『あいまいな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どんより濁った雲と
はっきりしない天気予報の数字
それを見ながら
いつもより早く家を出る
君の影を探しながら飲む
いつものカフェのコーヒーが
なんだか今日は少し甘い
見つけた顔の眉間に
思わず笑いたくなるような深い皺
忍ばせた折りたたみ傘は
君に近づくための少しの希望
夕方の空に答えを託す
臆病な僕を笑わないでいて
【あいまいな空】
『あいまいな空』
曖昧。
毎日眺めるこの空は、好きになる日と、
好きじゃない日がある。
広く、澄んだ綺麗な水色の空が好き。
黒く、曇った薄暗い灰色の空が嫌い。
透明な、綺麗な空から降る雨は、心を洗い流してくれる気がして。
でも、何故か ぎこちない。
なんだか、この空に、気持ちが左右されている気がして。
空なんて所詮、神様の気分かな。
それくらい あいまいな空が、
私を曖昧にしているのかもしれない。
例えば、気分屋だってこととか、ね。
あいまいな空
僕の心は今日の天気の晴れてるか曇ってるか分からないような感じで楽しいのか楽しくないのか分からない
麻痺した感じで
どうすればいいかわからない
僕の気持ちがわからなくてどうすれば良い?
辛いのかも苦しいのかもわからない
だから動けなくなるまでいつも動いて考えてしまう。
空に手をかざす。
青とも赤とも白ともつかない、うっすらと焼けた儚い空が、透けて見える。
僕は両足で立っている。
立っているはずだ。
地面は遥かに広がって、入り混じっている。
前にも後ろにも右にも左にも。
ただただ広い空間が広がっている。
地平線はもうない。
空と陸と海は混じり合って、境界線は存在しない。
僕の、上にも下にも後ろにも。
あいまいな空が際限なく広がっている。
「名前なんて消えて終えばいい」
絶望に打ちひしがれた帰り道、僕の口からこぼれ出たヤケみたいな願い。
誰の目にも触れないような、奥まった土地に鎮座する、古ぼけた鳥居と荒れ果てた社の主は、そんな願いを聞き入れた。
全てのものから、名前は消えた。
名前は儚く霧散して、名前によって、自分と他人、外と内に、引かれていた境界線も消え失せた。
「空」は空という名前を失って、陸と同化した。
「陸」は陸いう名前を失って、空と混ざり合った。
「海」は海という名前を失って、空と陸に溶け込んだ。
全てが全てになった。
全てのものから名前が消えた。
「ビル」はビルではなくなって、全てに呑み込まれた。
「道」は道ではなくなって、全てに沈み込んだ。
「港」は港ではなくなって、全てに潜り込んだ。
全てが全てになった。
全てのものの境界線は消えた。
「鳩」は全ての染みになった。
「犬」は全ての影になった。
「魚」は全ての皺になった。
全てが全てになった。
僕も、君も、彼も、彼女もなく、僕たちは人間で、人間という線引きもなくなって、全ては全てに全てとなった。
…願い主に、願いが叶ったところを見せる決まりでもあるのだろうか、全てが歪んで、混じり合い、結合し、一言も発することなく、境界を超えて瓦解する中で、僕だけが、「僕」だった。
その時にやっと僕は気づいた。
言葉は全て名前だった。
あいまいな言葉も、あいまいな定義も、あいまいな区別も。
その現象や物を指し示す名前が言葉だった。
全てのものに境界線を引き、分かりやすく指し示す名前で、それが言葉で。
それが世界から無くなれば、全ては全てとしか有り得なくなり、全てに呑み込まれるということを。
それに気づくのが、あまりに遅すぎた。
僕の体はすでに溶け込み始めている。
僕の体は全てに滲んで、溶け込んで、体が軽い。透明にも思える。
僕も、全てになる時が来たのだ。
僕はかろうじてわかる自分の右手を伸ばす。
色彩の薄くなった右手の甲は、あいまいな空模様を透かして、瞳に映す。
あいまいな空だ。
僕の脳裏はそう告げる。
これは全てかもしれないが、僕にとってはあいまいな空だ。
最期の人類の僕が名付ける。
これは「あいまいな空」。
指先が、ゆっくりと、あいまいな空に溶け込んでゆく。
あいまいな空は、白くぼんやりと、どこまでも、どこまでも、どこまでも、広がっていた。
あいまいな空
深夜バイトをしていた頃は夜明けの空が好きだった。
暗かった町が少し白んでくる時間帯。ビルの高階から見渡す世界は空も町並みも青みがかって見える。
密かに「青い世界」と呼んでいた。
あの夜とも朝ともつかない時間の空は、赤い夕焼けにも劣らないくらい綺麗だと思っている。
「明日英語テストやん~」
「げぇっ忘れとった、こんなとこでガリガリ君食っとる場合かよ!範囲どこや!」
「あいまいみーまいんとかなんとかの~、しーはーはーとか?ひーひず?ひーひー?ひーひーふー?わからぁん」
「もうやばいやん、あいまいみーまいんとひーひーふーしか分からん」
「あいまいなあいまいみー」
「あいまいなあまなっとう~」
「あまいなぁあまなっとう~」
「あまあまあまおういちご~」
あいまいな空の下、あいまいな英語の勉強、あいまいなラマーズ法、あいまいなラップを口ずさんで、ガリガリ君食べたあのときがいつだったか、今ではもうあいまいになってしまった。僕は明日37歳になる。
今日もお疲れですね。
けれど今日は、貴女のやっていて本当に楽しいことをしての、疲れですね。それは素晴らしいことです。
さぁ、今日もゆっくりお休みください。
明日の空がどんな色なのか、明日の空気がどんな匂いなのか。
それを確かめるために、目覚めるのを楽しみにお眠りください。
あいまいな空
どっちとも言いきれない
まるで自分のよう
空は気まぐれ。
晴れていたのに、曇天雨雲。
降るだけ降った雨粒、しばらくして雲、そして晴天。
虹が見つけられたら、許してあげよう。
300字小説
『心』の花園
僕は『心』の花園の庭師。彼女の『心』が生み出す様々な感情の花の手入れをしている。
枯れ果てた『哀しみ』の花の株を丁寧に抜き取り、赤黒く咲く『嫉妬』の花の棘だらけの蔓を鋏で切り戻す。幼い頃は素直な『喜び』や『悲しみ』から咲いた、愛らしいお花畑が広がっていた花壇も、彼女が『恋』を知ってから、ずいぶんと乱れ、荒れることが多くなった。
晴れていた空が曇り、今にも雨が降り出しそうになってくる。今日は彼とのデートのはず。あいまいな空に思わず溜息を吐きつつ、傘をさす。ぽつりぽつりと雨が降ってくる。
「あれ、温かい」
初めて降った『愛』の雨。花壇に大きな双葉が開き、太い茎を伸ばした後、見たこともない美しい花が咲いた。
お題「あいまいな空」
あいまいな空
水っぽい空の色に控えめな赤がにじんでいく
昼でも夜でもない
朝日でもなければ夕日でもない
筆は紺色をパレットからすくっていくけれど
筆を置いた先は濃くなるどころか
あいまいに色が抜けていく
私は何を描きたいのだろう
何を表現したいのだろう
悩んでも気持ちはまとまらなくて
気晴らしに窓を開けてみれば
曇とも晴れともつかないような
あいまいな空が私を見下ろしていた
人は死んだら、星になるらしい。
ー.*˚✩.*,ー
そんなことを言っていたのは、私の親友だったあの子。
小学生になってからは、クラスも違ったせいか、疎遠になってた。
高校も離れてからは、全然連絡も取れなかった……
というか、交換すら、してなかったんだよね。
なにせほら、あの子人気だったから……
ー.*˚✩.*,ー
そんなことを言っていたのは、大好きなおばあちゃん。
小学生になる前に、星に、なっちゃったんだ。
高校生になってからも、時々思い出しちゃう。
「ふぅーん……おばあちゃん、見守ってくれてるといいねぇ……」
「うん!」
「……あ、そういえばさ、同中のあいつ、覚えてる?」
「……?あいつって?」
「あいつだよ、いっつもあんた見て、時々写真撮ったりして……」
「……あー、?誰だっけ、」
「……あんた、よく忘れられるね……」
「んで、そいつさ……」
星になったんだって。
題_3_あいまいな空
あいまいな空
この文章はSimejiAIが生成したものです。
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ある冬の日、彼女は雪が舞う中、あいまいな空を見上げていた。心にも雪のような冷たさを感じる彼女だったが、突然現れた彼がその心を溶かしていく。
彼は暖かな笑顔で彼女に声をかけ、一緒に雪景色を楽しむことになる。その日から、二人は寒さを忘れるほどにお互いの存在を大切にし始めた。
やがて春が訪れ、桜が咲く頃、彼女はあいまいな空の中で彼に告白する決意をする。彼もまた、彼女に対する気持ちを素直に伝える。
二人はお互いを想い合い、未来への希望を胸に抱きながら、あいまいな空の下で幸せに満ちた日々を過ごしていった。
これから曇るのか晴れるのか
天気予報では晴れるらしいが雲は灰色がかった厚い雲
一瞬雨が強く降りそうか?
それとも雲が流れるか?
空を眺めて悩む一時、頭の中は天気一色に埋められる
付いて回る黒い思考も一時置いてけぼりにされている
一時晴れる私の心
天気はやはり崩れるようだ
雨の音でも楽しもう
あいまいな空
雨が降りそうで降らない。
傘を持った方がいいと思うが持ちたくない。
そんな空の天気に、出かけようと思っていた気持ちさえ、億劫にさせてしまう。
昨日、同じ部活の先輩に告白した。
初めての告白で緊張して舌を噛んでしまった。
でも我ながら一生懸命には気持ちを伝えたと思う。
返事は「考えさせてほしい」だった。
いっそその場で振られた方が、休みであるこの土日で思いっきり泣けたのに。
「考えさせてほしい」というのはなんだろう?
少しでも検討の余地があるということなんだろうか。
期待してしまう反面、振られた時のことを考えると、どうも否定的な考えをしてしまう。
そうすれば「あー、やっぱりね」って思えるからだ。
窓から外を眺めた。
あいもかわらず降るのか降らないのか分からない天気だ。
あいまいな空模様と、あいまいな返事の裏にある気持ち。
頭を切り替えるためにも、外には出てみようかと靴に手をかけた。
あいまいな空
それはすごく綺麗なものだ
夕焼けのあいまいな空
雨模様のあいまいな空
私達ははあいまいな空を見つめながら生きていくんだ
人生は短い。一日は24時間しかないし、人生は長くて100年だし
その人生の側にずっと立って見守ってくれているのが、あなたの頭の上の、その、「あいまいな」空なんだよ
あいまいな空は時に自分の気持ちを表してくれる
あいまいな空は時に自分を励ましてくれる
だから綺麗なんだ
あいまいな空
私が好きなのは夕日が山々に沈んでいきながら
刻刻と色を変えていく空の色
遠くにまだオレンジを残しつつ
こちらでは濃紺の空に星が浮かび出す
あの人とその景色を共有したくて
スマホで写真を撮ったけど
当たり前のように画面には納まり切らず
私が見ている色とは違って写った
この不思議な色を一緒に見たいと思うけど
一緒に見る事ができたら。。。
そうしたら多分 近づき過ぎて おかしくなる
だから 一緒には見ないようにしないといけない
あの虹を一緒に見た時と同じ気持ちになるのは
もう 嫌だな
この方が過ごしやすいわと嘯いて
あいまいな空に帽子脱ぐ
雨雲レーダー睨みつつ
図書館へ急ぐ返却期日
寝入りばな 水気を含んだ風受けて
布巾のように 空気絞る夢 梅雨の月
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同じ降るか降らないかの曖昧なら狐の嫁入りが好きですが
きっと語感的には降りそうで降らない天気なのかな。
「あいまいな空」が今日のテーマだ。晴れるでもなく、降るでもなく、中途半端な曇り空のことだと思う。自分はけっこう空模様に気分を左右されるところがあるし、現代社会でもそういう人は意外と多いと思う。左右される、といっても、ただ「晴れれば気分が良い、雨が降ると気分が沈む」という単純な話でもない。もちろん休日に遊びに出かけるときに晴れれば気分はいいが、仕事や人間関係のストレスに限界まで追い詰められているときに美しい快晴の青空を見ると、いっそう絶望的な気分になる。そういうときは、むしろ曇り空か小雨くらいのほうが落ち着くのだ。そういう意味で、無理に元気を出さなくてもいいと感じるあいまいな空模様も、嫌いではない。
どうやって書こう
あたまの中がぼやけている
今のわたしのよう
「曖昧な空」