『あなたに届けたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ああしたい、こうしたいって夢の形は残ってるはずなのにもう綺麗に向かうには途方も無く遠い道のりの様に感じてしまう。
もっと綺麗に出来たはずなのに、その程度の好意だったんだなと思って割り切る術ではない事が分かると気が狂う様に泣いてしまう。
何かの成果をあなたに届けたい。
自慢できる様にしたい。
それだけの為に生きてたからこれ以上の価値は見定められない。ああ、虚しい。生きた心地がしない。
お題:あなたに届けたい
『あなたに届けたい』突然そんなメッセージが来た。
…何を?俺は疑問に思う。今は夜中の1時だ。
しかも差出人は母と表示されている。そんなに大事な事なのだろうか。俺は気になり『何を?』と返してみる。返信はない。自分で考えろと言う事か、?
少し勝手すぎではないか?まぁとりあえず考えてみる。
そういえば母について考えた事なんてなかったな。
母が届けそうなのはなんだろうか。食べ物か?いや、服だろうか…あまり思いつかない。そんな時、俺のスマホの着信音が部屋に響いた。父からだ。
「あーもう、母さんも父さんもなんなんだよ!」
苛立ちを覚えながらも電話に出る。俺は言葉を失った。
父によるとたった今母が亡くなったそうだ。電話越しに父の声を聞きながら俺はさっきまでの出来事を思い出す。あれはしぬと分かって送ったのだろうか。そう考えると早く返せなかった事に罪悪感が湧いてくる。
父が言った、「お前宛の手紙があった」と、聞いた途端「今から行く」そう言い残し電話を切った。
場所は途中に父から送られてきた。そこは病院でどうやら母は入院していたらしい。病院につき手紙を読む。
そこには〝あなたを産んでよかった、出会えて良かった、ありがとう〟と書いてあった。俺は理解した。
母は俺に“ありがとう”を届けたかったのだと。
俺は溢れ出る雫を抑える事が出来なかった。
〝いままでごめんなさい、ありがとう、母さん〟
言えなかった言葉、全部あなたに届けたいよ…
典型的な物語だったかもしれません、
ただ当たり前の日常がずっと続くとは限りませんので
どうか大切な人に大事な言葉を届けてあげてください
ありがとう、の気持ちです
きっともう、会うこともないけれど
#あなたに届けたい
鈍感で無知なあなたに届けたい
物好きで馬鹿なわたしの愛を
/お題「あなたに届けたい」より
あなたは、大会の大事なときに下手くそな私のことを助けてくれたり、失敗しても挽回してくれたり。試合中も緊張をほぐそうとしてくれたり。育ってきた環境も何もかもが違って、共通の話題よりも新しい発見のほうが、あなたの会話では多くて新鮮だった。大会のときに組んだ凸凹コンビだったけど私はとても楽しかった。唯一の共通点は、あの固いグミが好きなこと。私は、最後の大会のときにグミを渡そうと思ってあなたの分買っていったの、グミも感謝の気持ちも届けられなかった。終わったら、マックで打ち上げようって話てたのに、あなたらしく、いつの間にか帰ってしまっていた。もう会うことはないかもしれないけど、また会うことがあったらあなたにグミも感謝の気持ちも届けたい。
クソみたいな学生時代を生きてくれ。
最悪な人生を生き抜いてくれ。
引きこもりになっても、精神病棟に入れられても。
いずれ、あなたには大切な人が出来るから。
彼に会うまで、生きろ私。
好き
その2文字が伝わらない
あなたに届けたい
お題『あなたに届けたい』より
お題:あなたに届けたい
あなたに届けたい。
「あなたに出会って、私自身も知らない私を知れたよ。」
「私、貴女のおかげで今頑張れているんだよ。」
「あなたのことが好きだった。たぶん今も…」
「元気に過ごしていますか?幸せに過ごしていますか?…そうだといいな。」
あなたにたくさんたくさん感謝しています。
いつかどこかの街ですれ違えたなら、その時はあなたのような凄くステキな大人になっていたい。そして、病気に勝ってお薬にも頼っていない私になっていたい。
その人に伝えたいのに、もう届けることのできない言葉を拾い集めて今日も私は生きる。努力して前へ進む。
2024.1.30.(火)
物を届けるのは簡単
けれど本当に届けたいモノは難しい
どうすれば貴方に届くのかしら
よく聞く方法はありきたりでつまらない
貴方の記憶に焼き付けないと
調べても出てくるのはありきたりばっかり
つまらない人ばっかり
私は違う
私は貴方の中に残り続けてみせる
2024/01/30_あなたに届けたい
何度も書き直しては消していく
結局送れないまま
嫌じゃないかな?迷惑じゃないかな?
何度も何度も読み返す
あなたに届きますように
あなたに教わったことたくさんあるわ
私は教わるばっかりだけど
でもきっとあなたは私に世界を教えるときの
自分の楽しそうな顔を知らないのね
それなら私が教えてあげるわ
あなたがどんなに幸せそうか
でもきっとまた私が教わってしまうのね
あなたと共にいるときどんなに幸せなのか
あなたに届けたいものたくさんあるの
あなたは私ばかりに届けてくれる
そんなあなたが大好きよ
でもやっぱりたまには私だって
あなたに教えて届けたい
ねえ、あなたのことが大好きよ
【あなたに届けたい】
あぁ、急がなくては。
家路を辿るその時間がもどかしい。
焦りに灼け付く喉の奥が、乾いて仕方がない。
「待ってて!美味しく料理するからね!」
車のハンドルを強く握り締めて、アクセルを踏んだ。
『いやぁ、今年は凄くてなぁ。思わぬ量だったんで、良かったら食べてくれ。』
と厚手のビニル袋いっぱいに、野菜を渡してくれた職場の先輩を思い出す。
家で待ってるあなたに、美味しいものを食べてもらいたくて、何が作れそうか考える。
「あ!何が良いかな…。相談しよ。」
ハンズフリーの通話を起動させて、今日の貰い物を報告する。
「かっちゃん、今日ね。お野菜いっぱい貰ったんだ。何食べたいかな?」
煮物、お浸し、卵焼き、鍋、うどん、そば、ラーメン、味噌汁。それから、それから…。
キッシュ、ソテー、グラタン、シチュー、パスタ、サラダ、スープもいいなぁ。ホイル焼きも捨て難い…。
―――今夜は、何を作ろう。
翌日、鍋いっぱいに作った具沢山スープを先輩にはお裾分けした。
「あなたに届けたい」
昔々の遠い日の私が
思わず笑顔になるような、
ちょっと幸福になるような、
心の疲れをちょっと癒やすような、
そんな物語を届けたい。
未来は少しだけ明るいぞ。と伝えたい。
どうもどうも、お久しぶりです。
そちらはあたたかいですか。
こちらは寒いです。
娘が小学生になりました。前会ったときは4歳くらいですかね?大きくなったでしょう。来年は2年生です。
そっちで最近、美味しいもの食べました?
ビール好きですもんね。そっちでは飲み放題らしいから、いっぱい飲んでいることでしょう。
そうそう。言い忘れてましたけど、私の恩師が八年くらい前からそちらに住んでるんです。
偶然すれ違ったりしてません?広い国ですから無理でしょうか。
田中先生って名前で、五十手前くらいの男性です。
在学中超お世話になったので、もし会う機会があればよろしく伝えて欲しいです。
(卒研が楽しかったのは、先生のおかげです)
おばあちゃん、元気ですよ。
お母さんも相変わらず痩せたい痩せたい言いながらお菓子食べてます。
あの時は皆泣いてたけど、もう大丈夫です。
若い時の話をお坊さんの口から聞きました。
本人から聞きたかったなあと思いましたが、だって訊ねなかったでしょと言われたらそれまでです。こんなことばかりですね。
あんなに苦労したなんて知りませんでした。自慢話好きだったのに。
次会えたとき用に、話したいこと、聞きたいこと、なにかにまとめとこうと思います。
では、またお手紙します。
身体に気をつけてね。
おじいちゃんの初めての孫より。
追伸)
おばあちゃん、一緒に連れて行ってほしかったって。運命の人だから。罪な男ですねえ。
もちろん全力で止めました。
なので、もうしばらく先です。
ちょっぴり寂しいだろうけど、我慢してください。
もう会わないけど、会えないけど、
やっぱり言えない。ずっとずっと好きだった。
感謝してることだっていっぱいある。
言えないけど伝えたい。
ありがとう。それだけじゃ伝えられない。
だけど、がっつり書くのも重いかなって。
やんわりと伝わるように手紙に書き起こす。
大切なあなたとの思い出を。
お題『あなたに届けたい』
墓前のタバコ、仏壇のお菓子、電柱下の花束。
♯あなたに届けたい
息を吸って冬の冷たい空気を肺に取り込み、ぬるくなった白い息を吐き出す。寒さがより身に沁みて微睡んでいた頭が少しずつ覚醒していく、この感覚が好きだ。
ポットに水を入れて沸かし、冷えきった白湯だった水を捨ててコップを洗う。正直、白湯とか水とかの区別はよくわかっていないから飲み頃温度の水のことを勝手に白湯と呼んでいる。
だから冷えきった水も沸騰したお湯も飲み頃にさえなればそれはもう私の中では白湯だ。
決まった時間に音楽が流れる仕掛け時計が朝の歌をうたう。タイトルはわからないけれどゆったりとした動揺のメロディは心地いい。憂鬱な朝のほんのひと時の癒やしだ。
「これがあなたにも聴こえたらいいのにね」
小さな写真立ての中に白黒の写真が収まっている。その隣を指人形や鈴のついたおもちゃが賑やかし、一輪挿しの花瓶にさした赤いアネモネが彩りを添える。
一度たりとも見せることも触れさせることもできなかったそれらは、それでも静かに寄り添ってくれている。
あなたがいるところまで届けたい。
あなたのためにも、それらのためにも。
「喜んでくれたらいいな」
【題:あなたに届けたい】
あなたに届けたい
物は特にないけど
伝えた良心を気付いてもらえるのは嬉しい
【あなたに届けたい】kogi
昨日書いてなかったから↓
I LOVE...
って歌詞に入ってる曲はだいたい良い
あんま思い浮かばないけど
なんとなくそんな気がした。
ワード決めても
歌詞にできないけどね
【I LOVE...】
共感を得られるひとだと、あなた自身は思っていますか。
例えば、あなたの身近であった楽しい話や辛い話を、
他のひとに話せば、理解してくれますか。
残念ながら、私は共感を得られにくいと思っています。
そもそも、小難しいのです。
例えば、ブロッコリーは嫌いだが、
マヨネーズと合わせれば食べられる、とか。
鮭は大好物だが、ムニエルだけは絶対に食べない、とか。
そういう込み入った話を、共感してくれません。
嘘だと思う方も居るでしょう。
今の話も、"文章を"理解してくれるひとが少ないのです。
つまり、「私はマヨネーズ付きのブロッコリーは好き」や、
「ムニエルは嫌い」などと、
曲解したり一部だけ記憶に残したりしてくれるのです。
それでいて「わかる〜」と、軽率な相槌を漏らすのです。
そんなひとたちには、「私」を理解されなくて結構です。
寝ぼけ眼に映る薄暮の世界の静寂や、
標高1500mの霧中の神社への畏敬や、
旅の帰路に襲う満足感を伴う悲哀も、
理解していただかなくて結構です。
それでも
理解されないと諦めながらも
理解されたいと願ってしまう
これだけ文字を重ねて
ようやく伝わるかもしれない
私の虚しさについてのお話でした
お題「あなたに届けたい」
300字小説
たんぽぽ郵便
「境の山に凶暴な魔物が出たらしい」
山を越えた街に行く郵便馬車の受付不可の知らせに、がっくりと肩を落とす。
北の魔法学校を卒業し、この街で見習い魔法使いとして働き始めたのに、それを故郷の家族に知らせる手立てが無い。魔鳥を使った伝書郵便はお高いし、私はまだ転移魔法は使えない。
せめて、この街に住んでいることだけでも家族に、幼馴染に伝えたい。うつむいた私の視線の先に、この地域特有の桃色のたんぽぽが映った。
春の暖かい光の差す青空を見上げる。たんぽぽの綿毛を風に乗せて任意の場所に根付かせる、変わった固有魔法を持った幼馴染は元気だろうか。
ふと気が付くと足下に桃色のたんぽぽ。
風に揺れるそれに笑みが込み上げた。
お題「あなたに届けたい」