なのだけれど、
いつかの暗がりで輝いた、誰かの夜道の導。
私の黒に魅入られた輝きに目が縛り付けられた。
それがもう、痛覚に障って、痛くて。
走り回れる貴方と動けない私。
熱いライトが貴方を照らし、暗い闇が私を包む。
増幅された貴方の声、直接届くことのない私の言葉。
ここにいる人間を合わせてやっと貴方ひとりが流す汗と同じくらいなのだろうか。
いくら手を伸ばしても、足掻いても、どうすることも出来ない。
明確な差だ。
それこそが苦しくて、愛するべき距離だ。
『きらめき』
きらめき
輝く星。淡く瞬く惑星。
その光に隠れて深い闇が見える。
暗い、行く末も見えないほどの闇が。
光が眩いほど、影は暗い。
私もまた、眩しいほどの光輝く人の影で深い影を落とし、ひっそりと暮らしている。
3日ぶりに早朝のゴミ出しをした。
玄関のドアを開けた瞬間、凛とした涼しい空気が皮膚の上を撫でて、夏の湿度に抱かれっぱでいた私の首元から汗を奪っていった。
昨夜、意味もなく人生初のオールを決めたこの部屋の空気は、いつのまにか秋めいた外界の季節から置いて行かれていたらしい。
しかし、徹夜の眠気と気怠さの狭間では身なりを整える気力など起きず、寝巻きのまま外へ出たため、まるで悪事でも働いているかのようにそそくさと早足でゴミを放り投げて部屋へ戻った。
中に入ってすぐ目に入ったのは、昨晩久しぶりに懸命に片付けた結果、そこそこな量になった可燃ごみとプラごみの袋の山。
こちらはまだ収集日が先なので、しばらく同居する予定だ。
次に目に入ったのは、流し台の横で雑に干されている皿たち。
朝、生ゴミを捨てに行くという目的ができてやっと洗う気になった。そもそも、今日の日付になってから初めて頑張ったことがこれだ。
おそらくもうその次あたりに目に入ったのはスマホかベッドだったと思う。そして、意味のないオールが完成した意味を再度自分に叩きつける結果となった。
正直、これを踏まえて今の自分の生活が輝いているかと問われたら、光輝くどころか何の影もないと答えるだろう。
何でこうなったのかといえば、まずこの大学のえげつなく長い夏休みに対し、周りとの人間関係が少ないことに加え、1人での過ごし方がよくわからなかったことが主な原因だろう。そしてこれは親に顔向けができない話だが、何かやりたいことをやるだけの熱意も足りなかったという追い打ちもある。
それは怠惰を招き、生活の質を落とし、スマホ中毒になり、昼夜逆転を引き起こし、部屋の状況も家主の状況もボロボロにした。
そんな状況の中から何かひとつでも自分のためにしてあげられることはないかと、昨日少しだけ躍起になって流れを断ち切り、片付け大戦争を勃発させた。
髪の毛が落ちた床やカーペット、ベッドのシーツに布団カバー、物をかき分けないと使えない机、タンスの中等、片っ端から全部ひっくり返して掃除した。さっき皿を洗うことができたのもこの流れのおかげだ。
なのに結局またスマホに舞い戻っているのでは昨日のことがパァじゃないかと、少々がっくりしていた。
その後シャワーを浴びた私は、ひとり暮らし以降初めて綺麗に畳まれて用意された着替えを見て、でもやっぱり人生ってこれなんだろうなと感じたのだった。
今日のテーマ「きらめき」
成長するたびきらめきは形を変える。
この世の全て、輝いていない日などない。
けどいつかそれは失われてしまう。
死んでしまえ。
凛とした華を自分の中に
咲かせている人は
どれほど、歳を重ねても美しく
素敵だなと思う。
手を見れば、なんとなく分かる
生き様…生活感…
お金の受け渡しや
書き物をお客様にお願いする
ことの多い仕事柄
ふと、手を眺めてしまう。
指先は、真っ赤なネイルが施され
高貴な薔薇のようだった。
やはり、素敵だなぁと見惚れてしまう。
私もそんなふうにと、憧れる。
目に見えぬ、きらめきが
内面から醸し出されるものならば
私は、何に誇りを抱いて
生きて行こうかと…ふと、考える。
【お題:きらめき】