木弓るん

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9/25/2024, 3:03:37 PM

窓から見える景色

ぼんやりと窓を見上げていた
一面に広がるブルースカイの
一部が自分の視界に入る

毎日こうして立ち上がる気力もなく
ただただ窓から空を見上げる日々が続いていた

良くないのはわかっている
何とかしたい気持ちはある

だからなのか
今日はいつもより体調が良いのか
寝てばかりの毎日にそろそろ飽きたのか
ようやく立ち上がって
窓から空以外の景色を見たんだ

家の前の木々は色づき始めていて
道を歩く人々はコート姿で
もう夏は終わったんだと認識する

窓の外の世界へ足を踏み出したい
そう思う気持ちと
まだ外は怖いという気持ち

だけど
少しづつ勇気を出して窓の外を見ていたら
いつかは外に出ようって思えるかな?

9/24/2024, 2:03:48 PM

形の無いもの

いつだって君は何かを欲しがる
アクセサリー、化粧品、ブランド物のバッグ
プレゼントしたってプレゼントしたって
きりがない

そのうちに気付いたことがあるんだ

君が本当に欲しいものは
そんなプレゼントなんかじゃなくて
ワガママを聞いてくれる
甘やかしてくれる
そういうことなんだって

でも、形の無いものは
言葉で表現するの、難しいよね
だから僕はいつだって君を甘やかす
僕が欲しいものも、形の無いものだから

9/23/2024, 12:40:29 PM

ジャングルジム

子どもたちの笑い声に視線を向けると
そこは昔自分たちも遊んでいた公園だった
懐かしい気持ちになるが
記憶にある遊具はほとんど撤去されていて
子どもたちはベンチに集まって
流行りの携帯ゲーム機で遊んでいるようだ

時代の変化に仕方ないことと思いながらも
同時に寂しさもわいてくる

あの頃の僕たちは
ジャングルジムの上に集まって
他愛のない話をしたり
漫画の雑誌を持ち寄って回し読みをしたり
先のことなんて何も考えなかった
ただ、ジャングルジムの上は気持ちよくて
みんなと過ごす時間は楽しかった

時が流れて
僕は冴えないサラリーマンになって
ここを通ることもなくなったし
一緒に過ごしたみんなも
今どうしているかなんてわからない
なくなってしまったジャングルジムと同じく
僕たちの過ごした時間も
記憶から消えていくのかもしれない

9/23/2024, 2:36:08 AM

声が聞こえる

不意に、何かを捉えて足を止める
気のせいだろう
と、その場を立ち去ることは簡単だろう
だが
何か感じるものがあり耳を澄ます

しばらく集中していると
確かに、聞こえた
弱々しい、助けを求める声
聞こえたのはほんの数秒
だけど、集中していたから方角はわかる

まるで幻聴のような声に導かれ
俺はその扉を開けた

9/20/2024, 2:42:51 PM

大事にしたい

大事にしたい
君からの初めてのおくりもの
一生懸命僕のこと考えて
選んでくれたのわかるから

大事にしたい
君との初めてのデート
緊張しながらエスコートした僕に
楽しかったと笑ってくれたから

大事にしたい
君と交わした約束
一生共に歩いていくために
忘れてはいけないことだから

僕が大事にしたい君は
明日から僕の家族になる

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