『あいまいな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
曇りと雨は、どちらか分からないなんて思うことはないが、晴れか曇りか、判断する時にどっちなのだろうと思ったりする日がある。
僕はこれを感情表現に捉えたりもする。
晴れは笑い
曇りは憂いに満ちている
雨は泣き
泣いているところは一目見てすぐに分かる。
でも、憂鬱な気分な時、頑張って皆に合わせるために笑っているのは見ていてすぐには分からない。
キレイになりたいから痩せるんちゃうやもん
天国ヘ逝って幸せになりたいから
脂肪削って軽くなって飛べるように
痩せるんや
痩せたら、羽が生える
天国ヘ飛ぶんや
あいまいな空
? 自分なりに解釈しよということ?
私の心にあいまいな部分は確かにある
まあ、決断力がない それは確かに誰にも有ると思うわ
この世の中、曖昧にしておきたい部分多いよね 俗にいうグレー部分だよね
あいまいな空
どんより空
すごくソワソワする
洗濯物大丈夫かな、乾くかな
傘必要かな
でも、少し湿った空気は好き
「あいまいな空」
洗濯物を外に干そうかしら
それとも中に干そうかしら
天気予報と睨めっこ
今日のあいまいな空みたいに
君の気持ちは僕には読めない
僕が風を吹かせて
晴らしてあげたいけれど
雨が降ったらどうしよう
【あいまいな空】
今日の雲行きは怪しい
さっきまであんなに晴れていたのに
天気予報なんてあてにならない
誰にも予測なんてできない
どんより黒い雲がおおっている空
それでもまだ一向に雨は降ってはこない
まるで涙を必死に堪えているよう
今日は重なるように嫌なことがあったのに
私はまだ耐えられるみたい
しばらく感傷に浸っていると雲の隙間から光が覗いた
君が話しかけてくれるだけで
こんなにも私の天気は変化する
私の誰にも予測することの出来ない
不安定であいまいな空を
君はいとも容易く晴れ渡らせる
安定させてくれる
私だけの天気の子
空を見上げると、どんより曇っていて不安になった。
雨が降るのか心配していると、急に太陽が出てきました。
空は不思議だ、雨が降るかと思わせておいて晴れたり、晴れたと思ったら雨が降ったりと、まるで人間の心のように予測不可能だ。
しかし、それでも満天の星空は綺麗だと感じた。
夜が朝になっていく
山の稜線が深蒼から紫
そして橙色に染まる
朝日が昇るまで
曖昧な始まりのとき
翼
金融機関
軍事施設
コンビニの惣菜パン
鉄道会社
讃美歌
翼
そして、僕の真っ黒なたましい。
あいまいな空
今日は朝から、曇り空だった。
空を見上げただけでは、
雨が降るのか、降らないのか、
解らない様な、曖昧な空。
俺は傘を持たずに、家を出た。
街を歩いていると、
ポツリポツリと、
空から雨粒が落ちてきた。
だが。
俺は、傘を買う気にも、
雨宿りする気にもなれず、
少しだけ足早に歩き続けた。
見上げると、空は相変らず曖昧な色で、
落ちてくる雨粒は涙の様で。
まるで、今の俺の心の様だと、
一人苦笑いする。
急に。
青空が恋しくなった。
こんな俺のような曖昧な空の色じゃない、
アイツの笑顔の様な、青空が見たい。
家に帰ったら。
アイツに手紙を書こう。
『今度の休みに、一緒に出掛けないか?』
と。
てるてる坊主
窓際で見てる
隠れてる太陽
顔を洗う子猫
泣かないでと
願ってる子供
揺れてる灰色
てくてく歩く
あの場所まで
晴れるように
お結びふたつ
寄り添ってる
『あいまいな空』
雨が降るのか降らないのか、どんより灰色に垂れ込めた雲の合間から、かすかにだけ差すやわい日差しの美しいこと。
うすぼんやりしたその光、鈍色の雲の向こうには確かに晴れ間があるのだと、そう教えてくれるあわいの足掻きか愛おしい。
だから、開かぬ傘を持ち、日差しもまばらな道をゆくのだ。
「あいまいな空」
ここ最近は、ひどく暑かったから、たまの曇天が心地よい。
空もたまには休みたくなるんだろう。そう考えると、遥か上の景色に変な親近感を覚えた。
辛い時は泣いていいんだよ、と思ったけど、やっぱ泣くな。
君はふらつきながら顔を上に向け、思い切り口を歪めた。ビール瓶を持った手を突き上げ、あいまいな空を怒鳴りつける。
「なんて空模様だ!降るか晴れるかどっちかにしろよ!」
僕はどうにもおかしくて、くすくす笑いが止まらない。
君の赤らんだ顔。くしゃくしゃのシャツ。僕のネクタイはいつのまにか、どこかへ消えてしまった。
君は僕を睨んだ。
「おい、笑うなよ。おまえも一言言ってやったらどうなんだ」
「……空に?」
「そうだよ」
僕はにやりと笑って、ぐずつく空を見上げて叫んだ。
「降るなら早く降れよ!」
「いいぞ、その調子だ」
君は満足気に僕の背中をばしばし叩く。
背中はひりひり痛んだが、僕はとても嬉しかった。
すでに君の目は半分閉じている。
空が怒って本気で降り出す前に帰ろうと、僕は君の肩を押す手に力を入れた。
絢爛豪華なドレスでしょう?皆さま褒めて下さるわ
もうじきわたくしの季節でしょう?
称賛の声はいや増すというものよ
ところであなた
冬のわたくしをご覧になったことがあって?
彩る色も何ひとつ無く、枯れたような枝だけが並びますの
褒めるならね、そちらを褒めなさい
それこそがわたくしに対する最大の賛辞よ
“あじさい”
いつから夕方なのか。そんな疑問が瞬く間に膨らんでいって、帰り道はあっという間に影を伸ばした。
「だからぁ、オレンジっぽくなったら夕方なの。四時とか五時とか、時間じゃなくて」
女子の間で流行しているリュックサックを肩にかけ直しながら、ユズはそう言った。呆れた口調は、明らかに無理解な自分に対するものだった。
「大体、夏と冬でも時間によって違うんだから、時間で決めたら違くなるに決まってるじゃん」
「でもさ、天気予報では十五時から十八時の間らしいよ」
「そんなの、気象予報士が勝手に言ってるだけじゃん」
彼女だって勝手に言ってるだけなのだけれど、今つつくと破裂しそうなので黙っておく。
「じゃあ、オレンジっぽくなったら夕方なんだとして、雨の日はどうなるの?」
彼女の言い分を全面的に認めてしまえば、雨や曇りの日は夕方が存在しないことになってしまう。
言わんとしていることに気付いたのか、ユズは押し黙ってしまい、気まずさを埋めるために小石を蹴り始めてしまった。別に突き詰めて考えたい訳でもないので、なんとなく分担しながら小石を蹴って運ぶ遊びに興じる。
「やっぱり、時間なのかな」
蹴る足は止めずに、彼女はそう呟いた。
「自分で言っといてなんだけど、夕方って聞くとイメージするのはオレンジの方だよね」
薄くたなびく雲を伝って広がっているオレンジ色の空と、コンパスで作図したかのような輪郭の太陽。
「うん、そのイメージある」
「だね」
小石はユズのミスショットで道路へと飛び出てしまい、小石を追っかけて足元を見ていた視線は自然と上へ向いた。
「ねぇ、今何時?」
空を見上げたまま、ユズはこちらを見ようともしなかった。
「十八時十一分」
ユズはそれ以上何も言わなかったし、こっちも敢えては聞かなかった。彼女はその時、はっきりと夕方を見ていた。
「綺麗だね」
「うん、綺麗」
頷くことすら忘れてしまった彼女の袖を、少しだけこちらに引く。十八時十二分に戻ってきた彼女は、照れたように微笑んだ。
【あいまいな空】
雨は降る時を知っている
このあいまいな空は
雨の色を知っている
このあいまいな空は
雨の音を知っている
このあいまいな空は
雨の決意を知っている
雨は降る時を知っている
笑って泣いて落ち込んで。
梅雨空と同じ曖昧な情緒。
#あいまいな空
昼寝から目覚めて外を見る。
ちょっとだけ明るいな、じゃあ今は5時くらいかな、ちょっと寝過ぎちゃった。
時計を見る。え! もう8時!?
#あいまいな空