逆井朔

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お題:あじさい
 紫陽花は土壌の成分によって赤色や青色に変化する。そういう性質をもつからなのか、花言葉も「移り気」「浮気」などというちょっと斜に構えたものが多い。
 犯罪捜査の際も、遺留品や遺体などが紫陽花の近くに埋められている場合、その影響で花の色が変化するとされており、貴重な情報源になるらしい。推理小説などで扱われることも多いので、ご存知の方も多いだろう。
 ざっくりいうと、酸性だと青色、アルカリ性だと赤色になるとか何とか。
 もし紫陽花をカラフルにしたいなら、その生えている場所のあたりに色んなものを埋めてみるといいのかもしれない。翻って考えると、もし同じ土地なのに隣り合う紫陽花の色が違うのならば、その側には「何か」が埋まっているのかもしれない……。

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執筆時間…10分程度
なお、自分が読んだ、紫陽花のことについて作中で扱われていた小説は、長岡弘樹さんの『教場』シリーズ内でのことである。多分シリーズでは比較的最近の作品の中だったような気がする…けど、なにぶんだいぶ前に読んたものなので、何番目の小説でかは覚えていない。

6/13/2024, 2:05:39 PM