『あなたとわたし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【あなたとわたし】
互いの目を見て「おはよう」を言いたいと思える関係。
同じ物を食べ、同じ場所で眠り、同じように生きていた。わたし達に違いがあるとするなら、あなたは何を犠牲にしても生き残るという意思が強く、わたしはあなたより優秀だった。
あなたとわたし
あなたから見たわたしは
私とは全然違う。
あなたっていうのは私以外の人のこと。
昔からいつも
優しくて、気配りができて、正義感が強くて、誰に対しても思いやりを持って接してくれる良い子
そうやって評価されてきた。
でも私は
心の中では怒ってるし、何かに気付いても知らないふりしちゃうこともあるし、褒められるために行動しちゃうときもあるし、嫌いな人だっているんだよ。
でもみんな私を見つけてくれないから、
わたしのことばかり褒めるから
私じゃダメなんだって思うようになっちゃった。
明るいうちはわたしでいても苦じゃないし、ねこかぶってるわけじゃないんだけどね
夜になると私が忘れないでって訴えてくるの。
あなたとわたしと私。誰がいい人なんだろうね。
あなたとわたし
同じ親から生まれたあなたとわたし。歳が離れていたにしては、随分と違ってた。
優しく、控えめ。家族のために人生の選択も考えて生きたあなた。
わたしは、自分勝手でわがまま。生きていく道も、好きなように選んだ。
先にあちらの世界へ行ったあなたを、わたしは思い出しています。
あなたの人生は愛に溢れていた‥そう思いながら。
わたしの残りの人生、あなたのように、愛で溢れるように暮らしたい。
あなたとわたし
一緒に居たいけど、一緒ではないの。
私は、幼い頃の自分と付き合っているみたいだ。
その子からの連絡は不定期で、嫌な記憶が頭の中でずっと繰り返されて大変だとか、先生に理不尽に怒られて泣いてしまったとか、そんなことばかり伝えてくる。
私はその度に、その子の受けた傷を癒そうと頑張っている。
その子がやりたくてもできなかったことを今一緒にやってあげたりもしている。
私が今までなんてことないと無視してきた苦しみや悲しみ、それらが傷となって今の私の首を絞めてくる。
今日もその子から連絡がきた。
まだ、辛いのだと。
いつか出会いたい…
あなたと私は…、そんな運命ならいいなぁ✨
あなたとわたし
ザーザー降りの雨が止みました。
「雨が止むと虹が見えるんだよ」
って、おばあちゃんが言ってたので、ぼくは窓の外を見ました。
「わぁ……」
真っ暗だった空の隙間から大きな虹が降りていました。いつもお母さんが連れていってくれる公園の方に降りています。
「おかあさーん」
呼んでも返事はありません。
そうだ!
さっき、
「夜ご飯を買いに行ってくるから、いい子にしてるのよ」
って言ってたんだ。
なんとなく、ぼくはキョロキョロ周りを見ました。
「よしっ」
ぼくは黄色のレインコートと長靴を履いて、スコップを持って家を出ました。
「やりたいことがあったらお母さんに話しなさい」
って約束を破るみたいで、なんだかドキドキしました。怒られるかもしれません。でもどうしても、虹の根っこが見たいんです。
マンホールがいつもより大きく見えます。ブロックの壁が高く見えます。ネコのしっぽが太く見えます。
ひとりで外に出たのは初めてです。
いつもお母さんやお父さんが一緒にいる時は全然そんなことないのに。
怖くて、ぼくは公園に走りました。
公園につくと、虹はありません。
「どうして?」
公園の端から端までを見て回ります。雨でドロドロの土が長靴にくっつきました。
それでも虹はありません。少し雨も降ってきました。なんだか寂しくなってきて、ぼくは栗の木の下によりかかりました。
「はじめまして」
「だれ? いつからいたの?」
隣を見ると、知らない女の子がいました。
「さっきから。そんなこと、どうでもいいでしょ」
そんな気もしてきました。
「なんでスコップ持ってるの?」
女の子は言いました。
「虹の根っこがみたくて」
「ふーん」
女の子はつま先で地面を蹴りました。
「なんで泥だらけなの?」
「虹がなくなっちゃって。探してたから」
「ふーん」
「なんで泣いてるの?」
「泣いてなんかないよ!」
そう言うと、ぼくはなんだか寂しくなって泣いてしまいました。
「大丈夫。もうすぐ雨が止むから」
「雨じゃないよ!」
「大丈夫。そのうち空が晴れるから」
「空でもないよ!」
「大丈夫。ひとりじゃないでしょ」
「……うん」
同じくらいの歳に見えるのに、ぼくよりずっと落ち着いていて、なんだか安心してきました。
「スコップ貸して」
女の子は言いました。
「いいけど、なにするの?」
「栗、埋めるの」
「埋めるとどうなるの?」
「木が生えるの」
それならぼくも知っています。図鑑をたくさん読んだから。
「僕も一緒に埋めてもいい?」
「うん」
「やった!」
僕は女の子と一緒に栗を埋めました。
気がつくと、空は晴れていました。僕はすっかり栗の木の下で寝ていたようです。
土は乾いていて、長靴の泥を払うと落ちました。
女の子はいません。
あれ? 夢だったのかな。そう思ったけど、でも違いました。
だって、目の前にスコップが置いてあって、その横には
「寝ちゃうなんて酷いよ。また遊んでね」
と土を削って書かれていたから。
【あなたとわたし】
あなたとわたしは違う人間だってわかっているのに
無意識のうちに優秀なあなたと出来損ないのわたしを比べてしまう
本当はみんなわかっている
みんな違ってみんな良い
て言葉があるように人それぞれできないことや出来ることがあるはずなのに
私たちは無意識のうちに他人と比べて自分をおとして相手をおとしている
もうこんな生きにくい世の中に居たくないよ
助けて
あなたってだあれ?
君?
あの子?
それとも、『あなた』?
指をさした先は鏡の私。
『あなた』は、いつものように笑っていた。
プニプニのお腹、引き締まったお腹。
鏡に映る君の腹と自分の腹を見比べて「げせぬ」と自分の弛んだ腹を叩く。ぺちーんっ、いい音。
朝夕同じものを食べているのに、何故に自分だけ太るのか。
運動だってしてるし、昼食も腹八分目に抑えてる、おやつなんかカロリーゼロのゼリーを食べているのに。
何で、こんな頑張ってるのに何で下腹が出るんだ。
何処が違うのか、頭の天辺から爪の先までスッポンポンの君を舐めるように、若干、恨めしげに見つめた。
テーマ「あなたとわたし」
2人でいっしょと言ったのに、
あなたは遠い籠の中。
私はずっと帰りを待つ鳥。
あなた と、わたし
コーヒー と、砂糖 みたい。
あなた は、わたし を 染めるばかりで
あなた は、わたし に 染まらない。
だけど、ねぇ?
確実に甘くなるその味に
わたし は 満たされて
いくらでも溶けていけるの。
【あなたとわたし】
#あなたとわたし
あなたとわたしは表裏一体。
あなたはわたしで、わたしはあなた。その事を忘れてはダメよ。
昔見た夢の中で聞こえたこの言葉。
意味は未だに分からないけれど、もしも忘れてしまったらどうなってしまうのか。
僕は今でも気になっている。
『あなたとわたし』
いつまでそんなことやってるの
もう叶わない夢なのに
あなたには無理だよ
過去でしかない昔の出来事
わたしに言われた
最後の言葉
あなたはわたしじゃない
あなたとわたし
互いで それぞれで歩んでいて
互いで 励ましてきた
君痛み 私痛み 違う形の
痛みを 話し 今
若さかな私にあなたも
死にたいなんて話した時代も超えた
最近は 年老いた頃
全ての苦労さ 笑う 約束
私はあなたに比べ かなり
身軽に自由になれた
抱えさは私だけ分気楽な独身
身内と縁さは私にはない運命
あなたの柵が
運命さを抱えさの苦労は
まだ時間がいるから
私が泣けてしまう
来年 会う約束
私たち
ラインのやりとりが 楽さも
互いに知り過ぎ気質さが
一緒だと窮屈さもだから
だか 会いたい
やはり辛い なんて
まだまだ あるものだから
たった唯一のあなた存在
心友↽
頼りない私ですが
いつも あなたに頼りさは
私ですが あなが疲れきり
明日がもう無理にな時は
私は何度も 伝えてくから
日常さは大変でも
沢山の 喜びや 叶う楽しみ
些細なこと から 掴まない
全て 思い通りにならない
憤りさなか
あなたとわたしで
有難う生きてくれて
あなたかいたからわたし生きてる
1人じゃない
強さで わたしはいける
身内のこと話せない世間さも
独身を選ぶしかなかった
私人生 あなたがいたから
やはり有難う
揺るぎない 君と約束
互いに生きていくを…
あなたとわたしは近づきすぎた
近づきすぎて、お互いちゃんと見えなくなっていた
見えなくなって、気持ちが離れて遠くなった
遠くなって、わたしはあなたのことがよく見えるようになった
でもあなたはどんどんどんどん離れて、私のことが見えなくなったみたい
お互いに愛し合う。けれどそれは伝わらない。
お互いに苦しみ合う日々。
#あなたとわたし
洗濯物は角っこを合わせて畳むあなたと、多少はズレるわたし。
肩から体を洗うあなたと、二の腕から洗うわたし。
映画館で塩キャラメル味のポップコーンを頼むあなたと、サルサソースのナチョスを頼むわたし。
側位で眠るあなたと、促位で眠るわたし。
右と左で向かい合い。
いつもはどこかあわないけど、それでも最後は2人でいる。
あなたが買ったキノコのようなカサのランプに照らされて、柔らかいクリーム色の髪が揺れ動く。どうやらそれはあなたの右腕が動いたからのようで、その腕は私の背中に回された。引き寄せられるようにして距離を縮める。
「……よく寝れそう?」
「おー」
問いかけると聞いているのかわからない答えが返ってくる。
それで少し安心した。あなたが調子の悪い時はいつも無言だから、声が聞けるだけでいい。脱力してあなたの胸に頭を預ける。分厚いくせに妙に柔らかい。ホットケーキに寝そべったら、こんな気分なんだろう。ご機嫌な調子でいると、あなたも楽しくなってきたみたいで私の髪をいじり始める。かきあげるようにして指の隙間に何房かさし入れた後、そのまま毛先まで伸ばしていく。
「髪の調子大丈夫そ?」
「おー」
「………。」
今度は返しようのない答えだと思った。しかし本当に髪の調子を知りたいのではないし、あなたの気分に変わりはない。したいようにすればいい。目を瞑って、されるがままに身を任せた。明日の天気はどうなっているのだろう。今の天気は……わからない。外の音は入ってこないから。あなたの心臓の音は聞こえるけど、それだけ。わたしの頼りはそれだけなのよ。
アラームで彼が起きる前に目を覚ます。わたしもあなたも、寝てから目覚めるまでずっとこの姿勢。だからちゃんと鼓動が聞こえるの。昨日よりは遅い。トクントクンって。それに耳を傾けながら、わたしの左手はあなたの左手に触れる。慣れたもので、探す必要もない。そこから親指、小指、内側の3本の輪郭を掴む。その指たちの内側の右側。そこが薬指。根本にわたしの五指を添えさせる。あなたが何で悩んでいるのか知ってるよ。それをわたしに言おうとしない理由も、考えているそぶりも見せない理由も。
洗濯物は角っこを合わせて畳むあなたと、多少はズレるわたし。
肩から体を洗うあなたと、二の腕から洗うわたし。
映画館で塩キャラメル味のポップコーンを頼むあなたと、サルサソースのナチョスを頼むわたし。
側位で眠るあなたと、促位で眠るわたし。
右と左で向かい合い。
いつもはどこかあわないけど、それでも最後は2人でいる。
前の女なんて関係ないの。最後は2人。あなたとわたし。
近くて遠い距離にいる。
今まで1番の親友だったのに。
気づけばあなたは
1番遠い存在になってた。
あなたの隣が羨ましくて。
でも届かなくて。
それが悔しくて。
醜い嫉妬ばかりになった
わたしと、あなた