木弓るん

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あいまいな空

水っぽい空の色に控えめな赤がにじんでいく
昼でも夜でもない
朝日でもなければ夕日でもない
筆は紺色をパレットからすくっていくけれど
筆を置いた先は濃くなるどころか
あいまいに色が抜けていく

私は何を描きたいのだろう
何を表現したいのだろう
悩んでも気持ちはまとまらなくて
気晴らしに窓を開けてみれば

曇とも晴れともつかないような
あいまいな空が私を見下ろしていた

6/14/2024, 12:44:38 PM