ありがとう、ごめんね』の作文集

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ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/8/2023, 10:32:05 PM

彼女はいつも綺麗だった。彼女の周りにはいつも人が集まっていた。その真ん中で誰よりよく笑うのが彼女だった。いつも楽しそうだった。教室の片隅で空ばかり見ている私とは違う生き物だと思っていた。
あの日、特に理由はなかったがいつもより早くに教室に着いた。しんとした教室で、彼女は独り空を見ていた。足音に気付いて振り返った彼女はすぐにいつもの笑顔を見せた。目が赤くなっていることに気付かないわけはなかった。
「……バレた?みんなには内緒ね」
いたずらっぽくまた笑った。私は何も答えられなかった。どうしたの、なんて聞けるほどの距離じゃない。ただ頷くのが精一杯で、席に着いた。
「聞かないの?」
彼女は私の隣の席に座った。正解が分からずに曖昧に首を傾げた。
「私ね、好きな人がいるの」
聞いてもいないのに彼女は一方的に話し始めた。好きな人がいるけれど、その人に気持ちを告げるわけにはいかない。そんなことをつらつらと語っていた。
廊下から生徒の声が近づいて来て、ようやく彼女は話を切り上げた。
「私、あなたの事好きよ」
いつもの笑顔を残し、自分の席に帰っていった。
それから、時々人のいない教室で彼女は私に秘密の話をするようになった。私はいつも相槌を打つだけだったが、彼女の話は嫌いじゃなかった。
彼女が死んだのは突然だった。いや、本当は気付いていた。彼女の秘密の話はSOSだったと。本当は騒がしいのは苦手で、独りで本を読むのが好きで、男性を好きにはなれなくて。周囲のイメージに合わせて完璧な自分を作り上げてきた彼女は疲れていた。彼女は話し終えると決まって「つまらない話ばっかりでごめんね、ありがとう」とまた完璧な笑顔を見せた。

12/8/2023, 10:28:11 PM

「おい、この書類今日までだぞ」
【あ、ごめんなさい今すぐやります】

「あんた暇そうだからこの仕事やっといてよ、仕事やってんだから感謝しなよ」
【あ、ありがとうございます、】

ドンッ
「なにボーッとつったんでんだよ邪魔くせぇな」
【ごめんなさい】


こんなことあなたの日常にはありませんか。
ずっと謝ることや、ありがとうを言う側の日常。

変えましょうこの環境
そうすればあなたには新しい明るい未来が待っている。

ACー
ACJAPANはこの活動を支援しています。(殴

12/8/2023, 10:17:19 PM

ありがとう今まで楽しかった。幸せで夢のようだった。この思い出は一生物だ。そしてごめんね。まだしてあげれた事もあるのに。まだ別れたくないけど、これは決まってた結末だから。別れるしかないや。悲しい結末だ。
「今までありがとう。そしてごめんね。」
お題『ありがとう、ごめんね』

12/8/2023, 10:14:06 PM

ありがとう、ごめんね


「ありがとう」
その言葉の意味は
たくさんあって
込められた思いは
分かりづらくて

本当の真意に
気づくまで
遥かな時を越える
そんなこともある

こんなにも美しい
言葉なのに
今になって
気づいたのは
「ごめんね」
そんな意味だとは

あの時の涙の真実
読み違えた笑顔の理由
なんということか
過ぎた時は帰らない
今のこの時から
何をどうすればいい

いまさら気づいたことを
あなたはどう思うかな
きっと私らしい
そう言うのかな
それもわかっての
「ありがとう」かな

本当にいまさらだけど
あの時にわかっても
今ようやく気づいても
出てくる言葉は同じかな
そうたぶん「ごめんね」

あなたはそれをわかって
言わせないために
「ありがとう」
だったのかもしれない
そう思えたら
空に向かって
私も言うよ
「ありがとう」

ありがとうと
ごめんねが混ざる空は
とてもやさしかった

12/8/2023, 9:48:08 PM

冷たい肌が心地よくて、はむように唇を這わす。
自分が気持ちよくなりたいだけなのかもしれない。
罪深いな。誘う腕に呼ばれて身体を小さく折り畳んでいくと、彼女は苦しげに一呼吸鳴いた。
ゆっくりと押し進めて、登り詰めているうちに獣に成り下がる。自分は受け入れてくれる彼女に甘えているだけか。爪を立てて耐える彼女に噛みついて。果実のようだと表現したやつはどこを例えたんだ。こんなにも狂おしい。

12/8/2023, 9:23:05 PM

君を幸せにすることが

僕の使命だと…

口に出したことはないけれど

静かに だけど

本気で そう思っていた。



会えない距離や時間が


急に おし寄せる不安が


上手く進めない理不尽が…


僕から優しさを奪ってく。



この恋の終わりに

大好きだった

君の笑顔は

「もう…終わりにしたい」

って泣いていた。


わかった…


そんな一言じゃないんだ。


もう届くことはないけれど


ありがとう


ごめんね…


静かに頬を伝う


通り雨に…


そっと そう呟いた。




- ひとりごと -

12/8/2023, 9:20:03 PM

言葉ひとつで
心を暖かくさせることも
心に刃を突きつけることも
相手を許すことも
相手をどん底に落とすことも
できてしまう

12/8/2023, 7:59:34 PM

苦しかった、辛かった、悲しかった

あの時、手を差し伸べてくれた人たち

ありがとう


当時は自分のことだけに精一杯で

その手に縋ることすら自分には許されないと

すべてに背を向けてしまって

ごめんなさい


もう二度と
すれ違うこともないだろう、優しい人たち

今でも、
寄り添われることすら苦手で
たとえ再び出会えたとしても、逃げてしまうだろうけれど

関わってくれたこと、優しさと心遣いは
本当にありがたいと感謝してる


何にもできないけれど
小さな優しさと心遣いは、日常のちょっとした親切として、誰かに還元していこうと思って

今日も生きてます

12/8/2023, 7:18:48 PM

ありがとうもごめんねも君はあまり言わないから新鮮だった。不遜にも嫌味にも感じない、そういう言葉の運用方法があって、君がここまでの人生で身につけたものなのか、それとも天来のものなのかは分からない。私はありがとうもごめんねもよく使う。なんなら代替になりえる言葉もいつでも探してる。なんとなく、そうしていないとどこにもいてはいけない気がするからだ。君に贈るにふさわしいありがとうとごめんねを探してる。夜明けは近い。別れも近い。この鼓動ひとつがすべての代わりになればいいのに。

12/8/2023, 6:52:32 PM

ごめんねじゃなくてありがとう
そう言ってほしい
君は言った
君はいつだって正しい
ごめんねは良くないと思う
それはどこかで自分が許されることを願っているから
無責任で
稚拙で
最低な言葉だ
そうわかってるのに
なぜだろう
ありがとうが辛くなって
いつの間にかごめんねになってしまうのは
僕だけ貰っているような気がして
君に何もあげられない気がして
君から大切なものを奪っている気がして
ごめん…
僕は4文字にすら勝てない

12/8/2023, 6:41:50 PM

お題︰ありがとう、ごめんね

「あぁ、わざわざありがとう、ごめんね」
「いえ、ついでだったので」
「うん、美味しい」
毎回コーヒーをズズズと啜ってはあちっと言っていることを知っているので、予め冷まして渡した。

「えーっと、はんこ判子……あ、ここにあるじゃないか。前の僕ちゃんと置いてたんだなぁ」
いつも判子をバラバラの場所に置いて失くしたぁと困っていることを知っているので、予め所定の位置に戻しておいた。

「はい、どうぞ」
「お、気が利くね。ちょうどそれ欲しかったんだよ」
書類や手紙の開封をするいつもの時間になったので、ポストに入っている物を取ってきて渡した。

「最近なんだかスムーズなんだよ。何がってわけじゃないけど、何かがこう、スッと進んでてさぁ……調子いいのかなぁ?」
「そうなんですね!」
「え、なに、なんでそんな嬉しそうなのさ」
そう言って大変不思議そうに目を丸めてこっちを見てきた。そりゃもう、喜ばないわけがない!だってオレが一番あなたを知ってるってことでしょう!嬉しいに決まってる!

12/8/2023, 6:24:54 PM

差し伸べられた手を払うのは簡単だった。

掴む勇気なんて、カケラも持ち合わせていなかった。

君を傷つける気なんて無かったんだ。

全部、臆病な僕のせい。

終わった世界、ボッチには慣れてると強がって。

君の居ない今日を、きっと明日も生きていく。

できることなら、あの日に帰りたい。

差し伸べられた君の手を、掴むことは出来なくても。

同じ歩幅で、君の隣を歩けたなら。

なんて空想、ガラガラと音を立てて崩れて。

また、今日が始まった。

ソレを嘆く権利さえ、臆病者には無い。

テーマ「ありがとう、ごめんね」

12/8/2023, 5:58:49 PM

「ありがとう、ごめんね」
ああ、また言ってしまった。ありがとうとだけ言えばいいのにごめんねをつけてしまう。こちらは特に悪いことはしてないと思っているが、相手に気を遣わせてしまったかと思うとごめんねがありがとうの語尾につけてしまう。
看護師に就いてからだいぶ経つ。キャリアもついてきたというのに年ばかりとってしまう。私と一緒に働く人たちは迷惑していることだろう。心の根底にそんなことを思っていることがある。

ある日、いつものように
「ありがとう、ごめんね」
と、ごめんねがついてしまった。
「ありがとうだけでいいんだよ。ごめんねはいらねえから。ありがとうだけの方が嬉しいんですけど。ごめんねがつくとこっちまで気を遣うからやめろ」
と、仲良くしてもらっている同僚に返された。驚いてまた
「わかりました。すみません」
と、言ってしまうと
「言葉の重みがなくなるからやめろ。簡単にごめんねとかすみませんとか使うな」
言葉の重みか。そんなこと考えたことなく言葉を発してた。
「ありがとう」
と、返すと同僚はにこっとだけ笑った。照れ笑いだったな。こういう人は大事にしないとな、使う言葉も大事に発していこう、そう気づかせてくれたことに感謝。

自分が発する言葉で自分ができている。ごめんねが多いと後ろ向きな気持ちが増える。ありがとうが多くなると前向きな気持ちが増える。
誰かと関われることに感謝し、そのうえでごめんねをいえることにも感謝できたらもっと心が楽になるのかもしれないな。

12/8/2023, 5:52:40 PM

過去に関わりのあった知り合いたち

毎度毎度の人生の節目で

"ありがとう、ごめんね…"って

心のなかで語りかける


どれだけ作り上げた思い出が大きいものでも

人間誰しも年を重ねるごとに自然と会わなくなるし

LINEでも話さなくなって

疎遠になるのがツキモノ


いざ新しい環境での生活が始まっても

人と長く付き合い続けることに慣れていないせいで

距離感が掴めなくて上手く関係を築けない相手もいる

人間関係って本当に難しいよなぁ

心理学学んだって相手の考えてることは結局分からないし

裏切られるかもしれないって一度思うとなおさら


だから一人でいる方が気楽なんだけど

どうしても不便なときだってある


生きているうちに真の友人とやらを見つけられる日は来るのだろうか…

12/8/2023, 5:50:17 PM

ありがとうと言えるのはうれしいこと
ありがとうもごめんねも
心が硬くなってたら言えない

12/8/2023, 5:29:14 PM

ありがとうは5文字で、
ごめんねが4文字なのに、
「ごめんね」の方が言いにくいのは何故だろう。

ありがとうは山ほど使うのに、
そしてすみませんも山ほど使うのに。
ごめんねの言葉だけがいつも遠い。

ごめんねを伝えたい相手に、
嫌われたくないからなのかな。
ありがとうやすみませんは、
嘘でも言わなきゃいけないことがあるもんな。

ごめんねって、そう思えばものすごく純粋な言葉なのかもしれない。

そう気づけただけで、なんだか「ごめんね」と、あの子に言える気がしてきた。

12/8/2023, 5:21:28 PM

『ありがとう、ごめんね』

 _____ありがとう、ごめんね。

 君はそれだけ言って窓の外に身を投げた。僕はただ呆然とその光景を見つめていた。
 傾いでいく君の身体はスローモーションのようにゆっくりで、けれども僕の身体は時が止まったかのように動かなかったものだから、僕はそれを止める術を持たなかった。音の波さえ速度を無くしたようで、その瞬間、確かに世界は僕と君との二人だった。

 窓枠という額縁に君というモデルがいなくなった一瞬後、一息に音と速度を取り戻した世界で、僕だけが取り残されていた。ドラマのような悲鳴と訳知らぬ人々のざわめき。ぐわっと耳に押し寄せてくるようでどこか遠くに聞こえるそれに、やがてサイレンの音が混じっても、僕はその場に立ち尽くしたままだった。
 最後に見た君の微笑みと揺れる黒髪の幻影が、狂ったように何度も窓枠のスクリーンに映し出される。君の唇が紡いだ最期の音が、僕の頭の中にうるさいほど静かに反響した。

 _____ありがとう、ごめんね。

 君と同じ台詞を形だけ繰り返してみても、君の真意は分からなかった。今日の予定も明日の約束も、そのずっと先の誓いさえすべて破棄されてしまった僕は、この先何を信じて生きて行けば良いのだろう。何を信じて生きて行けと言うのだろう。
 口約束も指切りも書面での大仰な契約も、すべて君を繋ぎ止めるには足りなかった。あるいは悪魔でも呼ばぬことには、君の信頼には不十分なのかもしれなかった。

 _____ありがとう、ごめんね。

 君は何に対して感謝して、何に対して謝ったのだろう。そもそも、果たして本当に僕に向けられた言葉だったのだろうか。
 安い推測はいくらでもできて、僕に都合の良い解釈をすることも簡単だ。本当のことなどもう確かめようもないのだから、それなりに自分が納得できそうな理由を並べ立てても良いのかもしれない。それでも僕に思いつくような推測はすべて、何ひとつ君の心をとらえてなどいないような気がするのだ。

 _____ありがとう、ごめんね。

 その言葉に込められた意味を知る日が来たのなら、その時こそ確かに、僕は本当の意味で君を理解できる気がしている。

12/8/2023, 5:18:28 PM

発言を優しい意味に決めさする
言葉いる事いともどかしき

12/8/2023, 5:14:53 PM

ありがとう、ごめんね。

ごめんね、ありがとう。

全然違うふたつのことば。


その言葉には、感謝や労いの気持ちと同時に

この関係や性質に、

どこか終わりや諦めの気持ちがあって、

後悔や寂しい空気を感じるね。



そんな切ない気持ちの中には、

1人1人のキラキラした

大切な宝物みたいな過去が詰まっていて、

大切に磨いてきた想いにに、

傷がつくことは、とても悲しかったね。



ありがとうもごめんねも


大切な人との思い出のすべて。



いつかまた、

やさしい気持ちで、

その光を見つめることができますように。

12/8/2023, 5:10:50 PM

あっ、死ぬかもしれない。

肩から横腹まで、斜めに斬られた。

幸い、予想してたより痛くない。

でも、もう無理かもしれない。

相手がおおきく振りかぶった。

『どうか、お気お付けて。ご武運を祈っております。』

凛とした、覚悟を決めた、妻の表情が蘇る。

一瞬の走馬灯。

もう、身体が動かない。

貴女と人生を共に過ごせて、歩めて、本当に幸せだった。

之まで、ありがとう。

そして、約束を果てせなくて、ごめん。

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