『あなたに届けたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#10 あなたに届けたい
手紙とかプレゼントとかそういうサプライズは苦手
だけどね、君を好きな気持ちだけはちゃんと言わなきゃ
ちゃんと僕の想い届いてますか?
生まれが違う、育ちが違う、価値観が違う。
そんな違いがいっぱいあるのに、
伝えたいだなんて自分を表現したい欲求を満たす口実にしか思えない。
言葉の見え方は人によって大きく異なる。
幸せが、友達といること、音楽を聞くこと、漫画を読むこと、恋人に会うこと
と人によって様々なように
伝えたいことが自分の思っている通りに言葉に乗せることはできない。
だから生き様で伝えるんだと思う。
生きて生きてその背中をずっと見てた人が
やっと気づきそれで伝わる。
それを繰り返せたら千年後にも僕の生き様は誰かの心を動かすのだろうか。
「お覚悟。」
「嗚呼。」
あなたの凛とした声は、静かに響き渡る。
和多志は今日、あなたに刃を向ける。
今迄、あなたから受けた恩を……和多志は仇で返してしまう。
和多志は……あなたを殺す。
唯一、あなたが望んだ願いを叶えるために。
初めて、あなたを殺すために剣を交える。
あなたの戦法は、知っている。
もう、何度も、何度も、叩き込まれた。
最初は守りに徹し、相手を油断させ、その隙を付く。
相手の集中の糸が切れた、その瞬間をあなたは必ず付いてくる。
単純だが、強力な戦法。
だが、短期決戦に持ち込まれれば、その戦法は崩れる。
和多志は、それを知っている。
だから、和多志は一直線にあなたの心臓を貫いた。
「見事なり。」
和多志の頬を水滴がつたい、急いであなたの、母上に駆け寄る。
「強く成ったな。」
「母上……。」
「ありがとう。わたしの願いを叶えてくれて。…人間に戻してくれて。」
「死なないで、くれ。」
嗚咽が止まらない。
「いやよ。」
嬉しそうに母上は、笑う。
「よく聴いて。失敗して良い、完璧で無くて良い、
万事最善を尽くし、例え短くとも、懸命に生きよ。」
最期の、最期まで凛々しく、穏やかな人だった。
「母上、和多志は……あなたに命を拾われ、
あなたの子として、生きられて、本当に幸せだった。」
あなたに届けたい
想いがあった
願いがあった
その全てが淡く
儚く消えていった
何を伝えようか、忘れて
無くして、そしていつの間にか
最初から何もなかったかのように
真っ白になった
便り無し 逢える日待ちて 幸願う
継子の娘よ いつか笑顔で
#アナタに届けたい
孤独な日も
なにもかもが
嫌になった日も
死にたいと思う日も
あなたの優しい歌声が
心の傷を癒やしてくれる
今 あなたに届けたい
ありがとう…
僕の大切なあなたはもういない。あなたは僕にたくさんの思い出をくれた。
あなたを思い出すとすぐに涙がでる。本当にさびしいんだ。
でも最近はね、あなたを思い出したときに笑顔になれることが多くなった。
あなたとの思いでは宝物だったんだなってきづいた。
あなたがいる喜びを知っているから、あなたがいない寂しさにも耐えられるよ。
#あなたに届けたい
あの時はまだ知らなかったけど
あれから私Beatlesが好きになったよ
好きになるのが少し遅かったから
あなたに伝えられぬまま
あなたとあまり話せないまま
あの日あなたは星になった
お空でジョンとジョージと会えた?
2人のギターに挟まれて
一緒にギターを弾いたのかしら
あなたに私は届けたい
Beatlesって素敵だね
気持ちというのは実体を伴わないものではあるけれど、良くも悪くも現実に多くの影響を与えていると思う。言葉にならずとも、形にならずとも、確かにそこに存在して、見て見ぬ振りをされることに耐えている。
そんな中から少しでも多くのそれに気づいてやることができたら、きっと誰かに安心や愛情として届いていくのだろう。素直に生きることだけが、誰かと通じることだから。
これを読んでくれた人が、少しでも心地よく息をできますように。
『あなたに届けたい』
もう、じゅうぶん頑張ってるよ。
ヘトヘトなの知ってるよ。
だからあなたには
「頑張れ」じゃなくて
「お疲れ様」を届けたい。
貴方に届けるもの
人は信じた者が負けるのです
だけども人は、想像もしない行動を犯す者です
何より人は小さい頃
お世話になった方への愛情が 何よりつよいのです
その方が指を切断しろと言うのであれば
その言われた通り指を切断し、
その方があの人を殺害しろと言うのであれば
殺害をする。
その方が自殺をしろというのなら
私は喜んで自殺をいたします。
人は微かに自分を犠牲にしようとも
ある人を守ろうとするものです。
まだ浅き春の夜に、朧月が浮かんでいる。
淡い光が、夜の森を歩く若い女を照らし出していた。
女は不死の力を持つ魔女であった。どれくらい生きているのか、もう当人も忘れてしまった。
その魔女は、百年に一度しか咲かないと言われる、アルネムルスの花を見つけたところだった。
花はまるで何かを包み込むように四枚の花弁が上を向いて丸まり、固く閉じられていた。
その花弁の中にあるという虹色の実に触れれば、不死になれると言われていた。
「やっと見つけた…これをミハイルに飲ませれば、私たちは永遠に共にいられる」
魔女は花を手に入れ、月夜に高く飛び去った。
***
魔女は男の住むあばら屋に降り立った。
男は学者であった。誰よりも深い知識と明晰な頭脳を持ち、自然を深く愛する優しい心を持っていた。
人を愛したことなど何百年もなかった魔女だが、彼のことを愛してしまった。
そして同時に、己の孤独に気づき、苛まれるようになった。
「ミハイル、今日はとても珍しい花を持ってきたわ。あら、どうしたの?」
「やあ、カサンドラ。ミルモナの花が咲いてきたんだ。夜にだけしか咲かないけれど、とてもきれいだから、眺めていたんだよ」
「あら、そうなの?もし良ければ、魔法で姿をとどめてあげましょうか」
「とんでもない。花は枯れるから美しいんだ。枯れるからこそ、今がなにより美しいんだよ」
それを聞いて、魔女はうなだれてしまった。
「どうしたの?カサンドラ。あれ、その手の花は…もしかして不死の花、アルネムルスかい?まさか…本当にあったなんて」
男は瞠目した。「なぜそれを…」
花に触れようとした男を、魔女はとどめた。
「触ってはだめ。もしこの中の実に触れれば、あなたは不死になってしまうのだもの。私が間違っていた。寂しさのあまり、あなたを不死にしようだなんて。自然の理を誰よりも愛するあなたを、ねじ曲げてしまうところだった」
魔女は花を投げ捨てた。庭木に当たり、花は弾けて中の実が飛び出した。
その実は魔女にぶつかって、身体の中にすうっと消えた。
「カサンドラ!」
「大丈夫よ、私はもともと不死だもの」
しかしカサンドラは、まもなく立っていられないほどのめまいと吐き気に襲われた。頭髪が白く変わってゆく。
「アルネムルスは不死の花…不死の君と交わって、反対の作用を起こしたのかもしれない」
男は泣きながら魔女を胸に抱いたが、何もできない。
魔女は急速に老いていた。もう言葉を口にするのも難しかった。
しかし魔女は、不思議な多幸感に包まれていた。魔女は、気が遠くなるほどの時間をひとりで生きていくことに、疲れていた。
ずっとずっと。
男を不死などにしなくて良かった。
移ろいゆく季節の中で、精一杯生き抜けるいのちのままで輝いてほしかった。
男の腕の中で生涯を終えられるのならば、
それは魔女にとって幸せなことだといえると思った。
ああ、この気持ちを、あなたに届けたい。
あなたに出会ったから気づけた。忘れかけていたことに。
愛している。
魔女は、虹色の光となって消えた。
その光は地中に吸い込まれた。
光の消えた場所に、アルネムルスの花が一輪咲いた。
男はその花に泣きながら近寄った。
この花は今日枯れるのだろう。
そしてまた、百年後に咲くのだ。
どこからともなく。
魔女のたましいのようなその花を、
男は枯れるまで微動だにせず見つめていた。
長い夜が明けようとしている。
残月が、男を淡く照らしていた。
叶うなら
届けたいこの胸割いて
食べてくれるか掌の純情
〈あなたに届けたい〉
あなたに届けたいことばがある。
あなたに届けたいうたがある。
だからわたしは綴る。
どうか、この愛があなたの幸のひとつでありますように。
そんな願いを込めて。
(あなたに届けたい)
本を書く。本を読む。
絵を描く。絵を観る。
歌を歌う。歌を聴く。
人の営みは誰かに何かを届ける為にあるのかもしれない。それは目に見えない漠然とした〝誰か〟かもしれないし、〇〇という固有名詞のある、たったひとりの〝誰か〟かもしれない。
それはきっと創作活動だけじゃなくて、何かを食べたり、走ったり、歩いたり、何かを投げたり、掃除をしたり·····、とにかく全ての営みが、思いを届けることに繋がっている気がする。
だから、ねえ。
私がこうしてあれこれ考えて、唐突に話し出したとしても、聞いてて欲しいんだ。
私はきっと、ずっとこうして貴方に話しかけるから。
たとえ声が届かないくらい離れ離れになってしまっても、文字で、絵で、それ以外のあらゆる方法を使って、貴方に話しかけるから。
貴方の声が好きなこと。
貴方の目が綺麗なこと。
貴方の笑った時の眉の動きが面白いこと。
貴方の手が大きくて温かいこと。
貴方が私に幸せを与えてくれたこと。
絶対、絶対届けるから。
「·····何か言った?」
「ううん、なんでもない。何で?」
「何か言ってる気がしたから」
「見てただけだよ。おっきい背中だなって」
「なんだそれ」
くしゃりと笑う。眉が一瞬つり上がって、すぐに下がる。私はそれを見て目を細める。――やっぱり面白い。
「最近疲れてんじゃね?」
「そうかも」
「もう寝ろよ。明日また話そうぜ」
「うん」
おやすみ、と囁いて、布団を被る。
ねえ、大好きだよ。
END
「あなたに届けたい」
あなたに届けたい。あなただけに届けたい。
恥ずかしくさせちゃうかもしれないから、そっと、小さな声で伝えさせて。
その素敵なコート、タグがついているの。
ふとした深夜に書くようにしているタイムレター、はっきりと何年後の自分へ向けてかは分からないが、次にこの手紙を見つけるまで閉ざされた文章。先日机の引き出しを整理していると、中3の時に書いたものを見つけた。何か言ってるようで何も言ってない文字の連なり。想定したどおり黒歴史というべき恥ずべき記憶でもある。しかしこの時既に、財務官僚として働くという夢を抱いていた。夢を見たのは15歳の冬からだったからきっとまだ目指したて。15歳の自分が下した決断は志望校を決め、塾を決め、受験科目を決めた。私が今浪人しているのもあの日の夢をまだ諦めていないため。きっとこの大学、この学科でなければ望む道は絶たれてしまう。
人は皆、幼い者に弱いから、私は幼い私の願いを叶えてあげたいと思う、ただそれだけのこと。変わらない熱量を持ち続けるのはとても難しいが、過去の自分からの手紙は大いに、今の自分の原動力となりうる。
俺には大切な友達がいる!
真人(まひと)って言うんだけど、めっちゃ良いやつなんだ!周りは冷たいだの、クールだの、大人しいだの、真人の事をよく知らずに好き勝手言ってんだよ。
マジでそれがムカつく!
なんだよ!ちょっと言い方キツイかもしれないけど、言ってることはまともじゃんか!
まぁ、ちょっと言い方は丸くするようにはした方がいいと思う。でもそれが真人の個性なんだよなー...どうしたら分かってもらえるんだろう。
授業を真剣に聞く顔とか、体育を真顔でやるとか、弁当を静かに食べる顔とか...良いところいっぱいあるんだよ!
問題に正解した時のちょっと嬉しそうな顔とか、俺のボケにちゃんと反応してくれる顔とか、テストでちょーーっと俺より点数高かっただけで『俺はテスト勉強したからな』って言う顔とか!!
ほら!良いところいっぱいあるじゃん!
なんで皆分かってくれないの?
お願いだから、気づいてあげてよ。
ほら。
今も俺が死んだ事を想って泣いてくれてるじゃん。
本当は良いやつなんだよ、ちょっと真面目過ぎるけど。
そんなに泣かなくたっていいじゃん。あれは事故だったんだよ。そもそも真人のせいじゃないし。自分を責めなくていいんだよ。
アイス買ってまで泣くことじゃないだろ、馬鹿真面目。
そんなに泣かれるくらいなら、俺の事なんて忘れていいのに。
真人の一番の理解者じゃなくなることは凄い残念だけど、一番側で見守らせろよ。
でも来世も隣がいいなんて真人が死んでも言ってやんない、恥ずかしいから。
お題 「あなたに届けたい」
出演 陽太 真人
あなたに届けたい
今日フライパンでちぎりパンを作ったの。
モチモチでふわふわですごくおいしくできたの。
本当は出来たてを食べてもらいたいけれど、
冷めててもきっとおいしいから、
これから届けに行くね。
大好きな人へ。
いつも構ってくれてありがとう。
あなたのおかげで、わたしの生活を幸せに感じました。
あなたの生活も彩りを添えてられていたならば幸いです。
少ししか伝えられなかったけれど、わたしはあなたが大好きです。
これからもずっと一緒に居たいくらいには大好きでした。
もっといろんなことをしたかったです。
ハグもキスもあわよくばその先も、わたしはあなたとやってみたかったです。
もっといろんなところに行きたかったです。
一緒にいろんなものを見たかったです。
あなたもそう思っているのかな、叶えられなくてごめんね。
あなたはわたしが居なくなったらどう思うのかな。
悲しむのかな、喜ぶのかな、怒るのかな。
何にしてもわたしに感情を持ってくれるだけで嬉しいです。
でもできれば悲しんでほしい。
わたしのために涙を流してほしいです。
ずっと泣きっぱなしだとわたしが辛くなっちゃうけれど、わたしのために行動してくれるなら、何しても感無量です。
いや、沢山泣いた後は笑ってほしいな。
わがままかもしれないけれど、わたしはあなたの笑顔が好きだから。
最後にお願いがあります。
わたしを忘れて、いやそれは無理かもしれないけれど、素敵な人生を歩んでほしいです。
あなたの幸せがわたしの幸せだから。
あなたの人生のほんのちょっとしか触れられなかったけれど、わたしはずっとあなたが大好きです。
今までありがとう。
そして、さようなら。
#あなたに届けたい