『あじさい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
紫陽花(あじさい)
あじさいは、色んな色があって花びらは、4枚
あじさいの季節なのでとても綺麗で素敵😍
私は、あじさいが大好きなのでとても嬉しいです。
あじさいに出会えて良かった
「アジサイだとよ」
「なに?」
あらかたの装備を確認し終えた段になって、私のバディがつぶやいた。
どうにも意味が掴みきれず顔を見ると、その男は笑って言った。
「アイオリス基地からの最後の通信だよ。“アジサイが咲いた”って」
「バカな。緊急通信を使って言うことがそれか?」
「へへ。もしかすっと、鉢植えなんか抱えた研究者を救助することになるかもな」
あまりにふざけた想像に、笑みすら漏れない。ため息と共に防御チョッキを着込むと、最後に酸素マスクを着用する。物騒な重みで、体の関節が軋む。
西暦40××年。長らく膠着していた他惑星への移住計画は、とある試みによって少しずつ前進を見せ始めていた。
植物を極限環境に適応できるよう進化させて、星の地表に植え付けるのだ。焦げ付くような暑さも、極寒の冷たさも、吹き飛ぶような風圧も、何があっても枯れない植物を。
おかげで、選ばれたごく少数の人間は、惑星に点在する「基地」に住めるようになった。住めると言っても、居住可能区域を広める使命を帯びた状態で、だが。
私達はいわばそのバックアップ。各基地内で不測の事態が発生した場合、ツーマンセルの「解決屋」が派遣される。今回は、不運にも、私達が選ばれたということだった。
「おい、入るぞ」
「あぁ」
我が身の不幸に思いを馳せていたら、はやくも問題の基地のエントランスに到着していたようだ。バディの声で我に返り、銃を構える。
荒涼とした風が吹き荒ぶ中、緊張感がみなぎる。酸素マスクの呼吸音を感じながら、私は胸の通信機をオンにした。
「HQ、こちらチームオリオン。ポイントEに到着」
『ザ……ザザ、こちら本部。チームオリオン、基地への進入を開始せよ』
「了解。オリオン2、ハッチ開け」
「イエッサーってな」
ハッチの解放ボタンが押され、黄色い回転灯が回り出す。仰々しい警告音が数度鳴ったあと、あっさりと基地はひらけた。
「……」
「……」
バディと頷き合い、突入を開始する。長い灰色の廊下を進むうちに、ハッチはゆっくりと閉ざされてゆき、私達の影を呑み込んだ。
▽
室内には、荒らされた痕跡はなかった。色とりどりな花が整然と並んで、来訪者の私達を見つめているだけだ。ときおり起こる人工風で葉がこすれ、サワサワと鳴く音が聞こえる。
その静けさが、異様だった。我々の来訪を聞きつける者すら居ない。既に全滅したのか。
……と、その時。バディの腕時計がアラームを鳴らした。
「お、時間だな。さあ諸君、酸素残量を報告せよ」
「残り74%。お前は?」
「残り77。……基地内なら外しても良いんじゃねえのか、コレ」
「ガス兵器の可能性もある」
バディが鬱陶しそうに酸素マスクを指差すが、私は首を振って否定した。そうでなくとも、事故で毒ガスが発生した事案例もあるのだ。
ここまで基地内から反応がないのも、今回の事態がいかに深刻かを物語っている。安易な行動は慎むべきだ。
「へいへい。まじめ腐って結構なコト……おい、アレ」
「!」
そこでバディが言葉を切り、何かを指さした。そちらに視線をやると……なんと、白衣の研究者が一名、倒れている。
「HQ。こちらオリオン1、救助対象を視認。これより救助に向かう」
『オリオン1、了解。ボディカメラをオンにしたまま救助に当たられたし』
「了解。オリオン2、周囲を警戒してくれ」
「オリオン2、了解」
HQとのやりとりを終え、研究者に駆け寄って抱き起こす。ぐったりとしているその体は、触れてもピクリとも動かない。
ロビーのベンチに横たわらせ、白衣も、シャツも千切るようにして傷の確認を行う。……しかし、何も見当たらない。綺麗なものだ。
「HQ、見えるか。外傷はないが……脈もない。死亡しているようだ」
『……こちらHQ。なんらかの毒が発生した可能性がある。血液サンプルを採取せよ。リモートで分析機にかける』
「了解。この者の血液を採取する」
遺体に手を合わせてから注射器を取り出し、その首筋に針を突き立てる。すぐに赤黒い液体でシリンジが満たされ、サンプルデータが本部へと転送され始めた。
少し時間がかかるか。そう思ってバディを見ると、なにやら妙な動きをして遊んでいるようだ。
「オリオン2、減給処分が嫌なら……」
「おいおい、お前も見ろよ。ロビーの監視カメラの映像を、ロビーで流してるみたいだぜ」
「はぁ?」
やけに楽しそうな声に促されるまま天井を見上げると、確かに吊り下げたテレビは数秒前の私達を映しているようだ。オリオン2が跳ねるのを、困惑したように私が見ている。
「ロビーのカメラ映像をロビーで流す意味があんのか? 誰が考えたんだ、コレ」
「……待てよ、監視カメラか。お前、機械をいじれたよな?」
「あ?」
▽
モニター室にて。傍に置かれたパンジーの鉢植えに見守られながら、バディは操作パネルにタイピングしている。
機械系に役立てぬ私は、ときおり廊下に顔を出し、敵を警戒しているのだが……並んだ植物が見えるだけで、平和そのものな光景だ。こんな時でも、花を見れば心がなごむ。
やがて、オリオン2が派手にエンターキーを押す音が聞こえてきた。どうやら終わったらしい。
「どうだ」
「俺ってマジ天才。通報前のデータ1日分、ぜーんぶサルベージしたもんね」
「お前ではなく、データサーバーが働いたんじゃないのか?」
「はー、ヤダヤダ! このパワハラ映像もサーバーに残りゃなぁ」
軽口を叩きながらも、オリオン2はツマミを動かして映像を早送りし、めぼしい箇所を探しはじめる。
その時、装着した通信機がノイズを発した。HQからだ。
『……ザザ……リオン1、聞こえるか。オリオン1、応答せよ』
「こちらオリオン1、聞こえている」
『オリオン1、血液の解析が完了した。結果から言うと、強い毒性をもつ粒子を吸い込み、アレルギー反応で死亡したと考えられる。酸素マスクを外さないよう注意せよ』
「……毒の粒子?」
『毒の方は詳しく分析できていないが……花粉に着想を得た化学兵器の可能性がある』
「おい、見つけたぜ」
通信に夢中になっていた私は、バディのその言葉でモニターに目をやった。
そこでは、口を抑え、喉をかきむしりながら、もだえ苦しんで倒れゆく白衣の研究者たちが映っていた。何度か痙攣したのち、皆が一様に動かなくなる。
周囲の植物の量から見て、奥の研究エリアか。死体に出くわさなかったわけだ。
「……これは」
「で、コイツが通報者だ。どうやら花粉症気味で、普通のマスクをしてて延命できたらしいな」
「……」
画面に映されたその1人は、まわりでバタバタと死んでゆく研究者たちを見て、当惑しながらも逃げ出そうとしていたようだった。
しかし、彼もやがて喉を抑え、苦しそうに表情を歪ませ始める。ロビーまできて、あと一歩というところで倒れ伏した。
「……」
「……」
文字通りの全滅。あまりにもむごい結果に、言葉を探すことすらできない。
バディはゆっくりとツマミを動かし、惨劇の少し前の映像を注視している。そして、ポンと膝を打った。
「あぁ、アジサイだ。見つけたぜ、ホレ」
「アジサイ?」
「言っただろ? 通報者のダイイング・メッセージだよ。“アジサイが咲いた”」
モニターには、確かに、惑星の擬似環境下でツボミを開く紫陽花が映っていた。
そのわずか数秒後に、この大量死だ。この基地は、もう破棄するしかないだろう。研究成果もすべて水の泡になる。
損失額は莫大なものになるだろう。我が社もどれほど保険金を払わされるか……そんなことを考えていると、オリオン2が妙に悟ったような顔で話しかけてきた。
「……なぁオイ。これはよ、植物の復讐なんじゃねえか」
「なんだ、また突飛なことを」
「それまで幸せに暮らしてた花をよ、こんなサイアクな環境に押し込んでよ……なんとか生き延びたら“成功例”として、そのサイアクな惑星にポイってなもんだぜ。そりゃ、怒るだろ」
バディは、真剣だった。真剣に、この信じられない筋書きを語っているのが伝わってきた。神妙な顔に、口出しするのもはばかられる。
「だからよ……植物にゴメンナサイをしようぜ。俺とお前で、ダブル土下座」
「あのな。テロリストが毒性の植物を持ち込んでこうなった方が確率は高いなとか、思わんのかお前は」
「なんだよ夢のねえやつ! ディズニー観たことねえのか?」
「だいたい、本当にミスター植物とやらが怒っているのなら、我々2人の土下座で足りるわけないだろうが」
「ちぇー、それもそうか」
不貞腐れたように舌打ちし、オリオン2は椅子に背を預けた。
そのとき、映像をあやつるツマミから指が離れた。
すべてのモニターが一斉に、現在の状況を映し出す。
全身の汗腺が、一気に開いた。
モニターに映る植物が。
花が。
すべてこちらを見つめていた。
私の異常に気付き、バディもモニターを見た。そして、固まった。
蛇ににらまれたカエルのように、我々は息すら潜める時間が続いた。そんな緊張感の中で、ようやく、基地に入ってからの違和感に気付いた。
そうだ。エントランスからずっと、見られていた。長い廊下を渡り、ロビーで死体を検分し、そして今。隣の鉢植えからも。
視線を、感じる。
長く、いやな静寂が続いた。
やがて、沈黙が破られた。オリオン2の腕時計が、アラーム音を鳴らしたのだ。
震えを押し殺した声で私達は酸素残量を確認し、即座に撤退を決定した。毒素の濃厚なエリアへは、この装備では突入できないという結論に達したのだ。
そうして、逃げるようにモニタールームを後にする。
最後にチラと見えたモニターでは、咲き誇るアジサイが、極彩色の輝きを放っていた。
目標文字数 1800字
実際の文字数 3972字
主題「あじさい」
副題「SF」
うーん、まとめる能力を感じる。(錯覚)
なんでなんだろう
奇数でいるとき必ず1人になるのは
私なんだよね
コミュ力無いし、仲がいい友達とも最近は上手く話せない
どうしたらいい
学校が勉強のためだけに行ってるのなら
何も楽しいことなんてないね
お題:あじさい
紫陽花は土壌の成分によって赤色や青色に変化する。そういう性質をもつからなのか、花言葉も「移り気」「浮気」などというちょっと斜に構えたものが多い。
犯罪捜査の際も、遺留品や遺体などが紫陽花の近くに埋められている場合、その影響で花の色が変化するとされており、貴重な情報源になるらしい。推理小説などで扱われることも多いので、ご存知の方も多いだろう。
ざっくりいうと、酸性だと青色、アルカリ性だと赤色になるとか何とか。
もし紫陽花をカラフルにしたいなら、その生えている場所のあたりに色んなものを埋めてみるといいのかもしれない。翻って考えると、もし同じ土地なのに隣り合う紫陽花の色が違うのならば、その側には「何か」が埋まっているのかもしれない……。
***
執筆時間…10分程度
なお、自分が読んだ、紫陽花のことについて作中で扱われていた小説は、長岡弘樹さんの『教場』シリーズ内でのことである。多分シリーズでは比較的最近の作品の中だったような気がする…けど、なにぶんだいぶ前に読んたものなので、何番目の小説でかは覚えていない。
No.28『あじさい』
私はあじさいが好きだ。
雨に打たれながら咲いているあじさいが綺麗だと思った。
雨に打たれた後、あじさいについた水滴が太陽に反射してきらきらしている様子が綺麗だと思った。
雨の中でも強く生きて輝き続ける。私もそんな風に生きてみたい。
紫陽花を滴って落ちてゆく水滴。落ちた先にある水溜まりに反射して映るのは血に染った自分。
#あじさい
紫陽花は咲いている間も
栄養の成分から色が変わっていく花で
まさに「無常」という言葉がピッタリだ
自分たちも様々な環境の変化によって
その場その場に応じて変わっているだろう
つまり人生も無常で
自分を彩るものも変わっているのだ
そのように考えると自分たちと紫陽花は
似ていると言えるのではないだろうか
散歩をしていた時、ぽつりと咲いていた。
毒があるから触ったらダメって言われてた。
だから、いつも遠くから眺めていた。
でも、優しい花だと思った。
カタツムリやカエル達の雨宿りの場所になっていたから。
綺麗で優しいあじさいの傘。
あじさいは幾何学的だ。
花弁ひとつひとつは、折り紙を思わせるきっちりとした菱形で、規則正しく並んでいる。
あじさいは科学的だ。
土のph濃度がアルカリ性寄りならピンク、酸性寄りなら青く咲く。
あじさいはモザイク壁画に似ている。
律儀な菱形の花弁は、規則正しく集まって並び、丸いあじさい独特の形を型作っている。
リトマス試験紙で作ったモザイク壁画みたいなものだ。
あじさいには雨が似合う。
道の端に植えられたあじさいは、雨を一身に浴びながら、その雨粒を生き生きと煌めかせて、柔らかく映えている。
雨に濡れると惨めでみすぼらしくなる私とは、全く正反対だと思う。
顔に張り付く髪を払いながら、私はゆっくりと道を歩く。
傘をさした同級生が横を通り過ぎてゆく。
私は不均等だ。
家族関係は歪だし、友人もあまりいない。
得意不得意が激しいし、なにより脚が均等じゃない。
私は非科学的だ。
非合理的なことを平気でする。
わざと雨に濡れるし、外部の変化に対して鈍い。
私はモザイク壁画に向いていない。
協調性がないんだと思う。
クラスにも学校にも家庭にも馴染めない。
私は良い子ではない。
でも、困ったことに、私はそのことをさして不幸だとは思ったことがない。
あじさいの葉脈の上を、飴色のカタツムリがゆっくりと這っている。
空を見上げる。
春雨のように細くて銀透明な、でも春雨よりは遥かに重量のある水が、灰色の空からパラパラと落ちてくる。
私は雨が好きだ。
雨は、不思議で、美しくて、優しくて、柔らかい。
雨粒に濡れて、体の恒常性の温みを感じていると、薄くて柔らかな潤いのあるバリアに守られている気がする。
そっと、雨に手をかざす。
続く悪天候にイライラしているのか、今日はいつもよりたくさんの、周りの人の視線が、バリアに突き刺さる。
梅雨の素敵さが分からないなんて、少し可哀想だ。
あの人たちは、あじさいの美しさも、雨粒を見上げた時の不思議さも、体温を戻そうとする指先の温さも、濡れたプラスチックの接合部から伝う冷たい優しさも、閉じた傘の柄を流れる雨粒の柔らかさも、知らないまま生きていくのだ。
あじさいは規則正しく咲いている。
あじさいの根元を、鮮やかな黄緑のアマガエルが跳ねている。
あじさいの葉は、雨粒の重みに垂れている。
盛り上がった葉脈を、カタツムリが這っている。
雨粒が温かい頬を伝う。
私は傘の柄を握りしめて、歩き出す。
プラスチックに変わった脚が、ギギィと軋む。
あじさいの花壇は、ずっと続いている。
雨はどんなものにも、優しく、平等に、降り注いでいた。
「赤い紫陽花の下には死体が埋まっている。」
記憶が蘇る。
――俺が死んだら、埋めてくれ。
そして紫陽花を植えてくれ。
数年前に双子の兄が放った言葉だ。
オレとは違って兄は皆に好かれていた。
許せなかった。
オレは兄を殺した。
周りはオレが死んだと思った。
今度はオレが好かれる番だ。
「にーちゃん。大嫌いだけど大好きだよ。」
紫陽花に向かって言い放った。
紫陽花は血のように赤く染まっていた。
あじさい
良い文が思いつかないので…。
こんな風に梅雨を楽しみたい↓
◎紫陽花をイメージした服装をする事。
・紫陽花の形のイヤリングをする
・雨粒みたいなブレスレットを身につける
・白シャツで爽やかに
・スカートorパンツは青紫色で鮮やかに
・レインパンプスで雨の日も可愛く…etc
考えてみると案外梅雨も楽しめそう
紫陽花は土のpHで色が変わるのだとか。
酸性かアルカリ性かで色が変わる。あえて花の色を変えるために土に手を加えることもある。
置かれたところで咲く花であればこそ、
置くところを整えてあげれば求める形になるとも言える。
酸性でもアルカリ性でも花は咲く。
でも欲しい色の花を咲かせるなら環境を整えなければならない、と言う話。
「あじさい」
調べてみると、あじさいには色によって花言葉が変わるようです。
赤なら勇気。
青なら希望。
白なら寛容。
僕らもあじさいのようにありたいですね。
『 あじさい』
梅雨の時期。
雨が地面にあたって、雨音が聞こえる。
いつものように、地面を見ながら通学路を通る。
ふと、あじさいが目に留まる。
雨がこんなに続いていても、あじさいは綺麗に花を咲かしている。
いつも笑顔だ。
自分も、笑ってみようか。
そうしたら、私のように誰かを元気づけられる気がする。
「ねぇ、知ってる?あじさいの色って土の種類で決まるらしいよ!」
どこかで聞いたこの言葉。
その時自分は思ったんだ。これは人間も同じなんじゃないか、って
人も自分をうんだ親によってもう決められてたんじゃないのか?社会の中での生き方を
あぁ、だから自分は、こんなにも人から嫌われてしまうのか
ひとりぼっちのあじさいを
「あじさい」
過去も未来も
酸いも甘いも
いろいろな一片が集まって
紫陽花一輪
憂いと憎しみを包んで
雨を待つ
洗い流してくれ
そうして季節が通り過ぎたなら
綺麗さっぱり消えようか
6月、毎日が土砂降りの雨の中、傘も持たずに1人たっている少女いる。いつもなら無視して素通りしていたが、今日はどうも無視できなそうだ。その子が泣いていたからだ。いつも何故傘もささずそこに居るのか、なぜ泣いているのか、たくさんの疑問が浮かんできて話しかけてみることにした。
あじさい
あじさいは、梅雨時期の癒しみたいな花です。
雨ばかりだと、ジメジメ嫌ですし、ジメジメが続くと、アレルギーがでてくるし、なんだかなぁ┐(´д`)┌と思いますが、あじさいを見ると、なんだか、うれしくなります。
沢山さいてたりすると、ステキだなぁと元気をもらえます。
あじさいは、梅雨でうつうつとしてしまう私達に、元気だして!ずっと続くわけじゃないんだから、夏はすぐそこだよと励ましてくれる心のやさしいお花であり、雨が降ることも、地球の自然、植物の営みに必要なのよー、ジメジメして嫌だって思わないで、私達を見て、楽しんでねと、自然環境の大切さも優しく語りかけてくれてる素晴らしいお花だと思います。
広い庭園の隅に植えられたハイドランジアの前に、小さな水色の傘と小さな長靴を履いた、小さな女の子を見つけた。
俺は安堵なのか何なのかよくわからないため息をつきながら呼びかける。
「お嬢」
弾かれたように振り返った彼女の青灰色の瞳には、今にも零れ落ちそうな程の涙の雫が溜まっていた。
慌てて袖でゴシゴシと拭って誤魔化そうとするものだから、目の下が真っ赤になる。
「ひでえ顔」
「……」
「風邪ひくぞ。こんな雨の中」
「……っ」
水色の傘が濡れた地面にころころと転がる。
抱きついてきた小さな体を受け止め、持っていた大きな傘に一緒に入れてやる。
「学校、上手くいってないんか?」
「……」
「……おぉい」
「……いわないで。とうさまにも、かあさまにも」
了解、と答える代わりによしよしと頭を撫でてやると、甘えるみたいに額を擦り付けてきた。
それから暫く俺は、お嬢の顔を胸に埋めたまま雨に濡れたハイドランジアから零れ落ちる雫を眺めていた。
泣くだけ泣いて気が済んだのか、彼女は顔を上げると気まずさと照れくささの混じった顔で見つめてくる。
「部屋に戻るか?」
「……」
「んー。じゃ、とりあえず俺の部屋でホットミルクでも飲んでく?」
「……ハチミツは?入れてくれる?」
「もち」
「……いく!」
ああ、やっぱりコイツは笑顔のほうが似合うな、なんて思いながら。
俺たちはひとつの傘にくっ付き合ったまま、笑い合いながら歩き出した。
──これはまだ、俺たちが“兄妹みたいだ”って言われてた頃の話。
ハイドランジアの傍に残された小さな傘は、雨が上がった頃に“家族”の誰かが拾ってくれたみたいだ。
・4『あじさい』
グラウはスキュラに東洋のバラを渡した
スキュラはその美しさに目を奪われた。
朝日を浴びた波打ち際に似た青い色と薄い緑ともつかないグラデーションだった。すこし紫のところもある。様々な色の小さな花が折り重なってブーケとなりスキュラに挨拶をする
あなたの肌に良く映える、珍しい花でしょう。あじさいというらしいです。
海の住人になっても貴女に不自由はさせません。
地上の喜びもあ全てなたの元へ運びましょう。
グラウは言うのだった
【続く】