『お気に入り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
🍀お気に入り
お気に入りのぬいぐるみ
お気に入りの写真
小学校の時、こんな授業があった。
「――はい、じゃあ今日は『みんなのお気に入りのもの』について、紹介してもらいまーす。グループになって、話してください」
……お気に入りのもの、これでいいのかなぁ。
私の手には、ある一通の手紙が握られていた。そう、それは自分の好きな人からもらった、初めての手紙だ。内容は、『ミカちゃん、またいっしょにあそぼーね!』というもの。保育所の時にもらった。私がケガをした時、いじめられてた時、いろんな時に助けてもらった。かっこいいヒーローのような存在。
……あ、私の番だ……
椅子から立ち上がり、深呼吸をする。ちらりと他のグループを見回してみると、なんと、彼も一緒のタイミングで立っていた。彼もなにか、小さなものを握っている。
すると、偶然にも話すタイミングまで被った。
「私のお気に入りのものは、この手紙です」
「オレのお気に入りのものは、この手紙です!」
……えっ?今、手紙って。
私は発表中もその事が気になって、仕方なかった。誰からの手紙なんだろう……
「――それで、あの時の手紙って、結局誰のものだったの?」
「はぁ!?なんで今さら言わなきゃいけねぇんだよ!」
「いーじゃんいーじゃん、ずっと気になってたんだよ?」
高校になった今、彼からあの時の真相を問いつめている放課後。すると、恥ずかしそうに視線を逸らし、頬をかいた。
「……お前からのだよ。ミカ」
「……!」
思わず赤面してしまう。すると、「なんでお前が真っ赤になるんだ!!」って、怒られちゃった。でも、すんごく嬉しい。もう、飛び跳ねたくなるくらいには。
「ねぇ、これからも私のヒーローになってくれる?そばにいて、守ってくれる?」
「あったりめーだろ。助けてやるよ。ほら、帰んぞ」
そう言って、彼は手を差し伸べてくる。私は、はにかんでその手を握った。
〜お気に入り〜
『お気に入り』
お気に入りの曲とか、好きな物とか特にないから、聞かれた時に困るんです。
毎回毎回生きてて楽しいのかなって考えては、答えのない問をぐるぐる考え続ける。
幸せの定義がなんなのか、人によって違うことを意味もなく考えているのと同じなのかもしれない。
不幸があるから幸福がある。
これは誰が決めたんだろう
その人の感じ方によって違うはずなのに。
昔から自己紹介欄の
「好きな食べもの」「好きなスイーツ」「好きなお菓子」
といった、好きなもの、いわゆるお気に入りのすぐに思い浮かばなかった。
好きなもの、すきなもの、私のお気に入り、なんだろう、わからないな
短い時間でそう考えたあと、私は大体嘘をついた。
だって、わからないんだもん
あの子は彼のお気に入り。
みんなが噂してる。
ほら、見て。また2人でコソコソ話してる。
お似合いね。なんていう声が聞こえる。
2人っきりになりたいのね、なんて。
だけど本当にそうかしら。
彼があの子に顔を寄せる、身体にその手が触れる、
その度にあの子の顔が一瞬こわばるの。
あの子は彼のお気に入り。
でもあの子にとって彼は何なのかしら。
「お似合い」なんて無責任に貼られたレッテルを、あの子はどう思っているのかしら。
私の考えも、所詮勝手な想像にすぎないのだけれど。
お気に入り
5才の頃、洗剤のオマケに付いていた
小さな人形を大事にしてた。
名前はパンちゃん。
綿で出来た直径5cmの白クマだった。
昼間は幼稚園のカバンにぶら下げ
眠る時もいつも一緒。
肌身離さず持ち歩いた。
次第に手垢で薄汚れ、手足や首も落ち
何度も手術を繰り返したボロボロのお気に入り。
他人が見たらギョッとする姿でも
この頃の私の全てだった。
7才のある日。
ベランダで泣きながら激しく母を責めた。
ポケットに入れたまま洗濯してしまったのだ。
目だけを綺麗に残し体が溶けてしまった
無惨な姿の元お気に入り。
掌にのせ、力の限り声を出して泣いた。
そろそろこの生活を卒業するべき
タイミングではあったのかもしれないが
何たる因果だろう。。
オマケとして付いていた洗剤に
消されてしまったのだから。
お気に入りの おべべ
皆は 嗤う
僕はコレが好きなのに
渦の中で流れに逆らう ひ弱な小魚
でも このおべべは
もう一番じゃあ無い
今の一番は 君のくれたあの一言
お題【お気に入り】
タイトル【幼少期】
お気に入り
幼少期
海の近くの雑貨屋さんで
初めて手にした
星の形のネックレスとイヤリング
星の砂の小瓶に入ってて
どうしたって欲しくって
おねだりして買ってもらった
それから星の形のものを
見つけると
ついつい手にするお気に入りのカタチ
お守りみたいに落ち着いて
いつでもどこでも私のそばに…
最近気がついたのだけど
あなたはそんなお気に入りの星に
似ているということ
いつもお守りみたいに
私の心に寄り添って
夜空に輝く希望の光
ずっと変わることがない
私だけのいちばん星
「今日、元彼からもらったお気に入りのマフラー見つけてさ」
「ああ…元彼の?お気に入りだったんだ?」
「うん。これ。ピンクと黄色と白の。ほんわかしてるでしょ」
「まあね。久しぶりに発見して、ノスタルジーな気持ちにでもなった?」
「ううん、特に何も感じなかった」
「でも、やっぱこれ可愛いなあと思って」と屈託のない笑みを浮かべると、ユキは首元のマフラーに目を向けた。似合ってないと言いたいのに、春のように柔らかなユキにはそれはぴったりで、逆に俺が悲しい気持ちになった。いい感じだと思ってた女の子が、元彼のマフラーを付けてくるって、もう完全にあれでしょ。脈なしでしょ。くそう。
「まあ、似合ってるけどさ」
「ふふ、ありがと」
「でも俺、ユキにぴったりのマフラーこの前見つけたんだよなぁ」
元彼に密かに対抗する。会ったことのない元彼に。嫌なことなんてされてないけど、なぜか嫌いな元彼に、ユキと付き合えないならせめて勝ちたい。いや、もしかしたら付き合えるかもだけど?
「ユキにプレゼントしたいって言ったら、どうする?いる?」
揺れる心臓を抑えて、テーブルに視線を送った後、ユキの顔を窺った。うわぁ、緊張する。返事次第では、発展するかもしれない。するって思ったら、しない時にショック受けるかもしれないが、でもすると思いたいのは片思いの楽しいところじゃない?いや、片思いの嫌なところ?
そうだねえ。
しばし考えた後、俺がドキドキしているのにも関わらず、彼女は以前変わらず柔らかな笑顔で口を開いた。
「今のところこれで大丈夫かなぁ」
いつもありがとね、タクヤ。
そう微笑む彼女は天使か悪魔か。はたまた、そもそも俺なんて眼中にないのか。
まあどちらかと言えば、今は悪魔にしか見えず、「そうすか」と俺は静かに項垂れた。
「あ、これと色違いの、駅前にあったよ。おそろにする?」
「え?」
お気に入り/片思いの女
お気に入り
お気に入りの場所があった。自然に囲まれて、何をするわけでもなく、ただぼーっとするその時間が好きだった。
時間がゆっくりと流れて、頬を撫でる風は優しくて、青空をキャンバスにした雲たちは形を変えながら流れていく。
忙しない日々が感覚をどんどんと麻痺させていくから、ひどく落ち着いたこの場所で、置き去りにしてきた心を取り戻す。
何が好きで、何が楽しくて、何が大切なのか。ゆっくりと思い出して、心を満たした。
身も心も充電して、ようやく立ち上がる。
また来るね、そう言い残してあの忙しない日々に戻っていった。
- お気に入り -
青い空
暑い夏
老舗のカレー
賑やかな仲間
君の好きなもの
僕もぜんぶお気に入り
髪の毛の匂い
タイトな明るい色のニット
黒いロングスカート
髪の毛の手触り
マグカップの茶碗蒸し
あまーい手作りおやつ
赤色のリップ
高い鼻
爪
笑った顔
透き通った瞳
優しい運転
ひとに愛される人柄
4階から手を振る姿
全部全部
お気に入り
大好きって
言ってくれた
あいつのお気に入り…
部活帰りのあの道。
自転車で帰る道。冷たい疾風を切り開いて、何もかも忘れる。
正直言っちゃえば寒いけど、そんなのどうって事ないくらい
気持ちがいい。
#お気に入り
よく笑いを取る人は笑いの神のお気に入りかもしれない
腹痛を起こす人は腹痛の神のお気に入りかもしれない
そして今、私は腰痛の神に気に入られたのかもしれない
お気に入り
今日、友達が家に遊びに来た。
ずっと遊んでたらいつの間にか遅い時間になって、僕のお母さんは「泊まっていきなさい」とその子に言った。
なんでも最近は近所に不審者が出るからだって。
不審者は男か女か分からない。若いか年寄りなのかも分からない。
ただ近所に住む野良猫とか、飼われている犬とか、学校の飼育小屋の兎とかニワトリとか、動物がいっぱい殺されてるから「不審者がいる」って言われてるらしい。
友達は最初、遠慮して帰ろうとした。「門限があるから」とか、「お母さんが心配する」とか。
けど、お母さんは「もう外は暗いから危ないでしょ」とその子のぶんの夜ご飯を準備しだした。
僕は嬉しくてたまらなかった。友達は少しソワソワしてるみたいだったけど。しばらくすると、友達はしぶしぶ僕のウチの電話から家に連絡をした。
僕がこんなにと嬉しいのは友達を家に泊めるのが初めてだからとかじゃない。実を言うと、最近僕はその子に少し避けられていた。
今日だって、意を決して家に遊びに来るようわざわざ僕から誘ってようやく約束をこぎつけたんだから。それはもうワクワクした。
お父さんは仕事で帰ってこないので、久しぶりにお母さんと二人きりじゃないテーブルでご飯を食べた。
そしてすぐに、さっきセーブしておいたゲームで一緒に遊んだ。
お風呂に入ってきちんと歯磨きを済ませた後は、僕達は早々に布団に寝かされた。お客さんのための布団を僕のベッドの横に敷いて、僕はいつも通り自分のベッドで寝たけど、なかなか寝付けなかった。
胸がドキドキして緊張していた。
友達も同じみたいで、なぜか僕に対して寝たふりをしてるみたいだった。時々友達が布団の中で少しだけ身動きするのがわかった。友達が息を殺しているのがわかる。
僕は友達が寝るのを待つことにした。
せっかくのチャンスだから、というか友達を怖がらせたくなかったのもある。
しばらくお互い寝たふりが続いたけど、ようやく20分くらいすると、友達の布団から寝息が聞こえ始めた。
僕は起こさないように、そっとベットから身体を起こした。
見下ろすと、寝息に合わせて友達の肩がゆっくり上下するのが見える。よかった、ちゃんと寝てくてたみたいだ。
忍び足でベットから抜け出すと、僕は勉強机に向かった。引き出しを開けて中にある物をとりだした。
それは、僕のお気に入りの黒くて大きい"ハサミ"だ。
「断ち切り鋏」というそれは、元々はお母さんが使ってたものをこっそりと持ち出したものだ。だってお母さんは「子供には危ない」と言ってなかなか僕には貸してくれなかったし、僕はお母さんと違ってこれで裁縫なやりたい訳では無かったから、借りるための丁度いい言い訳が思いつかなかったのだ。
開けた引き出しをそのままにして、布に包んだ断ち切り鋏を落とさないように慎重になりながら、僕はそろそろと友達の布団に接近した。
布団から出ている友達の首は暗い室内でも分かるくらい白かった。その首筋に大きなハサミをそっと当てる。緊張でハサミを持つ手が震えているのがわかった。
ジョキン
子供の手より大きな黒い持ち手と、先にいくにつれ尖った歯を持ったハサミ。
僕はそれを布に包んで元の引き出しにしまい。その隣に先程切った「髪の毛」を入れた。
布団に戻っても興奮は冷めなかった。
ドキドキとする自分の心臓と、ベットの隣の寝息が聞こえる。
一つ目標を達成した事で、満足感と同時にまた新しくやってみたい事が増えた。
僕はそれが、犬や猫を殺すのとは比にならないくらい、楽しい事だと確信していた。
確かもうそろそろ、缶の中身がいっぱいになる頃だ。
殺した動物の皮とか尻尾とかを入れた四角いクッキーの缶。裏の公園のすみに隠してたんだったっけ。
それを捨てて、新しい"お気に入り"のために色々と準備するべきかもしれない。
きっと楽しいから。
語弊があるような言い方になるけど、少なくとも俺はアイツを気に入ってる。
それこそ、色々と申し訳ないと自己嫌悪するくらいには。
でも、これだけは譲れない……し、途中で投げ出すくらいなら最初からしていない。
それくらい、俺にとっては大部分を占めていることがある。
そう言うのを抜きにして考えても、やっぱりアイツは”お気に入り”、なんだろう。
ーーーでなきゃ、こんな時に泣くなんて、あり得ないからなぁ。
お気に入り
お気に入り
最近のお気に入り
ベランダで日光浴しながら
日本文学を楽しむこと
ありがとう
君のおかげで元気が出た
好きな人ってすごい
誕生日に彼女がスマートフォンのケースをプレゼントしてくれた。
以前、君がプレゼントしてくれた犬のキーホルダーと同じデザインがプリントされたものだった。
嬉しくてみんなに見せびらかして、あんまりにもしつこく見せたもんだからウザがられてしまったけど、
でも嬉しかったんだもん、しょうがないよね。
年月が経って、スマートフォンを新しく買い替えることになった。
ボロボロになってしまったスマホケースは新しいスマホには形が合わなくて使えない。
私は前のスマホを下取しないで手元に残しておいた。
今はケースと一緒にお守りのように持ち歩いている。
もうボロボロで犬のイラストも掠れている。
それでも手放すことが出来ない。
私のお気に入りで、宝物・・・
君から貰った
最後のプレゼントだから
実は今日すごい勇気出して質問しに行ったんだ しっかり目を見て教えてくれてありがとう,でも私も
「頑張れ」って言って欲しかった、ただそれだけだよ
帰り私も教えて欲しかった でもねそこまでの勇気は出せなかった また1回話せる機会が減っちゃったや