『あなたとわたし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたとわたし
あなたとわたしは違う。
性格も違えば、価値観も違う。
それはいい刺激になるし。世界が広がる。
でも、考え方が違い分かってもらえないと思ってる。
だから、あなたとは距離をとるかもしれない。
僕は
陽か陰
どちらかにわけられたなら
断然
陰
でも、なんでか
お前は
俺なんかに話しかけてくる
俺と関わったことで
自分だって
からかわれてんのにさ
ほんと
訳わかんないよ
でも、
なんでか
似てる気がするんだ
性格も
みんなからの信頼性も
真反対
だけど俺
知ってるよ
頭がいいのも
運動できるのも
全部努力してるからだって。
みんなから尊敬されてさ
「違う世界にするでるみたい」とか
「私には出来ないな」なんて
みんなから言われる
みんなは褒め言葉で言ってるつもりでも
俺はみんなと違うんだって
傷ついてるでしょ
顔でわかるよ
僕
話すのが苦手だから
顔色で判断してたから。
僕だって
最初は世界が違うんだって
関わんないようにしてた
なんなら
少し嫌いだった
僕とは違って
人気者で
悩みなんかないんだろうな
ずるいなって
勝手に思ってた
でも
関わってわかった
すごい努力してた。
すごい人ってさ
元々すごいんじゃなくて
見えないところで苦しんで
悩んでる
伝えることもまともに出来ないし
勇気もないし
僕だけが
こんなに悩んでるんだって
何度も泣いたし
苦しかった
でも、
僕だけじゃないんだなって
真反対だけど
僕と同じなんだなって。
僕
やろうと思っても
上手くいかなくて
後悔して
諦めてた、
頑張れるって、ほんとすごい
思ってたこと
全部言えた
言葉にできた
そう思って
少し
勇気を貰った
【あなたとわたし】
よく似た顔をした双子の兄が、わたしの目の前で困ったように眉を下げている。何をするにも二人一緒で、放任主義の両親のもと二人で身を寄せ合ってきたわたしたちには、これまで境界線というものがなかった。あなたはわたし、わたしはあなた――それで良かったし、これからもそうだと心のどこかで信じ込んでいた。
「良いんじゃない? せっかくなんだから行ってきなよ」
兄の友人が海外で起業する、らしい。最近は学生の身でも起業なんてものが簡単にできるのだから、世の中の変化とは凄いものだ。一緒に来ないかと誘われたのだと、一枚しかない航空券を兄は困惑に満ちた眼差しで見下ろしていた。
「でも……」
「でももヘチマもないでしょ。わたしは行かないから。もうすぐ書画展もあるし」
本当はずっとわかっていた。趣味も交友関係も望む将来像も、わたしと兄とは全く異なる。人として当たり前の差異から目を背けて、わたしたちは同じだと互いに言い聞かせてきただけだった。だからきっと、これは良い機会だ。
「あのね。あなたとわたしは、違う人間なんだよ」
曖昧にぼやけさせていた境界線を、はっきりと引き直す。目を見開いたあなたは、やがて静かに視線を伏せて寂寞とした声で囁いた。
「……うん、そうだったね」
半身を引き裂かれるような。無理矢理に分離されるような。どうしようもない痛みに耐えながら、わたしたちは別の存在になった。
縁と言うには
あまりに強く
小指に絡んだ
赤い糸
来世でも
一緒にと
あなたとわたしの
無言の約束
# あなたとわたし (325)
『あなたとわたし』
「ねぇ、わたし達もう出会ってこんなに月日がたったよ。記念日だね!」
一緒にBBQにも行ったし、飲み会にも参加したよね
旅行にも行ったし、一緒に勉強もしたよね
楽しかったなぁ、幸せだったなぁ
それなのに最近あなたはわたしを避けてるね
ひどいなぁ、こんなに想いあってるのにさ
たしかにあなたは最初からみんなの前ではお調子者で人気者なのに
わたしの前では中々顔も見てくれなかったし、中々喋ってくれなかったよね
恥ずかしがり屋で可愛いなぁって嬉しいような寂しいような
でも好きだからいいやって
みんなにも応援されて、ほら良く相談乗ってもらってたじゃん?幼なじみの女の子とか、大学の男友達とかに
あ、わたしの話してくれてるって1人ではしゃいじゃった
それなのに、なんで避けてるの
帰りのルートも変えちゃって一緒に帰れないじゃん
最近はあの子を誘うから2人きりにもなれないし
酷いなぁ酷いなぁ、憎いなぁ憎いなぁ、辛いなぁ辛いなぁ
好きなのになぁ
でも今日は記念日だもんね、お祝いしようね。これからもあなたと。
・
・
・
「おいまた、あのこ」
「そろそろ警察行った方がいいって」
「大学入学後すぐ目付けられてお前も大変だよな」
「ストーカーって警察動いてくれんの?」
「もう引っ越す?」
「無視してんのに意味ないんだよ」
「話したくないって言っても照れ隠しだなんだーって」
「お祝いってなんだよ」
「ルート変えても意味ないって」
「写真にも写り込むし、全部の行事着いてくるし、なんなんだよ」
「あんな女のせいで毎日家までごめんな」
8.あなたとわたし
あなたとわたし
表裏一体
あなたのことを思う
わたしのことを思う
誰かのことではなく
あなたのこと
わたしのこと
今は自分自身を
愛してあげたい
癒してあげたい
励ましてあげたい
勇気づけてあげたい
まだまだ時間かかる
ゆっくりでいい
焦らなくていい
罪悪感を持たなくていい
今までの自分を赦します
これからの自分を許します
笑うあなたと
その笑顔を見て幸せな気持ちになるわたし
パートナーがいるあなたと
あなたが好きすぎでパートナーができないわたし
あなたを好きになってしまったのは
間違いだったのか
わたしを虜にしないで
祈り
目線の先にいるあなたの
目線の先にいるのはわたしではなく
何もない道
あなたが振り返るその一瞬を
永遠に待っている
※あなたとわたし
「あなたとわたし」
あなたとわたしは並んで歩く
あなたはすこし先を急ぎ
わたしは足を早める
あなたの瞳にわたしが映る
あなたの欲しいものが
わたしにはわかる
あなたにあげる
すべてをあげる
わたしのすべて
でも
ただではあげない
ご褒美はそのあと
まて
おすわり
おて
よろこびの抱擁
波打つ被毛
わたしの瞳にもあなたが映った
知り合いというには近く友達と言うには距離がある。
改めてあなたと私の関係を口にするならそんなところだ。
でも、もう少し仲良くなりたいのも本当。
きっかけがないと嘆く。
だってきっかけさえあれば。
友達が何でもいいから話してみなよと言われるほどわからなくなる。
そう考え事をしながら歩いていればあなたにぶつかってしまった。私は慌てふためきごめんね、
ぶつかっちゃったと言って君を見送った。見送った後に気がついた。
今まさにきっかけだったのでは、と。
気がついた時には遅い。どうして今気がついてしまったのか。友達のアドバイスが脳裏に浮かぶ。
出来っこない。ならまたきっかけを待つの?
「あ、あのさ。途中まで一緒に帰っていい……」
私の声は裏返り上擦り聞けたものではない。
どうしよう。ことわられたら。そんな不安一杯だった。
「いいよ。帰ろう」
お返事を聞くと不安はどこへやら。
調子良く歩いていた。
握り合わせた手に力がこもる。
今日はとても辛いことがあった。
傷付くのが悪いと。お前の苦しみなど大したことではないと。
誰かを悪く言うのは嫌だった。
だけど悲しかったと言えば、その程度でと笑われる。
「逃げればいい」
私は息を呑んで彼を見上げる。
私達は異質だ。私以上に彼が傷付いている。知っていたのに、なんて無様なの。
「戦いなんてなぁバカがやってればいいんだよ…」
ぐっと近づいて、肌と肌が触れあう。
「ま。ちょっと昔はオレも戦いばっかりのバカだったけどな…」
何が彼をそうさせたのだろうか。
じっと見てくる瞳に、私が映っていた。
「アナタとワタシ」
寝息が聞こえて
煙草の紫煙を見て
四角い窓を叩いて
薬を味わって
ワタシの香水の香りがする。
やがて
寝息は安らかでは無くなって
煙草は灰になって落ちて
四角い窓の光を消して
薬は体内に吸収されて
ワタシの香水の香りは薄れてく。
そんなワタシと言う
感覚を、物体を、集合体を、女を、
アナタの五感はどう感じてたかな。
―塵芥―
【あなたとわたし】
ねぇ、鏡の国の御伽話を知っている?
そこは、苦しいことなく、悲しいことなく。辛いことなく。
理想の世界みたいなの。
あなたは…そこにある幸福に会いたいかしら。
わたしは…そうね。ちょっと怖いわ。
語り部たちの古い古いお話を耳にした時。
鏡の国の御伽話、嘘か真か…とても不思議だったわ。
でもね、今は信じられるのよ。
だって…見つけたんだもの。
鏡の国の世界を
本当に素敵な国で、其処に永住したいと思ったけれど。
兎に止められたの。
『君はこの世界の登場人物じゃないよ』
兎は笑っていたわ、とっても愉快に!
腹立たしいことこの上ない感覚だったわ。
でもね?
わたしは、鏡の世界に居着かなくて良かったと思っているのよ。
あなたと出会えたんだもの。
幸せよ。
あなたも、わたしも、欠けた者同士。
運命を感じたの。
あなたは鏡の国を見てみたい?
きっと、感動すると同時にわからなくなる。
幸せが何なのか。
幸福で存在し続ける事は、幸せなことではないのよ。
だって、光は闇があってこそ輝いて。
逆も然りですのよ。
闇は光があってこそ、淡々と自身の心を落ち着かせてくれる。
明るすぎては、苦しみがわからなくなる。
当たり前の幸福は麻痺してしまい、真の幸せがわからなくなる。
程よく、均等が取れた世界がいいと思うの。
兎は、元気かしら。
素晴らしき、あの偽りの幸福の世界。
紙芝居のように薄っぺらい世界かもしれないわ。
でも、此処は違う。
丸い地球(ほし)
惹かれ合う、運命の赤い糸のような出会いと別れを繰り返す。
あなたとわたしは…このまま本当の幸福を探して生きてゆく。
偶には、別々のレールを歩いて。
時に、一緒に歩いて。
そうして生きていくのだわ。
あなたは辛党。わたしは甘党。
あなたはビールで、わたしは日本酒。
わたしは涙脆く、あなたは笑い上戸。
わたしは小説派で、あなたはテレビ派。
あなたはアウトドア、わたしはインドア。
わたしは一人が好きで、あなたは大所帯が好き。
不思議なほどにあなたとわたしは正反対。
性格も反対ならば、趣味も真逆。
なのに面白いことに、あなたとわたしは相思相愛。
「不思議だね」と笑った今日は、まるまる半年違いのわたしの誕生日。
【あなたとわたし】
‐あなたとわたし‐
誰かとありきの
幸ひではなく
わ度くしだけで
成り立つ幸ひ
獨りで生まれ
獨り消ゆる
かうべの上に
煌めき燃えよ
輝く白銀
大狗シリウス
逢いたい気持ちと同じくらい逢いたくない。
あなたもそうならいいのに。
けれどきっと、あなたはわたしのことなんて忘れ去った過去にして、素敵な家族といまを生きてる。
それがとても切なくて、惨めで、辛くて、だけど同じくらい安心して、嬉しくて、温かくて。
あなたを過去と想えるようになるのはまだ少しかかるかもしれないけど、きっといつか。
いつかそうなってくれたらいいのにと、あなたとわたしが別れた日と似た夕焼けに願った。
今日も、元気でお過ごしでしょうか?
最近はふとした瞬間に、過去の思い出に浸ります
後悔も悲しさも涙も あの日あの時にであったと
脳裏に過ぎるのです
思い出に浸ったところで、どうしようもないのはわかっています
過去は変えられませんから
ゆっくりと目を閉じ
ゆっくりと目を開ける
今の自分に戻ります
今日も、元気でお過ごしでしょうか?
日々流れるままに過ごすのはとても楽です
ただ、それが楽しいかと問われれば
楽しくありません
楽ですけど楽しくはないのです
やはり、自分で選択して生きたほうが色々と楽しいです
今日も、お元気ですか?
私の知らない画面越しのあなたへ……
あなたに出会ったあの日の渋谷。
あなたは私を小さくて童顔だから大人かな?
と思ったはず。
私はあなたをパッと見て顔小さくて童顔
そして声が心地いいな。
と思った。
後日貴方とお茶して私も手足小さいけれど
貴方も小さくて親近感
そして、貴方と過ごして私と貴方は雰囲気と性格が、いくつか似ていた。
多分これが運命の出会いなのかな?
お互い飾らない
でも時には真反対の性格。
アウトドア派の貴方インド派な私。
1人で寝れる貴方1人で寝れない私。
お風呂で寝る貴方お風呂で寝ない私。
そんなあなたとわたし。
起立
気をつけ
礼
着席
ヤバヤバ、今日、日直だったわ。
いつも遅刻ギリギリ登校だから号令に間に合ってホッとした。
誰とだろ?黒板に視線を走らせる。
ぬぉ、ユキちゃんとだ!
あなたとわたしの名前が並んで書いてあるのが
相合い傘を連想させて嬉し恥ずかしい。
黒板消したり、プリント配ったりで面倒くさそうな態度をとってしまうが、心の中ではウッキウキな一日だったのです。
あなたとわたし
一生難しい。一等難しい。この距離の縮め方を、離し方を、あなたとわたしはわからないまま、ときに向かい合ってときに隣り合って、笑うことはできる。