『あなたとわたし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「あなたとわたし」
題と関係ない
真剣になるけど深刻にはならない
今日聞いた言葉でいいなーって思ったからメモメモ✍
あなたとわたし
結局人間だし、動物だし、馬鹿だし
無茶しなくていんじゃない?
ゆっくり進んでこう?
自分の機嫌は自分じゃ取れないよ
機嫌がいいように気持ちに蓋をすることはできるけど
でも機嫌が悪いものは悪いんだよ
「俺、彼女が出来そうなんだよ。今日で家来るの最後な。」
台所からカレーを作りながら、料理をするかのように淡々と、そしてあっさりと彼は言った。
「この前言ってたマッチングの女の子?」
「そう。2、3回デートしたんだけど、いい子なんだよ。つーか、夏帆とも合いそう。今度3人で飯に行こうよ。」
ベッドに横たわりながら読んでいた漫画を顔に被せる。
聞くところによると、少年漫画の話で意気投合、3日に一回は深夜まで電話をする仲だと言う。
亮とは、行きつけのブックカフェで出会った。
3年前の冬、定例の読書会に参加した際に隣に居たのが彼だった。
目鼻立ちがはっきりして、快活でいかにもモテそうなタイプだった。
どうせ流行りの出会い探しの冷やかしだろうと距離を取っていたが、彼の持っていた安部公房の「砂の女」を見て、私は出会いを求める女さながらに話しかけた。
彼は見た目からは想像できないほど柔和で趣深い人だった。
3年、何もなかったと言えば嘘になる。
友達でも家族でも、ましてや恋人でも、どれにも当てはまらない関係が続いていた。
お互いの家に行き、読書をしたり、語り合ったり、ご飯を食べたり。そんな関係だ。それは、とても心地よかった。
「彼女」と言う存在が出来たら、この関係は何処に行くのか。別に終わってもいいが、終わる関係でもない様な気もする。
亮にとって私とは。私にとって、亮とは。
古本の何とも言えない匂いが私の鼻を刺す。
「あなた と わたし」
それぞれ異なる特徴を持つ存在。
あなたと私。
でも人間は他人の存在なくして生きることは難しい。
依存の関係になりたっている。
誰が他の人々の価値を決める権利を持っているのでしょう。
誰が人をけなせるのか。
私はそんな人間は知りません。
手と手を取り合うことが一番大事な
あなたと私
価値観の合う人でなくともよいのだ。価値観が人それぞれ違うことを理解していて、尊重できる人であれば。でも、それすらも価値観と言えるのかもしれないし、私にはやはり、価値観の合う人の方が好ましいのだろう。そして、相手にそれを求めるのであれば、自分のことを棚に上げてはならないのだ。
/お題「あなたとわたし」より
「なんかの歌詞みたい」
「そうだね。続きは何が浮かぶ?」
秋空を見上げる高い鼻筋。
バレないように視線でなぞる。
「せーので言お?」
「いいよ。せーの、」
あなたとわたし ここでバイバイ
あなたとわたし これからふたりで
「なにそれキショ」
「悲観主義? もてないよ」
ズレた会話を、今日も二人で。
2023/11/07 あなたとわたし
あなたとわたし
出会えたことの奇跡
例え悲劇でも
出会えてよかった
あなたとわたし。
二人の世界は、
大切で安らげる世界。
それが一人になってしまったのは、
いつからだっただろう。
「あなたとわたし」
「…いったい何が悪かったのかな…」
夕暮れ時の某カラオケ店。
そこで大量に買ったグッズの開封の儀を行っていた友人は、あらかた開けきったあとでそうぼやいた。
「ねぇ、あなたとわたし同じだったよね…?」
「いや、まあ…うん」
「だったらなんでぇ…?!」
「なんでと言われてもこればっかりはねぇ?」
絶望するのも無理はない。
いくつもバイトを掛け持ちして、一生懸命ためたお金でグッズを購入したのにも関わらず、ひとつとして彼女の推しが出なかったのだ。
かくいう私は購入した半分以上が推しだったというミラクル。
怨まれるのも仕方ない。
「こんなに愛を積んでるのに…!!」
「あー…、たぶんあれだ。
その愛の重さに世界が追いつけてないんだよきっと」
知らんけど。
あなたとわたし
あなたとわたしは正反対。
好きなもの、嫌いなもの、何もかもが噛み合わない。
ーでも、別に大嫌いって訳じゃない。
そうなんだねって納得して、まったく違う意見を聞く。
理解しにくいこともあるけど、できない訳じゃない。
そうやって、お互いを少しずつ知っていくのが、
あなたとわたし、唯一共通の好きなこと。
友達が多くて
休みの日は
出かけるのが好きで
料理が好きで
綺麗好きな
あなた。
親友が3人だけで
休みの日は
家でゴロゴロ
ダラダラしたくて
料理が面倒で
そこまで綺麗好きじゃない
わたし。
正反対だな
と思うからこそ
一緒にいるために
お互いに
ちょっとずつ
歩み寄って
どちらかだけが
我慢しないように
気を付けて
いかないとね。
#あなたとわたし
あなたとわたし
名前を呼ばれて飛び跳ねるわたし
きっと何も意識してないあなた
目が合ったかもと舞い上がるわたし
その後ろにいた子を見ていたあなた
席が近くなって運命だと思うわたし
友達と離れて悲しがるあなた
思い込みで魔法にかかり、
気づいてしまえば魔法はとける。
どっちが幸せなんだろうね
嫌い、あなたが嫌い。
小さい頃から隣の家で、いつも一緒に登下校。クラスも部活も一緒のあなた。
あなたはわたしよりも少し可愛くて、わたしよりだいぶ背が高い。わたしよりも頭がよくて、わたしが弾けないピアノが弾ける。部活は一緒にレギュラーだけど、わたしより上位に入賞する。
わたしだってそんなに悪くはないんだよ?あなたと違うクラスの時はクラス委員に選ばれるもの。
だけどね、あなたといると惨めになる。何をやってもあなたには勝てない。誰かが言っていた。あなたはわたしの上位互換だって。上手いこと言うなって可笑しくなっちゃった。
可笑しくて可笑しくて、思い出すたびに涙が出るほど笑ってしまう。涙が止まらなくて、布団の中で声を殺して泣いてしまう。
だけどあなたはいつも眩しい笑顔を向けてくれる。真っ直ぐにわたしを好きだって、親友だって言ってくれるね。
こんなにあなたへの嫉妬でぐるぐると醜い心の中も知らずに。
高校は遠くへ行って寮に入るんだ。
あなたとは滅多に会うこともないでしょう。弱いわたしはあなたから離れることでしか、笑うことができそうにないの。
今までそばにいてくれてありがとう。
親友でいてくれてありがとう。
大嫌いで、大好きで、大切なあなた。
#6 2023/11/7 『あなたとわたし』
不思議だなぁ
たわいない会話
ちょこっとしたつぶやき
そして
ちょっと真面目な話も
安心して話せる
笑って話せる
あなたとわたし、
やっと出会えたね
待ってたよ
【あなたとわたし】
あまり知られていないことだけど、この世の役目を終えて天へと昇った者の中には、天界の名を受けてあらゆる気象の分野を司る者がいる。
例えば太陽を司っているヒナタは、天界が定める年間計画に基づいて日照時間を調整する。そして、雨を司る俺はこれまた天界が定める年間計画に基づいて降水量を調整している。
1度は天寿を全うしたはずのヒナタと俺だったが、なぜかまたこの世で出会ってしまった。しかも、なぜかお互い高校生になっているのだから気恥ずかしいことこの上ない。
ただ、太陽と雨をそれぞれ司る者同士が近くにいると打ち合わせがしやすい。天界の年間計画は晴れの日と雨の日がそれぞれ定められいるが、日照時間や降水量は1年間のトータルしか決められていない。だから、あまり雨を降らせてほしくないときにはヒナタが事前に俺に依頼をしてくる。
「ねぇ、ミナカミ。お願い。お〜ね〜が〜い!明日、少しの間だけ雨を降らせないようにしてほしいの」
「お〜ね〜が〜いって、いったい今年何度目だと思ってんだ、ヒナタ。またここで雨量を抑えたら、年の終わりに帳尻合わせで災害級の大雨を降らせなきゃいけなくなるじゃんか」
「それは困る!…けど、明日はどうしても降らせてほしくないの。放課後の数時間だけでいいから」
以前、ヒナタがお願いしてきたのは妹の中学受験のときだった。その前は、弟が野球の試合に出場するとき。両親の結婚記念日というときもあった。そのたびに、俺はぶつぶつ文句を言いながらも降水量を限りなく最小限に近づける努力をしていた。
ただ今回は、その時間帯だけどうしても雨を降らせないでくれという。ヒナタとは長いつきあいになるが、そんな依頼は初めてだ。
「放課後だけって、今回は何が理由なんだよ」
ヒナタはしばらく黙っていたが、意を決したように口を開いた。
「ツカサがね、生まれて初めて好きな人に告白するの」
「ツカサって、おまえがこの世に戻ってきて1番最初にできた友達の、あのツカサ?」
「そう、そのツカサがね、ずっと想い続けている人に告白したいから力を貸して欲しいって。私には日を照らすことしかできないけど、彼女の力になってあげたいの」
いや、むしろ雨を降らせない俺の方が彼女の力になるんじゃね? と俺は思ったが、親友の一世一代の決心を何としても後押ししたいヒナタの真剣な表情を前にして、何も言えなくなってしまった。
「…15時から17時まで。それ以上はムリ」
「えっ、いいの? うわぁ〜、ありがとぉ〜、ミナカミ!」
「うわっ!急に飛びつくな‼︎」
こういうことを無邪気にしてくるのが、ヒナタのいいところでもあり悪いところでもある。毎回、何だかんだいいように振り回される俺の身にもなってほしいもんだ。
それにしても、今までヒナタは1度も自分のために願ったことはない。もしもヒナタがこの先誰かに告白するとしたら、そのときはまた俺に雨を降らせないようにとお願いしてくるんだろうか。
何だかモヤっとした気持ちになりながら、俺は天界から渡されたスケジュール帳を取り出し、明日の欄に「15-17 降水量ゼロ」と書き込んだ。
あなたと別れてから変わってしまったのかな?それとも変わってしまったのは私なのかな?いつか必ずまたどこかで逢えると信じてます。
#あなたとわたし
あなたとわたし
あなたは右利きなのに私は左利き
あなたのことをよく知らない。好きな食べ物、嫌いな食べ物、苦手なこと、好きな音楽、趣味、特技、家族構成、身長、血液型。きっとわたしと違うところはたくさんあるだろう。でも、どこかで共通点があったらいいなって思ってる。あなたのことを知りたいから、あなたもわたしのことを知ってほしいな。
あなたとわたし…。
…良かった。
これが逆のわたしとあなただったら、
あの歌の歌詞しか出てこなくて詰むところだった。
わたしとあなたは友達じゃないけど♪
わたしの友達とあなたは友達♪
だいたいそんな感じ〇〇〇〇〇〇日和♪
…結局歌ってしまった。
この歌詞、面白さも抜群にあるが、真理をついてるなぁと思う。
共通の友人にもなれない、あの微妙で気まずい距離を上手に表しているし、ユーモアもあって笑える。
歌詞に対して「わかる」とついつい頷いてしまうのは私だけではないはずだ。
本当は、わたしとあなたと友人で仲良くなれれば良いのだろうけど。
そうなかなか上手くいかないのがこの世界。
友人がいればその友人が鎹になってくれて会話ができても、その友人がいなければその人とは話もしない。
きっと、互いの中で噛み合わない何かがあって、わたしとあなたは友だちじゃないという言葉に繋がる。
昨今だと、SNSのフォロー、フォロワーの関係で想像するとますますこの歌詞は的を得ているなぁと思う。
フォロワーと気があっても、フォロワーのフォロワーと気が合うとは限らないのだ。
あなたとわたし。わたしとあなた。
他人との関係というのは、相性やタイミングなど様々な要因が絡んで成り立つ。
人間関係は本当、一口で言い表せないものがあって複雑だ。