木弓るん

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9/19/2024, 2:50:14 PM

時間よ止まれ

どれほど奇跡を願っただろう
どれほど都合の良い魔法を欲しただろう

護ると誓った君は
僕の手の届かない距離で
だけど視界にははっきりと捉えられる位置で
その儚い命を奪われようとしている

気付いた瞬間駆け出したけれど
とうてい間に合いそうにない
僕と君の間を呑気に歩く人々は
まだ異常に気付いていない

諦めたくない
諦めきれない
短い時間のはずなのに
果てしなく長い時間のように感じられて

刺客の手の動きがスローモーションに見える
走る自分も全然思うような速さが出せない

いっそこのまま時間よ止まれ
止まってくれ
そうすれば君は生き延びられるのに

9/18/2024, 2:49:48 PM

夜景

高層ビルの窓から外を見下ろす
深夜にも関わらず街はきらめいていて
眠りにつきそうもない

綺麗な景色だが
同時に脆さも感じる

この明かりが消えてしまった時
人々は何を思い、何を感じるだろう

その時は、そう遠くなく訪れる

だから今はこの光景を目に焼き付ける
華やかな景色、華やかな人々
全てがきらめいているこの夜景を

9/17/2024, 3:39:14 PM

花畑

君の庭に、ちょっとした畑が作れるとしたら
君は何を植えるかな?
ミニトマト、きゅうり、枝豆
一般家庭でも育てやすいっていうよね
何より食費の節約になる

僕は、花がいいかな
パンジー、チューリップ、薔薇
赤、白、黄色
一面のお花畑にして
君と一緒に綺麗だねって言いたいんだ

9/16/2024, 11:51:50 AM

空が泣く

まるで僕の気持ちを代弁しているかのようだ
どんよりとした空からひと粒、ふた粒
それはあっという間に大降りになって
僕の全身を、周りの景色を濡らしていく

僕はあんまり感情が昂ぶるタイプじゃないから
こんな時にどうすればいいかわからなくて
泣こうにも涙が出てこなかった
だからこの天気は、ありがたかった

雨よ、どこまでも僕を濡らしておくれ
愚かな僕のために
僕のせいで悲しい思いをしたあの人のために
僕の代わりに、あの人の代わりに
その感情を全て僕にぶつけておくれ

9/15/2024, 2:41:33 PM

君からのLINE

今何しているの?忙しい?
いや、元気にしているならそれでいいんだ
連投しても迷惑になるよね
だから今は待つだけにするね

君からのLINE、いつだって待ってる
毎日が楽しそうで忙しい君は
なかなか既読も付けてくれないけれど
遅くなっても必ず返してくれる

あんまり遅いと心配だけど
ちゃんと信用しているよ、本当だよ
なかなか会えなくて寂しいけれど
君も頑張っているし、僕も応援している

だから今日も
必要以上に気にしないふりしながら
ずっとスマホをいじっているんだ

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